鈴木亜美「ASAYAN」で見た後藤真希に衝撃「『絶対にこの子しかいないでしょ』って」
鈴木亜美と後藤真希による全国5都市10公演のトークショーツアー「鈴木亜美&後藤真希 25th Anniversary Talk Show ~鈴木と後藤のふたり旅~」が4月に開催される。デビュー25周年イヤー中の鈴木と9月にデビュー25周年イヤーを迎える後藤、バラエティー番組「ASAYAN」(テレビ東京系)出身という共通点を持つ二人に、デビュー当時の思い出や互いの印象、25年間活動を続けてこられた原動力などを語ってもらった。
鈴木亜美「真希ちゃんはずっと身近な存在でした」
――4月にトークショーツアーを開催されますが、過去にはクリスマスライブ「鈴木亜美 後藤真希 X’mas Live & Talk 2022」もされていました。
後藤:その前からYouTubeの「歌ってみた」や「テレ東音楽祭」などで一緒に活動させていただく機会がありました。マネージャーさんが共通だということもあって、亜美ちゃんの話はよく聞いていたんです。
鈴木:私にとっても真希ちゃんはずっと身近な存在でした。プライベートで交流があるわけではなかったけど、「a-nation」にも出ていたりして、ずっと同じように駆け抜けてきたような存在でした。
後藤真希「(鈴木亜美との)ライバル関係的な位置づけは知らなかった」
――1995年から2002年までテレビ東京で放送されていたバラエティー番組「ASAYAN」出身という共通点もあります。鈴木さんは後藤さんに対してどのような印象を持っていましたか?
鈴木:初めて真希ちゃんを見たのは、全国ツアー中にホテルの部屋で見た「ASAYAN」です。「BE TOGETHER」を歌っている姿に、「つんく♂さんのオーディションなのに『BE TOGETHER』を歌ってる!」と驚きました(笑)。すごくインパクトがあったし、めちゃくちゃかわいかった。歌もうまいし、「絶対にこの子しかいないでしょ」って話をしていたら、本当に残ったんです。
その後も気になっていたので、「そのうち会えるかもしれない」と期待しながらずっと見ていました。真希ちゃんがソロで活動するようになった時にも、真希ちゃんの意志の強さのようなものを感じていたから、なんとなくそんな予感がしていたんです。きっとずっと残っていくだろうし、一緒に仕事とかもするようになるんだろうなって。それが楽しみで、うれしくもありました。
――後藤さんはいかがですか?
後藤:「BE TOGETHER」に関しては、歌う楽曲の年代が指定されていたので、リリースされたばかりのタイミングだったし「歌える曲だからこの曲にしよう」と決めただけで、モーニング娘。と亜美ちゃんのライバル関係的な位置づけは全く知らなかったんですよ。私はメンバーの名前も知らずに入ってきたくらいだから(笑)。
そういえば、「LOVEマシーン」の頃くらいに亜美ちゃんと局のエレベーターで会った記憶があるんです。その頃には関係性も分かっていたので、内心は「亜美ちゃんだー!」と喜んでいたんですけど、他のメンバーもいた手前「何も言わないでおこう」と思ったりして(笑)。
同じ事務所になってから「a-nation」などのイベントで会う機会が増えましたが、どういう人なのかはまだあまり分からなかった。だけどここ数年でお互いにマネージャーさんも同じで、「亜美ちゃんってこういう人なんだ」と分かるようになって、一緒にお仕事をするのが楽しいです。
交流が増えてからの互いの印象は?
――交流が増えてから、お互いの意外な一面などの発見はありましたか?
鈴木:真希ちゃんは「よくしゃべるな」と思います(笑)。緩くて、自分のペースをちゃんと持っている人。性格的にはたぶん真逆だと思います。「ちゃんと美容に気を使っていてすごいな」とか(笑)。自分にないものをたくさん持っているので、見ているといろいろと刺激があって楽しいです。
後藤:私は亜美ちゃんに対して、昔から「かわいくてきれいで、アーティストのオーラがバリバリ出ている」というイメージがあったんですけど、仲良くなっていくたびに驚くことばかりなんです。
例えば美容に関しても「え、亜美ちゃんってこれやらないの!」と思ったり、地方に行くような時にも「手荷物それだけでいいの!」と思ったり(笑)。ロケをしていて、空港に行って帰るような時にも、私が着替えて帰る支度をしている最中に亜美ちゃんはもう空港に行っちゃっていたりして。お酒が好きだから「もう空港で飲んでるんじゃない?」とスタッフと話していたんですが、そういう一面は新鮮で面白いです(笑)。
鈴木:私は美容へのこだわりもあまりないし、とにかくせっかちなんです(笑)。物事を早くしたくて(笑)。
後藤:亜美ちゃんたちが早く荷物をまとめて、みんなで空港に向かっている最中に、私はのんびりと温泉に浸かっているんです。「まだ時間余裕あるし、温泉入っちゃおう」って(笑)。
鈴木:真希ちゃんは体に気を使うタイプで、私はとにかく早く飲みたいタイプ(笑)。全然違うから、逆にバランスがすごく取れているんですよね。
トークショーは“参加型”「お客さんもステージに立っちゃうかも」
――今回のツアーで楽しみにしていることは何かありますか。
鈴木:面白いのは、もともと別々の活動をしていた二人が同じ場所でイベントをし、それぞれのファンが集まるというところ。ファン同士でもきっといろいろと思うところはあると思うので、みんながちゃんと楽しんで一つになれるように、考えています。当日にならないと分からない部分もあるので、良い緊張感もありながら楽しみでもあります。堅苦しくないように、クイズやゲームで楽しんでもらえるように考えています。
後藤:普段ライブなどで応援しに来てくれる方も、トークショーではもっと身近に感じてもらえると思います。参加型というか、お客さんが「自分たちももしかしたらステージに立っちゃうかもしれない」くらいの内容を考えているので。
鈴木:今までにはないようなイベントだと思います。ファンの人もステージに上げちゃって、一緒にバラエティー番組を作るみたいな感覚。
後藤:トークショーだからといって「私たちがしゃべっているところを見て」という感じでもないんです。
――では、お二人の話を聞くだけのつもりではいけませんね(笑)。
鈴木:そうです。しっかり大きい声を出せるようなつもりで来てください(笑)。
後藤:あとはステージに上がっても恥ずかしくない格好で。視線を集めちゃうから(笑)。
2人にとっての25年は…?
――鈴木さんは25周年イヤー中、後藤さんは今年の9月に25周年を迎えるということですが、お二人にとってはどんな25年でしたか?
鈴木:本当にいろいろなことをさせてもらったなと思います。歌手活動もそうですし、ドラマ、舞台、ミュージカル、それからDJ活動で全国を回ったり。自分が何かをやりたくなるのはいつも突然なんですが、付き合ってきてくれたスタッフさんには感謝しかないです。本当にいろいろな経験ができた25年でした。
特に楽しかったのは、大変だったからこそですが、やっぱりデビューしたての数年ですね。自分では難しいことを周りの大人の方たちが考えてくれたので、子ども心で楽しめた時期だったように思います。20歳を過ぎると周りのことも考えたりするようになるので、思い切ってやりたいことができたのは10代でした。
後藤:長いのか短いのか、よく分からない25年でした。オーディションに受かってからデビューするまでは本当に一瞬でしたし、グループ活動の3年間はすごく濃い3年間でした。卒業してソロになって、ドラマをやったり舞台をやったり、CDを出したり、いろいろあった。
私の25年間って、山に例えるなら、最初にいきなりヘリコプターで頂上に行っちゃったみたいな感じなんです。ソロ活動で別の山に登り始めたけど、それも足を動かしていれば自然と登れるみたいな感じで。
そこから徐々に年齢が上がって、やることも変わってくるにつれて、今は自分で山を探さなきゃいけないような感じなんです。もうすぐ25年がたつけど、まだ登らないといけない山がたくさんあるんだろうなと思うし、「頂上についた!」という気持ちにはまだならないです。
活動の原動力は「ファンの存在」「これしかない」
――今も活動を続けていられる理由はなんだと思いますか?
鈴木:続けても3年か、長くて5年だろうなと思っていました。最初から冷めていたというか「だからこそ思いっ切り楽しもう」「その時間を大事にしよう」と思っていたんです。だから25年たって、今となっては「自分、そんなにやっちゃうの」という驚きもあります。
でも、今は「これしかないかな」と思っています。いろんな資格も取ったり、やりたいなと思うことは他にもあるけれど、この「鈴木亜美」というのがベースにあるのはやっぱりすごく大きいです。
後藤:この間、ファンの子たちとファンクラブのチャットで話していて思ったのは、私が今も活動を続けているのは、たぶん会いたい人に会いたいからなんだろうなということ。ファンの子たちには、私が辞めちゃったら会えないし。ファンの存在は何年たってもやっぱり大きいです。
◆取材・文=山田健史
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