

再放送で話題沸騰、 伝説のアニメ『ゼーガペイン』に見る声優・花澤香菜の初々しい演技力
2023年秋クールより、SFロボットアニメ『ゼーガペイン』(TOKYO MXほか)の再放送が始まった。同作は2006年に初めて世に放たれた名作であり、15年以上が経った今でもコアなアニメファンの間でカルト的な人気を誇っている。その見どころは記憶を消して何度も見たくなるようなストーリーにあるのだが、花澤香菜の初々しい演技を見られる作品としても有名だ。
花澤といえば、今や声優ファンなら誰もが名前を知っている超人気声優。その透き通った声質でこれまで多くのメインヒロイン級のキャラクターを演じてきたほか、最近では王道ヒロインだけでなく、色物キャラやお母さん役まで幅広い役を演じており、すっかり実力派声優の1人として挙げられるようになった。
しかしそんな花澤もデビュー当初は、演技についていろいろと言われていた時期がある。その代表的な作品として語り継がれているのが『ゼーガペイン』なのだ。
同作品に花澤が出演したのは、まだ彼女が高校3年生だった頃。ヒロインの守凪了子(カミナギ・リョーコ)役として抜擢された。
正確にいえば花澤は2003年のアニメ『LAST EXILE』(テレビ東京系)で声優デビューを果たしたのだが、声優活動を本格化させた2006年の『ゼーガペイン』を実質的なデビュー作と捉える人は多い。
そしてヒロインとして初のレギュラーキャラを務めた花澤の演技がどうだったかというと、よく言えば初々しく、はっきり言えばアニメ慣れしていないものだった。花澤は小学校に入る前から、子役としての経験を積んでいたが、当時声優としての経験はほとんどなかった。アニメファンたちのあいだで波紋を呼んでしまったのも、当然といえば当然だろう。
確かに今『ゼーガペイン』を見返してみると、今の完成された花澤の演技力とは、かけ離れたものであることに驚かされる。いわば大作アニメ映画のヒロイン役に起用された、若手女優の演技のような印象だ。
実際に本人も自身の演技力に悩んでいたと告白しており、今年4月に放送された『ボクらの時代』(フジテレビ系)では、散々“棒読みだ”と叩かれた当時を回顧しながら、「声優を辞めよう」と考えるほど悩んでいたことを明かしていた。
しかし同作のキャスティング担当者は当時から彼女の声質の良さを高く評価し、声優を辞めないよう説得してくれたという。その結果、声優を続けることを決心した花澤は、今やアニメ業界になくてはならない存在の1人。これまでの彼女の活躍を振り返れば、ひょっとしたらこの担当者はアニメ業界の歴史を変えた人物といっても過言ではないのかもしれない。
さらにいえば、初々しい演技のなかに非凡な声質を秘めていたため、その天性の才能を見出すアニメファンは当時から少なからず存在した。後に『STEINS;GATE』の椎名まゆりや、『宇宙よりも遠い場所』(いずれもTOKYO MXほか)の小淵沢報瀬といった数多のヒロインを演じることになる彼女の才能を、『ゼーガペイン』の時点で見抜いていたファンも確かに存在したのだ。
また、声優とは何たるかを掴んだのか、『ゼーガペイン』にて花澤は役者としての才能を開花させており、話数を追うごとに演技力がみるみる上がっていくことが分かる。同作が2クール作品ということもあるが、第1話と最終話の演技を比べてみるとその違いに驚くことだろう。
現在の花澤は、間違いなくトップクラスの演技力を誇る実力派声優。今では聞くことができない、初々しい演技を堪能できるのは、同作ならではの魅力と言えるかもしれない。ちょうどTVシリーズの後日譚となる新作『オルタモーダ編』の制作が決まったので、予習としてもう一度『ゼーガペイン』を見返してみてはいかがだろうか。
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