

“BTSの弟分”TXT、全米を沸かせたグローバルグループの個性とパフォーマンスに喝采

BTS(防弾少年団)の弟分として、2019年にデビューした5人組ボーイズグループ・TOMORROW X TOGETHER(トゥモロー・バイ・トゥギャザー)によるライブ・ドキュメンタリー「TOMORROW X TOGETHER:OUR LOST SUMMER」(全1話/82分)が、7月28日に配信された。同作では、彼らのデビュー当時の姿を盛り込みながら、主にパンデミック後初のワールドツアーとなった2022年の「TOMORROW X TOGETHER WORLD TOUR〈ACT:LOVE SICK〉」でのアメリカでの様子を追っている。(以下、ネタバレを含みます)
3年ぶりに全米ツアーへ向かうTXTの姿を追う
TOMORROW X TOGETHER(以下、TXT)のメンバーは、リーダーのSOOBIN(スビン)、歌もダンスもピカイチの“伝説の練習生”YEONJUN(ヨンジュン)、元バンドマンのBEOMGYU(ボムギュ)、子役出身のTAEHYUN(テヒョン)、ドイツ系アメリカ人と韓国人のダブルのHUENINGKAI(ヒュニンカイ)。HYBEの前身であるBig Hit Entertainmentの練習生となり、レッスンに明け暮れた後に2019年3月4日デビュー。5月からUSツアーを行うも、その後パンデミックの影響を受けて海外公演ができないだけでなく、人前でのライブも制限されたため、アーティストとしてツラい日々を送ることになってしまった。
今回のライブ・ドキュメンタリーでは2022年にようやく実現したワールドツアーに向けて、ダンス練習に取り組む姿や1公演ずつ着実に成長していく姿、ここでしか聞けないインタビューも盛り込まれ、初めて見る人でも5人のことがよく分かる構成になっている。
ライブ・ドキュメンタリーは、アメリカツアー後に出演した大型フェス「ロラパルーザ・シカゴ」のステージに向かうシーンからスタートする。ここまで大型のフェスに参加するのは、彼らにとって初めての経験だ。ツアーには自分たちのファンが来てくれるが、さまざまなアーティストが出演するフェスはそうはいかない。緊張の面持ちを見せたかと思うと、パソコンの検索サイトのような画面になり、TOMORROW X TOGETHERと打ち込むと時間が2020年に逆戻り。同年に新人賞を総なめにするも、パンデミックの影響でライブの予定が次々とオンラインに変更されていく様子が描かれる。まだ、あどけない表情をしたメンバーたちも複雑な表情だ。
そこから一気に、時間は2022年へ。ようやく実現するワールドツアーに向けてのレッスンに取り組む姿が映し出される。YEONJUNが「ようやく決まって、本当に興奮した」と言えば、HUENINGKAIは「オフラインでうまくいくか心配」だと胸の内を明かす。どちらも本音だろう。なぜならば、2020年、2021年に行われたライブで観客を入れることができたのは1度のみだからだ。
だからこそ、不安を打ち消すために、「季節も変わらなくなるほど、練習室にこもっていた」とBEOMGYUは語る。2週間のライブのために6〜7カ月をレッスンに費やすため、「まるでセミのようだった」と。そこまでして準備を重ねたメンバーたちは、迫力満点の「0X1=LOVE SONG」で幕を開けたソウルでの2Daysで手応えを覚えて、アメリカへと向かう。
ビルボード200で1位を獲得する直前のメンバーたちの姿に注目
メンバーからはアメリカ公演は3年前のショーケース(新曲発表会)以来なので、ファンは来てくれるのか?と心配する声も上がっていたが、TXTのアメリカでの人気はうなぎ上りだった。2019年3月に発売したミニアルバム『The Dream Chapter:STAR』のビルボード200でのPeak Positionは140位だったが、2020年11月の『minisode1:Blue hour』は25位、2021年6月の『The Chaos Chapter:FREEZE』は5位、2022年5月の『minisode2:Thursday’s Child』は4位と徐々にランクアップ。そして、2023年2月の『The Name Chapter:TEMPTATION』ではついに1位を獲得し、トップの座に躍り出たのだ。
2022年はまさに“ホップ、ステップ、ジャンプ”の“ジャンプ”の年であり、7都市8公演行ったアメリカツアーはいずれも大盛況。だが、7月7日から24日の17日間に移動をしながらアンコールを入れて25曲も歌う公演をこなすことは、容易なことではない。しかも行うのはライブだけではなく、テレビやラジオ出演などのプロモーション活動も同時進行。そんな中、BEOMGYUが体調を崩してしまい、他の4人が冷静に彼を支えていく。その姿から、少しずつ彼らの素顔が見えてくる。
メンバー1人1人の個性とパフォーマンスの高さに引き込まれる
一見、おっとりしているSOOBINの気遣いの深さとかわいらしさ、YEONJUNのお兄ちゃん感といたずらっ子な一面、BEOMGYUの繊細さと大胆さ、しっかり者TAEHYUNのプロフェッショナルっぷり、末っ子HUENINGKAIの集中力の高さ。そして、5人の結束の固さ。この結びつきの強さが、公演を追うごとにパフォーマンスの精度を高めていく。
TXTは美形ぞろいで平均身長180cm超えのスタイル抜群のグループ。そのため、外見が注目されることも多いが、複数の公演を見ていると彼らのパフォーマンスのダイナミックさや表現力の高さに気が付くはずだ。「CROWN」や「Frost」などダークな楽曲での表現は目を見張るものがある。特に「Frost」のオープニングでソロパフォーマンスを見せるHUENINGKAIの表現は危機迫るものを感じる。
そして、最後にたどり着くのは、冒頭に登場した大型フェス「ロラパルーザ・シカゴ」のステージだ。YEONJUNでさえ「本番前は足が震えた」と言うが、アメリカでの全公演を終えたメンバーたちは確実に自信に満ちており、ダンスもキレキレ。MOA(Moments Of Alwaysnessの略で、TXTのファンネーム)だけでなく、他のアーティストのファンをも魅了したはずだ。
その証拠に、TXTは前述したように2023年のニューアルバム『The Name Chapter:TEMPTATION』でビルボード200の1位を獲得し、日本時間8月6日(日)に行われる「ロラパルーザ・シカゴ2023」2日目のヘッドライナーを務めることが決まっている。映像から1年たって彼らがどんな表情で、どれほどのパフォーマンスを繰り広げるのか。乞うご期待だ。
「TOMORROW X TOGETHER:OUR LOST SUMMER」は、ディズニープラスで独占配信中。
◆文=及川静
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