

S.Dragon-Er・ドラマー鈴木龍二、ライブ配信を行う理由を明かす“このビッグウェーブに乗っかって人生を変える”

バンド・S.Dragon-Er(エス・ドラゴン・アー)のドラマー鈴木龍二が、ライブ配信アプリ17LIVEでトップライバーとして活躍している。ライブ配信ではドラム演奏やDJなどを毎日配信して2022年10月現在37万人のフォロワーを擁して数々のイベントで上位に入賞するほか、4月15日に17LIVEで配信されたスペシャル番組「みんなの音楽 with YOSHIKI」では、ゲスト出演したX JAPANのYOSHIKI本人にドラムテクニックを披露し、「負けた。」と言わしめたことも話題になった。そんな鈴木龍二に、なぜバンドマンがライブ配信を行うのかについてインタビューを敢行。「この業界(ライブ配信とプラットフォーム)を日本一にしたいっていう思いがあります。」と、スターライバーとしての考えを明かした。
毎朝7時からのライブ配信“やると決めてからやらない日はない”
――はじめに、鈴木さんの自己紹介をお願いいたします。
17LIVEで毎朝7時から音楽配信をしている、イチナナライバーの鈴木龍二です。主な配信内容としては、DJ機材を使いながら常に音楽が流れている状態を作りつつ、色々な音楽を繋ぎながら、そこに合わせてドラムを叩くのが基本スタイルになっています。
――配信を始めたきっかけはなんですか?
2017年11月に配信を開始しました。17LIVEが、まだ日本に入りたてだったときが9月なんですけど、そこから2ヵ月後に17LIVEから僕が所属していた事務所に声がかかって、所属アーティスト全体がやろう!みたいな空気だったので、僕も流れに身を任せて始めました。
――アプリ内イベントで1位を獲得することも多い鈴木さんですが、他のライバーさんとの違いはどこにあると思いますか?
まずは継続力ですね。朝の7時から配信をやるって決めて、かれこれ1年くらい経ちますがやらない日はないので。あとこれはざっくりしていますけど、負けず嫌いというか。固執する力っていうのは元から、かなり強みだったなと思っています。
今改めて振り返ってみると、昔は自分が欠点だと思っていた部分、例えば自分が正しいと思ってやっていたことが周りからすると「何やってんの?」「なんでそうなっちゃうの?」って言われることが多かったんです。全部、自分の中でアレンジされて他の人と違うことをやってしまっていたんですよね。でも、その社会にまったく合わないみたいな性格が、自由な環境を手に入れた今は、それが癖となって、他のライバーさんたちとの違いになっているのかな…(笑)
――以前、17LIVEのスペシャル番組で、鈴木さんの配信姿を見たYOSHIKIさんから「負けた」と、発言がありました。共演してみていかがでしたか?
衝撃の一言でしたね。やっぱ緊張感っていうのはリハーサルの段階からすごかったです。ただ、あの負け発言に関しては、正直オンラインで見てもらっていた点で、僕の土俵だし、YOSHIKIさんに対して奇襲攻撃をしたみたいな感じだったんですよ。
17LIVEのライバーとリモートで繋ぐっていうコーナーで、僕がDJやりながら自作のRAP曲に合わせてドラムを叩いて、そのままいきなり「紅」を叩き出している映像が、急にYOSHIKIさんに届くみたいな。その様子を見て、「一人の人が全部同時にやっているんですね。俺、今まで自分でピアノ弾いたりドラム叩いたり凄いと思っていたんだけど、負けた。」って言ってくれたんですよ。あそこでYOSHIKIさんに負けっていってもらえたのはとても嬉しいんですけど、またいつかシンプルな形で直接演奏を披露できたらなって思います。
大阪の「1人路上ライブを生配信」で、150枚のチケットを売り切る
――YOSHIKIさんとの共演も印象的ですが、配信してきた中での印象的なエピソードを教えてください
ライブ配信やっていく中で一番しびれた出来事ですが、僕は東京に住んでいるんですけど大阪でワンマンライブをバンドでやったことがあったんです。でも、チケットが全く売れない中で少なくても150人ぐらいは入れないといけない状況の中で、ライブ前に大阪で路上ライブをやろうって考えたんですけど、メンバーの予定的にバンドでの路上ライブができなかったんです。そこで、俺1人で行こうってなったんですよ。僕がやっているドラム演奏の配信をそのまんま路上ライブでやってみよう、みたいな。
路上ライブで人が集まってチケットが売れるかもしれないっていうすごい安易な発想で大阪に行きました(笑)。そしたら、そもそもドラム機材を組み立てている段階で警察に止められるっていう…。これ企画倒れじゃんと思ったんですが、だったら事前にトラックの上にドラム機材を組み立ててしまって、布で隠した状態で移動し、路上ライブの場所に着いたら布を取って電源オンでスタートすればやれるかも。って、考えたんです。
――結果どうなったのでしょうか?
それでも演奏し始めて5〜6分で止められちゃうんですけど、止められたらすぐに別の場所に移動するっていうのを繰り返しながら、「チケット買ってください!」ってドラマーが1人で叫んでいる配信を続けたら1週間で150枚達成できたんですよ。移動式路上ライブ、怒られたらすぐやめて移動する。これは印象に残った経験ですね。ライブ配信を通じて助けてもらった人がたくさんいたので、ライブ配信ならではのストーリーかと思います。
イチナナライバーの先頭を走る鈴木、ターニングポイントは“おうち時間”
――今となってはイチナナライバーのトップを走る鈴木さんですが、現在の位置に至るまでの過程をお聞かせください。
この5年間は基本的には音楽っていうところをまずやってみようって。収入的な面も含めて、ドラムを叩いて音楽を鳴らして、それで生活ができたらっていうのが始まりでした。
――ターニングポイントとなったのはいつ頃でしょうか?
コロナに入ったことは、僕にとってすごいターニングポイントでした。それまでは“時代的に陽キャが強かった”ですよね。みんなマスクもつけてないし、クラブに行くし、音楽ライブにも行くし、どっちかというと外に向けるベクトルが強かったじゃないですか。ただ、コロナ禍で、インサイドにベクトルが向かった気がして。みんなが“おうち時間”という家にいるのが正義みたいなときに、そもそも僕はずっと家にいるのが大好きだったので、僕の土俵になってしまったっていう(笑)
――コロナも最近では少し落ち着いてきていますが、今後の活動に変化はありますか?
そうですね。このコロナの間に僕は陽キャになる準備を始めました。絶対コロナは終息するので、終息した時にちゃんと活動できるように、明るくなろうみたいな。走り込んだり自分で曲を書いたり、とにかく次のステップの準備を今も進めている段階です。このビッグウェーブに乗っかって人生を変えようみたいな。
――コロナ禍で、アーティストの方がライブ配信を行う機会も増えましたよね
ライブ配信での発信については、アーティストっていう括りで考えるとすごく向き不向きがはっきりしていると思っています。でもアーティストって必ずしもみんながみんな1対1のトーク、あるいは画面に向かって喋ることが得意なわけじゃなくて、ただ音楽が好きで音楽をやっていて、結果それが売れたりして人が集まるわけじゃないですか。もしもライブ配信が伸びないと思うアーティストがいたら、ただ向いてないだけだと思うので気にしなくて良いと思います。ただ、たまに一見ライブ配信に向いていないと思う硬派なアーティストがアプリ内イベントで大注目されたりすることがあるんです。そのときは17LIVEっていいな、おもしろいなって感じますね。
鈴木にとって、イチナナライバーは“一つのチーム”
――すでに17LIVEアプリ内の数々のイベントで1位を獲得しているそうですが、配信を続ける理由とはなんでしょうか?
やっぱり当初描いていた、まず音楽をやりながら生きていきたいっていうところが今も延長戦で続いているっていうのはあります。今どういう状態で音楽活動ができているのかを考えるんですが、僕としてはまだ満足できてないというか。
次のフェーズっていうのを僕が示していかないといけないなっていうのはすごく思っています。ライブ配信業界で自分が日本一になるとかっていうよりも、ライブ配信業界を日本一にしたいっていう思いがあります。なので、まだ全然ゴールでも何でもないですね。
――イチナナライバー同士はライブ配信業界を日本一にするためのチームってことですかね?
ライバー同士はアプリ内イベントとかでは、バチバチ戦うんですけど、よくよく考えたら仲間なんですよね。そういう意識でやっていけたら面白いし、こうやって思えるのは、17LIVEならではなのかなって。
考えの根本は“できることで戦おうぜ”
――バンドマン=苦労人、ライバーは稼げる、というイメージがありますが、実際どうなのでしょうか?
これは本当に人それぞれだと思っていて、バンドマンはもう苦労人だと思うし、ライバーももちろん稼げている人もいれば、稼げてない人もいると思うんです。僕はどっちかというと苦労人の畑から来た側なので、どっちかというと努力とか汗とかを信じてしまうんです。
ちょっと頭が固いというか、確かに収入は以前より増えていても、やっぱどこかで汗をかいてないと不安になるし、努力しないと不安になる。そうじゃないと上にはいけないと思うんですよね。
――世の中的にバンドだと、ボーカル、ギターに注目が集まる傾向があります。17LIVEでドラムを配信しているのは、ドラマーとしての価値を上げたかったからなのでしょうか?
本来だったら「ドラマーとしての価値っていうのを上げたかった」って言うべきなんですよね(笑)。でも、正直なところ、僕の考えの根本に「できることで戦おうぜ」っていうとこがまずあって、わざわざ自分の戦いができない土俵で戦う必要ないじゃんっていう。これならできるって胸を張れる分野で戦えばよくねって。
なので、配信を始めた時に、気合とドラムっていう戦える武器でやるって突き進んでいったら、ファンが増えていて、17LIVE内で特別賞をいただいたりとか、なんかドラム配信を開拓した男みたいな評価をもらえるようになりました。結果としてドラム配信者が増えたので今後は「ドラムの価値を上げたかった」って言おうと思います(笑)
ーー最後に、鈴木さんからメッセージをお願いいたします。
10月19日(水)からTikTokのショートムービーで1日1曲っていうのを始めます。これはユニット3人でやっているんですけど、3人が同じテーマで1日1曲ずつ映像としてリリースしていくっていう企画になっていますので是非ご覧ください。
また、17LIVEにて、毎朝7時に配信を行なっているので、そちらもチェックしていただきたいです。よろしくお願いします!
◆取材・文=山田椋太
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