花村想太、大野雄大/撮影:上山陽介

Da-iCE、ファンとの絆歌った5人歌唱曲・清水翔太の名バラードカバー…ツアーとは異なる新たな一面<詳細レポ・セットリスト>

2022.08.25 22:00

5人組男性アーティスト・Da-iCEが25日、ぴあアリーナMMにて開催された「MTV Unplugged:Da-iCE」に出演。全14曲で新たな一面を見せ、観客を魅了した。


Da-iCE、自身最大・7人体制のバンド引き連れ登場

世界中のトップアーティストが出演し、独創的で個性あふれるアコースティックライブの源流としてその歴史を刻んできた「MTV Unplugged」。

1989年にニューヨークで初めて実施されて以来、100組を超えるアーティストが出演し、日本では宇多田ヒカル、平井堅、西野カナ、KinKi Kids、秦 基博など、一流アーティストがいつものライブとは一味違うパフォーマンスを披露してきた。

この伝統的なステージに、Da-iCEが国内の男性ダンスボーカルグループとしては初出演。グループとしても初めての全編アコースティックライブに挑戦した。

対バンツアー「Da-iCE TWO MAN LIVE TOUR 2022 -REVERSi-」、全国アリーナツアー「Da-iCE ARENA TOUR 2022 -REVERSi-」と、バンドとともにツアーを回ってきた彼らだが、今回は7人という自身最大級のバンドを携え『FAKE ME FAKE ME OUT』で登場。

ジャジーなアレンジで始まった同曲では、普段5人揃って踊っている間奏を、パフォーマー3人でこの日限定のアレンジとともに軽快に踊り、その後も『Found it』『BET』で大人な一面を見せた。

“新たなDa-iCE”魅せる

花村想太が「普段はこのように5人で踊って歌っているんですが、今日はこのような機会をいただいたので、パフォーマーとボーカルに分かれて新しい見せ方を皆さんにご提案できたら」とボーカルはそれぞれ椅子に座り『リグレット』へ。

岩岡徹のドレスを女性に見立てた印象的なダンスからスタートし、ステージをダイナミックに使った工藤大輝、繊細なステップを見せた和田颯と代わる代わる感情豊かに踊ると、それに呼応するようにボーカルの熱も伝わり、まるで1つの物語を見ているような感覚に。

2018年に開催されたツアー「Da-iCE 5th Anniversary Tour -BET-」で披露した際には工藤によるピアノの伴奏が新鮮だった同曲も、今回のためにさらにアレンジを加え「新しいDa-iCEを見ていただきたい」という言葉通りのパフォーマンスとなった。

Da-iCE、花村想太&大野雄大だけのステージも

Da-iCE/撮影:上山陽介
Da-iCE/撮影:上山陽介
MCでは、21日に同じ会場でファイナルを迎えたばかりのアリーナツアーにも触れ「同じ会場でも全然違う」「(バンドアレンジも)別物ですね」と新しい一面を見せられていることを本人たちも実感。

工藤が「せっかくなんで」「いつも踊って歌っているから」と促すと、花村と大野雄大だけがステージ上に残り、ボーカルのみで魅せるセクションに。

昨年末に第63回日本レコード大賞を受賞した『CITRUS』のほか、グループがインディーズの頃にリリースされ、ファンにとっても思い入れの深い楽曲『TOKI』を久々にアコースティックバージョンで披露した。

2人の美しいハーモニーはこの後も続き、「MTV Unplugged」のライブではお馴染みとなっているカバー曲のコーナーでは、清水翔太のバラード曲『花束の代わりにメロディーを』をチョイス。

恋人との別れと後悔を切なく歌った『恋しくて今も』、過去と未来をつなぐ絆を描いた壮大なバラード『Promise』も2人で歌うと、「なかなか2人でこんなに長い時間歌うことはないですね」と「MTV Unplugged」ならではのパフォーマンスに心を踊らせている様子。

「Unpluggedならではというのは、僕たちだけではありません」とバンドメンバーを1人ずつ紹介するとパフォーマーの3人もステージに戻り、余裕たっぷりな表情での『amp』、力強い打ち込みのビートが印象的な原曲を大胆にアレンジした『イチタスイチ』と続いた。

Da-iCE、5人歌唱曲「Melody」で締めくくる

それから終盤に向けて雰囲気は一転。「ここから俺たちと一緒に盛り上がっていこうぜ」とクラップを煽った『BACK TO BACK』『Clap and Clap』での躍動感溢れるパフォーマンスに観客の体も自然と揺れる。

『Clap and Clap』では、ラスサビ前の間奏で観客の体を傾かせたり、和田が即興でアクロバティックダンスを見せたりと、ツアーではお馴染みとなった展開で普段のDa-iCEも垣間見せた。

花村が「皆さんの前でライブができるということが当たり前ではないことをこの3年間くらいで知りました」とコロナ禍でもがいてきた時期を振り返り、最後に披露したのは、工藤が作詞作曲を手掛けた5人での歌唱曲『Melody』。「キミと僕との絆を永久に繋いでいよう」とファンとの絆を改めて確かめ、初出演を堂々と締めくくった。(modelpress編集部)

セットリスト

1.FAKE ME FAKE ME OUT
2.Found it
3.BET
4.リグレット
MC
5.CITRUS
6.TOKI(Acoustic ver.)
7.花束の代わりにメロディーを(清水翔太カバー)
8.恋しくて今も
9.Promise
MC
10.amp
11.イチタスイチ
12.BACK TO BACK
13.Clap and Clap
MC
14.Melody
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