ラストアイドル/「眩しすぎる流れ星」 (C)Yoshifumi Shimizu

ラストアイドル、デビュー4周年記念ライブで決意新たに AKB48「根も葉もRumor」カバー披露も

2021.12.22 13:22

秋元康がプロデュースを手掛けるアイドルグループ・ラストアイドルが21日、パシフィコ横浜にてデビュー4周年記念コンサートを行った。ここではライブレポートを行う。


ラストアイドル、デビュー4周年記念コンサート

ラストアイドル/オープニング (C)Yoshifumi Shimizu
ラストアイドル/オープニング (C)Yoshifumi Shimizu
2020年の3周年記念コンサートは無観客生配信となってしまったが、今年は有観客の公演として会場のファンに届けられた。

まずは、本公演のオープニングアクトとして、籾山ひめりのソロ楽曲「To The Top」からスタート。籾山のハスキーでパンキッシュな歌声とエネルギッシュなロックサウンドが絡み合い、さらには小澤愛実、鈴木遥夏、山本愛梨も登場し、会場を盛り上げた。そのまま、スマイレージ「有頂天LOVE」を4人で明るく披露し、開演前のオープニングアクトを飾った。

籾山ひめり/「To The Top」 (C)Yoshifumi Shimizu
籾山ひめり/「To The Top」 (C)Yoshifumi Shimizu
定刻を過ぎると、今年のラストアイドルの活動を振り返るような映像が流れ、まずはオープニングとして、メンバー33名がダンサブルなナンバーに乗せて次々と登場。1人1人がクローズアップされていきつつ、最後にはメンバー全員で本公演オリジナルのダンスを披露しコンサート本編が幕を開けた。

ラストアイドル/「Break a leg!」 (C)Yoshifumi Shimizu
ラストアイドル/「Break a leg!」 (C)Yoshifumi Shimizu
ラストアイドル/「好きで好きでしょうがない」 (C)Yoshifumi Shimizu
ラストアイドル/「好きで好きでしょうがない」 (C)Yoshifumi Shimizu
ライブはまずは最新シングル「Break a leg!」から華々しくスタート。“成功を祈る”という意味が込められたこの楽曲は、前向きで背中を押してくれる歌詞とサウンドが特徴的で会場はあっという間に明るい雰囲気に包まれた。そのまま3rdシングル「好きで好きでしょうがない」を同じメンバーでエモーショナルにパフォーマンスすると、選抜外メンバーが登場し「独り言の存在証明」へ。疾走感溢れるロックテイストな楽曲をスタイリッシュにパフォーマンスした。

ラストアイドル/「独り言の存在証明」 (C)Yoshifumi Shimizu
ラストアイドル/「独り言の存在証明」 (C)Yoshifumi Shimizu
ラストアイドル/「大人サバイバー」 (C)Yoshifumi Shimizu
ラストアイドル/「大人サバイバー」 (C)Yoshifumi Shimizu
ラストアイドル/「青春トレイン」 (C)Yoshifumi Shimizu
ラストアイドル/「青春トレイン」 (C)Yoshifumi Shimizu
そして、メンバー全員が登場し、「大人サバイバー」「青春トレイン」とラストアイドルの代表曲ともいえる楽曲を立て続けに披露。ライブは早くも最高潮の盛り上がりを迎えた。

ラストアイドル/「バンドワゴン」 (C)Yoshifumi Shimizu
ラストアイドル/「バンドワゴン」 (C)Yoshifumi Shimizu
そのまま、LaLuceの阿部菜々実、鈴木、安田愛里がステージに残ると、1stシングル「バンドワゴン」のイントロが流れる。4年前にデビューシングルとして発売されたラストアイドルの歴史のスタート地点とも言えるこの楽曲は、この日最終的には全メンバーが登場し33名によって歌われた。

ラストアイドル、有観客のコンサート初披露曲も

ラストアイドル/「バカ丸出し」 (C)Yoshifumi Shimizu
ラストアイドル/「バカ丸出し」 (C)Yoshifumi Shimizu
立て続けに楽曲を披露し終えると、阿部が「『ラストアイドル4周年記念コンサート』にお越しの皆さん、こんばんはー!私たち!ラストアイドルです!」と挨拶。メンバーが1人1人自己紹介をし、篠原望が「さぁ、ここからは新曲がどんどん続きます!」と話すと次のブロックへ。

小澤愛実、松本ももな、安田愛里/「順調な自転」 (C)Yoshifumi Shimizu
小澤愛実、松本ももな、安田愛里/「順調な自転」 (C)Yoshifumi Shimizu
「バカ丸出し」(2期生アンダー)、「炭酸の泡ほど僕は泣いた」(2期生)、「Stupidにもなれずに…」(1期生)、「順調な自転」(&M.LLY)、「今夜はUp to you!」(カトレア)、「当たりくじ」(雲の上はいつも晴れ)と今年リリースした2枚のシングルからカップリング曲を立て続けに披露。この楽曲たちは、これまでリリースイベント等では配信上のみのパフォーマンスとなっており、有観客のコンサートでは初披露となる今回のステージにファンは大いに喜んだ。

ラストアイドル/「今夜はUp to you!」 (C)Yoshifumi Shimizu
ラストアイドル/「今夜はUp to you!」 (C)Yoshifumi Shimizu
籾山ひめり、阿部菜々実、鈴木遥夏/「今夜はUp to you!」 (C)Yoshifumi Shimizu
籾山ひめり、阿部菜々実、鈴木遥夏/「今夜はUp to you!」 (C)Yoshifumi Shimizu
ラストアイドル/「当たりくじ」 (C)Yoshifumi Shimizu
ラストアイドル/「当たりくじ」 (C)Yoshifumi Shimizu
そして続いては、“ラスアイメンバーが選んだユニット曲ベスト5”コーナーがスタート。5位「あんたは誰だ?」、4位「どれくらい好きになれば」、3位「最後の選択肢」、2位「鼓動の理由」、1位「あやふや」とライブではあまり披露されない楽曲も含まれたメンバーが選んだからこそのラインナップとなっていた。

ラストアイドル/「どれくらい好きになれば」 (C)Yoshifumi Shimizu
ラストアイドル/「どれくらい好きになれば」 (C)Yoshifumi Shimizu
ラストアイドル/「あやふや」 (C)Yoshifumi Shimizu
ラストアイドル/「あやふや」 (C)Yoshifumi Shimizu

ラストアイドル、AKB48「根も葉もRumor」のカバー披露

ラストアイドル/「根も葉もRumor」 (C)Yoshifumi Shimizu
ラストアイドル/「根も葉もRumor」 (C)Yoshifumi Shimizu
さらに、AKB48「根も葉もRumor」のカバーも披露。この曲は以前テレビ東京「本家が聴かせてもらいます」でAKB48とコラボしファンの間で話題になった楽曲。コラボではサビのみだったが、今回はワンハーフ尺で披露され、メンバーも番組に出演した阿部、小澤、山本愛梨、大森莉緒に加えて、籾山、鈴木、米田みいな、相澤瑠香も加わり、高難度なロックダンスを見事に8人で踊り切った。

ラストアイドル/「悪魔のディール」 (C)Yoshifumi Shimizu
ラストアイドル/「悪魔のディール」 (C)Yoshifumi Shimizu
(前列左から)安田愛里、松本ももな、高橋美海(後列左から)白石真菜、佐佐木一心/「君のAchoo!」 (C)Yoshifumi Shimizu
(前列左から)安田愛里、松本ももな、高橋美海(後列左から)白石真菜、佐佐木一心/「君のAchoo!」 (C)Yoshifumi Shimizu
さらに、その後は「悪魔のディール」「君のAchoo!」を歌唱メンバーとダンスメンバーに分かれて、大人数グループならではの迫力のあるパフォーマンスをみせた。こういった特別な演出を観られるのも、年に1度の周年コンサートの醍醐味の1つとなっている。

ラストアイドル/「瞳キラキラ」 (C)Yoshifumi Shimizu
ラストアイドル/「瞳キラキラ」 (C)Yoshifumi Shimizu
そしてミラーボールが輝く中、ファン投票によってメンバーが選ばれたユニット“オレトクナイン”で「瞳キラキラ」を披露。この楽曲は同日昼に行われた、“ファンが選ぶ楽曲ベスト25”公演では見事1位に選ばれた。さらにメンバー全員が純白の衣装に身を包み間島和奏がセンターで「悲しい歌はもう歌いたくない」、会場中のレーザー照明が飛び交う中で「Everything will be all right」と、立て続けにパフォーマンスされた。

ラストアイドル/「悲しい歌はもう歌いたくない」 (C)Yoshifumi Shimizu
ラストアイドル/「悲しい歌はもう歌いたくない」 (C)Yoshifumi Shimizu

水野舞菜、グループを卒業

水野舞菜 (C)Yoshifumi Shimizu
水野舞菜 (C)Yoshifumi Shimizu
続くMCパートでは、2021年の活動をもってグループを卒業する水野舞菜が「私、水野舞菜はラストアイドルを卒業します。ここまで活動を続けて来られたのもファンの皆様のおかげです」とファンへ挨拶。「私のアイドル人生はこの曲から始まりました」と話すと、まずは2期生のデビュー曲「愛しか武器がない」を現2期生9名にてパフォーマンス。

ラストアイドル/「Everything will be all right」 (C)Yoshifumi Shimizu
ラストアイドル/「Everything will be all right」 (C)Yoshifumi Shimizu
バックに映し出された映像には、水野が2期生暫定メンバーとして登場してから、ダブルセンターの1人として活動するまでの軌跡を追ったものとなっていて、エモーショナルなステージを見せた。

ラストアイドル/「愛しか武器がない」 (C)Yoshifumi Shimizu
ラストアイドル/「愛しか武器がない」 (C)Yoshifumi Shimizu
そして、「どんなに好きでいても」を、共に2期生のセンターを長年務めてきた橋本桃呼や、出会った初日のバスで隣同士になった時から仲良しという高橋美海(※「高」は正式には「はしごだか」)といったメンバーたちで披露。曲中にはサプライズで、メンバーたちが水野へのメッセージを綴った横断幕が登場し、卒業しこれから別の道への歩んでいくメンバーへの餞として贈られた。言葉数は少なかったものの、曲中にメンバーたちとハグを交わす姿からは、水野とメンバーたちの深い絆が垣間見れた。

ラストアイドルライブはクライマックスに

ラストアイドル/「どんなに好きでいても」 (C)Yoshifumi Shimizu
ラストアイドル/「どんなに好きでいても」 (C)Yoshifumi Shimizu
早くもライブは終盤戦となり、続いてこの日は刀を持たないVer.で披露されたが、殺陣を振付に取り入れた「何人(なんびと)も」、インドのボリウッドダンスの要素を振付に取り入れた「君は何キャラット?」をメンバー全員でパフォーマンス。複雑なフォーメーションが絡み合うダンスは、これまで過酷な挑戦に挑んだラストアイドルだからこそ魅せれるパフォーマンスとなっていた。

ラストアイドル/「何人も」 (C)Yoshifumi Shimizu
ラストアイドル/「何人も」 (C)Yoshifumi Shimizu
そしていよいよコンサートもクライマックスに突入。“生きてりゃいいことあるもんさ”と叫びながら「愛を知る」をメンバー全員で披露。アップテンポなビートにのせて、“これが幸せなんだ 気づかせてくれてありがとう”と明るく歌うメンバーの姿に、ファンは大いに盛り上がった。

ラストアイドル/本編終わり (C)Yoshifumi Shimizu
ラストアイドル/本編終わり (C)Yoshifumi Shimizu
そのまま、本編ラストの楽曲として「明日の空を見上げるために」も歌唱。「皆さんのおかげで4周年を迎えることができました。本当にありがとうございました!」と阿部が曲中に話し、会場は多幸感に包まれたまま、コンサート本編は幕を閉じた。

お笑いコンビの3拍子が登場

ラストアイドル/「愛を知る」 (C)Yoshifumi Shimizu
ラストアイドル/「愛を知る」 (C)Yoshifumi Shimizu
続いて、今年はラスアイサバイブで司会を担当した、ラストアイドルには欠かせない存在、お笑いコンビの3拍子が登場。

再び水野をステージへ呼び込むと、水野はファンに向けて、「私は2期暫定メンバーとして登場したのが約4年前なんですけど、未だに私がアイドルになれていることが驚きだし、自分は可愛い性格でもないし、歌もダンスも下手だし、自分にも自信がないし…、そんな自分を変えたいと思ってアイドルになったけれど、全然変われなくて、いつもふざけてばっかりで、いつも悔しい時も平気平気って、平気な振りをして、やる気がないんじゃないかって思わせたこともたくさんあったと思います」と伝える。

ラストアイドル/「サブリミナル作戦」 (C)Yoshifumi Shimizu
ラストアイドル/「サブリミナル作戦」 (C)Yoshifumi Shimizu
「でも、どうやったらアイドルとして人気がでるんだろう、と考えたときにいつもファンの方が、”飾らない方がいいよ”“ありのままの私が好きだよ”と言ってくれて、その言葉があったから今の私がいると思います。なので、本当に皆さんと大好きなメンバーがいなかったら、4年間続けることはできなかったと思います。本当にありがとうございます。これからの人生において、ラストアイドルで活動した時間は短いかもしれないけれど、絶対に一生忘れることのない思い出だと思うし、これからの人生につないでいきたいなと思います。本当に4年間ありがとうございました!」とファンやメンバーへの想いを話すと、会場からは大きな拍手が贈られた。

さらに、水野が推しメンの3拍子・久保は「水野はあまり人には見せないけれど本当に頑張り屋で、今、水野は新しい自分の頑張れるところを見つけたんだと思います。いろんな道があると思うけれど、ここから水野がいなくなったらみんな水野がいなくなったことを気づかれないくらい頑張ってパワーアップしてくれると思います。それを見て水野は喜びと、少しの寂しさ抱えて、次のステージで戦っていんだと思います。頑張ってください!卒業おめでとうございます」とメッセージを。

水野は実は隠れ推しだと明かした高倉も「水野のいつも頑張っている姿、笑顔を振りまく姿、そして最後の最後まで笑顔で皆さんに笑ってもらおうと、そう思って活動している姿、めちゃくちゃかっこいいなと思ってみてました。卒業しても絶対うまくいくことを確信してます。いつも応援してます、卒業おめでとうございます!」とそれぞれ門出を祝うメッセージを贈った。

タイのラストアイドルからもメッセージが

ラストアイドル/「眩しすぎる流れ星」 (C)Yoshifumi Shimizu
ラストアイドル/「眩しすぎる流れ星」 (C)Yoshifumi Shimizu
その後は、姉妹グループとして、今年発足したタイのラストアイドルからメッセージ映像が届き、「デビュー4周年おめでとうございます!いつか先輩たちと同じステージで共演したいと思っています。お会いできる時を楽しみにしています!」と日本語でラストアイドルの4周年を祝福した。

そして、鳴りやまないアンコールの拍手の中、メンバー全員が登場すると、「誰かの夢が叶ったら」「Hope」「サブリミナル作戦」を、それぞれ1期生、2期生、2期生アンダーが中心となりながらパフォーマンス。

曲が終わると阿部が「アンコールありがとうございます!皆さんの前でこうやって歌って踊ることができて本当に幸せです!本当にありがとうございます!」と感謝を述べた。

小澤愛実、籾山ひめり、山本愛梨、鈴木遥夏(C)Yoshifumi Shimizu
小澤愛実、籾山ひめり、山本愛梨、鈴木遥夏(C)Yoshifumi Shimizu
その後は映像が流れ、ラストアイドルメンバーのみの舞台『球詠~vs 影森・梁幽館編~』が2022年2月17日から開始することや、ラスアイトライブシークレットLIVE!の配信が決定したことが明らかになった。また、このコンサートのオープニングアクトで初披露となった、籾山のソロ曲「To The Top」が2022年1月26日に配信リリースされることも発表された。

ラストアイドル/「Break a leg!」ラスアイ盤ジャケット写真(提供写真)
ラストアイドル/「Break a leg!」ラスアイ盤ジャケット写真(提供写真)
「楽しい時間はあっという間でいよいよ、次が最後の曲になります!」と阿部が話すといよいよ長きに渡った4周年記念コンサートも遂に最後の1曲となり、ラストアイドルのライブには欠かせないキラーチューン「眩しすぎる流れ星」を全員でパフォーマンス。終盤には銀テープも会場に舞い、メンバーはこの日1番の笑顔を振りまきながら今日ラストの1曲を締めくくった。

そして、「ラストアイドルが4周年を迎えることができたのも皆さんのおかげです。これから先にどんなことが待ち受けていても、みんなで突き進んでいきたいと思います」と阿部が最後に語り、コンサートは幕を閉じた。

2021年、メンバー32名の総当たり戦企画“ラスアイサバイブ”をはじめ、過酷で熾烈な企画を乗り越えてきたメンバーたちのだからこそ成せる、メンバー同士の絆と想いが詰まったステージをみせたラストアイドルに今後も注目だ。(modelpress編集部)

セットリスト

<前座>
To The Top(籾山ひめりソロ曲)
有頂天LOVE(スマイレージ)

<本編>
1.Break a leg!
2.好きで好きでしょうがない
3.独り言の存在証明
4.大人サバイバー
5.青春トレイン
6.バンドワゴン
7.バカ丸出し
8.炭酸の泡ほど僕は泣いた
9.Stupidにもなれずに…
10.順調な自転
11.今夜はUp to you!
12.当たりくじ
13.あんたは誰だ?
14.どれくらい好きになれば
15.最後の選択肢
16.鼓動の理由
17.あやふや
18.根も葉もRumor(AKB48)
19.悪魔のディール
20.君のAchoo!
21.瞳キラキラ
22.悲しい歌はもう歌いたくない
23.Everything will be all right
24.愛しか武器がない
25.どんなに好きでいても
26.何人(なんびと)も
27.君は何キャラット?
28.愛を知る
29.明日の空を見上げるために
30.誰かの夢が叶ったら
31.Hope
32.サブリミナル作戦
33.眩しすぎる流れ星

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