SUPER JUNIOR-KYUHYUNインタビュー 夢への道程は“ボスを倒していくゲームと同じ”
2016.05.21 00:00
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多彩な才能が集まったSUPER JUNIOR(スーパージュニア)の中で、メンバーのKYUHYUN(キュヒョン)は、その美しい歌声、特に繊細なバラードを表現する感性を磨き上げ、ひとりのアーティストとしてスポットライトを浴びた。現在、自身初の日本ソロツアー「SUPER JUNIOR-KYUHYUN JAPAN TOUR 2016 ~Knick Knack~」で全国をまわり、今月25日には待望の日本初ソロシングル『Celebration~君に架ける橋~』をリリース。初めてづくしの挑戦に「不安も多くありましたが、いつか日本の皆さんにも僕の歌を聞いてほしいという夢がありましたので、その夢を叶えたいと思ってチャレンジしました」と話す彼に、“夢を叶える秘訣”を聞いてみると、実に“らしい”答えが返ってきた。
夢への道程―“ボスを倒していくゲームと同じ”
「僕はデビューして最初の5年間、メンバーの中で特に目立つこともなくチーム活動をしているタイプでした。大きな欲があったというわけではありませんが、その時に何を考えていたのかというと、“日頃から準備をして頑張っていれば、いつかチャンスが来た時、ひとつひとつ自分の夢を達成することができるだろう”ということです。それはゲームのレベルアップをする感覚に近いような気がします。ひとつひとつクリアしながらボスを倒していくことと同じで、僕はひとつひとつ段階を踏んで達成していくことを、デビューから今まで続けてきたように思います。
ですから、夢に向って頑張っている皆さんにアドバイスするのであれば、“少しずつ”。最初から大きな夢を抱いて臨むというより、まず何から始めればいいのかを考えて、ワンステップずつ、その目標に向かって歩んでいければいいのではないかと思います」
“感性”を最大限に表現できたソロツアー
2006年、韓国にてSUPER JUNIORのメンバーとして合流。イェソン、リョウクとの3人で構成されたユニット「SUPER JUNIOR-K.R.Y.」としても活躍し、SUPER JUNIORの単独公演「SUPER SHOW」では3度、東京ドームの舞台に立った。一方で2014年、韓国にてミニアルバム『光化門で』をリリースし、ソロデビュー。同作は米ビルボード・ワールドアルバムチャートにて2位を獲得するなど高く評価され、続くセカンドソロミニアルバム『再び、秋が来れば』(2015)の収録曲「A Million Pieces」もヒットさせた。「SUPER JUNIORではダンス曲を多く歌ってきました。また、メンバーそれぞれMCをしたり、ミュージカルに出演したり様々な活動をしていますが、僕はバラードの分野で、ソロの歌手として色々とやってみたいことがあったんです」
そんな長年の想いが実を結び、今回の日本でのソロ活動のチャンスへとつながった。特に、開催中の全国ツアーは自身の個性をどう魅せるべきかじっくり検討し、それに対するファンの想いもしっかりと受け止めることのできる構成に。
「SUPER JUNIORの公演はおもしろいメンバーがたくさんいて、とにかく人数も多いので、ダンス曲が多く、みんなで遊べるような雰囲気ですよね。僕のソロツアーではひとつの物語が描かれていて、嬉しい時や悲しい時の感情を表現しながら作っていきました。僕は歌う時、メロディーやテクニック以上に、歌詞に感性を込めることを一番大切にしているのですが、今回はそれを最大限に表現できたと思います。
また、今回はファンの皆さんとたっぷり触れ合うことのできる公演になったと思います。ツアーで歌う曲のリクエストを受けながら、日本の皆さんがどんな曲を好きなのかを知ることができました。今回のツアーは、1人で引っ張っていかなくてはならないので、“こんな風にすれば、こういう感じでコンサートが仕上がるんだ”ということを掴むことができたし、“どんな風にすればファンの皆さんが喜んでくださるのか”ということも感じることができたんです」
視覚だけではなく、歌で満足してもらえる公演に
その歌声と共に、MCでは目下勉強中の日本語を交えたトークでファンを大いに楽しませる。
「日本語の勉強はしているんですけど、まだ自然なフリートークができるほどの実力には達していません。今回の公演にはストーリーがあるので、リハーサルでステージに立った時、僕がファンの皆さんにどんな話をしたいか、オープニングから全体を通してイメージしました。“きっとこんな話をするだろう”とイメージしながら日本語の準備をして臨んだので、まるで自然に上手く話せているように感じられたかもしれません(笑)」
そうキュヒョンは謙遜するが、ツアーを共にするバンドメンバーに彼の魅力について聞くと「何と言っても歌唱力ですが、MCでのギャップも魅力。日本語の理解力もとても高く、アーティストとしてだけではなく、いち人間として素晴らしいと思います」(Keiichi Horii/ベース)、「通訳がほぼいらないMCは毎回リニューアルされています。全てのお客様に満足して帰って頂きたい、そんな強いこだわりを感じます」(若森さちこ/パーカッション)と感嘆の声が上がるほど。
「僕のコンサートは、ファンの皆さんを視覚的に満足させるというよりも、歌で満足していただく公演になっています」―その軸がブレないからこそ、喉のコンディションが芳しくなく、全力の歌唱が叶わない時などは「皆さんを十分に満足させることができなかったのではないか」と悔しさをにじませることも。残る公演に向けて「公演を観たファンの皆さんから感想が聞きたい」と話す。
“悲しさと楽しさ”両方を届けられるアーティスト
日本初ソロシングルは全3曲を収録。「Celebration~君に架ける橋~」は大切な人へ向けて感謝の気持ちを歌った、春にぴったりの明るいミディアムナンバー。韓国ではバラード中心だったことから「最初にこの歌を聴いた時は『上手く歌えるかな?』とすごく心配しました」というが、キュヒョンの歌声が窓から吹き込む心地よい春風のように、前向きな歌詞とマッチした1曲。川栄李奈と共演したMVも話題となった。
“ソロアーティスト・キュヒョン”の魅力をどのように捉えているのか聞くと「こんなことを自分の口で言うのはとても恥ずかしいんですけど…」と照れ笑いしながら「僕自身は、悲しさと楽しさの両方をお届けできるような歌手だと思っています」とコメント。
「僕の歌声は、悲しみの感性をうまく伝えられる歌声だと思います。皆さんそれぞれ切ないストーリーを持っていると思いますが、僕の歌声を聞くとそのことを思い出していただけるような、そんな歌声だと思っています。それと同時に、普段はすごくいたずらや冗談が好きで、皆さんを楽しませることもできる(笑)。韓国で有名なバラエティー番組のMCもつとめているんですが、皆さんは僕のこと、どのように思われますか?」
キュヒョンから突然の“逆質問”に笑いが起きる。また、バンドメンバーからは「本番が始まる直前に出演者で円陣を組むんですが、その時にキュヒョンさんが毎回おもしろいことを言ってみんなを和ませてくれるので(笑)、いつもリラックスしてステージに向かえます。心配りができる素敵な人です」(國分建臣/ドラム)という裏話も。
そして今回のインタビューも、キュヒョンならではのユーモアあふれる、こんなメッセージで締めくくられた。
「5月25日にシングルがリリースされます。本当に多くの皆さんに聴いてほしいという気持ちでいっぱいですが、“このシングルを買ってください!”ということではなく、“余力があれば”買っていただけると嬉しいです。Tシャツを1枚買うのを我慢すれば、このシングルを買えますよね?これは決して強要ではありませんが、ぜひ、皆さんに聴いていただきたいです(笑)」
(modelpress編集部)
【Not Sponsored 記事】
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