<同居は断る!>将来、わが子夫婦と敷地内同居をしたい人は少ない!?親を当てにしないでほしい距離感
2025.12.24 19:25
提供:ママスタ☆セレクト

結婚すれば、夫の実家で義家族と同居することが一般的だった時代もありました。地域にもよりますが、近年はそうした話を見聞きすることが減ったように思えます。その一方で二世帯同居、あるいは敷地内同居といった新たなスタイルも登場しています。
子ども夫婦から「敷地内同居」のお誘い。ほとんどのママが「NO!」
敷地内同居とは、ひとつの敷地(主に親のもの)に親世帯の住宅、そしてその子ども世帯の住宅がそれぞれ別にある形態のこと。「敷地内別居」ともいうようです。ママスタコミュニティに、敷地内同居についての投稿がありました。
『わが子が結婚して「同じ敷地内に家を建てたい」と言ってきたら、うれしい? それとも嫌?』
ひとつ屋根の下で完全同居するよりは、よほど緩いスタイルに感じられる敷地内同居。自分が嫁として同居するわけではなく、わが子夫婦が、という「もしも」の質問です。わが子の結婚がまだ遠い未来でも、想像はできます。うれしいママもいるのではないでしょうか。
『お断りします』
いくらかでも「うれしい」と回答するママがいるのかと思いきや、集まったなかに100%肯定的なコメントは見当たりません。
『嫌だ。住む場所くらい、自分たちでどうにかしてほしい。親を当てにするな』
わが子の存在をずっと身近に感じていられる。何かあったときも近くにいるから安心。将来的には孫とも頻繁(ひんぱん)に会えるかもしれない。それでいて住宅は別なので、ある程度のプライバシーは保たれるはず。
このように考えると敷地内同居にはメリットが多いように思えますが、コメントをくれた方の約3/4が「嫌」と回答。どちらともいえない微妙な回答が約1/4という結果となりました。
土地を買うお金がないなら、助けてあげたい親心も
『うれしいだろうけど……。でも、嫁の意見が一番だから。嫁に少しでも迷いがあるなら、やめさせる。先々ろくなことがないと思う』
微妙な答えのなかには「親としてはうれしくないこともないけれど、わが子のパートナーの気持ちを尊重したい」と考える人が目立ちました。
この方には息子さんがいるようです。お嫁さんを迎えるとなると、どうしたってそこに「もしそれが自分だったら」とわが身を重ねてしまいます。家族に新たに加わる人の意志を最優先してほしいと考えるのは、当然です。
『こちらからはお願いしないけど、子どもがそう望むなら考える』
わが子の頼みなら、聞いてあげたい。そんなふうに考える人も複数いました。向こう(子ども)からすれば、最大のメリットは土地代ナシで新居を建てられること。お金がないのなら助けてあげたいと考える親心も、理解できます。
『自分の敷地を切り売りして、そのお金を渡すから「もう少し離れたところに家を建てなさい」と言うかな』
多数派だったのは「嫌」という意見です。助けてはあげたいけれど、それでも敷地内同居は避けたいと考える声もありました。「わが子の甲斐性がなくて生活が苦しいなら、『しばらくうちと同居して、貯めたお金で好きなところに家を建てろ』と言う」というコメントも。敷地内に家を建てる=ずっとそこで暮らしていく、くらいなら完全同居でも期間限定のほうがマシ、ということのようです。
『庭もない住宅密集地の一軒家なのに、一体どこにもう一軒建てる余地があるのか(笑)』
狭い敷地に建ぺい率いっぱいの家を建てている方、マンションにお住まいの方からは「物理的に無理」というコメントもありました。もしも敷地が広かったら、同じマンション内の一室にと仮定しても「それでも嫌」という声がほとんどです。
親を当てにしないでほしい。敷地内でなく近居なら……
『敷地内同居の話は、ママスタの漫画によくあるよね。親の希望で敷地内同居、息子が承諾、嫁と衝突というパターン。いつも「私なら絶対に嫌だ」と思いながら読んでいる』
漫画で妄想を膨らませていた方もいれば、身近で実例を見てきた方もいます。
『兄夫婦が実家敷地内に家を建て、10年。母と兄嫁が大揉めして、両親は暮らしにくそうにしている。子どもの配偶者は他人。死ぬまでつきあう覚悟がなければ、やめたほうがいい』
他に実際の経験談もいくつかあり、「義理の関係なんて、目につかないくらいの距離にいるのがちょうどいい」とのこと。近くにいれば互いのいいところも見えますが、そうでないところだって目に入ります。そしてどんどん気になってくるのは、“そうではないところ”のほう。敷地内なら完全同居よりもまだ距離があるように思えますが、「境界線が曖昧なのもよくない」という声もありました。完全同居ほど割り切れない、強い覚悟が持ててないままスタートすることが、トラブルのタネになるのかもしれません。
『微妙。しょっちゅう孫を預けにきたり、ご飯を食べにこられたら疲れそう』
わが子に当てにされたくないという声も、少なからずありました。「いいように使われるのはご免」「これまで後回しにしてきた自分の人生を大切にしたい」といったコメントも。こちらも当てにしないので、そちらも当てにしないでほしいというわけです。
『お嫁さんに気を遣って自分が疲れるだろうから、嫌』
余計な気遣いをしたくない方もいます。他にも「子ども世帯が近くで夫婦生活を営んでいると考えると、ちょっと……」「孫の世話を一手に引き受けるのは面倒」といったコメントもありました。
現代のママたちはかつてのようにわが子を当てにしていないことがよくわかった、今回の投稿。ただ、じつは「敷地内は嫌だけど、同じ町内ならいい」「近居がいいな」といった声もありました。巣立ったわが子には干渉をしすぎず、ほどよい距離感でつきあいたい。それはまさにママたちが自分の親(義親)に望んでいること、そのものなのでしょうね。
文・鈴木麻子 編集・佐藤さとな イラスト・Ponko
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