<法事の新常識>「嫁が来ないのは非常識、でも婿なら出なくてもいい」は昔の話!?今どきの傾向は?
2025.12.23 21:15
提供:ママスタ☆セレクト

一昔前なら、冠婚葬祭にお嫁さんが出席するのは当然のように考えられていたのかもしれません。家によっては、食事の準備や片付けなどをお嫁さんにさせることもあったでしょう。その考えには疑問の声もあがっているようで、ママスタコミュニティのあるママから、こんな質問が寄せられています。
『法事に嫁がこないなんて非常識! お婿さんは無理しないでね。そういうケースを見たことある?』
法事にお嫁さんが出席しないとその家の人や親戚から非常識と言われてしまうこともあるようです。でも、それがお婿さんだったら対応が違ってくるようですね。法事をめぐって、“古い常識”と“新しい考え”がぶつかり合う今、価値観の転換期なのかもしれませんね……。
「嫁がこないなんて非常識!」という声の裏側
『私の実家は「嫁いだのだから旦那側の手伝いをしてこい! でも実家の法事も手伝え」と言う』
『私のなかでは法事は亡き人を偲ぶのではなくて、宴会をしたいだけのもの。慣習に縛られた人が、自分は動きたくなくて他の人を顎で使いたがる』
嫁という立場の人は、昔から家事手伝いを期待されてきたのでしょう。そのため、法事などでは「手伝って当たり前」という空気がいまだに残っていることも。嫁いだ先でも自分の実家でも同じように、手伝いをする人と考えられている場合もあるようです。
『うちの母方の親族がそう。従兄弟のお嫁さんにだけやたら厳しい。最悪だよね。それだから、従兄弟は嫁さんに離婚されたよ』
お嫁さんだけに負担を押しつける風潮に、嫌気が差す人もいるようです。なぜ自分だけ? と思うようなことが続くと、理不尽さを感じてしまうもの。「手伝わないと非常識」と言われるよりも、「自分だけが手伝わされるのは理不尽」と感じて、距離を置く人が増えてきているのかもしれません。
今も残る「嫁は働き、婿は座る」の構図
『法事にこない嫁もいるし、きても手伝わない嫁もいる。上の世代は「ほしいのは女手、婿は邪魔しないようにしていてほしい」という感じなのだと思う』
昭和の名残ともいえる「嫁は動く、婿は遠慮する」という構図。婿は“外様”扱いでムリをさせない一方、嫁には“身内としての奉仕”が求められる……。男女の役割が逆転しにくい、古い慣習の象徴ともいえます。一方で、このようなきょうだい間の差もあるようです。
『従兄弟の親のお葬式に行ったら、長男の奥さんはせっせと動いてるのに、次男の奥さんはずっと座りっぱなし。食べ続けていた』
同じお嫁さんでも、家や本人の考え方で法事での振る舞いはまったく違ってくるようです。長男の嫁だからという理由で周囲から求められる役割があるのかもしれませんが、きょうだい間で格差が生まれていますね。
「法事に嫁が出る意味」って何?
そもそもなぜ、嫁だけが「出て当然」とされるのでしょうか。
『わざわざ息子に合わせて苗字を変えてくださった他所の娘さん、なのにね。同じ苗字だから手伝わせるみたいな考え、図々しい』
法事などの行事は“家”という単位で行われるため、お嫁さんに手伝いが求められることは少なくありません。家に入ったらその家の女性、家事をする人が行事の料理の支度をすることは当然なのでしょう。一方で“婿”は別の家の人間として扱われ、「ムリしないでね」と遠慮されがちなのかもしれませんね。
『昔は男に強く言えないおばあちゃんが多かったから、婿には“ムリせんでいい”って言いやすかったんだと思う。今は嫁に気をつかう義母のほうが多い気がする』
『私のなかでは法事は亡き人を偲ぶのではなくて、宴会したい人だけのもの。慣習に縛られた人が、自分は動きたくなくて他の人を顎でつかいたがる』
時代が変わり家制度が薄れてきた今。「法事の意味」自体も、形式的なものではなく、家族が静かに故人を偲ぶ場として見直されてきているのかもしれません。
法事に行かない嫁たちの本音
『私は行かない派。だって法事が終わったら店で飲んでいるだけ。嫁は必要ないし、休みの日は貴重。いつまで「長男の嫁は!」と言うの?』
『うちはドライ。長男嫁でもこなくてOK。旦那も私側の法事にこないし、私も旦那側に出ない。配偶者は他人という感じ』
時代の変化とともに、「嫁だから法事に出席すべき」という意識は次第に薄れつつあり、本人の意思で法事に出るスタイルが受け入れられているのかもしれません。息子だけくれば、お嫁さんも孫もこなくてもいいという家もあるのだとか。伝統に縛られないほうが平和に過ごせる……そう考える人もいるのでしょう。
形よりも「思い」が大切に
『うちの親戚は、昔からうるさくない。酒好きだから、法事でも飲めればOK。奥さんが下戸なら無理にこなくていい。小さいことを言わない家で助かる』
法事では「誰がくるか」よりも「どう偲ぶか」が大切。形式にとらわれず、故人を想う気持ちがあれば、それでよいのではないでしょうか。
ムリにお嫁さんを呼んで「さあ、働きなさい」と言うよりも、互いの生活や考え方を尊重し合うほうが、よほど“思いやりのある家族”の姿なのかもしれません。昔は一族を呼んで、盛大に法事を執り行っていました。しかし、昨今では感染症の流行以降、近い身内だけでよりコンパクトに法事を行うようになったのではないでしょうか。家族の団欒は、法事とは別の機会にゆっくり過ごす、そんな時代になってきたのかもしれませんね。
文・岡さきの 編集・こもも イラスト・193
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