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<義母の毒>産前産後に放たれた暴言が20年経っても忘れられない。ずっと根に持っていていい?

2025.12.06 22:10
024_ママの味方_ももいろななえ
20歳の息子さんがいる投稿者さん。わが子を無事に育てあげて振り返ると、お義母さんから言われた、忘れられない言葉に今でも傷つくそうです。
『息子を妊娠していたとき義母から「紙オムツ使うの? 私は布オムツで育てたけどな。自分で洗おうとか思わないの? 手抜きだよね」と言われました。つわりで動けないときは「家事をしないといけないのに、つわりで動けません! なんて言えないからね。妊娠は病気ではないから」と、かなりイヤそうな顔で言われました。育児で疲れているときも「私は寝不足でもひとりで子育てした」と言われました』
今でも根に持っていると投稿者さん。妊娠・出産・育児というのは、心身ともにギリギリの時期。そんなときに浴びせられた一言は、たとえ何十年経っても忘れられない……。そう感じているママたちは少なくありません。

義母の言葉に傷ついた人たち



言ったほうは何気ない言葉でも、言われたほうは忘れない。普段は流せる言葉でも、そのときだけは許せなかった……そんな思い出を持つママは少なくないようです。
『3人目の妊娠がわかる前に計画していた帰省旅行をキャンセルしたいと義母に伝えたら、「少し動いたくらいで流れるような子ならいらないよ」と言われた』
『私は4人きょうだいで育ったけれど、義母から「貧乏な人ほど子どもが多い」って言われた。うちの実家のことではないのだけれど、奥底でそう思っているのだろうなと感じて、思い出すたびにイラッとする』
投稿者さんの場合は出産前後。妊娠中や産後の母親は、肉体的にも精神的にも不安定。そのような時期に「つわりは甘え」「手抜き」などと言われると、深く心に傷が残ります。本人のなかでは「一生忘れない言葉」になってしまうのも当然でしょう。

旦那の対応にもモヤモヤ


20年前、傷つく言葉をお義母さんから投げ掛けられたとき、投稿者さんの旦那さんはどう反応したのでしょうか。投稿者さんの代わりに怒ってくれたのかどうかで、恨みの濃さも違うのかもしれません。
『私は双子を帝王切開で産んだけれど、義母が病室で「義兄嫁は自然分娩で難産だったのよ。でも、この人はこの痛みがわからないのね」と言った。その場にいた義姉と旦那はスルー。後で旦那に「あの発言はない」と言っても、「そのようなことを根に持つお前がおかしい」と言われた。あれも一生忘れない』
お義母さんの無神経な言葉だけでなく、旦那さんの「見て見ぬふり」もまた、心を冷やしてしまいます。守ってほしいときに庇ってもらえなかった経験は、時間が経っても癒えません。

「忘れなくていい」という声


ムリやり傷ついた言葉を忘れようとすると、その行為に再び傷つくことも。忘れなくてもいいとママたちは言います。
『介護用オムツを使いはじめたら「使い捨てですか? 布製に限りますよ」ってイヤミ言いたくなるわ。葬式で遺影に向かって、こっそりあっかんべーをするかな』
このように怒りや皮肉を込めた声も寄せられました。
『産前産後って、人生で最悪の時期。赤ちゃん優先で自分のことは後回し。身体もボロボロなのに「病気ではない」なんて言われたら、心が折れるよ』
『私は実父に言われたよ。布オムツで育てないと感性が育たないと。母乳のことも言われたわ。20年以上経った今でも思い出すとイライラする』
心身ともに大変な時期に浴びせられた毒……根に持ってしまうのも当たり前でしょう。「母親なのだから」「昔はこうだった」……そのような言葉の裏には、時代の違いを押し付けるような圧力が潜んでいます。経験者だからこそわかる優しさではなく、マウントのような言葉に変わってしまうことがあるのです。ましてや気を遣うお義母さんなら、言い返すことすらできません。心の奥底に負った深い傷が、時折顔を出し、投稿者さんを苦しめるのです。それをムリやり忘れることはないとママたちは言います。

義母の暴言、前を向くために忘れる選択も


もちろん、忘れたほうが楽になれると感じる人もいます。
『いつまでも根に持っていたら自分が損するよ! 楽しく生きなよ』
けれど、「忘れよう」とムリに思う必要はありません。心に刻まれた痛みは、その時期を必死に生き抜いた証。言葉のトゲを思い出すたび、「あのとき、よく耐えたな」「私、がんばっていたな」と自分をねぎらえれば、それで十分です。

時代が変わっても、ママの心は同じ



時代が変わり、育児用品も育児観も大きく進化しました。けれど妊娠・出産・育児の大変さは、いつの時代も変わりません。にもかかわらず、「昔はもっと大変だった」「今は楽している」という言葉が、今もママたちの心を傷つけています。もし誰かに同じような言葉を掛けられたときは、どうか心のなかでそっと距離を取ってください。

言葉の傷は、見えないけれど深く残ります。「たかが一言」で済ませられないほど、人は繊細でもろい存在。だからこそ、そのときの痛みを覚えている自分を責めずにいてもいいのです。
根に持つことは、悪いことではありません。それは“あの頃の自分を守る記憶”でもあるのだから。そして同じ思いを人にさせたくはない、その思いがあるからこそ、誰かに優しくできるのではないでしょうか。ときに思い出し、心が苦しくなったときは、その傷ごと自分を慈しんであげてくださいね。そして、次の世代のママに「大丈夫、ムリしなくていいよ」と言える人であれますように。

文・岡さきの 編集・みやび イラスト・ももいろななえ

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