＜できる親の悩み＞子どもが勉強やスポーツで活躍してくれないと悔しい。私はもっとできたのに……

2025.06.13 13:25

わが子が勉強やスポーツ、習い事などで生き生きと活躍している姿を見るのは親としても嬉しいものですよね。しかしその気持ちが行き過ぎてしまうと、親自身は苦しくなってしまうかもしれません。ママスタコミュニティでも「子どもが活躍しないと私が悔しい」というタイトルで、こんな投稿がありました。
『学校でも習い事でも日常でも、秀でるものがない。私が元陸上選手で子どもも足が速いほうだと思っていたけど、陸上クラブに入ったらもっと速い子たちがたくさんで、私が悔しくて仕方ない』
投稿者さんは高校生のときに、陸上部に所属してインカレで入賞した経験があるんだとか。そうした過去があるため、わが子も足が速くあってほしいという思いが募り、活躍してくれないと悔しい思いになってしまうと綴っていました。この投稿にママたちからはさまざまなコメントが寄せられました。

陸上選手だったなら、上には上がいることをわかっているはずでは？

『インターハイで優勝したとか？　オリンピック候補だったとか？』
『元陸上選手なら上には上がいるとわかっているはずだよ』
『陸上クラブに入ったばかりならこれからでは？　やっぱり速い子たちは普段の練習メニューからして違うし』
投稿者さんが「学校でも習い事でも日常でも秀でるものがない」とわが子を嘆いている感覚は、少し行き過ぎているようにも感じられますよね。自分自身が陸上部でいい成績だったとはいえ、お子さんが陸上クラブで活躍していない現状を「悔しい」と思うのを「過剰では？」と捉えるママたちがいました。インカレ入賞ということは投稿者さんも当時から自分よりも足の速い選手がいたわけですから、お子さんと状況はそこまで変わりないのではないでしょうか。「練習や努力で今から速くなるかもしれない」とコメントしていたママもいました。

子どもにはあえて自分の得意分野とは違うことをさせているよ

『私も旦那もソフトボール、野球経験者だけど（旦那はレギュラー甲子園出場経験あり）、子どもは万年補欠。小学生で終わりだと悟った。中学からは好きなことをしてくれ』
『そりゃ旦那のDNAも入るからね』
投稿者さんと同じようにわが子に期待していたものの、スポーツの成績が振るわなかったという体験をしたママたちからもコメントがありました。スポーツは遺伝の影響もあるかもしれませんが、それはあくまで確率の話。金メダルを取った選手の子どもが、全員親と同じ競技で金メダルを取れるわけではないですよね。また「旦那さんのDNAも入るのだから、自分が足が速かったからといって、必ず子どもも足が速くなるわけではないのでは」との指摘も寄せられています。その逆もまたしかりですね。
『「子どもは別人」と割り切らないと。芸能人にしてもアスリートにしても、プロの方々も自分のお子さんが思うような結果を出せないでいると同じような気持ちになる人がいるんだろうね。だからこそ本人が望んでいないなら同じ道を進ませないほうがいい。そして親は期待しないほうがいい』
『あなたみたいに思うのが嫌だから、自分の得意分野とは違うことをさせているよ』
自分がやっていたスポーツを子どもにもさせたいと考える親は少なくないでしょう。自分が一生懸命に努力して試合や大会でいい成績を残してきた人であれば、そのスポーツで人間的にも成長できたり、仲間やコーチと励まし合って貴重な体験ができたりした記憶が残っているのでしょう。同じ経験をわが子にもさせてあげたいと思うのは自然なことかもしれません。しかしだからこそ、「私はできたのに、どうしてあなたはできないの！？」と自分とわが子を同一視して比較してしまう側面も。子どもを通してもどかしい気持ちや悔しさを感じて苦しくなったり、子どもにプレッシャーを与えて親子関係にまで影響が出たりするのであれば、考え物ではないでしょうか。実際に「あえて子どもには自分の得意分野とは違うことをさせているよ」というママもいました。習い事やスポーツに関しては、子どもの成績をママ自身がどう受け止められるかも大切かもしれません。

楽しく学校に通って健康で過ごしてくれていれば十分では？

『なんでわが子を自分の分身だと勘違いする親がいるんだろ。楽しく学校に通って、健康に過ごしているだけでよくないか？』
『私も得意なことがあって子どもの頃から頑張っていたし、それなりの評価も得ていた。子どもも同じことをやっているけど、全然ダメだね。先生に任せているから口出しはしないし、そこそこ評価はされているけど、「何をやっているの？」と思いながら見ている。もう練習量からして全然違う、やる気も違う。子どもは私じゃないから同じようにはならないんだよね。イライラするからあまり見ないようにしているよ。本人が楽しそうだからいいかなって。あなたの子どもも怪我なく楽しんでいたら、そこそこでいいんじゃない？』
ママたちからは投稿者さんに対して「わが子を自分の分身のように思うのは間違い」「子どもに期待しすぎている」といった厳しい指摘も寄せられています。いくら自分のDNAを色濃く受け継いでいるとしても、わが子と自分は違う人間です。そのスポーツへの熱意や環境、コーチ、仲間など、あらゆることが自分とは違うのですから、「私のときはこうだったのに！」「私はもっとできたのに、なぜわが子はこんなにできないの？」とモヤモヤしてしまうのは避けたいところ。そうしたフラストレーションを本人にぶつけたり、必要以上に厳しく指導したりすることで、子どもがやる気をなくし、親への信頼を失う可能性もなきにしもあらずです。自分と同じスポーツをさせているのであれば、「子どもが楽しく元気に取り組んでいるだけでよし」と捉える心の余裕が求められるのではないでしょうか。投稿者さんは子どもが活躍してくれないと私が悔しいと思っている様子ですが、その感情が強くなりすぎないように自分でコントロールしてほしいですね。