ママ友の子に告白された息子。子どもの恋愛がママ同士のトラブルに!?

みなさんはお子さんの恋愛事情について、気になったことはありますか？　子どもの様子を見ていると、「あ、好きな子いるのかな？」や「まだまだ恋愛には興味なさそうだな」と感じることってありますよね。異性に興味を持ち始める時期は男女で多少の差があるでしょう。いくら気になってしまったからといって、親が口を挟んでしまうと思わぬトラブルに発展してしまうかもしれません。
『うちの子は小6の男子。取り柄がなくてスポーツダメ、勉強ダメ、顔はまあまあのレベル。どうやら同級生の女の子が息子のこと好きみたいで、その子のママから遊びに誘われたことがありました。でも息子は男の子同士で遊ぶ方が好きだし、恋愛なんてまだまだみたいだから理由をつけて断っていました。ところが相手の子が本気の告白をしてきて、息子は「どういうこと？　意味分からんし」と言ってしまったそう。女の子は泣き出し、その子のママが激怒。他のママと一緒に私のことを無視し始めました。うちの子はそんなにひどいことしたかな？ 』
同級生の女の子からの告白を一蹴してしまった息子さん。恋愛には興味がなく、まだ告白を「断る」段階ですらなかったように感じますね。「意味わからん」と言われてしまった女の子は、その場で泣き出してしまったそうです。しかしこの告白がママ同士のトラブルにまで進展。投稿者さんは同級生ママ数人から無視されてしまうこととなってしまったのでした。

告白を断ることは悪いこと？

「うちの子はそんなにひどいことしたかな？」と問う投稿者さん。ママスタコミュニティのママたちは、息子さんの言葉選びに問題があったと感じているようです。
『投稿者さんのお子さんは特にひどいことをしてないと思うけど、その女の子の泣いた気持ちや傷つけてしまったことはちゃんと考えるべきじゃない？』
『言い方は大事。「気持ちは嬉しい。ありがとう。まだよく分からないから友だちとしてよろしく」くらい丁寧な返しをしないと、女の子が傷つくんだよと教えてあげようよ』
『断るのは悪いことじゃないけど、「相手に思いやり持った対応ができるようになろうね」くらいは伝えたいかな。相手の子に「キツい言い方してごめんね」って謝れるといいのになと思う』
『次回からは当たり障りの無い断り方を教えておけばいいと思う。「ありがとう。でも付き合うことがよく分からないから友だちとしてよろしくね」でいいんじゃないかな。うちの息子もこれで断っていたよ』
告白を断ることは決して悪いことではないが、相手を傷つけてしまったことについては親子で考えたいと話してくれたママたち。しかしまだされてもいない告白に備えることや相手を傷つけない断り方を親子で話すことって、なかなかできませんよね。恋愛に興味のない子なら特にそう感じるかもしれません。そんなときは恋愛だけの問題と捉えるのではなく、お友だちとの関わり方として「相手を傷つけない言い方」を話し合ってみるのはどうでしょうか？　そこから得たことを恋愛に応用できるかもしれませんね。

小6男子なら恋愛に興味がなくても不思議ではない

「息子さんの断り方がよくなかった」と感じたママたちがいる一方で、小6男子ならそのような対応になってしまうことは仕方がないと話すママたちもいました。
『女の子の方がマセているからね。投稿者さんのお子さんはまだ子どもで、女の子に興味がなかったのだよね。非難される筋合いはない』
『男の子ってまだ恋愛をよく分かってない子もいるし、しょうがないで終わりだよ』
『言い方がよくなかったって言っている人もいるけど、小6だし初めての体験だったんじゃないの？　初めてで上手く言える子の方が稀じゃないかな。子どもなんて言い方を間違えることの方が多いと思う。間違えて学んで対処法覚えていくんだよ』
『小学生の男子なんて、「付き合うってなに？　友だちと何が違うの？」って思う子がほとんどじゃないの？　うちの子の周りだけかな……』
『小6の男の子に何を求めているんだろう。恋愛に興味もなくて、恋愛したことのない子どもなら意味が分からなくて当然じゃない？』
『恋愛に無頓着な男の子の普通の反応だと思う』
投稿者さんは息子さんについて、恋愛には興味がなく男の子同士で遊ぶことが好きと語っています。このコメントを受け、「小6男子ならまだ恋愛に興味が無い子もいる」との共感の意見が寄せられました。もしかしたらなかには恋愛に興味がないだけではなく、初恋もまだだという子もいるでしょう。「意味わからん」という言葉が照れ隠しだったのか、本当に意味がわからなかったのかは真意はわかりません。しかし息子さんは初めての経験に戸惑ってしまったことは確かです。その戸惑ってしまった気持ちは誰にも責められませんよね。

もし娘が振られたら……女の子ママたちの反応は？

男の子ママからの共感の声だけではなく、女の子ママたちからも反応がありました。
『相手に怒るんじゃなくて、「もっといい人また現れるよ、好きな気持ちは素敵なことだよ」って、娘さん自身をフォローしてあげて欲しい』
『うちも娘いるけど、娘が同じような経験をしたら「男の子とは精神年齢に3歳くらい差があるからそんなもんよ～」って言うけどね。相手のママが怒る意味が全く理解できない。小6男子に上手な対応を求める方が難しいよ』
『うちは女の子2人だけど、子どもの恋に口は出さない。フラれたこともあるけれど、それもそれで見守っていたよ』
『娘がこれで泣いて帰って来たら「残念だったね、甘いものでも食べよう！」ですませるけどな。心の中ですら相手の男の子にコノヤローとか思わないよ』
『私なら、「ああ、残念だったけど、しょうがないね。」と娘を慰め、「xxくんを悪く思っちゃいけないよ」と諭すけどな』
女の子のママたちからは、「告白が上手くいかなくても見守ってあげればいい」との意見が寄せられました。さすがは“恋多き女の子”のママたち！　ママという立場ではなく恋愛の大先輩として、フォローに徹しているようですね。

子どもの恋愛に親は口出ししない！

『親が仲良くても子どもは子どもの世界がある』
『子どもの社会勉強だからあまり口出さないようにしているよ』
『勇気を出して告白した女の子は悲しかっただろうけど、みんなが同じスピードで成長しているわけではないし、関心があることも違うんだから仕方がないよね。親がわが子のことに手出し口出しすることって簡単。状況を見極めて親が子を諭したり、自分が出ることを我慢したりすることの方が難しい』
子ども同士の告白をきっかけにママ友たちから無視されるようになってしまった投稿者さん。きっと心中穏やかではないでしょう。しかし今回の一件で、投稿者さんがママ友に何かをしたわけではありません。子どもには子どもの世界があると思うことができれば、今後のママ友付き合いも変っていくのではないでしょうか。

失恋することも、自分の目の前で女の子が泣いてしまったことも、子どもたちにとっては人生経験のひとつです。わが子が傷つかないよう手を差し伸べてあげることも大事ですが、見守ってあげることも同じくらい大事ですよね。わが子が振られてしまったときは相手を憎むのではなく、悲しんでいるわが子にそっと寄り添うだけでもお子さんの心は落ち着くものなのかもしれません。恋愛しているということは心が成長している証拠のはず。子どもの恋愛に親としてヤキモキしてしまうこともあるでしょうが、子どもの心の成長を信じて優しく見守ってあげたいですね。

文・荻野実紀子　編集・山内ウェンディ　イラスト・猫田カヨ