義母が原因の夫婦喧嘩。いつもより拗れてしまうのはなぜ？

旦那さんとの些細な喧嘩はどのご家庭にでもよくあること。すぐに仲直りできるときもあれば、数日かかってしまうときもあるのではないでしょうか。しかし喧嘩の原因が義母となれば、いつもの喧嘩とは様子が違ってくるようで……。
『義母が原因で旦那と喧嘩になっている。旦那は義母の味方。もう無理すぎる。旦那は旦那、義母は義母って考えたいけれど、どうしても無理』
原因となった義母の詳しい行いは「いろいろ細かいことが続いた」ということですが、詳細はともかく、義母が原因で夫婦仲がこじれてしまったのは確かなようです。「もう無理」などと義母を許して、旦那さんと仲直りすらも諦めているような発言もありますが、それは一体どうしてなのでしょう？

「もう無理。どうしても無理」なのはなぜ？

『普段喧嘩をしてもすぐ気持ちが切り替えられるけれど、義母が絡むとそうもいかない』
『明らかに義母の発言も行動もおかしいのに、旦那はいつも義母の味方ばかり。それでこっちが悪いみたいに言うから、なおさら義母への苛立ちが募る』
旦那さんは常に義母の味方、相談者さんの方に非があるとまで言われれば、当人としては納得がいかないですよね。
『旦那は自分の母親を捨てきれないんだよ。うちもそう』
『わかるわかる、わかりすぎる！　うちもそうだから。義母や義妹の名前を出されただけで不愉快。どんなに嫌だと伝えても旦那は「嫁よりお母ちゃん！」』
旦那さんが義母を庇うことで相談者さんと喧嘩になるのは、旦那さんが「母親」のことを大切に思うがゆえなのでしょう。じゃあ妻は大切ではないの？　と思ってしまいますね。

この喧嘩はどうやっておさめる？

相談者さんと旦那さんは、今も喧嘩をしていて険悪な状態です。このままでは家の中の雰囲気も悪くなりますし、子どもも親が喧嘩をしていたら嫌ですよね。なんとかこの喧嘩をおさめる、良い方法はないのでしょうか？
旦那さんと話し合う
『うちも一度離婚覚悟で、腹を割って話したよ』
今回の喧嘩の原因は義母にあるようなのですが、突き詰めて考えたら、本当に些細なことだったのかもしれません。まずは夫婦でこの喧嘩の本質を探るため、冷静になって解決しようと提案してみてはどうでしょうか。旦那さんだって今の状況が好ましいとは思っていないはずです。きちんと話し合ってみる機会は必要ですね。
第三者に間に入ってもらう
『義姉に相談してみる。義母のことはなるべく悪く言わずに、困っている辛い感を出して味方にする』
義母や旦那さんの性格を知っている人に相談して、間に入ってもらうのも1つの手です。相談する相手が義実家の人間ならば、もしかしたら義母や旦那さんの味方をしてしまうかもしれません。そうならないためにも「もうお義姉さんしか頼れないんです」など、本当に困っているのだと伝えます。少しずる賢いやり方かもしれませんが、喧嘩をおさめるための作戦なのだと考えましょう。

今後義母が原因の喧嘩をしないようにするために

時間をかけても旦那さんを味方につけておく
『うちは時間をかけて、旦那が私の味方につくようにしたよ。怒ったり泣いたりいろいろやって、今はちゃんと私の話を聞くよ。お互いにぶつかり合って、妥協点を見つけていくといいよ』
今後同じようなことが起きても喧嘩をしないために、旦那さんを自分の味方にしておくという方法もあります。旦那さんが自分の味方をするようになれば、たとえ義母が原因で夫婦の間に意見の対立が生じても、夫婦喧嘩とまではならないでしょう。ときには義母のしたことを正しく判断して、注意をしてくれるようにもなってくれるかもしれません。
義母や旦那さんを立ててあげる
『うちは旦那がいい人で、私のことをいい嫁だと義母に言ってくれ、義母もいい人だからそれを信じて私に感謝してくれる。旦那のやり方を見ていると、相手を立てることって大事だなと思う。相談者さんの旦那さんができないなら、相談者さんが義母と旦那を立ててあげたら？』
義母の言い分や行動に納得ができなくても、旦那さんが義母の味方をしても、「私が大人になってやるか」と思えれば、相談者さんの気持ちも少しは落ち着くかもしれません。「お義母さんにはそんなお考えもあるのですね。参考にします」などと、何かにつけて義母を立てれば、息子である旦那さんも嫌な気はしないはず。相談者さんとしては義母に負けたようで、悔しいと感じるかもしれません。しかし相手を立てて怒りをおさめてもらうことも喧嘩を回避し、冷静になるための方法としてはアリなのだと考えましょう。

もしイライラしてしまったら「自分の大事な人が原因だったら？」を考えてみては

義母へのイライラもありますが、義母の味方をしている旦那さんに対しても強い苛立ちがある相談者さん。しかし旦那さんが義母の味方をするのは、自分の母親なのですからそれは仕方のないことです。もし今回の喧嘩が自分の親が原因だったとしたら、自分の親の肩を持ってしまいませんか？　このように「自分の大事な人が原因だったら」と考えてみれば、いったん自分の苛立ちにブレーキを掛けることができそうですよね。

それから、夫婦喧嘩をしなかったら自分にどんなメリットがあるのかを考えてみるのもひとつです。イライラして子どもに当たることがなくなる、やけ食いをしないから体重が増えることを気にしなくてもいいなどなど……。自分にとってのいいことがたくさん見つかると、「大人になって割り切ろう」という気持ちが湧いてくるかもしれません。

文・川崎さちえ　編集・清見朱里