親子でフェアでありたい【ママになって変わったことインタビュー】ファンタジスタさくらださん(画像提供:セブン&アイ出版)

親子でフェアでありたい【ママになって変わったことインタビュー】ファンタジスタさくらださん

2016.03.29 18:00

今年の6月で3歳になる娘さんをもつファンタジスタさくらださんは、ファンシーな世界を発信する実業家でもあります。ママになっても、ファッションやメイクの“自分らしさ”を貫いていてカッコイイと話題のさくらださんですが、子育てに対する向き合い方、ファッションやメイク、仕事についても「なるほど!」と思えるヒントをたくさん語ってくれました。

妊娠はイレギュラー!子供は大の苦手でした

結婚してからも、あやまんJAPANとして活動していましたが、妊娠をきっかけにグループを卒業しました。なので、妊娠はイレギュラーで、まったくの想定外。実は、子供は苦手で、子供を見ても「可愛い」という感情よりも先に、「うるさい」「理解不能」というイメージが強くて、子供を見ると「ゲッ、子供だ…」と思っていたくらいです。そんな私が妊娠して、果たして「愛せるのか?」「育てられるのか?」と、すごく不安でした。でも妊娠生活が進むにつれて自然と気持ちが豊かになって、いろんなことをゆったり考えられるようになっていきました。今ではその頃がウソのように、子供が大好き。人ってこんなに変われるものかと、自分自身、一番びっくりしています。

絵本の著者から学んだ「子供だってひとりの立派な人間」

ファンタジスタさくらだ(画像提供:セブン&アイ出版)
子供が好きになっても、育児はイライラがつきもの。今はイヤイヤ期真只中なので、余計にイライラしちゃうこともあります。私の思っている通りに行動してくれなかったり、子供の事で時間がとられて仕事がはかどらなかったり…。

でも、私も子供の頃よく呼んでいてた絵本から学んだことがありました。五味太郎さんの絵本は、大人になって改めて読んでみると、共感する部分とか学ぶ部分が多く、とても魅力的な絵本だなって思います。それから、五味太郎さんのインタビュー記事か何かで目にした言葉が、子育てでイライラしていた私にとてもしっくり来るものがありました。「子供は小さくて、経験とお金がない事以外は大人と一緒」。これを読んだ時、「そっか、私と娘は同じなんだ」ってハッとしたんです。というのは、私はどこかで「子供は子供」と思っていて、子供=未熟だから、親に準ずる事が当たり前だと思っていたんです。子供は確かに私より歴史が短いけど、平行して生きているんだなって初めて娘が対等に見えました。「子供」だと思うから、私の事情を押し付けてしまっていた気がします。例えば、夜、子供を早く寝かせて仕事をしたいからイライラしてしまったり。でもこれって、完全に私の事情ですよね。娘には娘の事情があって、お昼寝をたっぷりしたから眠くないとか、やりたいことがあったりするのに。振り返って、娘の立場に立ってみると、申し訳ないことをしたなって思います。それから、彼女の事情や立場を考えて行動するようになりました。

育児は子供中心じゃなく、フェアでありたい!

ファンタジスタさくらだ(画像提供:セブン&アイ出版)
子供が生まれると子供がヒーロー、ヒロインで、家族の中の主役になりますよね。可愛いし、宝物だから当然です。でも、だからって、子供の要求に対してすべてOKを出す親にはなりたくないんです。子供とはフェアでいたいので、「お互いにいろんなことをガマンしない」と決めています。例えば休みの日は、「私のやりたいことはこれ」と娘に伝えて、娘にも何がやりたいか聞きます。それで、午前中は私のやりたいことをさせてもらって、午後は娘の要望に応える。そうするとお互いにガマンがなくていいのかなって思います。あやまんJAPANも3人組でしたが、今は3人組家族なので、ダンナさん・私・娘のやりたいこと、それぞれに順番が来るようにしています。

メイクは引き算して時短に。けど育児のおかげで美肌になれた

ファンタジスタさくらだ(画像提供:セブン&アイ出版)
メイクはかなり時短になりました。子供がいると細かい作業はできないので、アイラインを引いたり、細かなアイメイクは省くようになりました。でも地味になりたくはなかったので、ひと塗りで発色のいいアイシャドウを塗るとか、機能性重視のメイクアイテムを選んで使うようになりましたね。薄いメイクでもしっかり華のある印象になるように心がけています。

妊娠中荒れた肌も、産後は生活が規則的になってすっかり調子良くなりました。なんせ、私があやまんJAPANで活動していた頃は、昼夜逆転で、深夜の六本木で毎日お酒を飲むという生活。睡眠時間も少なく、不摂生極まりなかったと思います。食事も不規則で、忙しくて毎日いつ食べられるかわからないから、ちょっとの空き時間ができたら、お腹が空いていなくてもとりあえず食べていました。内容も外食ばかりだったので、今より10kgも太っている時もありましたよ。結婚して食べてくれる人がいるから作りがいがあって、自炊が増えて外食が減り、子供が生まれて栄養バランスも気にするようになって内容も改善しました。今は、「お腹が空いたら食べる」という体に正直な食生活になって、肌の調子も体型も安定しています。子育てさまさまですね!

私は私らしく。ママになったからってファッションは諦めません!

ファンタジスタさくらだ(画像提供:セブン&アイ出版)
たぶん、世の中的には私みたいなファッション、目を引くし奇抜だし、苦手な人もいると思います。でも私はやっぱり“ファンシー”が好き。もちろん、この格好で保育園のお迎えに行ったら、浮きます。でも、「ママになった」からって、好きなファッションを諦めたり、我慢したりするのってどうなの?って疑問で。我慢して余計なストレス溜めていたら、子供にもそういうのは伝わると思うし、“自分らしさ”を押し殺すのはハッピーじゃないなって単純に思ったんです。なので、私は私らしく、このファンシーなファッションで毎日過ごしています。今、仲良くしてくれている友達は、私の内面を好いてくれている人たちなので、とても居心地がいいです。

娘もファンシー志向!?DNAってすごい!!

ファンタジスタさくらだ(画像提供:セブン&アイ出版)
ママになって、ファッションにまるで変化がなかったわけではありません。安全面を考えて、子供と一緒にいる時はピアスとかネックレスといったアクセサリー類はつけないし、ピンヒールとか、ヒールの高い靴ははかなくなりました。買い物も、独身時代のように頻繁に買い物に出かけられないので、フリマアプリを利用したり、ネットでの買い物が増えましたね。それでも、頻度は減っても渋谷109とか、原宿や渋谷のお気に入りのお店には足を運ぶようにしています。仕事のヒントになる発見があったりもしますし、好きなファッションに触れている時間は私の原動力なので。おもしろいのが、最近娘と買い物に出かけて、私のお気に入りのファンシーなお店に入ると、娘も楽しそうに目を輝かせているんです。選ぶものもピンクだったり、ファンシーなものが多くて(笑)。しっかりDNAを受け継いでいるんだなって思います。こうやって、趣味を共有できるのは、とてもうれしいことですね。

私より要領のいいダンナさんは本物のイクメンだと思う!

ダンナさんとは家事や育児をきっちり分担したりはしていません。お互い働いているので、“できる方がやる”というスタンス。幸いなことに、仕事についてお互いに理解しあえているので、やりやすいですね。旦那さんは文句を言うどころか率先して家事や育児に取り組んでくれます。ごはんを作って、お風呂に入れて、寝かしつけまでしてくれる日もよくありますし、洗濯などもしょっちゅうやってくれます。だから娘ももしかしたら、私とダンナさん、両方を“ママ”だと思っているかも(笑)。ダンナさんの育児に関しては不満は一切ありませんね。ダンナさんは料理も上手で要領もよくて、素晴らしい!…でも、こないだ娘のリクエストに応えて急いでカレーを作ったら、ゆるいスープカレーみたいになってしまったことがあって、こうやって私がなにか失敗すると「俺ならこうはならないな~」なんて嫌味を言ってくるのが玉にキズです。けど、本当に不満ってこのくらい。いつも何をするにも“手伝ってあげている”感を全く出さずに、当たり前のように家事や育児をしてくれていて、これこそ本物のイクメンだな~って思います。仕事は極力お互いがかぶらないように調整してくれたり、そのおかげで私は作業に没頭できますし、今仕事ができているのはダンナさんの支えが大きいです。これからも私らしく、我が家らしく、毎日をせっせと楽しみたいです♪

(modelpress編集部)

ファンタジスタさくらだ プロフィール

1985年東京都生まれ。「あやまんJAPAN」として活動中に、ヒップホップグループ「スチャダラパー」のBoseさんと結婚。2013年、あやまんJAPANを卒業。ECショップ「ファンシーショップさくらだ」を立ち上げ、自身のアートワークによるアパレル・雑貨などを販売している。[PR]提供元:株式会社セブン&アイ出版

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