SEVENTEEN、5日間で12万人動員 さいたまスーパーアリーナで史上初の挑戦<ライブレポ/セットリスト>
2018.09.10 18:51
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韓国発の13人組ボーイズグループ・SEVENTEEN(セブンティーン)が、デビュー後初となるコンサート「2018 SEVENTEEN CONCERT “IDEAL CUT”IN JAPAN」を、アジアツアーの一環としてさいたまスーパーアリーナにて開催した。
9月4日から6日までの3日間のチケットがファンクラブ先行でキャパシティをオーバーし、急遽決定した追加公演の8日と9日も完売。単独アーティストとしては初の5日間公演を成し遂げた。さらに8日と9日のお昼の時間帯には、同会場でファンミーティング「SEVENTEEN JAPAN FANMEETING “CARAT SUMMER CAMP”」も開催され、5日間で約12万人の観客を動員した。
暗くなった会場をパープルのレーザービームが包んでいくと、スクリーンには波状の模様がリズムに乗って動き出す。続いて4人、9人、13人と増えながらステージに現れたメンバーたち。BluetoothでコントロールされたCARAT棒(公式ペンライト)が一斉に青く光り、「Intro 新世界」でステージがスタート。ブラックのセットアップに金ラメをあしらった衣装の彼らは、まるで銀河の中に現れたヒーローのよう。そのまま一気に全員バージョンの「HIGHLIGHT」へ。もともとはパフォーマンスチームの楽曲を13人でパフォーマンスするとまったく新しい楽曲に生まれ変わる。ブルーとホワイトの光から一転、会場が真っ赤に染まると、「THANKS」を、ダンスブレイクを加えたリミックスバージョンで披露した。
VCRを挟んで、メインステージにブラック&ホワイトの衣装でホシがバックダンサーを引き連れて登場。そこにウジも加わって「BRING IT」へ。揃って銀色に髪を染めた2人が銃を撃つしぐさをしたり、大きく手を広げてステップを踏み、叫ぶような迫力満点のボーカルを見せると、声を上げることすら忘れて見入ってしまう観客たち。続いてはエスクプス、ジョンハン、ウォヌ、ディエイト、スングァン、ディノの6人による「FLOWER」。切なさ全開の楽曲を、男性美とセクシーなパフォーマンスで表現して歓声が。続いては、真ん中のダイヤモンドステージに9人、両サイドの花道に2人ずつが散らばって、ステッキを使ったパフォーマンスがシックでカッコイイ「NO F.U.N」へ。ビートを刻むたびにCARAT棒の光も点滅。最後は9人が集まって決めポーズをすると拍手が鳴りやまなかった。このように、ミックスユニットでも最高のパフォーマンスを見せてくれるのが“自主制作アーティスト”SEVENTEENならではだ。
楽しいトークに続いて、ホシが今回のツアーの掛け声を客席に指南。指をピストルのようにV字にして「IDEAL」とすると、「CUT」と言いながら2本指でハートを作るというもので、ジョンハンが「CARAT(SEVENTEENのファン)とSEVENTEENが出会って一緒に楽しく遊ぶという意味です」と補足説明した。そんな賑やかなトークの間にステージにはいつの間にかスタンドマイクが。するとホシは「あのスタンドマイクはなんだと思いますか?次のステージと関係があるんじゃないかな」と。続いてディノの「では、さっきの掛け声で次のステージにいってみましょう」との合図で、観客は「IDEAL CUT!!」の大歓声。そのまま疾走感あふれる前向きソング「Run to You」のステージへ。続いては「BEAUTIFUL」で、「レッツゴー」の掛け声とともに花道を移動し、観客に向かって手を振ったり、ハートを作ったりとコミュニケーションをとった。続いて、ダイヤモンドステージに現れたウジが「みなさん、この曲知っていますか?」と叫ぶと、両サイドのステージの上手にはエスクプス、下手にはホシが登場し、SEVENTEENリーダーズによる「CHANGE UP」へ。ウジのボーカルにエスクプスとホシが「Yeah! Yeah!」と合いの手を入れて、グルーヴ感満載のステージとなった。
2番手は、ベージュとホワイトの衣装でボーカルチームが登場。メインステージにドギョム、ジョシュア、ウジ、サブステージ上手にジョンハン、下手にスングァンといった配置で、観客と目を合わせながらファルセットを効かせた甘い歌声で「20-Japanese ver.-」を。2曲目は「Pinwheel」。メンバーが左右に手を揺らすと、オレンジのCARAT棒も左右に揺れ、まるでキャンドルの光のように会場を照らす。いつの間にかダイヤモンドステージに集まった5人は外向きに円を描いて立ち、左右に揺れるキャンドルの光を愛しそうに見つめた。
最後はパフォーマンスチーム。4つのセリに横たわって現れたかと思うと、立ち上がるなり「遊びましょう~」と軽やかなステップで「Swimming Fool」がスタート。カラフルな衣装で、まるで水中で遊んでいるかのように楽しそうな笑顔を浮かべる4人。サビでは「みなさん一緒に~」の掛け声で、「ノエゲパジョッソ~(君に堕ちて)」の大合唱。2曲目は「Hey! Hey!」と声を挙げながらダイヤモンドステージに移動しての「JAM JAM」へ。火柱が上がる中、情熱的なパフォーマンスと、ラストはひとりひとり順番のフリーダンスで盛り上がった。
VCRを挟んで、ブルーのサテンシャツに黒いパンツの衣装でダイヤモンドステージに全員が登場すると、ここからは一気に迫力満点で一糸乱れぬダンスステージの連続。ライブの定番曲「Shining Diamond」と「Adore U」を披露した後は、韓国で7月にリリースしたミニ5thアルバム「YOU MAKE MY DAY」からの新曲「Oh My!」を日本で初披露し、大いに盛り上がった。
激しいダンス曲を連続で情熱たっぷりに踊った後、息を切らしたり、床に寝そべったりと、さすがに疲れた様子を見せるメンバーたち。それでも「僕たちは大丈夫です。全然疲れていません」と笑顔のウォヌ。ホシは「CARATちゃんと一緒なら、夜通しやってみたいです」と発言し「こっちとこっち(ステージの左右)の声が大きいほうに僕が行きます」と、歓声を促すと、歓声の大きさが甲乙つけがたかったようで「どちらにも行けません。だから分身の術を使います」と。するとあうんの呼吸でエスクプス、ドギョム、ジョンハンが飛び出し、一斉に4つに分身する技を見せた。さらにホシとドギョムは「NARUTO」の螺旋丸のポーズも披露。続いてスングァン、ホシ、ディエイト、ドギョム、ディノがバブリーダンスを踊り出し、とにかくハイテンションのメンバーたち。ここでジョシュアが「マジックも準備しました。僕はCARAT棒の色を変えることができるんです。それをウォヌさんに教えてあげたので、やってください」と発言すると、ウォヌが「さいたま~、さいたま~」の呪文に合わせてセクシーダンスを踊り、ライトは一斉にパープルに変わった。すると「次はジョンハンさんとジョシュアさんがお尻でセクシーダンス対決して、勝ったほうが選んだ色のライトに変わる」「バーノンが5回でんぐり返しをして思い切り息を吸い込んだらライトが消える」などと、Bluetoothペンライトを使った無茶ぶりマジックコーナーは大いに盛り上がった。最終日とあって、特にハイテンションだったホシは、スングァンに何度も「いい加減にしなさい」と制止される始末。ラストの曲はもちろん日本デビュー曲の「CALL CALL CALL!」。自転車をこぐ振り付けでメンバーたちがステージを疾走すると会場の興奮はマックスに達した。
アンコールでは、コンサートTシャツと自分の名前入りのタオルを持って登場し「Love Letter- Japanese.ver.-」を。センターのウジは1人で、残りのメンバーは2人1組で腰かけ、一緒に身体を揺らしたり、膝枕をしたり、お互いにいたずらし合ったりと、仲良しぶりが伝わって和やかなムードに。
続いて、全員が順番にツアーの感想を。
ディノ「僕は3日前から日本語で感想を言いましたが、今日は最後だから続けて文章で言ってみたいと思います。うわべではなく心で表現して、視線だけではなく心を奪って、一瞬の楽しみではなく大きな感動を与えるアーティストになれるように頑張ります」
バーノン「全身全力でのどが枯れるまで本当に一生懸命にやりましたが、楽しんでいただけたかわからないです。時間を作って来てくださって、ありがとうございました」
スングァン「感動の連続でした。歌手活動をしながら感じる感動の中でも、記憶に残るものでした。皆さんのおかげで僕らの家族がコンサートを見に来たんです。皆さんの愛がなければ、来られなかったと思います」
ドギョム「次に来るときには、もっといい姿で皆さんと一緒にしたいと思います。だから今日来てくださった皆さん全員が必ず次も来てくださいね。そして両親に伝えたいです。(韓国語で)お母さん、お父さん、いつも愛してるよ」
ミンギュ「みなさんのために準備しました(手紙を取り出して)少し疲れましたが、みなさんのおかげで頑張れたし、幸せでした。僕はみなさんと会いたくなると思います。この幸せな思い出を胸に一緒に我慢しましょうね。今日もおやすミンギュ~」
ディエイト「5日間、夢のようでした。僕がいつも最後に行っている言葉がありますね。ライトを消してみなさんのCARAT棒が見たいです。(照明が消えて光る様子を見ながら)この光景が夢に出てきそうです。だから僕ら夢で会いましょう」
ウジ「僕は昨日、人々が出会うことは運命だと話して、SEVENTEENとCARATも運命だと話しました。だから今日が終わっても、また絶対に会えると思います。それまで健康でいてください」
ウォヌ「最後だから、メンバーたちもより力を出して、エネルギーを送ろうと頑張ったようです。このエネルギーを持ち帰って、これから幸せなことだけ続いたらいいと思います」
ホシ「皆さん1人1人を見ようと努力しました。僕は視力がよくて2階も3階もよく見えます。記憶力が良くて顔も覚えています。あ、笑いをとろうとしたのにウケなかったですね(笑)。ステージをしながら考えました『ステージで、このまま死にたい』って」
ジュン「僕のホシが言ったことに賛同します。昔、憧れの俳優の先輩から聞いた言葉ですが『俳優にとって、死ぬ寸前まで演技することは幸せなことだ』と。僕にとっては歌手として、死ぬ寸前までステージで歌うことが幸せなことだと思います」
ジョシュア「僕らがつらい時に、みなさんがたくさん助けてくれるようです。みなさんの愛のおかげで、つらさを克服しているような気がします。僕も皆さんにそんな力を与えられる存在になれたらうれしいです。(日本語で)誰よりも幸せにしたい」
ジョンハン「5日間、この景色を見て、まるで星を見ているようでした。とても幸せで、皆さんも幸せを感じてくださっていたら僕も幸せです。次に来るまでに、一人も病気にならずに健康でいてください」
エスクプス「皆さんのおかげで、5日間とても幸せでした。このように幸せという単語を教えてくれたCARATたちに感謝します。次に来るときまで待ってくれますよね。待つしかないですよね。僕らSEVENTEENが一番かっこいいから」
そして、スングァンの「とにかくこんな時間がヒーリングですね」というコメントから「Healing」を、日本と韓国語を交えたバージョンで披露。そして締めくくりはノリノリの「VERY NICE」。ステージのあちこちに散らばって、観客と一緒にジャンプしたかと思うと、サビでは一気にメンバーが集まってキレキレのダンスを。曲が止んで、メインステージに「ありがとうございます」「楽しかったです」と挨拶をしながらはけていったメンバーたち。が、再び曲がかかると「アジュ(とても)ナイス!!」と戻るサプライズを、通常は2回、最終日はなんと4回も繰り返し、最後は花火とともに金銀のテープが舞い散って、レインボーカラーに染まったCARAT棒の光の渦で締めくくった。
今年2月に韓国でリリースしたスペシャルアルバム「DIRECTOR'S CUT」の楽曲が多数披露された今回のツアー。これまでのツアーで何度か披露してきたヒット曲はあえてセットリストから外し、音楽番組では見ることができないレアなステージを準備したことは、多忙なスケジュールをこなす彼らにとって簡単なことではなかったはずだ。さらに定番曲は、ほぼリミックスバージョンで披露し、ツアーのたびに新しい仕掛けをしてくる向上心には驚かされるばかり。濃厚な全25曲3時間のステージはあっという間に終わり、観客は満足で帰途についた。(modelpress編集部)
1. HIGHLIGHT
2. THANKS
3. BRING IT
4. FLOWER
5. NO F.U.N
6. Run to You
7. BEAUTIFUL
8. CHANGE UP
9. 言語一致
10. ※未発表曲
11. 20 -Japanese ver.-
12. Pinwheel
13. Swimming Fool
14. JAM JAM
15. Thinkin' about you
16. Hello
17. ROCKET
18. Pretty U
19. Shining Diamond
20. Adore U
21. Oh My!
22. CALL CALL CALL!
-Encore-
23. Love Letter -Japanese ver.-
24. Healing -Japanese & Korean Ver.-
25. VERY NICE
SEVENTEENのライブといえばステージ構成!今回は…?
SEVENTEENのコンサートで毎回話題になるのが、どこの席でも楽しめるように配慮されたステージ構成だ。2017年2月の日本ライブではムービングステージ、2017年7月のワールドツアーではセンターを貫く長い花道にメイン・センター・ダイヤモンドステージの3つを設置。今年2月のアリーナツアーでは、ど真ん中に360度回転する巨大センターステージを設置して観客を驚かせた。今回のコンサートでは、メインステージから伸びた花道から、アリーナ中央にSEVENTEENを象徴するダイヤモンド型のステージを配置し、そこからさらに両脇斜めに伸びるサブステージを2つ配置。その形を上空から見ると、ダイヤモンドが光を放っているようであり、はたまた宇宙船が地球上に降り立ったかのようにも見える。暗くなった会場をパープルのレーザービームが包んでいくと、スクリーンには波状の模様がリズムに乗って動き出す。続いて4人、9人、13人と増えながらステージに現れたメンバーたち。BluetoothでコントロールされたCARAT棒(公式ペンライト)が一斉に青く光り、「Intro 新世界」でステージがスタート。ブラックのセットアップに金ラメをあしらった衣装の彼らは、まるで銀河の中に現れたヒーローのよう。そのまま一気に全員バージョンの「HIGHLIGHT」へ。もともとはパフォーマンスチームの楽曲を13人でパフォーマンスするとまったく新しい楽曲に生まれ変わる。ブルーとホワイトの光から一転、会場が真っ赤に染まると、「THANKS」を、ダンスブレイクを加えたリミックスバージョンで披露した。
VCRを挟んで、メインステージにブラック&ホワイトの衣装でホシがバックダンサーを引き連れて登場。そこにウジも加わって「BRING IT」へ。揃って銀色に髪を染めた2人が銃を撃つしぐさをしたり、大きく手を広げてステップを踏み、叫ぶような迫力満点のボーカルを見せると、声を上げることすら忘れて見入ってしまう観客たち。続いてはエスクプス、ジョンハン、ウォヌ、ディエイト、スングァン、ディノの6人による「FLOWER」。切なさ全開の楽曲を、男性美とセクシーなパフォーマンスで表現して歓声が。続いては、真ん中のダイヤモンドステージに9人、両サイドの花道に2人ずつが散らばって、ステッキを使ったパフォーマンスがシックでカッコイイ「NO F.U.N」へ。ビートを刻むたびにCARAT棒の光も点滅。最後は9人が集まって決めポーズをすると拍手が鳴りやまなかった。このように、ミックスユニットでも最高のパフォーマンスを見せてくれるのが“自主制作アーティスト”SEVENTEENならではだ。
トークだって見逃せない!
ここでメンバーの挨拶。「こんばんはエスクプスです。今日皆さんに会いたくて髪を切ってきました~」「メインボーカル、イケメン、スングァンです。今日も最後まで楽しく遊びましょう」と順番に自己紹介すると、ホシは「王子様、王子様」とコールをあおりながらダイヤモンドステージの中央へ。「今何時?」「10時10分」とお馴染みのコールアンドレスポンスで盛り上げた。続いては、今日の会場のエネルギーチェックとのことで、ジョンハンにその役目が与えられると「こういうの僕がヘタなの知ってますよね」と苦笑しつつ「セイ!ホー!」と叫んだところ、よほど恥ずかしかったのか自分で笑いだし、最後は「すみません」と舞台袖に逃げ出すと、客席からは「かわいい~」と歓声が。ここでスングァンが見本を見せることになり「これにはヒップホップの雰囲気が必要なんですよ。セイ!ホー!セイ!アンパンマン!セイ!イケメン」と爆笑のコールを。楽しいトークに続いて、ホシが今回のツアーの掛け声を客席に指南。指をピストルのようにV字にして「IDEAL」とすると、「CUT」と言いながら2本指でハートを作るというもので、ジョンハンが「CARAT(SEVENTEENのファン)とSEVENTEENが出会って一緒に楽しく遊ぶという意味です」と補足説明した。そんな賑やかなトークの間にステージにはいつの間にかスタンドマイクが。するとホシは「あのスタンドマイクはなんだと思いますか?次のステージと関係があるんじゃないかな」と。続いてディノの「では、さっきの掛け声で次のステージにいってみましょう」との合図で、観客は「IDEAL CUT!!」の大歓声。そのまま疾走感あふれる前向きソング「Run to You」のステージへ。続いては「BEAUTIFUL」で、「レッツゴー」の掛け声とともに花道を移動し、観客に向かって手を振ったり、ハートを作ったりとコミュニケーションをとった。続いて、ダイヤモンドステージに現れたウジが「みなさん、この曲知っていますか?」と叫ぶと、両サイドのステージの上手にはエスクプス、下手にはホシが登場し、SEVENTEENリーダーズによる「CHANGE UP」へ。ウジのボーカルにエスクプスとホシが「Yeah! Yeah!」と合いの手を入れて、グルーヴ感満載のステージとなった。
ユニットでも魅せるSEVENTEEN
ここからはユニットステージに突入。1番手はヒップホップチーム。メインステージに高くせりあがったバーノン。その下には赤いテーブルクロスが敷かれた長テーブルが置かれ、「最後の晩餐」のような世界観に包まれながら「言行一致」へ。彫刻が映し出されたスクリーンの前でシャウトするバーノン、ワイングラスを持ったミンギュは乾杯ポーズの後、テーブルに置かれたCDを乱暴に投げつけ、エスクプスはテーブルの上をズカズカと歩き、ウォヌはテーブルの上でポージングしながら自分のパートを演出した。2曲目はまだCD化されていない未発表曲。挑発的な歌詞のラップを叫びながら花道を移動し、観客をあおるようなジェスチャーを。エスクプスが「叫べ―」とおたけび、4人が一列になってエンディングポーズを決めると、ワル感満載のステージに息をするのを忘れていた観客からは大きなため息が漏れた。2番手は、ベージュとホワイトの衣装でボーカルチームが登場。メインステージにドギョム、ジョシュア、ウジ、サブステージ上手にジョンハン、下手にスングァンといった配置で、観客と目を合わせながらファルセットを効かせた甘い歌声で「20-Japanese ver.-」を。2曲目は「Pinwheel」。メンバーが左右に手を揺らすと、オレンジのCARAT棒も左右に揺れ、まるでキャンドルの光のように会場を照らす。いつの間にかダイヤモンドステージに集まった5人は外向きに円を描いて立ち、左右に揺れるキャンドルの光を愛しそうに見つめた。
最後はパフォーマンスチーム。4つのセリに横たわって現れたかと思うと、立ち上がるなり「遊びましょう~」と軽やかなステップで「Swimming Fool」がスタート。カラフルな衣装で、まるで水中で遊んでいるかのように楽しそうな笑顔を浮かべる4人。サビでは「みなさん一緒に~」の掛け声で、「ノエゲパジョッソ~(君に堕ちて)」の大合唱。2曲目は「Hey! Hey!」と声を挙げながらダイヤモンドステージに移動しての「JAM JAM」へ。火柱が上がる中、情熱的なパフォーマンスと、ラストはひとりひとり順番のフリーダンスで盛り上がった。
本編ラストへ
衣装替えの間のVCRでは、ミニチュアになったSEVENTEENのメンバー“通称ボンボンイ(ミンギュ考案のキャラクター)”が遊んでいる様子が映し出され、あまりのキュートさに黄色い歓声が。すると、ステージにはVCRと同じ姿の13人が登場し「CARATちゃん、僕たちはボンボンイです」と挨拶。エスクプスがリーダーの旗、ジョンハンが天使の羽とミルク、ジョシュアがギター、ジュンが猫のぬいぐるみ、ホシが王子の衣装、ウォヌがゲーム機、ウジが白米のお茶碗、ディエイトがカメラ、ミンギュがMCのマイク、ドギョムが拡声器、スングァンがオレンジの入ったバスケット、バーノンがヘッドフォン、ディノが“マンネ(末っ子)オントップ”と書かれたタスキ…と、それぞれが自分のトレードマークの小物を身につけて「Thinkin’about you」へ。1列に連なってダイヤモンドステージを13人がぐるぐると回っての楽しいステージが終わると、ジュン、ミンギュ、ドギョムがステージに残り、そのまま「Hello」へ。バラの花を持った3人は甘い歌声のハーモニーで酔わせると、ラストはバラを客席にプレゼント。続いてはジョシュアとバーノンの米国出身コンビがバックダンサーを従えて、ポップでスウィートな楽曲「ROCKET」を。ダンスブレイクでは、じゃんけんで負けたほうがフリーダンスをするという仕掛けもあり、この日は負けたバーノンがジャケットを脱いでクルクルと回転してみせた。2人がメインステージに戻ると、いつのまにかソファーが登場。続いての曲は「Pretty U」。ボンボンイの扮装でわきゃわきゃと踊る彼らは、まるでおもちゃの家の中で遊んでいるかのようにキュートだった。VCRを挟んで、ブルーのサテンシャツに黒いパンツの衣装でダイヤモンドステージに全員が登場すると、ここからは一気に迫力満点で一糸乱れぬダンスステージの連続。ライブの定番曲「Shining Diamond」と「Adore U」を披露した後は、韓国で7月にリリースしたミニ5thアルバム「YOU MAKE MY DAY」からの新曲「Oh My!」を日本で初披露し、大いに盛り上がった。
激しいダンス曲を連続で情熱たっぷりに踊った後、息を切らしたり、床に寝そべったりと、さすがに疲れた様子を見せるメンバーたち。それでも「僕たちは大丈夫です。全然疲れていません」と笑顔のウォヌ。ホシは「CARATちゃんと一緒なら、夜通しやってみたいです」と発言し「こっちとこっち(ステージの左右)の声が大きいほうに僕が行きます」と、歓声を促すと、歓声の大きさが甲乙つけがたかったようで「どちらにも行けません。だから分身の術を使います」と。するとあうんの呼吸でエスクプス、ドギョム、ジョンハンが飛び出し、一斉に4つに分身する技を見せた。さらにホシとドギョムは「NARUTO」の螺旋丸のポーズも披露。続いてスングァン、ホシ、ディエイト、ドギョム、ディノがバブリーダンスを踊り出し、とにかくハイテンションのメンバーたち。ここでジョシュアが「マジックも準備しました。僕はCARAT棒の色を変えることができるんです。それをウォヌさんに教えてあげたので、やってください」と発言すると、ウォヌが「さいたま~、さいたま~」の呪文に合わせてセクシーダンスを踊り、ライトは一斉にパープルに変わった。すると「次はジョンハンさんとジョシュアさんがお尻でセクシーダンス対決して、勝ったほうが選んだ色のライトに変わる」「バーノンが5回でんぐり返しをして思い切り息を吸い込んだらライトが消える」などと、Bluetoothペンライトを使った無茶ぶりマジックコーナーは大いに盛り上がった。最終日とあって、特にハイテンションだったホシは、スングァンに何度も「いい加減にしなさい」と制止される始末。ラストの曲はもちろん日本デビュー曲の「CALL CALL CALL!」。自転車をこぐ振り付けでメンバーたちがステージを疾走すると会場の興奮はマックスに達した。
SEVENTEENメンバーのコメント
「SEVENTEEN!SEVENTEEN!」とアンコールを求める歓声が上がると、スクリーンには「THE SCENE」といったタイトルで「成長」「自主制作アーティスト」「STAGE」「CARAT」「IDEAL CUT」というテーマに沿ったインタビューが流された。スングァンが「僕らの曲が増えて、披露できない曲があることが不思議です。最初は曲があまりなかったのに」、エスクプスが「自主制作は負担感もある分、達成感もある」、ジョンハンは「練習生のときにやめたいと言ったことがあるけど、コンサートをしたらとても楽しかった」、ホシは「好きな子の前ではかっこい姿を見せたいじゃないですか。CARATの前ではそんな気持ちになります」、ディノは「最近、長くやりたいという気持ちになるのですが、ただ進むのではなく、各自が成長しながら偉大なチームになってコンサートができたら光栄なことだと思います」と、それぞれが心に残る言葉を残した。アンコールでは、コンサートTシャツと自分の名前入りのタオルを持って登場し「Love Letter- Japanese.ver.-」を。センターのウジは1人で、残りのメンバーは2人1組で腰かけ、一緒に身体を揺らしたり、膝枕をしたり、お互いにいたずらし合ったりと、仲良しぶりが伝わって和やかなムードに。
続いて、全員が順番にツアーの感想を。
ディノ「僕は3日前から日本語で感想を言いましたが、今日は最後だから続けて文章で言ってみたいと思います。うわべではなく心で表現して、視線だけではなく心を奪って、一瞬の楽しみではなく大きな感動を与えるアーティストになれるように頑張ります」
バーノン「全身全力でのどが枯れるまで本当に一生懸命にやりましたが、楽しんでいただけたかわからないです。時間を作って来てくださって、ありがとうございました」
スングァン「感動の連続でした。歌手活動をしながら感じる感動の中でも、記憶に残るものでした。皆さんのおかげで僕らの家族がコンサートを見に来たんです。皆さんの愛がなければ、来られなかったと思います」
ドギョム「次に来るときには、もっといい姿で皆さんと一緒にしたいと思います。だから今日来てくださった皆さん全員が必ず次も来てくださいね。そして両親に伝えたいです。(韓国語で)お母さん、お父さん、いつも愛してるよ」
ミンギュ「みなさんのために準備しました(手紙を取り出して)少し疲れましたが、みなさんのおかげで頑張れたし、幸せでした。僕はみなさんと会いたくなると思います。この幸せな思い出を胸に一緒に我慢しましょうね。今日もおやすミンギュ~」
ディエイト「5日間、夢のようでした。僕がいつも最後に行っている言葉がありますね。ライトを消してみなさんのCARAT棒が見たいです。(照明が消えて光る様子を見ながら)この光景が夢に出てきそうです。だから僕ら夢で会いましょう」
ウジ「僕は昨日、人々が出会うことは運命だと話して、SEVENTEENとCARATも運命だと話しました。だから今日が終わっても、また絶対に会えると思います。それまで健康でいてください」
ウォヌ「最後だから、メンバーたちもより力を出して、エネルギーを送ろうと頑張ったようです。このエネルギーを持ち帰って、これから幸せなことだけ続いたらいいと思います」
ホシ「皆さん1人1人を見ようと努力しました。僕は視力がよくて2階も3階もよく見えます。記憶力が良くて顔も覚えています。あ、笑いをとろうとしたのにウケなかったですね(笑)。ステージをしながら考えました『ステージで、このまま死にたい』って」
ジュン「僕のホシが言ったことに賛同します。昔、憧れの俳優の先輩から聞いた言葉ですが『俳優にとって、死ぬ寸前まで演技することは幸せなことだ』と。僕にとっては歌手として、死ぬ寸前までステージで歌うことが幸せなことだと思います」
ジョシュア「僕らがつらい時に、みなさんがたくさん助けてくれるようです。みなさんの愛のおかげで、つらさを克服しているような気がします。僕も皆さんにそんな力を与えられる存在になれたらうれしいです。(日本語で)誰よりも幸せにしたい」
ジョンハン「5日間、この景色を見て、まるで星を見ているようでした。とても幸せで、皆さんも幸せを感じてくださっていたら僕も幸せです。次に来るまでに、一人も病気にならずに健康でいてください」
エスクプス「皆さんのおかげで、5日間とても幸せでした。このように幸せという単語を教えてくれたCARATたちに感謝します。次に来るときまで待ってくれますよね。待つしかないですよね。僕らSEVENTEENが一番かっこいいから」
フィナーレへ
最後にエスクプスがスタッフに感謝の言葉を述べ、一緒にステージを作った日本人ダンサーチームをステージに呼び込むと、スングァンが感想を求め、代表者のひとりが「ダンサーも応援してくれてありがとうございます。SEVENTEENのみなさん、とても礼儀正しくて、こんな若いのに。すごい皆さん」と絶賛。会場はほっこりしたムードに包まれた。そして、スングァンの「とにかくこんな時間がヒーリングですね」というコメントから「Healing」を、日本と韓国語を交えたバージョンで披露。そして締めくくりはノリノリの「VERY NICE」。ステージのあちこちに散らばって、観客と一緒にジャンプしたかと思うと、サビでは一気にメンバーが集まってキレキレのダンスを。曲が止んで、メインステージに「ありがとうございます」「楽しかったです」と挨拶をしながらはけていったメンバーたち。が、再び曲がかかると「アジュ(とても)ナイス!!」と戻るサプライズを、通常は2回、最終日はなんと4回も繰り返し、最後は花火とともに金銀のテープが舞い散って、レインボーカラーに染まったCARAT棒の光の渦で締めくくった。
今年2月に韓国でリリースしたスペシャルアルバム「DIRECTOR'S CUT」の楽曲が多数披露された今回のツアー。これまでのツアーで何度か披露してきたヒット曲はあえてセットリストから外し、音楽番組では見ることができないレアなステージを準備したことは、多忙なスケジュールをこなす彼らにとって簡単なことではなかったはずだ。さらに定番曲は、ほぼリミックスバージョンで披露し、ツアーのたびに新しい仕掛けをしてくる向上心には驚かされるばかり。濃厚な全25曲3時間のステージはあっという間に終わり、観客は満足で帰途についた。(modelpress編集部)
セットリスト
Intro.新世界1. HIGHLIGHT
2. THANKS
3. BRING IT
4. FLOWER
5. NO F.U.N
6. Run to You
7. BEAUTIFUL
8. CHANGE UP
9. 言語一致
10. ※未発表曲
11. 20 -Japanese ver.-
12. Pinwheel
13. Swimming Fool
14. JAM JAM
15. Thinkin' about you
16. Hello
17. ROCKET
18. Pretty U
19. Shining Diamond
20. Adore U
21. Oh My!
22. CALL CALL CALL!
-Encore-
23. Love Letter -Japanese ver.-
24. Healing -Japanese & Korean Ver.-
25. VERY NICE
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