伊原六花、伊野尾慧「パラレル夫婦 死んだ“僕と妻”の真実」より(C)カンテレ

Hey! Say! JUMP伊野尾慧、伊原六花出演「マイハル」観ていた 2人が“溺愛しているもの”とは?【「パラレル夫婦」インタビュー】

2025.03.22 12:00

Hey! Say! JUMP伊野尾慧(いのお・けい/34)と女優の伊原六花(いはら・りっか/25)が、4月1日スタートの火ドラ★イレブン「パラレル夫婦 死んだ“僕と妻”の真実」(カンテレ・フジテレビ系/毎週火曜よる11時~)にてW主演を務める。このほどモデルプレスらの取材に応じ、互いの印象や作品への意気込み、自身が考える夫婦像などを語った。(※取材は2月下旬、クランクイン前)

伊野尾慧&伊原六花W主演「パラレル夫婦 死んだ“僕と妻”の真実」

本作は、事故で死別したはずの夫婦が「1日3分、部屋の中でだけ再会できる」という“制約だらけの奇跡”に振り回されながらも、「お互いの死の真相」と「不倫の真相」を追う夫婦再生ラブ&ミステリー。伊野尾が夫・並川幹太、伊原が妻・並川なつめを演じ、2人のほかTravis Japanの松倉海斗、野村康太、齊藤なぎさ、岐洲匠、八嶋智人らが出演する。

伊野尾慧、伊原六花の出演作観ていた

― お二人は今作で初共演となりますが、会う前と実際に対面してからの印象をそれぞれ教えてください。

伊野尾:なにわ男子の道枝(駿佑)くんが出ていたドラマ「マイ・セカンド・アオハル」(TBS系/2023)に出演されているのを観ていたので、「あ、お芝居もやられてるんだ」と思ったのが最初の印象です。「お芝居してる姿も素敵だな」といち視聴者として観ている立場だったので、まさかご一緒するとは思っていなかったですし、夫婦役での共演ということに驚きました。会って印象が変わったというよりは、すごく明るくて優しい方だなと感じました。まだお会いして3回目ぐらいなので、これからもっと知れたらいいなと思います。

― 伊原さんの優しさは、具体的にどのような場面で感じられたのでしょうか?

伊野尾:話しかけてくれるのもそうだし、こういう取材現場などでスタッフさんに椅子を出していただいたときに、伊原さんはちゃんと椅子を元に戻していて細かいところにも気を遣えて優しい方だなと思いました。

伊原六花「少しずつ伊野尾さんがわかってきています」

伊原六花「パラレル夫婦 死んだ“僕と妻”の真実」より(C)カンテレ
伊原六花「パラレル夫婦 死んだ“僕と妻”の真実」より(C)カンテレ
― 伊原さんはいかがですか?

伊原:私は、学生の頃からアイドルとしてキラキラしている伊野尾さんを拝見していたので…

伊野尾:そうですね(ドヤ顔)。

伊原:(笑)。なのでハッピーな「みんな友達!イェーイ!」みたいな感じかと思っていたんですけど、意外とお会いすると…(表現に迷う)。

伊野尾:「会ったら暗いな~」みたいな(笑)?

伊原:いや、暗くはないんですけど(笑)、やっと今日で伊野尾さんという方を知り始めています。これまでの2回は、本当に私生活のイメージが全くなくて「この方は何を食べて誰と喋って生きてきたんだろう…」という感じだったんですけど、今は人間味を感じています(笑)。

伊野尾:そもそも今日までの2回は読み合わせや衣装合わせだったので、意外と2人で話す時間がなかったよね。

伊原:はい。なのでやっと少しずつ伊野尾さんがわかってきています(笑)。

― 実際の伊野尾さんはどのような印象でしたか?

伊原:えっと…(悩む)。

伊野尾:何でも言って大丈夫だよ(笑)。

伊原:人見知りだけど、話しかけたら全然喋ってくれます。人見知りの方って、ポンと質問を投げかけたらポンと返して終わりそうなイメージじゃないですか。でも、伊野尾さんはラリーを続けてくれます(笑)。

伊野尾:よかった~、人間らしくて(笑)。

様々な要素が入り組んだ「パラレル夫婦」

伊野尾慧「パラレル夫婦 死んだ“僕と妻”の真実」より(C)カンテレ
伊野尾慧「パラレル夫婦 死んだ“僕と妻”の真実」より(C)カンテレ
― パラレルワールドを描いたこのストーリーについてはどのように感じられましたか?

伊野尾:サスペンス、コメディ、ラブと色々な要素が入っているので、台本を読んでいても飽きずに読み進められたなというのが最初の印象でした。ただその要素のどれか1個が突出しすぎちゃうと、観ている方が没入できなくなってしまうような気がするので、監督さんやプロデューサーさんと相談しながら、良いバランスでやれたらいいなと思っています。こんなに色々な要素が入っている作品ってなかなかないですし、サスペンス、コメディ、ラブが入り組んでいる感じが面白いので、そこをちゃんと偏らないように表現していきたいです。

伊原:完全オリジナルということで「まだ私たちしか知らない物語がこんなに面白いなんて」と思いました。

伊野尾:(伊原の考え方が)素敵!

伊原:それに参加できることがとても嬉しいですし、台本が面白いからこそ、演じる側として「頑張らないと」と良いプレッシャーをもらえました。伊野尾さんもおっしゃっていたように要素が盛りだくさんなので、私たちはそれをちゃんと整理して、観てくださっている方には急展開でスピード感のある感じを楽しんでいただきたいです。また私は幹太となつめの掛け合いが、すごく夫婦らしくて好きだなと感じる瞬間が多いので、そこも大事にしながらバランスよくできたらいいなと思います。

― それぞれ別の世界にいるのが物語としてすごく面白いと感じる一方で、撮影が大変そうだなとも感じました。

伊野尾:僕らは一つの世界だけど、幹太となつめの周りの人を演じる方々は難しそうだなって(笑)。

伊原:「こっち(の世界)は幹太が生きてる?」みたいに混乱しそうですよね(笑)。

伊野尾:監督さんがそれを映像表現でどう観ている方々に上手く伝えるかというところがすごく難しそうだなと思います。

― 伊野尾さんの事務所の後輩でもある松倉さんも出演されますね。

伊野尾:Travis JapanはHey! Say! JUMPのライブにバックでついてくれていたこともあったので、そこからまた違ったドラマという形で共演できるというのが嬉しいです。松倉くんは「家政夫のミタゾノ」シリーズ(テレビ朝日系)にも1話だけゲスト出演してくれたんですが、そのときはほとんど話せなくて。今回は色々話せたらいいなと思います。

伊野尾慧、“溺愛系”夫という表現は「すごく腑に落ちました」

伊野尾慧「パラレル夫婦 死んだ“僕と妻”の真実」より(C)カンテレ
伊野尾慧「パラレル夫婦 死んだ“僕と妻”の真実」より(C)カンテレ
― 夫婦役を演じるにあたって、どのような夫婦像を作っていきたいか、またどのようにコミュニケーションを取って進めていきたいかなどを教えてください。

伊野尾:僕らはまだ会って3回目だけど夫婦役としては3年の歴史があるので、それを感じ取ってもらえるように2人で空気感を作れたらいいなと思います。(伊原へ)どうですか?

伊原:愛すべき2人になればいいなと思います。それぞれ価値観があって、合わない人とぴったり合う人がいるのって夫婦じゃなくても日常生活であると思うので、それも含めて凸凹な感じが逆にキュートに見えたらいいなと思っています。

― 客観的にこの夫婦を見て、どのように感じましたか?

伊野尾:いや~なんか歯がゆかったですね~(笑)。僕が演じる幹太はすごくなつめのことが好きで、良かれと思って色々なことをやっていて、これって人によってはすごい喜ばれることだけど、人によってはちょっとやりすぎだと感じるところもあって。そういうすれ違いが歯がゆいなと思って台本を読んでいました。

伊原:結婚3年目、出会って5年目というのをちゃんと意識して読むと、「あぁ、確かにここでちょっと言葉飲み込むよな」とか共感できる部分があったりして。幹太の溺愛ぶりとか“まっすぐな愛”って、まっすぐすぎると少しずれてしまうときもあると思うんです。それって「日々の積み重ねがあって、今そう感じている」という奥行きをちゃんと出していかないと「溺愛してくれているのにこっちが拒絶している」みたいな感じに見えてしまうかもしれないので、そこはそう見えないように演じていきたいなと思っています。

伊野尾:今日は1日取材日で一緒にいて合間に時間もあるので、そういうところでなんとなく会話しながら2人の空気感を作っていけたらいいなと思います。

― 幹太は「溺愛系の夫」ですが、伊野尾さんはそれを聞いたときどう思われましたか?それに対して役作りで取り組みたいことなどもお伺いしたいです。

伊野尾:“溺愛系”というのはプロデューサーさんが考えてくれたんですけど、良いワードチョイスだなと思いました。台本を読んでいると、幹太をどんな人か言語化するのがすごく難しくて、ネガティブな捉え方をすると自分の考えをすごく押し付けてしまっている気もしちゃっていて。でも、「溺愛」という言葉を聞いたときにすごく腑に落ちました。

奥さんのことをすごく愛していて、もう3年目だけどまだ新婚テンション。ポジティブに捉えるとすごく素敵だけど、人によって確かにちょっと鬱陶しくも感じるだろうなと。だから観ている人にとってもただ「幹太が溺愛してくれているの可愛いな」だけじゃなくて「いや、ちょっと重すぎるよ」みたいな、意見が分かれるようなキャラクターとして演じられたらいいなと思っています。

伊原六花、結婚指輪のデザインに“ある気付き”

― 今日はお二人とも役衣装で結婚指輪もつけていらっしゃいますね。

伊野尾:いや~慣れないですね(笑)。基本、僕は普段指輪を全くつけないので…。今日初めて長い時間つけているので、ずっといじいじしちゃいます(笑)。

― 指輪を付けてみて、気持ちは変わりますか?

伊野尾:いや、全く変わりませんね(即答して現場を笑わせる)。あ、変わった方が良いのか(笑)!!でもドラマの中でもふとした仕草の中に指輪が映ると思うので、それが良いアクセントになったらいいなと思っています。デザインもなんかちょっと…(伊原がつける指輪を確認する)。

伊原:お揃いなんです。

伊野尾:なんかちょっと線が2本交わってる?

伊原:あ!!これミックスじゃないですか!?(劇中のパラレルワールドのミックスと絡めて)

伊野尾:そうかもしれない!2本がクロスした感じのデザインになっています。

― 伊原さんは指輪をつけてみていかがですか?

伊原:今まで、物語の途中や最後に結婚する役は演じたことがあったんですが、夫婦の状態で始まるというのはなかったので、最初からこれをつけていられるのは、役作りとしても心強いなと思っています。

伊野尾慧&伊原六花にとって“夫婦”とは?

伊原六花「パラレル夫婦 死んだ“僕と妻”の真実」より(C)カンテレ
伊原六花「パラレル夫婦 死んだ“僕と妻”の真実」より(C)カンテレ
― 劇中では「夫婦とは同じ一つの世界で2人で生きること」といった名言もありますが、お二人にとって夫婦とは?

伊原:私はなつめの考えに割と共感していて、それぞれ生きてきた環境があると思うので、その世界を認め合う、すり合わせるというのが夫婦かなと思います。

伊野尾:(伊原の回答を聞きながら考え込む)…今「夫婦とは?」って聞かれて、最近プライベートで俺の周りが離婚ラッシュだからずっと辛くてさ…(笑)。どうなんだろうな、夫婦って友達とも仕事仲間とも違うし、家族といえば家族なんだけど、そこには色々な感情が入り組んでいるわけじゃないですか。一緒に会社を経営していくような感覚でもないと思うし…う~ん、よくわからないな、やったことないから。結婚に対してポジティブなイメージなくて…(笑)。あくまで今の話よ!今周りに離婚している人が多いから(笑)。

― (笑)。この作品が終わる頃には、イメージが変わっているかもしれないですよね。

伊野尾:はい、今回の撮影を通して「結婚素敵だな」「夫婦素敵だな」と思えたらいいな。

伊原:わ~頑張ろ!(自分に言い聞かせるように呟く)

伊野尾:一緒に頑張りましょう(笑)。

伊原:頑張りましょう(笑)!

伊野尾慧&伊原六花が“溺愛しているもの”

― 幹太の「溺愛」にちなみ、お二人が最近“溺愛しているもの”を教えてください。

伊野尾:え~と……コーヒー。…そういうの(回答)でいいの?

伊原:不安になっちゃってる(笑)。大丈夫です!

伊野尾:最近飲めるようになったんです。

伊原:ブラックですか?

伊野尾:うん。

伊原:私が溺愛しているのは…ノンフライヤーです。知っていますか?めっちゃ便利なんですよ!

伊野尾:料理するんだね。

伊原:料理します!ノンフライヤーはもう親にも姉にも送りつけて(笑)。

伊野尾:すごい(笑)。優しい。

伊原:気に入りすぎて…(笑)。なので3人でずっとノンフライヤートークをしながら毎日使っています。こないだは干し芋を作りました。

伊野尾:さっき(取材前)もさつま芋好きって言ってなかった?芋ばっかりじゃん(笑)!

伊原:はい、今までは家では焼き芋のみ作っていたんですが、ノンフライヤーにドライ機能があるんですよ。ドライフルーツとかも作れるんですけど、そこに焼き芋を薄く切って並べて、3時間くらい乾燥させたらできるんです。

伊野尾:気になる(笑)。どういうものに仕上がるのか想像つかない!

伊原:めっちゃいいんです、ぜひ!(伊野尾やスタッフ陣に勧める)

― 最後に、座長としてどんな現場にしていきたいか教えてください。

伊野尾:明るくて楽しい現場になればいいなと思います。それは僕だけじゃなくてスタッフさん含めてみんなが楽しく仕事できればいいなと。W主演として伊原さんもいてくれるので、2人で力を合わせていい作品が作れたらなと思います。

伊原:夫婦という軸はあるんですが、周りの皆さんに助けてもらわないと成り立たない作品だと思うので、全員に引っ張っていただきながら、私たち2人は横並びで歩んでいけたらいいなと思います。

― ありがとうございました!

(modelpress編集部)

伊野尾慧(いのお・けい)プロフィール

1990年6月22日生まれ、埼玉県出身。2007年、Hey! Say! JUMPとしてCDデビュー。「カラフト伯父さん」(2015)で舞台初主演、「ピーチガール」(2017)で映画初出演にして初主演を務め、「准教授・高槻彰良の推察」シリーズ(東海テレビ・フジテレビ系/2021)で、単独での連続ドラマ初主演を果たすなど俳優としても活動。主な出演作に、ドラマ「家政夫のミタゾノ」シリーズ(テレビ朝日系)、「ダ・カーポしませんか?」(テレビ東京系/2023)、ブロードウェイミュージカル「ハネムーン・イン・ベガス」(2024)など。

伊原六花(いはら・りっか)プロフィール

1999年6月2日生まれ、大阪府出身。2017年、所属していた大阪府立登美丘高校ダンス部の“バブリーダンス”が注目を集め、2018年に芸能活動を開始。ドラマ「チア☆ダン」(TBS系/2018年)で連続ドラマ初出演。近年の主な出演作はNHK連続テレビ小説「ブギウギ」(2023)、ドラマ「夕暮れに、手をつなぐ」(TBS系/2023)「マイ・セカンド・アオハル」(TBS系/2023年)など。「肝臓を奪われた妻」(日本テレビ系/2024)で地上波連続ドラマ初主演を飾った。3月20日には出演映画「少年と犬」が公開。
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