LET ME KNOW(C)モデルプレス

日韓で話題の3人組バンド・LET ME KNOW、「偽愛とハイボール」に続くバイラルヒットへ “モノクロ”で描く世界観で「僕たちを想像してもらいたい」<インタビュー>

2024.12.06 19:30

2023年11月に結成され、日本のバンドシーンに突如として頭角を表した3人組バンド「LET ME KNOW(レットミーノウ)」。リバイバルブームに乗り、リリース前からSNSを中心にバズを生んだ「偽愛とハイボール」のヒット、デビューから約半年でSUMMER SONIC出演と、記念すべきデビューイヤーを華々しく駆け抜けている。未だベールに包まれる彼らの素顔にインタビューで迫った。

SNSから話題沸騰!LET ME KNOWとは?

Matty(Vo.)、Ken_M(Gt.)、Lyo(Dr.)による3人組“ノスタルジックモダン”ロックバンド・LET ME KNOW。

作詞作曲はMatty、アレンジはKen_Mを中心にバンド内で楽曲制作が行われており、どこか懐かしくも新しい“ノスタルジックモダン”のサウンド、リアルな情景が目の前に広がるキャッチーなフレーズ、そしてMattyの甘くてハスキーなヴォーカルが持ち味だ。双子の兄弟であるKenとLyoとともに、バンドシーンに新たな風を吹き込んでいる。

リリース前からショート動画が話題となった「偽愛とハイボール」は、リリースからわずか2週間で100万回再生を突破。インディーレーベルでありながら圧倒的な存在感を示し、ファンの熱量は国内に限らず、海外にまで伝播。

韓国でチャート1位を獲得し、5月にゲリラにて行った韓国での路上ライブには、前日深夜の告知だったにも関わらず約500人が殺到。すでに日本に留まらず海外でも、注目を浴びている存在だ。

100万回再生突破「偽愛とハイボール」で感じた課題

Matty(C)モデルプレス
Matty(C)モデルプレス
― 本格始動からまもなく1周年を迎えますが、メンバー間で変化はありましたか?

Matty:結成する1年前からお互いを知っていたので、出会ってからは3年目なんですが、感覚として変わりはありません。メンバーの役割としては、僕が切り込み隊長で、お笑い担当(笑)。ギターのKenは職人のようで、まさに必殺仕事人。ドラムのLyoはバランス型です。

Ken_M:普段の姿も、ステージ上も、そのままだよね。音楽をやっているときはキャラを演じているつもりもないし、みんな等身大だと思います。

Lyo:僕らの強みは、他のバンドにはない独自の世界感。そして「誰も辞めない」ということ。強い決意を共有できていることは大きいですね。

Lyo (C)モデルプレス
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― その決意はどのような想いから?

Ken_M:最初の頃、Mattyが言い出したんです。やるんだったらやろう!と、みんなが覚悟を持って取り組んでいます。

Lyo:音楽性に対してもすごく話し合ったし、Mattyは本当に音楽に真面目だよね。

― 3曲目「偽愛とハイボール」はリリースからわずか2週間で100万回再生を突破。当時を振り返っていかがですか?

Matty:楽曲が完成したときから、手応えはもうあったので「これいけるでしょ!」って思っていたけど、びっくりしました。

Ken:弾き語りの段階で聞かせてもらったんですけど、めっちゃいいって思いました。

Matty:全員が自信があったけど、再生数がどんどん増えていく様には驚きました。

Ken_M(C)モデルプレス
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― 3曲目にして手応えが?

Matty:全曲その感覚なんですけど、そうは簡単にいかないみたいですね(笑)。

一同:(笑)。

Matty:SNSにショートムービーをうまく絡めたことで、再生数が回るプロセスを踏めていたことがバズった要因だったのかなと感じます。あとは、歌詞の分かりやすさ。聞いた時に情景が浮かびやすいと、印象にも残りやすいと思うし、いい方向に影響したのかなと思いますね。

まだ1年なので未知な部分はありますが、反響があったことが嬉しい反面、難しさも感じています。もっといろいろな人に聞いてもらえる曲を出していきたい。「偽愛とハイボール」の次のバイラルヒットをどう作っていくか、今後どう伸ばしていくか、課題も見えてきました。

Lyo:客観的に見たら、1年でいいとこまで来ている感覚はあります。目標は高く持っているので、到達できるように進むのみです。

新曲「真夜中のタクシー」への想い

digital single「真夜中のタクシー」
digital single「真夜中のタクシー」
― 12月6日にリリースされた「真夜中のタクシー」は、どのような楽曲に仕上がっていますか?

Matty:「偽愛とハイボール」のようにストーリー性があって分かりやすい歌詞にしていて、キャッチーな曲になっています。Kenが手がけた自分たちらしいアレンジも特徴です。

Ken_M:今までの方向性は踏襲しつつ、より分かりやすく、より濃いものができたのかなと感じています。歌詞は聞きやすくなっていて、バックトラックはずっと同じリフが続いている。今までの楽曲にはなかったので、新しさも感じられると思いますね。

Lyo:この時期にぴったりな、冬の感じがあるサウンドだよね。今の季節にぴったりなので、ドライブしながら聞いてほしいです。

― 最初から季節感は入れようと?

Ken_M:出来上がってみたら必然的にそうなりました(笑)。そもそも僕が冬っぽいサウンドが好きっていうのはあると思います。

Matty(C)モデルプレス
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― これまでの楽曲で推し曲を挙げるとしたら?これから3人を知る読者のために、お気に入りポイントや聞きどころを教えてください。

Matty:「偽愛とハイボール」ですね。

Lyo:そこは外せないね。これを聞いておけば間違いない。

Matty:イチオシです。ほかにも「100円キッス」や「LAD浪漫’s」もおすすめで、歌詞のイメージを膨らませながら聴いてほしいです。

― どの楽曲も物語が印象的ですが、ストーリーを先に考えるんですか?

Matty:同時に考えることが多いですね。まだ1年目なので、まずは自分たちを覚えてもらうためにキャッチーさは意識しています。

Ken_M(C)モデルプレス
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― インスピレーションの元になっているものは?

Matty:最近の音楽だけでなく、何十年と愛されている曲からヒントをもらうことが多いですね。年代のこだわりはないですが、平成、昭和はよく聞きますし、HipHopからは韻の踏み方だったり、昭和歌謡からは大きな影響を受けています。

昔の曲って、1個の物事に対しての視点の捉え方がおもしろいんです。僕はこの角度で見ていたけど、この人はこういう角度で見てるんだって学びがあって。歌詞自体は分かりやすさをテーマにしているんですが、分かりやすさと薄っぺらさは紙一重。重みや厚み、面白みも増していけるように、どの曲もこだわっています。

― 確かにそのエッセンスはすごく感じます。ノスタルジックモダンの世界観はどのように定まっていったのでしょうか。

Lyo:結成前に、他のバンドと被らない方向を徹底的に洗い出したんです。活動が長くなっていけば、バンドらしさは明確になっていくと思うんですけど、活動期間が短い中で、僕たちのことよりよく知ってもらうには、分かりやすい軸が必要。コンセプトがないとブレてしまうし、僕たちが好きな昔の音楽をモダンにやろうという想いから"ノスタルジックモダン"というコンセプトにたどり着きました。

Lyo (C)モデルプレス
Lyo (C)モデルプレス
― 自分たちの立ち位置を明確にするために、リサーチをされたんですね。

Lyo:普段からアンテナを張り巡らしているので、その延長ではありますが、肌感で分かる部分を実践してやっています。音は全部Kenがやっているんですけど、他のバンドがやってない音とか、アレンジとかも含めて独自性は意識していますね。

― KenさんLyoさんは双子だからこその感覚はあったりするんですか?他の人より、言わなくても通じるというか。

Ken_M:双子あるある的なのは、残念ながらないです(笑)。

Lyo:そうだね。好きな音楽が近いってくらいだね。

LET ME KNOW/Ken_M、Matty、Matty(提供写真)
LET ME KNOW/Ken_M、Matty、Matty(提供写真)
― クリエイティブは一貫してモノクロで統一されていますが、ここにもこだわりが?

Lyo:モノクロはノスタルジックの1番分かりやすい例で。単発でモノクロにするタームがあったとしても、一貫してやっているバンドはいないと思うんです。モノクロのイメージは、その懐かしさや独自性を際立たせるために、大切にしています。

Matty:あとは、モノクロにすることで、全部をさらけ出さないというか。着ている服の色だったり、この人どういう人なんやろうって興味や関心が逆に膨らむかなと。言語化が難しいんですが、カラーにしないからこそ、僕たちを想像してもらいたいという想いがあります。

Ken_M:余白をもたせるというかね。ジャケットに関しては、部屋に飾りたくなるようなデザインかどうかで決めています。僕らはグッズでレコードも出しているんですけど、ジャケットを部屋に飾るのは、美術館にある絵の感覚にちょっと近いなと思うんです。飾った時におしゃれなものにしたいし、僕らを知らない人は、音を聞かずにジャケットだけで、興味を持ってもらえるようなものにしたい。手に取りたくなるかどうかは大事にしています。

― では、12月から始まる東名阪ツアー「LIVE TOUR 2024 Nostalgic Modern Ⅱ」は どのようなライブにしたいですか?

Matty:ノスタルジックモダンという、懐かしさと現代のエッセンスが重なり合った世界観は、ライブでも堪能してもらいたいですね。1回のライブで、2組見た感覚というか、飽きない座組にしていきたい。初めて来る人が多いですし、まだ曲も多くはないので、絶対飽きさせないように、今から準備しています。

Lyo:1時間半ずっと楽しいな、て思ってもらいたいよね。

Matty:心を掴むライブにしたいです。前回のライブツアーから修正して、全然違うライブになっています。僕らまだ1年目なので、みんなでこれから作っていきたい。ちょっとでも気になっている人は、1回騙されたと思って来てほしいです!

(C)モデルプレス
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― 2024年にやり残したことはありますか?来年に向けた抱負もお聞かせいただきたいです。

Matty:スーパーヒット曲を出せなかったので、来年は老若男女、どんな世代の人にも知られるような曲を出します!

Lyo:ストリーミングで1憶回再生行きたいね。

Matty:日本のチャートで1位も取りたいし、ヒットを出したいです。どの音楽チャートでも入るぐらい、曲で売れることが目標です。

Lyo:来年はアルバムもリリースしたい。

Ken_M:プライベートな話でいうと、ラーメン二郎の全国制覇!いろんな店舗に行っていて、残り3店舗。来年は制覇したいと思います。

LET ME KNOW、夢を叶える秘訣

(C)モデルプレス
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― 最後に、夢を叶える秘訣を教えてください。

Matty:コツコツが勝つコツっすね。

Lyo:早口言葉じゃん(笑)。

Matty:質問を見た瞬間に思い浮かびました(笑)。

Ken_M:ずっと好きでいられるかどうか、かな。単純な話ですけど、仕事としてやっていく中で辛いこともある。それでも嫌いにならず、好きでいられることで、一歩ずつ夢にたどり着けると思います。

Lyo:諦めることは諦める。辞めたらその時点で夢は叶わないんですよね。だから、“諦めることを諦める”かな。

― ありがとうございました。

結成時から自分たちのブレない軸を持ち、独自のカラーでバンドシーンを塗り替え始めた3人。モノクロの中で聴くものの心を感傷的に揺さぶる、懐かしくも新しい、世界観に魅了されてみては。(modelpress編集部)[PR]提供元: エイベックス・エンタテインメント株式会社

撮影:加藤千雅

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