元モー娘。森戸知沙希、グループ兼任時の苦労を支えた先輩の存在 卒業後すぐに留学へ踏み切った理由は?【「Co10r Moment」インタビュー後編】
2024.11.05 17:00
views
【森戸知沙希デビュー10周年記念写真集「Co10r Moment」(読み:カラーモーメント/ワニブックス)インタビュー後編】
2022年のモーニング娘。卒業後すぐに語学留学へと旅立ち、1年半の海外滞在を経て帰国後、ソロ活動を再開した森戸知沙希(もりと・ちさき/24)。在籍時にはカントリー・ガールズとの兼任も経験した森戸がいま振り返って語る苦労、そして大きな決断となった留学に活きたアイドル時代の経験とは――。
森戸知沙希、モー娘。加入時の苦労支えた存在
― 2022年6月にモーニング娘。を卒業された森戸さんは、2017年にモーニング娘。に加入し、2019年まではカントリー・ガールズとしての活動を続けながら多忙な日々を過ごされていたと思いますが、1番辛いと感じた経験はありましたか?森戸:モーニング娘。に加入した時は、曲を覚えられなくて、皆に迷惑をかけて申し訳ない気持ちで辛かったです。普通だったらちゃんと覚えていかないといけないのに間に合わなくて、周りを見ながら当日のリハーサルに参加していたことが、1番印象には残っているかもしれません。でも皆さんが本当に優しくて。当時はモーニング娘。の20周年を記念するツアーの前で初めてやる曲が多かったので、他のメンバーも「覚える量が多くて大変」と言っていましたし、皆で頑張ってツアーを回ることができて、千秋楽が終わった時は本当にほっとしました。
― メンバーの皆さんと支え合いながら乗り越えたんですね。特に支えてくださっていた先輩はいらっしゃいましたか?
森戸:現役の時から、1番申し訳ないなと思う瞬間が多かったと思っていたのは石田亜佑美さんです。石田さんはダンスがすごくお上手で、私が加入した当時もたくさんアドバイスをくださったのですが、その当時の私はいっぱいいっぱいでちゃんと聞けていなかったというか、ありがたいことなのにちゃんと感謝を伝えられなくて、すごく優しくしてもらったのにそれを返せていなかったことを後々申し訳なかったと思っていました。なので、今もすごく感謝の気持ちを伝えたい先輩の1人です。
― 感謝を伝えられなかったと後悔していたことについて、その後石田さんとお話しすることはできましたか?
森戸:お話しできました。自分が卒業する前に絶対言おうと思っていろんな場所で言っていたのですが、その話をするたびに「そんなことないよ」って言ってくださったので、本当に最後まで優しい先輩でした。
森戸知沙希、留学を決断した理由
― 森戸さんがモーニング娘。をご卒業されたのは、海外公演であまりコミュニケーションを取れず英語を話せるようになりたいと思ったことがきっかけだったと伺いました。ご多忙であったことは重々承知の上で、在籍しながら少しずつ学んでいくという選択肢もあったとは思うのですが、なぜ卒業という大きな決断に踏み切ったのでしょうか?森戸:日本にいても勉強できるとも思ったのですが、私は海外の文化にも触れてみたかったですし、今までと全然違う生活をしたかったというのもあって、1回区切って卒業してから行こうと決めました。日本以外で生活をして得られることを学びたいという面ではやっぱり行ってよかったと思います。
― 海外で勉強したいというのは前から考えてはいたのですか?
森戸:結構前から留学に興味があり、英語学習だけではなく、それこそ自分の身で生活をするという海外での生活にも興味があったので、念願だったのかもしれません。
森戸知沙希、留学に活きたアイドル時代の経験
― ハワイ、ニュージーランド、カナダと3カ国に留学されたと思いますが、1番思い出深い場所とエピソードを教えてください。森戸:1番最初に行ったのがハワイだったので、ハワイは印象に残っています。それこそ自分が本当にゼロの状態で。現役中に行くと決まったのだから勉強していればよかったのですが、していたつもりが全然できていなくて、中学英語も分からずに行ったんです。当時私が通っていた語学学校で、私が目にしたこともない全く分からない文法が出てきたのですが、高校を卒業したばかりの18歳の子に「勉強したよ」って言われてしまってショックを受けました。本当に英語が話せなかったので、何人か日本人の子と仲良くしてもらって、助けてもらいながら勉強をして。韓国など他の国の友達もできて、週末はよく遊んでいました。毎週金曜日に花火が上がるのですが、そこに毎週行くというルーティンを作って、皆で遊ぶようにしていたので、その思い出は1番印象に残っているかもしれません。
― 他の国の方と最初にコミュニケーションを取るのは不安ではなかったですか?
森戸:ハワイにいる時は、今思うと「どうやってコミュニケーション取っていたんだろう」というぐらい本当にできなかったのですが、確か私が英語で言って伝わらなくて、友達が通訳してくれていました(笑)。それぐらいとても大変でしたが、今はまだハワイの時よりかは英語ができると思うので、留学してよかったです。
― 森戸さんの留学時の様子を映した「Hello!留学チャンネル」の動画を拝見していると、慣れない土地への留学でもアルバイトに挑戦するなど、タフに過ごされている姿が印象的でした。アイドル時代の経験が活きたと感じた瞬間はありましたか?
森戸:活きたと思います。今までアルバイトの経験がなくて、日本ではできる機会がないと思ったので、ニュージーランドでアルバイトを始めました。英語が分からないなりにジェスチャーや明るさでどうにか伝えていましたが、それは培った経験やアドリブ力が活きたのかなと思いました。また、オーダーを間違えてしまったり、運ぶ時にミスしてしまったりした時も自分の明るさでなんとか乗り切って。あとは皆さんが本当に優しかったので助けられていました。
― おっしゃる通り、本当に明るくて何事もポジティブに捉えている印象があります。同じように留学している方の中には不安やプレッシャーでネガティブになってしまう方も多いと思うのですが、ポジティブでい続けられる秘訣はありますか?
森戸:元々あまり溜め込まないタイプではあるのですが、落ち込んでもすぐ自分で発散できる何かを見つけるなど、あまり溜め込まないで外に出せたらいいのかなと思います。私的には1番外に出ていろんな人と話すことが1番発散できることなので、是非試してみてほしいです。友人と会うだけでリフレッシュしますし、家にいるよりは外に出て、1人で買い物するとかでも気晴らしできるタイプです。
森戸知沙希、卒業してから実感したモー娘。のすごさ
― 留学を経て2023年11月に「モーニング娘。’23コンサートツアー秋『Neverending Shine Show』SPECIAL」でステージに復帰されました。在籍時と卒業からしばらく経って外からみたモーニング娘。とでは、グループのみえ方は変わりましたか?森戸:だいぶ変わりました。私が帰国してモーニング娘。のコンサートをお客さんとして観た時「すごい」としか思えなくて。私が単独コンサートでは立ったことのない横浜アリーナでのステージではありましたが、昔自分も回っていたツアーの公演なのに「ここにいたんだ」「え?いたっけ?」と思うくらい第三者のように客観的に観ることができて、不思議な感覚でした。私は22歳で卒業しましたが、年齢も皆重ねていますし、私より年上のメンバーもまだ現役で頑張ってやっているので、そういう面でも「体力すごいな」とか、いろんな目線で観ていて(笑)。とても楽しかったです。
― ご自身が在籍されていた時から先輩方が卒業されたり、後輩が加入したりと形は変わっていると思いますが、変わらず良いところだなと思ったこと、これからのモーニング娘。に期待していることはありますか?
森戸:ライブを観て思ったのは、やっぱりモーニング娘。の楽曲の良さや、皆が一生懸命歌って踊っている姿は変わっていないところだと思いました。自分が卒業してから、多少グループの空気感も変わっていると思うので、今後また卒業や加入を繰り返す中で、その時代のグループの色が出てくるのがこれからも楽しみな面ですし、今も自分がいないモーニング娘。で今の色があると思うので、それはとてもいいことだなとも思います。
森戸知沙希の夢を叶える秘訣
― アイドルとしての活躍から留学を経て、これからますます羽ばたいていく森戸さんにとっての「夢を叶える秘訣」を教えてください。森戸:もちろん私も全部叶えてきたわけではないですが、1番は諦めないで何でもとりあえず挑戦してみることかなと思います。それこそ自分もアイドルになる前は普通の一般人だったので「モーニング娘。になりたい」「アイドルをやってみたい」という気持ちはあっても、いざオーディションを受けてみないと始まらないものですし、留学もそうですが「やってみたい」だけではなくて、本当にやってみて大変な面や楽しい面が分かってくるので、挑戦することが1番大事かなと思います。
― ご自身の中で今後挑戦したいと考えていることはありますか?
森戸:1人になったので、それこそ1人ではないとできないお仕事や自分らしさをもっと表現すること、自分の好きなものを発信できるお仕事や活動ができたらいいなと思っています。
― 素敵なお話をたくさんありがとうございました!
森戸知沙希インタビューこぼれ話
白を基調としたレースのドレスを着こなしていた森戸さん。取材日は10月にも関わらずまだ夏を感じさせる暑さが残っていましたが、撮影ではそんな蒸し暑さを吹き飛ばすような爽やかな笑顔が印象的でした。また、記者がカントリー・ガールズの楽曲「愛おしくってごめんね」のポーズをリクエストすると「分かりました!」と快く応じてくださいました。「自分の好きなものを発信したい」と話す森戸さんに、是非ファンの方に伝えたい“今ハマっているもの”を聞くと「ずっと大好きなのはチョコミントです(笑)。『チョコミン党』と呼ばれるチョコミントが大好きな人たちを増やしたいなと思っているので、それは今後も言っていきたいと思います!」と無邪気な答えが返ってきました。(modelpress編集部)
森戸知沙希デビュー10周年記念写真集「Co10r Moment」
モーニング娘。卒業後、2023年11月に1年半の留学を終え活動を再開した森戸が、カントリー・ガールズ結成より10周年を迎えるメモリアル写真集を11月5日に発売。“十年旅”をテーマに、自身6冊目の写真集にして初めての海外ロケを敢行。「離島へ行ってみたい!」という希望通り、タイ・バンコク、プーケットからさらにラチャ島へ。旅の中で、森戸が歩んだこの10年を回想できる作品となっている。森戸知沙希(もりと・ちさき)プロフィール
2000年2月19日生まれ、栃木県出身。2014年11月、カントリー・ガールズの新メンバーに選出され、ハロー!プロジェクトへ加入。2016年7月 栃木県の「とちぎ未来大使」に就任した。2017年6月26日、カントリー・ガールズから移籍し、モーニング娘。と兼任することが発表。2017年10月発売のシングル「邪魔しないで Here We Go!/弩級のゴーサイン/若いんだし!」でCDデビューを果たした。「ちぃちゃん」の愛称で親しまれ、持ち前の明るさとパフォーマンス力でファンを惹きつけたが、2022年6月20日に開催された「モーニング娘。’22 CONCERT TOUR ~Never Been Better!~ 森戸知沙希卒業スペシャル」をもって同グループ及びハロー!プロジェクトを卒業。すぐにハワイ・ニュージーランド・カナダの3カ国に語学留学し、2023年11月に帰国した。同月に「モーニング娘。’23コンサートツアー秋『Neverending Shine Show』SPECIAL」でステージに復帰。その後は、ハロー!プロジェクトを卒業したタレントが集結するライブイベント「M-line Special」への出演や、ラジオ番組のパーソナリティーを3本務めるなど、幅広く活動している。また、写真集「Co10r Moment」の発売に際し、11月9日に東京・タワーレコード渋谷にて、11月10日に大阪・梅田 蔦屋書店にて、発売記念イベントの開催を予定している。
【Not Sponsored 記事】
関連記事
-
元モー娘。森戸知沙希、卒業後初写真集に感じていた不安 海外留学での生活習慣を見直したボディメイク術とは【「Co10r Moment」インタビュー前編】モデルプレス
-
元モー娘。森戸知沙希、初海外ロケで美ボディ披露 デビュー10周年記念写真集決定【Co10r Moment】モデルプレス
-
元モー娘。森戸知沙希、3カ国目の留学先を発表 決断の理由明かすモデルプレス
-
元モー娘。森戸知沙希、アルバイト始めていた 仕事中の動画も公開モデルプレス
-
元モー娘。森戸知沙希、ハワイ留学を報告 卒業後初の姿に反響続々モデルプレス
-
モー娘。卒業の森戸知沙希&元Juice=Juice稲場愛香、カントリー・ガールズ時代の2ショットに「泣ける」「まなちぃ大好き」の声モデルプレス
「インタビュー」カテゴリーの最新記事
-
元モー娘。森戸知沙希、卒業後初写真集に感じていた不安 海外留学での生活習慣を見直したボディメイク術とは【「Co10r Moment」インタビュー前編】モデルプレス
-
鳴海唯、玉森裕太は“神々しい” 奈緒との芝居から刺激も「自然と心が開ける」【「あのクズ」インタビュー後編】モデルプレス
-
鳴海唯、“元ギャルシングルマザー”役へのこだわり 意識した部分とは【「あのクズ」インタビュー前編】モデルプレス
-
ONE N’ ONLY、メンバー愛炸裂「ガルアワ」舞台裏エピソード らしさ全開の夢を叶える秘訣も【モデルプレスインタビュー】モデルプレス
-
本島純政&上村謙信、初キスシーンで生まれた感情 安心して挑めた理由「したくなったらしてと監督に言われていた」【「未成年~未熟な俺たちは不器用に進行中~」インタビュー後編】モデルプレス
-
本島純政&上村謙信、クラインクイン前にカラオケで台本読み合わせ 恋愛ドラマへの熱い思い「命懸けて頑張ろう」【「未成年~未熟な俺たちは不器用に進行~」インタビュー前編】モデルプレス
-
渡邉美穂、INI木村柾哉の演技で感じた“嫉妬”「初めて人生でこんな気持ちになりました」【「あたしの!」インタビュー】モデルプレス
-
櫻坂46森田ひかるインタビュー 4周年ライブでここまでの集大成を見せたいモデルプレス
-
櫻坂46山崎天インタビュー 新曲や凄みを増すライブについて聞いたモデルプレス