大原優乃、続々ヒロイン抜擢で活躍止まらず 感じたプレッシャー・共演者からの刺激語る<モデルプレスインタビュー>
2023.10.13 18:00
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女優の大原優乃(おおはら・ゆうの/24)にモデルプレスがインタビュー。ヒロインを務める映画「さよならモノトーン」(公開中)、ドラマ「秘密を持った少年たち」(日本テレビ系/毎週金曜24時30分~)、ドラマ「おいしい給食 season3」(TOKYO MX/毎週水曜17時59分~)への思いや、オーディション、撮影現場でのエピソード、女優としての今後の展望について語ってもらった。
大原優乃、目覚ましい活躍見せる「役の個性が幅広くなって」
― この秋、たくさんの作品に出られますが、ご自身の活躍に対して感触はいかがでしょうか。大原:今年は、6作品くらい入らせていただいて、「さよならモノトーン」のときも、「おいしい給食」を縫っていたりだとか、ずっと作品に入って、ずっと何かの役として共存している時間が多かったので、普段は「もっとお仕事やりたいです!」と言っていたんですけど、珍しくマネージャーさんに「そろそろお休みください!」と言い始めるくらい、お仕事をさせていただいています(笑)。ありがたい気持ちで一杯です!
あとは、去年あたりからいただく役の個性が幅広くなってきて、今までは自分のパブリックイメージに近い役をいただくことが多かったんですけど、この1年は、初めての教師役であったりとか、吸血鬼であったりとか、影を持った役だったりとか、色んな役を挑戦させていただいた分、自分に対して、実力不足も今までよりも感じましたし、まだまだ頑張りたいです!
大原優乃「さよならモノトーン」ヒロイン決定の心境
― 映画「さよならモノトーン」のヒロインはオーディションで出演が決まったとのことですが、手応えはありましたか?「美鈴という役がずっと離れないくらい、生きてみたいと願っていた役」とお話されていましたが、当時の印象に残っているエピソードを教えてください。大原:オーディションでの手応えは全くなかったんです..。オーディションって事前に台本をいただくことが多いんですけど、今回のオーディションでは、10分前くらいに台本の紙を2枚だけ渡されて、役の情報も少ない中で演技をしなければいけなかったので、処理する時間がなく、オーディションが終わった後に、「こんな素敵な台本だったら、もっと事前に知りたかった!」と思いました(笑)。なので、もっと出来たことがあったなと、悔しい気持ちになって、オーディションが終わってから、ずっと美鈴が頭から離れなかったんです。でもその分、生きてみたいなと強く願っていた役だったので、本当に嬉しかったです。
オーディションのときに、書いてあった動きにプラスして、勝手ながら足したところがあったんですが、台本が製本されたときに、自分がオーディションでやった動きを実際に足してくださっていたんです。オーディションを見て、美鈴という役をまた作り直してくださったというのも伺って、本当に自由度が高い中で、美鈴を演じさせていただいたのは、すごくありがたいなと思っています。
― 撮影を通して、どのように美鈴を感じられましたか?
大原:今回、リハーサル期間というものがあって、全シーン神村監督と、相手役の中田(圭祐)さんを始めとする皆さんと、リハーサル出来ていたので、撮影期間は、今までやってきた作品の中で、1番気負うこと無く、自然体で演じられた感覚でした。普段台本を読み込むときに、流れとかをある程度考えたりしてみるんですけど、美鈴という役は、相手役の中田さんからいただくものがとても多かったので、流れに身を任せるではないですけど、そのときにやってみないと分からない感覚というのがすごく楽しかったです。また、長いシーンをワンカットで撮ることが多かったので、本当に2人の日常がたまたまカメラで映し出されているような感覚で撮影出来ていました。
― 本映画から大原さんとして感じたメッセージは何だと思われますか?
大原:主人公の瀬野君と出会うことで、少しでも瀬野君の力になりたいと思って動くキャラクターなんですが、信じてほしいと思う気持ちだけで自分も相手も変えられる力があるんだなと、光みたいなものを感じました。自分が抱えているものって、誰かに共有したりとか、時間が解決してくれることではないと思っているんですが、そこにどう向き合っていくかということが、この映画に詰まっていると感じました。映画を観た後に、自分の大切な人に触れたくなるというか、孤独で寂しい世界なんですけど、そこに一筋の光が見える映画になっています。
大原優乃「秘密を持った少年たち」への意気込み&現場のエピソード語る
― ドラマ「秘密を持った少年たち」では新ドラマ枠でヒロインを飾ります。衝撃的なエロティックサスペンスという攻めたジャンルの作品ですが、お話を聞いたときはいかがでしたか?大原:金曜DEEPというドラマの枠での作品が3作品目で、過去の作品の評価や反響も高く、私としては金曜ドラマDEEPのヒロインという責任感とプレッシャーとも戦っています。この役と向き合いたいと思えた理由の1つが、ユキという役が、過去と現在と未来で、全く変わり果ててしまった部分であったりとか、抱えているものであったりとか、今まで演じたことのない、やりがいのある役柄だなと感じたからです。また、勝手ながら、この作品を活かすも殺すも自分が演じるユキ次第だなと感じたので、とても覚悟を持って作品に入りました。
― 龍宮城のメンバーや大東立樹さんなど、話題のキャストさんが勢ぞろいしていますが、現場の雰囲気を教えてください。
大原:共演の皆さんは、お芝居が初めてにも関わらず、毎日大変なスケジュールの中、ひたむきに頑張られている姿を見て、私も刺激をいただいていますし、微力ながら何か支えたいなとは、常々思っています。ユキという役を通して、渡せるものがあったら良いなと思ってやっているんですけど、弟よりも年下なので、可愛くて…(佐藤)海音くんに、「差し入れ何が来たら嬉しい?」って聞いたときには、普通だったら「豪華なケーキ」とか言うのかなと思ったんですが、「グミ」って答えていて(笑)。すぐにグミを渡しました(笑)。
中田(秀夫)監督は、現場ですごく繊細な演出をくださる監督なので、迷いが1つもなく演じられて、本当に感謝しかありません。中田監督からいただく演出の中には、必ず1つ突出している要素があるといいますか、監督の個性を感じて、それが映像になっていると狂気的で美しくて、改めてご一緒させていただけた幸せを感じています。中田監督は、画としてほしいものをまず明確に教えてくださるので、自分の中でそれを処理して、処理しきれなかったものを中田監督に相談すると、必ず丁寧に教えてくださるので、ありがたかったです。
あとは、「夜行」という吸血鬼が作品には出てくるのですが、夜行になったときの表現は、また1つギアを上げると言いますか、このエロティックサスペンスという肩書の通り、ホラー的な部分もしっかりと入っています。特殊メイクをして、眼球の色が変わったり、首から頬にかけて血管が浮かび上がったりとか、目でも分かる変化なので、そこに負けないように、目だったり、表情だったりで、表現しなくちゃいけないんですけど、監督自ら、「シャー!」って、「猫の威嚇だ!」とお手本を見せてくださってありがたいし、いつもチャーミングで、私はいつも癒やされています(笑)。
大原優乃「おいしい給食」で初の教師役に挑戦
― ドラマ「おいしい給食 Season3」では初の教師役ということですが、役作りではどのようなことを意識されましたか?大原:まずお話を頂いたときに、たくさんの方から愛されている「おいしい給食」に参加させていただける喜びと、その分新しいヒロインを作らなきゃいけないなというプレッシャーも感じていました。役作りとしては、1980年代の物語なので、ヘアメイクも聖子ちゃんカットのような感じであったり、お衣装も、時代を表現されているので、言葉遣いや所作をその年代に合わせるということをまずは意識して現場に入りました。
また、主演の市原隼人さんと、今回初めてご一緒させていただいたんですが、どんなときも大きな器で、受け止めてくださる優しさを日々感じていて、現場にいらっしゃる市原さんの背中を見て、学ばせていただくものもとても多かったです。本当に尊敬している先輩なので、またご一緒出来るときまでに、成長をしていたいなと思えるご縁をいただいたなと思っています。
― おいしい給食という作品を経て、大原さんが学んだものは何でしょうか?
大原:ある意味、今のままで良いんだと思わせていただけるような現場で、カットがかかったら市原さんとダッシュでモニター前に行って、毎回モニターチェックをしていたんです。真面目でいることって、ときにはやりづらかったりとか、このままで良いのかなと思うことがあったんですけど、誰よりも真面目な人が真ん中で、格好良く立っていてくださったので、私もブレずに、やることと向き合っていったら良いんだなということを、市原さんに教えてもらいました。
大原優乃、今後挑戦したい役柄は?
― 様々なジャンルに挑戦されていますが、今後どのような作品や役柄に挑戦したいですか?大原:今年は本当に色んな役をやらせていただいて、やりたかったことが全部出来ている1年だなと思っていて、というのも、陽と陰があったら、陽のキャラクターが今まで多かったんですけど、陰のキャラクターも挑戦させてもらったり、アクションも少しやらせていただけたので、どういう役をやってみたいというよりかは、いただいた役をしっかり生きられる役者でありたい、役を自分に寄せるのではなくて、役に自分が歩み寄れる役者さんになりたいなと改めて思っています。
大原優乃の悲しみを乗り越えた方法
― モデルプレスの読者の中には今、さまざまな不安を抱えている読者がいます。そういった読者に向けて、大原さんのこれまでの人生の中で「悲しみを乗り越えたエピソード」もしくは「怒りを乗り越えたエピソード」を教えてください。本当に辛いときこそ、弱音を吐けなくなってしまう性格なので、ひたすら自分と向き合うようにしています。ただ、悲しみは乗り越えても、ふとしたときに思い出したり、ずっと心の中に残る物だと思うので、共存していくものなのかなと思っています。
大原優乃の夢を叶える秘訣
― モデルプレス読者の中には今、夢を追いかけている読者もたくさんいます。そういった読者に向けて、大原さんの「夢を叶える秘訣」を教えてください。まだまだ夢を追いかけている途中ですが、諦めずに努力をし続けることに尽きるのかなと思います。あと、願うだけではなく、側で支えてくださっている方々に目標が出来る度に、伝えるようにしています。自分1人では何も出来ないので、感謝の気持ちを忘れず、ときには甘えて、支えていただくことも大事だと、最近気がつくことができました。
(modelpress編集部)
大原優乃(おおはら・ゆうの)プロフィール
1999年10月8日生まれ。鹿児島県出身。2009年NHK教育(現・NHK Eテレ)の番組「天才てれびくんMAX」のオーディションに合格をし、同年11月にDream5として「I don’t obey~僕らのプライド~」でCDデビュー。2014年に妖怪ウォッチ「ようかい体操第一」エンディングテーマを担当し、同年レコード大賞・紅白歌合戦に出演した。Dream5活動終了後、「ラブベリー」専属モデルとして活動。その後、2017年に「週刊プレイボーイ」でグラビアデビュー。現在は、女優として話題作へ多数出演している。代表作にドラマ「3年A組 ―今から皆さんは、人質です―」(日本テレビ系/2019年)「ゆるキャン△」(テレビ東京系/2020年)「ただ離婚してないだけ」(テレビ東京系/2021年)など。
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