SixTONESジェシー、積極的に他人と関わる理由 大作キャストの一員に「自分を誇りに思う」<「リボルバー・リリー」インタビュー>
2023.08.08 07:00
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映画「リボルバー・リリー」(8月11日公開)に出演するSixTONESのジェシーが、モデルプレスらのインタビューに応じた。「劇場版 TOKYO MER〜走る緊急救命室〜」や、地上波連続ドラマ単独初主演を務めた「最初はパー」(テレビ朝日系)での演技力が記憶に新しい中、本作では原作の中でも“魅惑の悪”として描かれるキャラクター、陸軍大尉・津山ヨーゼフ清親を演じたジェシー。明るくユーモアにあふれる普段のイメージとは異なった悪役を演じた思いや、綾瀬はるか・長谷川博己・豊川悦司ら錚々たる共演者とのエピソードなどについて語った。
映画「リボルバー・リリー」
同作は、長浦京氏のスリリングかつエキサイティングな同名小説(講談社文庫)が原作。行定勲監督がメガホンをとり、1924年帝都東京を舞台に描く、凄絶華麗エンタテインメント。主人公・小曾根百合(綾瀬)が“史上最強のダークヒロイン”という新境地に挑み、圧倒的な存在感で演じきる。綾瀬、ジェシーのほか、長谷川、羽村仁成(Go!Go!kids/ジャニーズJr.)、シシド・カフカ、古川琴音、清水尋也、豊川らが出演する。ジェシー「自分を誇りに思う」悪役も楽しむポジティブさ
― 本作への出演が決まった時の心境をお聞かせください。最初に出演を聞いた時は、綾瀬さんと長谷川さん以外のキャストの方をまだ知らず、そこに僕が選ばれたのですが、直感ですごい作品になるんだろうなと感じました。軍人役として出演するというのもなかなかないことなので嬉しかったのと同時に、皆さんに迷惑をかけないようにしようという気持ちが1番強かったです。
― ジェシーさんの出演が発表になってから、SixTONESのメンバーからは何か反応はありましたか?
どんな作品かは観てみないとわからないので、「何か出るんだね!」というくらいの反応でした(笑)。「TOKYO MER」や「最初はパー」と撮影期間が重なっていたので、「スケジュールが大変だね」みたいな話をしました。
― 完成した映画を観ていかがでしたか?感想をお聞かせください。
全てのシーンにおいて迫力があって、実際にその時代にいるかのような感覚で楽しめました。いつも作品を観るというより、自分がどう映っているかというのが気になるのですが、しっかり作品に入り込んで観て、自分も印象的なキャラクターになっているなと感じました。でもそれは自分で観た感想なので、何も知らない方が観た時にどう感じ取ってくれるのか、という気持ちです。改めて本当にキャストの方が豪華すぎて、そんな皆様の中にいる自分を誇りに思いました。こういったポジションのキャラクターを演じることができて良かったです。
― 普段のジェシーさんとはかけ離れたような冷酷な役柄で、自分の中に全くないものを引き出す必要があったのではないかと思いますが、演じてみていかがでしたか?
役を演じる上で1番難しいのは“普通のキャラクター”だと思うので、僕は逆にこれくらいハッキリとしたキャラクターのほうが演じやすかったです。観てくださる方に印象を残すには、ヒゲを生やしたり、低い声で話したりと、自分とかけ離れているほうがいいのかなと思います。特に僕のことを知っている方が見たら、普段とのギャップでより面白みは増す気がします。
津山は、誰かしらを盾にして逃げたり勝ったりしているので、ずるい一面もあるところです。司令を出す立場の人間は弱いのだと、僕個人的には思っています。でもきっと過去にいろいろな経験をしてきたからこそ、そういった人生を歩んでいるんだろうなと想像しながらお芝居をしました。津山がそこでどう強くあるべきか、どう行動するべきか、というのは短いシーンながら演じていてとても印象に残っています。「TOKYO MER」や「最初はパー」とはまた全然違った役柄なので、皆さんにも楽しんでもらえるのではないかなと思います。
― 軍服を着たり、銃を持ったりと、衣装や小道具を身に着けることで役作りに影響することもあるのでしょうか?
衣装や髪型をセットして銃を持つと、役に対して改めて気合いが入りました。昨日は「TOKYO MER」で人を救っていたはずが、今日は「リボルバー・リリー」で人を殺すという、対極なシーンを連日撮影していたので、おそらく他のキャストの方よりは楽しんでいたと思います(笑)。
僕はビビリなので、銃を持つと緊張して、「やばい!怖い!」という気持ちになることがあったのですが、まずは堂々とすることを忘れないように心がけていました。銃がたまに発砲しない時があって、そのことに怯えていると弱々しくなって説得力がなくなるので、怪我をしないように集中して取り組みました。
― 太い声が素敵でしたが、声を張るボイストレーニングなどはあったのでしょうか?撮影前に準備をしたことはありますか?
ボイストレーニングはやらずに、撮影でいきなりあの声を出しました。慎太(羽村)が「あの声は…」というセリフがあるので、声に特徴を持たせなければならないと思い、普段とは違う声を出すようにしました。あとはセリフをしっかり覚えることと、目線を強くすることを意識しました。板尾(創路)さんとのシーンでは、僕が下になって殴られ、口の中に銃を入れられるという可哀想な津山が描かれるのですが、撮影が終わった後、板尾さんから「ごめんね」と言われました(笑)。
ジェシー、綾瀬はるかと本気アクション 親父ギャグで“おじさん”と呼ばれる
― (笑)。綾瀬はるかさんとの対峙シーンもありましたが、アクションの撮影はいかがでしたか?アクションシーンはとにかく傷つけないようにと1番ビビっていました。現場では綾瀬さんと一緒に流れを確認しながら練習させてもらったのですが、周りはリハーサルの段階から「本当に殺す勢いで行って!」と言っていて、その気持ちはもちろんあるけど、それにしても怖いなと思っていました(苦笑)。でもやっぱり本番になると綾瀬さんも本気で蹴って本気のアクションで来るので、それが1番いいと思いました。
― 綾瀬さんや長谷川さんと共演して感じた意外な一面があれば教えてください。
長谷川さんとは2度ほどプライベートでお会いしたことがあるのですが、「いいね、あの役!」と褒めてくださいました。撮影中は僕たちが絡むシーンはほぼなくて、現場ですれ違うくらいだったのですが、「俺、人見知りなんだよね」と話していらっしゃったので、お芝居の話などをさせていただきました。僕の行きつけのお店にも来てくれて嬉しかったです。
綾瀬さんは、皆さんのイメージ通りの方だと思います。主演として立ち向かう姿勢やアクションがかっこよくて、普段とのギャップにやられたので、きっと皆さんももっと綾瀬さんを好きになると思います。今回、間近でしっかりとお芝居ができたので、勉強になりましたし、楽しかったです。打ち上げの時には、「ジェシーくんって、ずっとウエエ~イ!ってやってたよね」と言われたので、「そんなにヒドくないですよ!ちゃんとお芝居をしてました(笑)」と返しました(笑)。親父ギャグをしていたので、ずっと“おじさん”と言われていましたね(笑)。
― (笑)。行定監督は、ジェシーさんについて「現場では非常に実直で、物静かな印象だった」とお話しされていましたが。
僕は現場に入るとそうなっちゃうんです。以前共演した江口のりこさんからは「自分のシーンじゃない時は、本当に喋るよね」と言われました(笑)。自分のセリフがない時はちょっと余裕があるのですが、自分のセリフあるシーンだと、いきなり余裕がなくなって無視をしてしまうらしいです(笑)。
― 行定監督に自ら役の設定などを細かく相談したそうですね。
声や戦う時の姿勢については自分から監督に「こういうイメージでいこうと思います」とお話ししました。座る時に足を組むのと組まないのとではだいぶ印象が変わるので、そういった細かい部分を相談したと思います。軍人としての所作指導もあったので、お辞儀の角度などは教えていただきました。内面的なところで言うと、監督は「どんどん汚していきたい」と言っていたので、津山の悪い部分や弱さ、可哀想になっていく姿をしっかり映し出せるように演じました。
― 今回は後輩の羽村さんも出演していますが、羽村さんとの共演エピソードもお聞かせください。
羽村くんはジャニーズに入る前、子役として「お兄ちゃん、ガチャ」にも出ていたので、ジャニーズに入ってまたこうして共演できるということがすごいことだなと思いました。ここまで経験があると、僕は良い意味で羽村くんのことを後輩とは思っていないです。お芝居をしている姿が本当にかっこいいですし、これからまたどういう作品に出るのか今後が楽しみです。クランクアップの時に「連絡先を交換してください」と言ってくれたので連絡先を交換して、撮影が終わった後に2人で焼肉に行きました。
― 素敵です。2人でどのようなお話をしたのでしょうか?
それは言えないですよ!
― (笑)。
(笑)。作品の話や、仕事の話です。「これからどうなっていきたいの?」みたいな話をしました。
― 今回の作品は初めての経験も多い現場だったのではないかと思うのですが、2月に行われたお披露目会見はランウェイしながら登場するというスタイルがとても新しい形でした。ジェシーさんはトップバッターを務めましたが、いかがでしたか?
トップバッターだったので、「一発芸とかやっちゃってください!」と言われたのですが、正直僕が1番じゃなくてもいいでしょと思いました(笑)。自分が主演ならいいですけど、出演させていただいている身で1発目に出て変なことをやっても何か言われちゃうので、せめてマイケル・ジャクソンみたいな格好良さを出しつつ、ジェシーらしいなと思ってもらえるように登場しました。会見で喋る時に「リボルバー・ジェシーです」と挨拶することだけは事前に考えていました(笑)。
メンバーからは「よくやったね、ああいうこと」みたいに言われましたが、そこが自分の良さでもあると思うし、僕のキャラクターをわかってくれた上で求められているのはやっぱり嬉しいです。
― 豊川さんも「リボルバー・悦司です」と真似してくださっていましたね(笑)。
ありがたかったです!ステージからはけた後に「ありがとうございました」とお伝えしたら、「逆にありがとう!もらっちゃった」と言っていました(笑)。
ジェシーが怒り・悲しみを乗り越えた方法
― 人間の弱い部分を描いているというお話もありましたが、モデルプレスの読者の中には今、さまざまな不安を抱えている読者がいます。そういった読者に向けてジェシーさんの「怒りや悲しみを乗り越えたエピソード」をお聞かせください。生きていると嫌なこともありますから、そこでどうポジティブにマインドコントロールして生きていくかが大事だと思います。思ったことを言うのも大事ですが、お仕事でもプライベートでも、一歩引いて考えてみることが大事な時もあると思うんです。いくら才能があっても、人間性が良くなければ使ってもらえないし、呼ばれない。本当のスターというのは、プライベートでの人間性もしっかりしている人のことだと感じています。
あとは、他人を雑に扱うとどんどん離れていくので、リスペクトすることも大事だと思っています。僕も食事に行っていろいろな人と会うことで掴み取るものもあるので、そういう部分は忘れたくないなという気持ちで日々お仕事をしています。僕は緊張しいでシャイなところもあるので、仕事現場に友達や知り合いが多いとやりやすいですし、出会いの場だと思ってこれからも積極的に活動していきたいです。
― ありがとうございました。
インタビューこぼれ話
テレビ番組や舞台挨拶など、ギャグで常に場を盛り上げる底抜けた明るさを持つジェシーだが、インタビュー中は何度も自身について「緊張しい」だと口にし、質問に対し真摯に受け答えする姿が印象的だった。それでもやはり記者を笑わせる場面が度々あり、“らしさ”あふれるインタビューとなった。(modelpress編集部)ジェシープロフィール
1996年6月11日生まれ、東京都出身。2012年4月期放送の「私立バカレア高校」(日本テレビ)でテレビドラマ初出演。同作の出演者6人で、2015年5月にSixTONESを結成。2020年1月22日にCDデビューを果たす。近年の主な出演作は「キワドい2人-K2-池袋署刑事課 神崎・黒木」(2020年、TBS)、「最初はパー」(2022年、テレビ朝日)、「劇場版 TOKYO MER〜走る緊急救命室〜」(2023年)など。
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