モデルプレスのインタビューに応じた大沼晶保 (C)モデルプレス

櫻坂46大沼晶保、初表題曲メンバー入りの裏にあった複雑な思い“心が折れそうになった”過去を救った存在とは<「Start over!」インタビュー>

2023.06.28 18:00

櫻坂46大沼晶保(おおぬま。あきほ/23)が、6枚目シングル「Start over!」(6月28日リリース)で初めて表題曲メンバー入りを果たした。

しかし、本人には手放しでは喜べない胸の内。モデルプレスのインタビューでは、率直な心境と昨今の活躍の裏にあった努力、そしてファンへの思いを語ってくれた。

大沼晶保「Start over!」MVの会議シーンでは…

小池美波、大沼晶保/取材は2ショットで実施 (C)モデルプレス
小池美波、大沼晶保/取材は2ショットで実施 (C)モデルプレス
― MVも公開直後から注目を集める今作。最初に聴いたときの印象を教えてください。

大沼:「Start over!」には「やり直す」という意味が込められていて、すごく前向きな歌詞が印象的です。センターの(藤吉)夏鈴ちゃんの無邪気な笑顔を見ていると、今後どうなるのか分からないワクワク感がMVから伝わってきます。

今までのパフォーマンスでは見せるような振りが多かったんですけど、今回は集団で迫力があって、感情が伝わりやすい振り付けが多いです。そういうところがきっとファンの方にも届いて、MVもたくさん観て頂けているのかなって思います。

― すごく素敵なMVでしたが、撮影で思い出に残っていることはありますか?

大沼:私は最初のシーンで土生(瑞穂)さん、(小池)美波さん、まつりちゃん(松田里奈)、(増本)綺良ちゃんと会議をしているチームだったんです。置いてある資料も完璧な会議資料で「映り込むからちゃんと会議していてほしい」と言われたので、土生さんが部長、私と綺良ちゃんが新人、みたいに設定を私たちで決めて、打ち合わせしたり面接みたいなことを話したりしていました。

最初のシーンから監督の加藤ヒデジンさんから丁寧に指示してくださってリアルなオフィスシーンになりましたし、それもあって夏鈴ちゃんの違和感が出ているのかなと思います。

大沼晶保 (C)モデルプレス
大沼晶保 (C)モデルプレス

大沼晶保の悔しさと努力 初表題曲メンバー入りの率直な思い

大沼晶保 (C)モデルプレス
大沼晶保 (C)モデルプレス
― 大沼さんは今作で初の表題曲メンバー入り。今回は一・二期生全員が表題曲メンバー入りという背景もありますが、改めて率直な気持ちをお聞きしたいです。

大沼:やっぱり全員でこの楽曲を届けられることが本当に嬉しいです。歌番組に出演するとき、みんなで力を合わせて櫻坂46を広めていけることが本当に嬉しいなって思います。

でも、メンバーが発表された時は「めちゃくちゃ嬉しい」とはなれなくて複雑な気持ちもありました。初めての表題曲は自分が認められて入りたかったなっていうのもありますし、5枚目シングルで表題曲に入れなくてすごく悔しかったです。次は絶対掴めるように色んなことに挑戦して頑張ってきたつもりなので、6枚目が発表された時はなかなか喜べなかったというか、ちょっとモヤモヤしちゃった気持ちはあります。

― 5枚目の悔しさはどんな挑戦を生み出したのでしょうか?

大沼:もちろん何事も全力で頑張ってきたんですけど、もっと自分自身を色んな人に知ってもらわなきゃいけないんだなって思って、自分の個性をブログで発信したり、SHOWROOMで沼ソング(=自作のオリジナル楽曲)を流してみたり、自分の個性を外へ出すようになりました。

大沼晶保 (C)モデルプレス
大沼晶保 (C)モデルプレス
― その努力は今まさに様々な番組で開花しているように見えますが、ご自身ではどう捉えていますか?

大沼:「サクラミーツ」(テレビ朝日系)のメンバーに選んで頂いたことがすごく嬉しかったです。私が上田さん(=くりぃむしちゅー・上田晋也)のメモを書いている(※)ということで、「くりぃむナンタラ」(テレビ朝日系)で企画を作ってくださったり、自分が発信してきたことが叶っているなって思います。
※大沼にとって上田は“神様”と崇めるほどの憧れ。自分も上田の例えツッコミができるようになりたいと、ノートにびっしりメモしている。

― 着実に繋がっているんですね。

大沼:沼ソングも狩野英孝さんに憧れて作りはじめた部分があったんですけど、「サクラミーツ」で50TAさんと“沼TA”としてコラボすることも決まりました!曲を披露するのを目標に、色々準備しています。こうやって発信してきたことを見つけてくださって、力を貸してきっかけを作ってくださる方がいる。勇気を出して発信することの大切さを5枚目シングルの期間に学びました。

― 5枚目シングルの期間、どうしてそこまで頑張ることが出来たのでしょうか?

大沼: 5枚目シングルで表題曲メンバーになれなくて、ファンの方々を悲しませちゃったのかなって思って。「次こそは」って頑張ってきたんですけどまた入れてなくて、正直「もう自分は無理なんじゃないか」って、ちょっと心が折れそうになったというか…。

でも、ファンの方々が応援してくれたことで「この状況で自分が諦めるわけにいかない」と思い、それまでも全力のつもりだったんですけど「まだ自分にできることはあるんじゃないか?」ということを毎日考えて、考えて、考えて…それで海に飛び込んでみたり(笑)。

― ブログに載せて話題になった「千鳥・大悟さんの海落ち技を習得する」にはそんな思いがあったんですね。

大沼:そうやって「何かあるんじゃないか」を常に考えて、お休みの日でも「今日はこれをやってみよう」と思って行動して、ずっと考えてもがいていました。

― ファンの方々を思って努力したことが結ばれると、みなさんすごく嬉しいと思います。

大沼:私はファンの方が喜んでくれることが嬉しいですし、それが頑張れる理由です。今そういうチャンスが来たことで喜んでくださっているので幸せに感じます。

大沼晶保 (C)モデルプレス
大沼晶保 (C)モデルプレス

大沼晶保が明かす「サクラミーツ」の裏側

大沼晶保 (C)モデルプレス
大沼晶保 (C)モデルプレス
― 「発信してきたことが叶っている」という今を経て、今後の目標は?

大沼:今もまだまだだなって感じることがあって、バラエティー番組に出させて頂いても「もっとこうしたら盛り上がったんじゃないか」って後悔と反省がありますし、「サクラミーツ」ももっと輪を広げていきたいです。4人で頑張ってはいるんですけど、もっと大きな番組にしたいと思っていて、どんどんトークスキルを磨いて、ここぞというときにちゃんと笑いが取れる人になりたいです。

― 「サクラミーツ」では、コント中の大沼さんの役ヘの憑依力も惹きつけられます。

大沼:元々コントが好きで観てはいたんですけど、いざ自分がやるとなると難しいです。特に台本を頂いてから、セリフが長いと覚えるのに苦労することもありまし、自分が演じるキャラの喋り方を想像しているんですけど、当日になって自分が想像するキャラと全然違うことも(笑)。本番1時間前のリハーサルで練習してきたことと違うものを入れるのも難しいです。

本番は、最初暗転するのでそこでめちゃくちゃ気持ちを作って集中力を高めて、芸人さん方が助けてくださると思って、思い切ってぶつかるようにしています。

― あのコントの裏側にはギリギリの戦いもあったんですね。

大沼:いつも4人でギリギリを戦ってます!

大沼晶保、小池美波 (C)モデルプレス
大沼晶保、小池美波 (C)モデルプレス

大沼晶保、メンバーとの関係性

大沼晶保 (C)モデルプレス
大沼晶保 (C)モデルプレス
― 大沼さんをはじめ、新二期生が各所で活躍しています。互いにお仕事の話をしたり影響を受けたりすることがあるのでしょうか?

大沼:誰かが出演したことのある番組に自分が出ることになった時に相談することがあります。自分がクイズ番組に出演させていただくことになった時、勉強が出来ないしクイズは1番苦手だからどうしようと思って、よく出ている(武元)唯衣ちゃんや、(大園)玲ちゃんに聞いて「分かんなくても、何でも答えていいんだよ」ってアドバイスもらいました。

― 大沼さんが相談を受けることはある?

大沼:ひかりん(=遠藤光莉)の相談は受けます。一緒にカフェに行ってリフレッシュしながらふたりでお話したりします。

大沼晶保 (C)モデルプレス
大沼晶保 (C)モデルプレス
― グループとしては、1月に新メンバーとなる三期生が加入しました。最近まで全国ツアーを回っていましたが、ツアー期間を通して三期生との距離は縮まりましたか?

大沼:縮まりました!ツアーが始まる前は「そこさく(そこ曲がったら、櫻坂?)」(テレビ東京)でしか会ったことが無くてあんまり話す機会がなかったですけど、ツアーを回る中で話すようになりましたし、三期生は人懐っこい子が多いので嬉しいです。

― 三期生を見ているからこそ気づくことはありますか?

大沼:三期生の自己紹介を見ていて「可愛い!」って思ったのと、「今の自分にはできないな(笑)、でも出来ないのもいけないことだな」って初心に戻りました。

ツアーで「BAN」をスペシャル構成で披露した時、三期生が堂々とパフォーマンスしてから私たち一期生・二期生が出てくる流れだったので「先輩として頑張んなきゃいけないな」って思いながら入場して、すでに出来上がっている場のエネルギーに負けないようにお互いが影響しあってよりアツい「BAN」が届けられたかなって思います。

大沼晶保 (C)モデルプレス
大沼晶保 (C)モデルプレス
大沼晶保 (C)モデルプレス
大沼晶保 (C)モデルプレス

大沼晶保が悲しみを乗り越えた方法

― モデルプレスの読者の中には今、さまざまな不安を抱えている読者がいます。そういった読者へ向けて、大沼さんがこれまでの人生の中で「悲しみを乗り越えた方法」を教えてください。

大沼:私は曲にすごく救われます。落ち込みやすいので、表題曲に入れなかった時は本当に落ち込んで家でもう泣きまくりますし、もう立ち直れないんじゃないかなっていうぐらい思い詰めちゃうんですけど、そういう時は必ず曲に励まされています。その曲がなかったら多分今がないぐらい救ってもらっています。

― 落ち込んだ時にどんな曲を聞くんですか?

大沼:SEKAI NO OWARIさんの「サザンカ」をよく聞いています。本当に落ち込んだ時は「サザンカ」が寄り添ってくれるし、応援してくれる側の気持ちが歌われているのでまた泣けてくるんですけど、この曲を聞きながらそういう人たちを思い出して、「その人たちのために今折れちゃいけないんだ、また頑張ろう」って思えます。

大沼晶保 (C)モデルプレス
大沼晶保 (C)モデルプレス

大沼晶保の夢を叶える秘訣

― モデルプレス読者の中には今、夢を追いかけている読者もたくさんいます。これまでのお話にも通じることがあると思いますが、そういった読者に向けて大沼さんが思う「夢を叶える秘訣」を教えてください。

大沼:やっぱり「発信すること」。自分の夢を言うことが大切だなって思いましたし、言うことは勇気がいることだなとも思いました。

周りの目も気になるし、「そんなの出来ないよ」って思う人もいますが、それでも勇気を出して言うことは大切で、発信することによって人に知ってもらえるし、言ったことを叶えるために自分自身も努力できます。

特に私は、叶ったら絶対に喜んでくださるので応援してくれるファンの方々に言うようにしています。そこに向けて全力で走って、叶った時は一緒に喜べることが私が頑張る理由です。発信して、そのため努力して、叶えて、喜び合うのが素敵な関係だと思っています。

― 素敵なお話ありがとうございました。

(modelpress編集部)


小池美波、大沼晶保 (C)モデルプレス
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櫻坂46 ・6thシングル「Start over!」

櫻坂46(提供写真)
櫻坂46(提供写真)
今作には、二期生の藤吉がセンターを務める表題曲「Start over!」、山下瞳月がセンターを務める三期生楽曲「静寂の暴力」を全形態に収録。さらに一期生による「風の音」、二期生による「コンビナート」、三期生による「Anthem time」といった期別曲が各仕様に収録される。

また、初回仕様限定盤TYPE-Aには東京・日本武道館にて開催された「2nd YEAR ANNIVERSARY ~Buddies感謝祭~」の前編、TYPE-Bには後編の映像を収録。さらに、TYPE-C・Dには、2023年3月に行われた「櫻坂46 三期生おもてなし会」初日の模様が収録される。

大沼 晶保(おおぬま・あきほ)プロフィール

小池美波、大沼晶保 (C)モデルプレス
小池美波、大沼晶保 (C)モデルプレス
生年月日:1999年10月12日/星座:てんびん座/身長:161cm/出身地:静岡県/血液型:B型

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