モデルプレスのインタビューに応じた三代目 J SOUL BROTHERS/(左から)岩田剛典、NAOTO、OMI、小林直己、今市隆二、ELLY、山下健二郎(C)モデルプレス

三代目JSB、グループ活動休止は「必要な1年だった」再始動に向けて話し合ったこと・“再起を懸けた” 2023年への強い覚悟<「STARS」インタビュー前編>

2023.01.31 08:00

2023年より新章として本格始動する三代目 J SOUL BROTHERS(以下、三代目JSB /メンバー:NAOTO小林直己ELLY山下健二郎岩田剛典今市隆二OMI ※「O」はストローク付き/登坂広臣)。全員でのメディア露出がなかった2022年、何を考えていたのか。再始動に向けて話し合ったこととは?どこまでもファンファーストな彼らの原点と強い覚悟が見られた。<インタビュー前編※インタビューは2022年12月26日実施>

三代目JSB、約1年4ヶ月ぶりのニューシングル「STARS」

三代目J SOUL BROTHERS「STARS」CDジャケット(提供写真)
三代目J SOUL BROTHERS「STARS」CDジャケット(提供写真)
2021年の10周年イヤーを駆け抜け、2022年はEXILEの20周年ツアーやソロ活動を中心としていた三代目JSB。2022年、デビュー日の11月10日に開催された記者会見・生配信では約1年ぶりに7人が集結。2023年より新章として本格始動することを発表した。2月1日にはベストアルバム「BEST BROTHERS / THIS IS JSB」(2021年)から約1年4ヶ月ぶりとなるニューシングル「STARS」をリリースする。

グループの代表曲「R.Y.U.S.E.I.」(2014年)を手掛けたプロデューサー・STYが「R.Y.U.S.E.I. pt.2」をテーマに書き下ろした意欲作で、彼らのバックボーンとも言える王道のEDMサウンドを踏襲したメッセージソング「STARS」、そして“グループが再集結しファンと久々に再会できる日を広大な宇宙の片隅でそれぞれが待ち望む…。”そんなエモーショナルなシーンを描いた楽曲「この宇宙の片隅で」に加えて、映画「貞子DX」(2022年)の主題歌「REPLAY」、ライブパフォーマンスにフォーカスし制作されたアップ曲など、2月より開催する全国アリーナツアーへの期待感が高まる4曲を収録している。

三代目JSB、2022年のグループ活動休止は「必要な1年だった」

NAOTO(提供写真)
NAOTO(提供写真)
― 再始動1発目の新曲「STARS」が発売されますが、現在の心境はいかがですか。

OMI:1年4ヶ月とリリース自体も久々になるので、活動の再始動とともにツアーも並行してこうやって新曲をリリースさせていただけるというのは、すごく楽しみです。聴いてくださるファンの皆さんに楽しんでいただける楽曲になったと思います。連動してミュージックビデオやツアーなど2023年に起きる三代目JSBの活動内容を楽しみにしていただけたら嬉しいです。

― 再始動に対する不安などはありましたか?

NAOTO:どうですかね…。不安はあまりなかった気がします。むしろその前の年(2021年)が自分たちの中では結構やりきったと思っていて、10周年にふさわしいツアーだったと満足していましたし…(大きなくしゃみ)。

一同:(笑)。

― もう1回仕切り直しますか(笑)?

NAOTO:(前のめりで)もちろん!

一同:(笑)。

NAOTO:コロナ禍で様々な制限もありましたが、自分たちの10周年の集大成のようなものを見せられたという達成感があったので、次の1歩目を考えるにはやっぱりこのくらいの時間が必要だったと思います。次の1年をまた輝かしい1歩目にしたいから、その準備にじっくり時間をかけられる1年だったかなと。なので、1年を休んでいたというよりかは、2023年のために力を蓄えて沢山準備して、2023年が1番盛り上がるような流れを皆で作っていました。各々が個人で活動するなど、皆さんに7人として見てもらう機会は少なかったですが、グループ内ではしっかりと準備を整えることができました。

― では、2022年も皆さんで頻繁に集まって準備を進められていたんですか?

NAOTO:それが…会ってないんです。矛盾してますよね(笑)?矛盾してるように見えるのですが、会ってるということが必ずしも全てではないじゃないですか。もちろん連絡は取ってましたし、準備の確認はしていました。なので後半にかけてどんどん会うようになりました。逆に会わない期間を作ったことによって、会いたい気持ちが膨れ上がって(笑)、もう12月に皆で集まった時は本当にイチャイチャしてましたから(笑いながらドヤ顔でアピール)。クリスマスには7人でご飯を食べてプレゼント交換しました!

※クリスマスパーティーの詳細は、インタビュー後編で紹介する。

「R.Y.U.S.E.I.」から9年経った“今”伝えたいメッセージ

今市隆二(提供写真)
今市隆二(提供写真)
― 新曲「STARS」のお気に入りの歌詞や注目ポイントがあれば教えてください。

今市:サビの「人生一度きりじゃない 何度やり直してもFine, that's right」です。今まで僕たちは「R.Y.U.S.E.I.」で「人生一度きり」と歌ってきたのですが、デビューから12年、それぞれソロ活動などを経て、本当に色々な経験をしてきました。幸せなことも辛いことも経験した上で、今の僕たちの年数と年齢で伝えられることが「物理的には人生一度きりではあるけど、何回でもやり直しは効くよ」という想いです。視野が広がったから言えることですし、初めて聴く人は少しびっくりするかもしれませんが、そういうメッセージは届けられると思います。

― 2023年は約9年ぶりのアリーナツアーとなり、2022年の会見でも「原点に戻る」とお話されていましたが、今回改めて原点に戻る理由は?

山下:再始動という意味も込めて、「応援してくださるファンの皆さんに会いに行く」というテーマが元になっています。グループだけのファンクラブができて、新しいコンテンツが沢山生まれた中で、丁寧に、近い距離でパフォーマンスをすることが大事だという結論に至り、アリーナツアーをやることになりました。僕たちとしても9年ぶりのアリーナツアーなので非常に楽しみですし、今まで行ったことがないところも含め、全国を回って沢山恩返しをしていきたいと思っています。

ELLY:これまで来れなかった方々や、日頃応援してくださる皆さんに自分たちのパワーを見せて日本全体を元気にさせる、幸せな気持ちになってもらいたいという想いで、7人で歌とダンスを見せられたらいいなと思います。

ELLY(提供写真)
ELLY(提供写真)
― お話をお聞きして、皆さんのファンファーストの気持ちが改めて見えました。

小林:本当にそこが原点だと思います。パフォーマー側としても受け取る側としてもライブの機会がなかったことは、これまでとまた違った特別な瞬間なんだと思いました。三代目JSBは特にライブを中心にエンターテインメントを作っていますが、今回で言えばティザー映像もその間にあるストーリーも新曲もミュージックビデオも最終的にツアーに繋がっていて、そこで感じたものがまた次の作品になるので三代目JSBのメンバーとMATE(三代目JSBのファンネーム)の皆さんと一緒に作り上げているものが三代目のエンターテインメントになっていると思います。

三代目JSB 「再起を懸けた」2023年・メンバーで話し合ったこと

小林直己(提供写真)
小林直己(提供写真)
― コロナ禍でライブができない期間に対して葛藤などはありましたか?

岩田:2021年までのフラストレーションは、ライブをメインにやってきたアーティストグループとしてストレスでした。ファンの皆さんとお会いする機会もライブ以外でなかなか設けることが難しい中で、ライブすらできないということはすごく苦しかったですが、少しずつ社会も戻ってきて、そこから少し時間が経っての2023年なので、2023年からは本当に再起を懸けてリスタートする想いで駆け抜けたいと思います。今まで溜まっていたフラストレーションや自分たちのモチベーションも含め、前面にやる気を表現に変えていきたいですし、そういう年になると思います。

― 「再起を懸けた」「リスタート」というのはこれまでとまた違った想いがありますか?

岩田:この数年、コロナ禍によって時代背景が特殊だったので仕切り直しというのはもちろん、10周年のツアーを終えてグループとして1個ピリオドを打っていたと思うんです。三代目JSBのストーリーが一度完結して、またここから新しいストーリーを作っていくという意味で、2023年からは「やってやろう!」という想いです。特に2022年はあえて全く露出せず動かなかったという事実もあるので「もう来年やらなきゃいつやるの!?」というくらい気合入ってます。

OMI(提供写真)
OMI(提供写真)
― 2023年に向かう中で、それぞれ気持ちや方向性の違いはなかったですか?

OMI:再始動する前に話し合いしました。全員それぞれのスタイルがあって、生活があって、生き方や見えているビジョンがあるので、各々で掲げるのはもちろんいいですが、グループでやる時のベクトルの合わせ方や気持ちの持っていき方は揃えたかったので、それこそクリパでも話していました(笑)。久々に会うので全員が同じモチベーションになるように持っていかないといけないと思い、再認識するという意味でも話し合いは重ねていました。

山下:メンバーの関係性はいい意味でまったく変わらないです。12年間ずっと一緒にいて、7人とも好きなことが違えば、それぞれ輝く場所も違いますが、結局それがグループで集まった時にグループの色になっていると思います。苦手なところは他のメンバーが補って支え合いながらやってこれたと思うので、チームとして集まった時の強みになると思います。

岩田剛典、ソロ活動を始めた理由「“僕らしい”ものを感じてもらえる空間を作りたかった」

岩田剛典(提供写真)
岩田剛典(提供写真)
― 2022年は個人での活躍が目立っていましたが、メンバー間でそれぞれ個人の活動において刺激を受けることはありましたか?

OMI:各々音楽活動やライブもやっていたのですが、音楽のジャンルも違いますし、見事に全員が全然違う毛色でやっていて、純粋に音楽を作ってショーやエンタメを作ることになった時、個人でフォーカスしたものがステージになると全然違うものができるというのは、観に行ってすごく不思議でした。それぞれ独特な世界観でやっていたので「こういう形でも成立させられるってすごいな」と驚きました。岩ちゃんは(ライブで)朗読が始まって「すごいことやってるな」と率直に思いました(笑)、ボーカルであまり見ない構成でもあったので、それぞれの違いをすごく感じて面白かったです。

岩田:シンプルに曲が少ないんですよ。もう持たすのにあの手この手で(笑)。

― 岩田さんは、メンバーにデビューを報告した際「笑われた」とお話されていましたがその真相は?

岩田:笑われたとは少し違いますが、僕が歌手デビューって普通に面白いじゃないですか?コロナ禍に入る前の年末に皆で中目黒のご飯屋さんで喋っていた時にグループの話をしていて、その会の最後くらいに僕がぶっこんで喋って…みたいな流れだったのですが、動機はなんであれ僕は本当にファンの皆さんに会う場を作りたいという思いのためだけに始めたと言っても過言ではないくらいの感じだったんですよね。でも僕の立場で音楽的にどうこう話すのはまだ早いと思っているのですが、シンプルに自分を応援してくださっているファンの方々はすごく喜んでくれてました。あと僕は、お芝居から自分のことを知ってくださったファンの方が結構多いんです。そういう方々は僕が舞台をやらない限り、直接お会いできる機会がないので映像作品や舞台挨拶にどれだけ出ようがダメなんです。なので、音楽だけではなくて絵を描いてみるなど色々なことをやって“僕らしい”ものを感じてもらえる空間を作りたかったんです。それで楽しんでもらえたら一番幸せですし、ファンの皆さんにとってもいい時間になればいいなという想いでやっていました。

OMI&山下健二郎が悲しみを乗り越えた方法

山下健二郎(提供写真)
山下健二郎(提供写真)
― さまざまな不安を抱えているモデルプレスの読者に向けて三代目JSBの皆さんの「悲しみを乗り越えたエピソード」を教えてください。

OMI:オーディション(「iCON Z ~Dreams For Children~」)のプロデュースをやらせていただいて、僕自身もオーディション経験者なので重なることがありました。当時のプレッシャーや不安まみれの心境を思い出しましたし、実際に参加者たちの表情を見ていると「こういう気持ちなんだろうな」「これが不安なんだろうな」と手に取るようにわかるので、親目線というよりは共感しかしていませんでした。壁にぶち当たって悩んで涙する子たちをずっと見届けてきました。でも次会うと、その壁を乗り越えて成長した姿を沢山見ることができ、やっぱり壁に目を背けるのではなく向き合うしか乗り越える方法はないのだと考えさせられました。誰かが踏み台になってくれても、最後に乗り越えるのは自分でしかないですし、評価されて結果を得るのも自分なので。参加者たちを目の当たりにして、自分たちもそうだったように、いつの時代も向き合うしか道はないのだと改めて感じました。

山下:OMIが言ったように、壁や悩みに面と向き合うことはすごく大事なことだと思います。課題・壁・夢・目標に向かう途中での失敗も辛いことも逆に楽しむくらいの勢いでいれればいいと思います。それが成長に繋がって新たな出会いがあって違う方向に向いて考える時間を持つことで成功に繋がっていくと思います。必ずしもトントン拍子で上手くいくことが人生にとっていいことではないと思うので、紆余曲折しながら色々な人と出会い、色々な悩みを自分で、時には仲間と共に解決することが成長に繋がると思いますし、僕自身もこれまでの経験が今の財産になっていると思っています。

― インタビュー後編では、クリスマスパーティーの詳細から彼らの関係性を深掘りしてく。(modelpress編集部)

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三代目 J SOUL BROTHERSさんからモデルプレス読者へメッセージ💌 @jsb3_official #三代目jsoulbrothers #STARS #モデルプレス

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三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBEプロフィール

三代目J SOUL BROTHERS「STARS」ビジュアル(提供写真)
三代目J SOUL BROTHERS「STARS」ビジュアル(提供写真)
リーダーのEXILE NAOTO小林直己、パフォーマーのELLY山下健二郎岩田剛典、ボーカルの今市隆二OMIからなる7人組グループ。

2010年11月10日にシングル「Best Friend's Girl」でデビュー。グループ初のライブフィルム「JSB3 LIVE FILM/RISING SOUND」が全国公開中。さらに、ベストアルバム「BEST BROTHERS / THIS IS JSB」から約1年4ヶ月ぶりとなるニューシングル「STARS」をリリース。同曲を引っ提げ、2月からは再始動後初の全国アリーナツアー「三代目 J SOUL BROTHERS LIVE TOUR 2023 “STARS” ~Land of Promise~」が開幕する。

NAOTO(ナオト)>
生年月日:1983年8月30日
血液型:B型
出身地:埼玉県

小林直己(こばやし・なおき)>
生年月日:1984年11月10日
血液型:O型
出身地:千葉県

ELLY(エリー)>
生年月日:1987年9月21日
血液型:A型
出身地:青森県

山下健二郎(やました・けんじろう)>
生年月日:1985年5月24日
血液型:O型
出身地:京都府

岩田剛典(いわた・たかのり)>
生年月日:1989年3月6日
血液型:B型
出身地:愛知県

今市隆二(いまいち・りゅうじ)>
生年月日:1986年9月2日
血液型:A型
出身地:京都府

OMI(オミ)>
生年月日:1987年3月12日
血液型:A型
出身地:東京都
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