堀未央奈、本格ベッドシーンで溢れる色気 新たな挑戦で乃木坂46時代の悩みを強みに<「サレタガワのブルー」インタビュー>
2021.07.10 10:00
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乃木坂46を3月に卒業した堀未央奈が、7月13日スタートのMBS/TBSドラマイズム「サレタガワのブルー」(MBS深夜0時59分~、TBS深夜1時28分~)で、俳優の犬飼貴丈とW主演を務める。地上波連続テレビドラマ初主演、そしてアイドルから女優へ転身後初となるドラマで演じるのは、色気に溢れた悪魔のような不倫妻・田川藍子。本格的なベッドシーンにも初挑戦となるが、本作に挑む心境は──女優・堀未央奈としての新境地への意気込みや役に込める思いを聞いた。
堀未央奈、イメージ真逆な役に挑む心境
― 「サレタガワのブルー」は刺激的な内容の作品ですが、オファーが来た時の心境を教えてください。堀:私自身もあまり不倫ドラマを見たことがなかったので、どれくらいドロついたものなのかなという興味があったのですが、仕事でもプライベートでも“挑戦していく”ということをテーマにしているので、単純におもしろそうだしやってみたいなという気持ちでした。
― 実際に完成した作品を見て、いかがでしたか?
堀:内容的にもっと暗い感じになってしまうのかなと思っていたのですが、原作のちょっとコメディチックな部分や、テンポ良く進んでいく感じが映像にもちゃんと反映されていて、1つのエンターテイメントとしておもしろい作品に仕上がっているなと思いました。ドラマを見て、浮気や不倫は良くないという学びプラス、癖の強いキャラクターとかにも笑ってもらえたら嬉しいなと思います。
― これまでの堀さんのイメージとは真逆な、魔性の女・悪女というイメージがある役どころですが、このようなキャラクターを演じることへの葛藤はなかったですか?
堀:私はこれからいろいろな役を演じていきたいので、見た作品によってその役のイメージをつけて欲しいです。なので、そこは何も怖くないし、ぼんやりとした印象よりは、むしろ「すごい藍子っぽいな」と思ってもらえるくらい、お芝居をちゃんとできたら良いなと思っています。
― ファンの反響が楽しみですね!
堀:そうですね!ドラマ出演が発表された時、周りから反響がすごく多くて。私のことをよく知っている友だちは、「未央奈は藍子を嫌う側の性格だけど、大丈夫?イライラしないの?」と心配されました(笑)。私は、たしかに藍子みたいな人がいたら「何してんの?人生舐めてるの?」とズバッと言ってしまうタイプですが、自分が藍子を愛してあげないと演じることができないし、これが藍子の生き方だから、そこは責任を持って演じさせていただきました。
堀未央奈、役に込めたメッセージ
― 全力で可愛いに振り切ったり、妖艶な雰囲気を出したりと、これまでの堀さんのイメージと違う役を演じていますよね。堀:私はそもそも声が高いほうじゃないので、そこから違います。藍子は声が高いので、カットがかかった瞬間に「あ゛~」という感じです(笑)。普段は家とかで、ぐでーんと座っている感じなんですけど、藍子はずっと可愛いから、自分にない女の子らしい部分は必死にいろんなキャラクターや人物像を研究しました。でも、あの服に、メイクに、声にすると、自然と仕草も女の子らしくなるので、自分でもブリブリしている感じが面白いです。
― 藍子は清々しいほどの悪女っぷりを見せますが、堀さんは藍子という女性についてどう思いますか?
堀:腹黒い部分がなかったら完璧な女性なので、常に可愛くいようとする部分は良いなと思います。でも最初は演じていても、破天荒を超えた、わがままが行き過ぎた姫みたいだなと思っていました。でも、藍子は本当に自分の感情に素直なので、純粋に落ち込んだり、傷ついたりした表情を見せる時もあるんです。藍子みたいな女の子にも傷つく部分や繊細な部分もあるので、藍子を見て「この人は強そうだから何言っても良い、何しても良い」みたいな感じで、その人へのイメージで態度を変えるということを止めて欲しいなと思いました。
― 堀さんも自分の意見に芯があってしっかりしているように見られがちだと思いますが、演じながら藍子に感じた思いは、ご自身の気持ちとも重なる部分があったのですか?
堀:そうですね。辛いなとか自分が惨めだなとか、気持ちが落ちた時にこそ強くいようとして本当の気持ちを隠そうとするところは、藍子と似ているのかもしれないです。藍子は怒ったり、取り乱したり、感情が豊かなのですが、それは自分の見せたくない部分を隠そうとして不器用な行動にでちゃっているのかなと思うんです。私もあまり緊張しているように見られたくないとか、落ち込んでいる姿など弱い部分を見られるのが嫌なので、強がっちゃう部分は共感できます。
藍子は、キャラクターとして理解して演じる感覚でしたが、ふとした時に出る藍子の人間らしい部分やポッと出た表情などは、私自身にも近い顔で、藍子を演じながらも自分も少し入っているという不思議な感覚でした。
堀未央奈、本格ベッドシーンはギャップに注目
― 本格的なベッドシーンは初めてだと思いますが、撮影に向けて準備はしましたか?堀:何もしていないです!どちらかというと、男性陣の方が、美意識が高いと思います。ベッドシーンとはいえ、肌着を着て、服を着ていないように見せる撮影だったので、「私は家でもこういう格好だしなぁ。減るものでもないしなぁ」という感じでズカズカ現場に行っていたので、現場にいた方も、私に女性らしさを感じていなかったかも(笑)。藍子として演じていたので、自然な流れで緊張とかもしなかったです。
― 原作でもセクシーなシーンが多いので、堀さんはどこまで再現するのか気になります。
堀:そこも注目かなと思います。でもエロさの中にも、ドキドキ感があって、「うわっ、見ていられない!」という感じではなく、ストーリーも面白いし、私は友達や家族とも見られると思います。
― 堀さんの美しいボディにも注目が集まりそうですね!
堀:気づく方もいると思うのですが、私は結構筋肉質なんです…。腕とか筋肉がつきやすいので、ふとした瞬間に筋肉を感じてしまうかもしれないです(笑)。自分でも1箇所筋肉ポイントを見つけてしまって…話題にならなきゃ良いなと思っています(笑)。
― 女性が見てもドキドキしてしまうほど、堀さんの色気が溢れていました。
堀:藍子さんはふわっとした肌質なので、ボディクリームを毎日塗って肌を柔らかく見せるようにしたり、筋肉質な感じが伝わらないように角度などを意識したりしました。私のファンの方は、誘惑するような表情や言葉を言っているイメージがないと思うので、そこのギャップや藍子の魔性の女感に浸って欲しいなと思います。
乃木坂46メンバーとの関係
― 乃木坂46を卒業されて初めてのドラマ出演となりますが、変化は感じますか?
堀:これまでも1人で仕事をすることはありましたが、同時にグループでの時間もあって、そこでリフレッシュできていたのだなと思います。なので卒業してからは、家に帰った時に少し寂しいなと思ってメンバーによく連絡をしています!頻繁には会えませんが、毎日のようにいろんな子と連絡をとっているので、今のところそんなに変化は感じないです。
― 客観的に乃木坂46を見ていかがですか?
堀:いつもなら自分もリハーサルを一緒にしていたのに、と不思議な感じです。でも自分がいなくても違和感がないなと思うくらい、全員がちゃんと輝いていて魅力がある素敵なグループにいたんだなと思います。今でもリアルタイムで番組を見て、感想を送っています。
堀未央奈、乃木坂46時代の悩みを強みに
― 「自分の欲望のためならどんなことでもやる」のが藍子さんですが、堀さんにとってどんなことをしててでも守りたいもの・貫きたいものなどはありますか?堀:友達とか家族とか、自分の周りにいる大事な人です。自分だけじゃなくて、みんなで一緒に幸せになりたいので、人との縁は大事にして、友達が悩んでいたらちゃんと支えになりたいです。ドラマとかでもスタッフさんや共演者さんとも短い期間しか一緒にいないですが、その短い時間も貴重な時間なので、ちゃんと向き合って仲良くしていきたいなと思います。なるべく周りに迷惑をかけたくなくて、「ありがとう」とたくさん言われる生き方をしたいです。
― 今回の作品を経て、女優としてのビジョンや新たな目標はできましたか?
堀:どんな役も自分のものにしたいです。作品を見た人によって「堀未央奈はこういう人なのかな?」というイメージがつくと思うのですが、どれが本当の堀未央奈なのかわからないくらいにお芝居の中で、役として生きたいし、私にしかできなかった役だと自分でも思えるような演じ方をしていきたいなと思っています。
なので、王道よりかは癖の強い役をどんどんやっていきたいですし、乃木坂46時代にも、自分の色を出していくことを学んだので、8年間意識してきたことをまた思い出して、自分の色を出していけたらと思います。乃木坂46時代にも、メイクや髪型で印象が違うとずっと言われていて、イメージが安定しない感じに悩んだ時期もあったのですが、それを強みに変えていろんな顔を楽しんで見せていきたいです。
― これからの堀さんのご活躍が楽しみです!ありがとうございました。
(modelpress編集部)
堀未央奈インタビューこぼれ話
<こぼれ話1/堀未央奈から見た男性キャラクター>「私は結婚相手として、のぶくん(犬飼演じる田川暢)がすごく良いなと思います。本当に奥さん想いだし、仕事も家事もできるし、穏やかだから、めちゃくちゃ良いですよね。それ以上のものを求めてしまったら結婚は違うと思います。和正さん(岩岡徹演じる森和正)は、私からしたら不安定に見えてしまいますね…。自分がもし結婚していて和正さんと出会ったら、結婚している人に近寄ってくる時点で魅力は感じないと思います。奥さんも子どももいて…そんな人愛せなくないですか!?条件があまりにも悪すぎて…私は人として尊敬できる人じゃないと嫌ですね」
<こぼれ話2/理想の結婚生活は?>
「私は毎日人と一緒にいるのが苦手なので、ずっと一緒にいると喧嘩しちゃいそうだし、お互いが仕事を忙しくしていて、自分の時間を持つ大人な関係が良いですね。だからハリウッドスターとかが良いんじゃないかな(笑)。洋画を見て『こういう人が良いな~』と思っています。…結婚向いてないですよね(笑)」
<こぼれ話3/藍子メイクのこだわり>
「漫画の藍子を待ち受けにして、なるべく藍子に近づけるように研究しました!藍子は王道な大人可愛い感じなので、イメージはピンクブラウンで、男女どちらから見ても可愛い王道のメイクを意識しています。チークやリップもいつもよりも濃いめにして、常に女子感を出すようにしました」
<こぼれ話4/悪女だなと思った瞬間は?>
「岩岡さんとのシーンの休憩時間に『私10年間ボクシングをやっているんです』と嘘をついたんですけど、まだネタバレをしていないです(笑)。岩岡さんは本当に優しい方で、どんなツッコミでも優しく受け止めてくれるんです。犬飼さんとは常に冗談を言い合っているので良いのですが、岩岡さんは本当に信じているので、いつかまたお会いしたらきちんと謝罪しなきゃなと思っています(笑)」
犬飼貴丈&堀未央奈「サレタガワのブルー」
集英社の女性向けマンガアプリ「マンガMee」での連載開始以降、同アプリの総合ランキングで常に上位にそのタイトルを輝かせ続け、5月には1、2巻が同時発売されたセモトちかの人気“不倫”マンガ「サレタガワのブルー」。不倫を“シタガワ”、“サレタガワ”。誰もが羨む素敵な夫婦なはずだったのに、妻にはある秘密があった。なんと夫に隠れて不倫をしていたのだ。サレタガワの夫が、絶賛不倫中の妻に罪を償わせるため動き出す。自分の欲望のためならどんなことでもやってのける“シタガワ” vs 身勝手な不倫に傷つけられる“サレタガワ”。不倫に対する怒りと憎しみとイライラと、心のざわつきが止まらない新感覚不倫エンターテインメント作品となっている。
堀未央奈(ほり・みおな)プロフィール
1996年10月15日、岐阜県生まれ。身長162cm。O型。2013年、乃木坂46の2期生として加入後、8ヵ月という驚異的なスピードで7thシングル「バレッタ」にて初選抜・初センターを務めた。2017年には、女性ファッション誌「ar」のレギュラーモデルに抜擢。これまで1stソロ写真集「君らしさ」(主婦と生活社)、2nd写真集「いつかの待ち合わせ場所」(ワニブックス)、乃木坂46卒業記念 1stフォトブック「いつのまにか」(主婦と生活社)を刊行している。2019年には、映画「ホットギミック ガールミーツボーイ」にて映画初出演にして初主演を務め、2021年3月に乃木坂46を卒業した後も女優として活躍。7月からはオフィシャルファンクラブも開設している。7月13日スタート「#サレタガワのブルー」に出演する堀未央奈さんからモデルプレス読者にメッセージ💍💙
— モデルプレス (@modelpress) 2021年7月10日
不倫ドラマ挑む心境──「その人へのイメージで態度を変えるということを止めて欲しい」役に込めた想いとは#サレブル @sareburu_mbs
🔻インタビュー&写真はこちらhttps://t.co/T6zaZEGBDl pic.twitter.com/hmkw78QPcy
【Not Sponsored 記事】
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