今泉佑唯が抱える葛藤「考え込んでしまう」諦めずに突き進める理由は?<「転がるビー玉」インタビュー>
2020.01.31 07:00
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女性ファッション誌「NYLON JAPAN」の創刊15周年プロジェクトとして製作された長編映画「転がるビー玉」(1月31日先行公開、2月7日全国順次公開)に出演する女優の今泉佑唯(いまいずみ・ゆい/21)。モデルプレスのインタビューに応じ、“恵梨香”に共通する思いや葛藤を語った。
今泉佑唯、アドリブシーンきっかけで共演者と仲深まる
宇賀那健一氏が監督・脚本を手掛ける同作は、かつてないほどの大規模再開発中の渋谷で、いずれ取り壊されることが決まっている古いマンションで共同生活する愛(吉川愛)、瑞穂(萩原みのり)、恵梨香(今泉佑唯)の3人のささやかな日常の物語を描いている。メインキャストの吉川、萩原、今泉の3人は同世代。共同生活シーンの撮影は、アドリブが多かったようで、「スイカ割りのシーン、ブレーカーが落ちちゃうシーン、コンビニのシーンなど、アドリブが多かったので、誰が何を話すかとすごくハラハラしていましたね(笑)」と語る。
初めはお互いに人見知りであることから、あまり会話がなかったというが「アドリブのシーンがきっかけで素の自分たちを出すことができて、3人の仲が深まりました。みんなが少しずつ心を開くようになってからは、毎日が楽しくて!楽屋でも3人でキャピキャピと話していました」と笑顔を見せた。
今泉佑唯“恵梨香”に共通する思い
女優業が本格化する前はアイドルグループ・欅坂46に所属し、デビュー前もアーティスト志望であった今泉。同じく、アーティストという夢を目指して日々路上ライブを行っている恵梨香役を演じる中で思うことは──。「いろいろと思い出しましたね。私も学生の頃、渋谷で路上ライブをしたり、ライブハウスで歌ったりしていた経験があるので、その時の『お客さんが来ないなぁ』という状況や大変だった思いは、演じていて自分と重なりました。私もなのですが、同世代の子は夢があるけど、叶うかどうかわからなくて諦めようと思ってしまうことも多いと思うので、そんな思いを抱えているみんなに見て欲しいなという気持ちで撮影をしていましたね」。
今泉佑唯が抱える葛藤
同作で描かれているのは、周囲は日々変化しているのに、自分だけが同じ場所から動けないという葛藤。今泉自身も「誰かと比べることはしなくなったんですけど、現場にいる周りの方の反応を見て『私今日ダメだったかな』とか『今日私100%出せていなかったのかな』とヘコむことが多いです。考えてもしょうがないこともたくさんあるんですけど、意外と考え込んでしまう性格なので…」と日々葛藤した感情を抱いているという。過去を思い返し、「アーティストを目指していた頃は、何百回オーディションを受けても全部書類で落とされたり、途中の審査で落とされたりしていたので、『このまま夢を追いかけ続けていても、報われる日は来ないな』と何度も思いました」と告白。
それでも諦めずに真っ直ぐ突き進めたのは、考え方を変えたから。「最近は『もうダメだ』と思うことはあっても、ずっと同じことを考えていても出口が見えないので、『ダメだったかもしれないけど次からこうしよう』とプラスに考えるようになりました」。
夢を叶える秘訣
映画・ドラマ・舞台…次々と活躍の場を広げていく今泉が思う、夢を叶える秘訣は「絶対に諦めないこと」。「母から『努力は人を裏切らないよ』という言葉をもらった時にすごく自分の中で響いて、それからずっとその言葉を大事にしています。落ち込んでしまいそうになることもあるけど、『絶対に努力していれば誰かが見ているし、裏切らない』という気持ちを持って頑張れるんです」と力強く伝える。
今後の目標は「グループを卒業してから1年以上経つので、少しでも“今泉佑唯”という人間を、1人でも多くの人に知っていただける1年にできたら良いなと思います。ぐんぐん行きたい(笑)!」と笑顔で話した。
インタビュー後記
元気良く笑顔でスタッフ1人ひとりに挨拶をしながらインタビューが行われる部屋に入ってきた今泉。待ち時間には常に鼻歌を歌っていたり、誰かと談笑していたりと、自然体そのもの。今泉が演じる恵梨香は、劇中でいつも“今日見た夢の話”をしていることから、今泉が最近見た夢を聞いてみると「カバに追いかけられました!」と明かし、「カバのことを調べすぎて、カバの夢を見ちゃって…。カバは時速60キロで走るんですけど、私は時速70キロくらいでシュンッと走って、カバに勝ったんです!」と満面の笑み。「動物はどのくらいの速さで走るんだろう」と思ったことがきっかけでカバについて調べるようになったそうで、理由も可愛らしい。
そんな天真爛漫な今泉だが、舞台「あずみ~戦国編~」(2020年3月より上演)で殺陣に挑戦することを機に「アクションもやってみたい」と意気込む。今後も新たな一面が見られることを期待したい。
映画「転がるビー玉」➰🔵 ➰🌕 ➰🔴に出演する今泉佑唯さんからモデルプレス読者にメッセージ✨
— モデルプレス (@modelpress) 2020年1月31日
ジャンケンポイッ✊✌✋#ずーみん #コロビー @yuuui_imaizumi @korogarubidama
🔻インタビュー&フォトギャラリー(アプリ限定写真あり)はこちらhttps://t.co/hBONPVdVIFhttps://t.co/OZ3UmrJnXO pic.twitter.com/TwZZHONfIs
映画「転がるビー玉」
2020年1月31日ホワイト シネクイントにて先行公開2月7日より全国順次ロードショー
出演:吉川愛、萩原みのり、今泉佑唯
笠松将、大野いと、冨手麻妙、大下ヒロト、日南響子、田辺桃子、神尾楓珠、中島歩、徳永えり、大西信満/山中崇 ほか
監督:宇賀那健一
プロデューサー:戸川貴詞
共同プロデューサー:小美野昌史
キャスティングプロデューサー:當間咲耶香(SKALY inc,)
脚本:宇賀那健一、加藤法子
音楽:佐藤千亜妃
制作:VANDALISM
主題歌:「転がるビー玉」 作詞/作曲 佐藤千亜妃
<ストーリー>
再開発が進む、渋谷。その片隅にある古い家の床は少し傾いている。ここで共同生活する愛、瑞穂、恵梨香の三人は夢を追い求めながら、悩み、もがき、飲んで、愚痴って、笑っては、泣いた。彼女たちが手にいれたのは、<宝石>なんて眩しいものではなくて、どこかで紛れ込んだ一つの欠けた<ビー玉>だった。そんなある日、部屋の立ち退き勧告の通達が来る。街の再開発で家の取り壊しが決定したのだ。これは、いずれ出て行かなくてはならないその部屋で三人が過ごした、ささやかな日常の物語。絶え間なく変化するこの街で埋もれてしまいがちな幸せは確かにそこにあった。
今泉佑唯(いまいずみ・ゆい)プロフィール
1998年9月30日生まれ、神奈川県出身。2015年欅坂46のメンバーとしてデビュー。2018年に卒業後、女優として活躍。舞台「熱海殺人事件 LAST GENERATION 46」に出演。2019年には「ミリオンジョー」(テレビ東京系)「左ききのエレン」(MBS・TBS系)と2本のドラマにレギュラー出演し、 2020年には主演舞台「あずみ~戦国編~」や映画「酔うと化け物になる父がつらい」の公開を控えている。スタイリスト:入江陽子(Tron)
メイク:Maki ihara(Pele)
ヘア:Moe mukai(Pele)
【Not Sponsored 記事】
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