シイナナルミのメンヘラ発言に共感する女子急増!人気YouTuberの素顔とは<インタビュー>
2019.09.18 19:30
SNSにアップされた“あるある動画”や“メンヘラキャラ”が話題となっているYouTuberのシイナナルミ。 モデルやYouTubeドラマで演技を披露するなど幅広く活動しており、2019年7月には念願だと語っていたTV番組への出演も果たし話題となった。人気急上昇中のシイナナルミとは何者なのか?モデルプレスが迫った。
目次
メンヘラYouTuber・シイナナルミとは
YouTubeのチャンネル登録者数約38万人(2019年9月現在)の人気YouTuber・シイナナルミ。通称は“ナルミン”で、ファンの呼称も同じ読み方の“なる民”。あるある動画のカリスマ的存在として女性ファンを増やし続けている。彼女の核心を突く鋭いメンヘラ発言に、「痛いほどわかる」「マジでそれ(笑)」など多くの女性が共感。動画コメントもシイナナルミに共感する声で溢れている。ネタ動画の他、YouTubeドラマ「努力は必ず報われない」で演技も披露。自身が脚本と監督を務めるドラマ「JKコンプライアンス」の制作も発表した。ジャンルに捉われない幅広い活動を行っており、9月18日には1stシングル「君のパンツを食べたい」で念願のメジャーデビュー。インパクトの強いタイトルの裏に隠されたメッセージとは?またメジャーデビューすることへの本音も語ってくれた。
シイナナルミ、YouTuberの裏側を語る
― 現在、YouTuberやアーティストなど多方面で活躍しているシイナナルミさん。そもそも今の業界を目指したキッカケは?シイナナルミ:小さい頃からテレビっ子で、落ち込んだ時に元気をもらっていたのがテレビに出ているタレントさんだったんです。そんな元気を与えることができるタレントさんに憧れていました。でも、最初に目指していたのはタレントではなくモデルだったんです。
― モデルからタレントを目指すように?
シイナナルミ:そうですね。ちょっとややこしいんですけど、モデルになるためにアイドルを始めました。私は身長が大きいわけでもなく、周りからも「モデルは難しい」と言われることもあり、アイドルからモデルを目指そうと思ったんです。でも、アイドル活動をしている時にラジオやMCをすることがあって、「喋るの向いてるね」と褒めてもらえたんです。その時に“タレント”という夢が出てきました。
― そこからYouTuberになろうと思ったキッカケはあったんですか?
シイナナルミ:テレビに出たいとずっと思っていましたが、出たいからと言ってすぐ出れるものではないじゃないですか。声をかけてもらうのを待つしかなかったので、それなら自分の番組をYouTubeチャンネルで作ろうと思い投稿をはじめました。テレビ番組のパロディで“ウザい女シリーズ”を作ったんです。そのパロディは本家の番組に出たいがために作っていて、“私を見つけてアピール”でした(笑)。
― (笑)。そしてついに今年の7月にはテレビ出演も果たし話題になりましたね。
シイナナルミ:私の声が届いたのか、「シイナナルミさんにお願いしたい」とオファーがあったんです!あの時はめっちゃ嬉しかったですね。しかも、さらにもう一回オファーをいただけて9月の放送にも出演させていただくことになりました(8月下旬にインタビュー)。「ナルミンが出るから見よう!」って言ってくれる“なる民”(ファンの呼称)もいて、改めて私はファンの方に支えられてるんだなと感じました。
付き合うならやはりSNSに自撮りを上げない男、他の女にいいねしない男、もはやSNSやってない男に限るな
— シイナナルミ (@NARUMIN_com) 2019年9月2日
シイナナルミ:アイドルの時も女性ファンは多い方でしたが、今は7:3で女の子です。道端で男性に声をかけらることもあるんですけど「彼女がファンなんです」っていうのが多いですね。彼女にナルミンの動画をみて勉強しろって言われたみたいで、「勉強させてもらってます」って声かけられることもありました(笑)。あとは好きな女の子がナルミンのことが好きで、その影響で見ていたり。ありがたいことに女の子の代弁者のようになっています(笑)。
― 言えないことを言ってくれたと感じている女性は多いのかもしれないですね。
シイナナルミ:SNSでも恋愛に対する重いメンヘラ発言ってあまり言えない風潮があると思うんです。私は普段言えないようなこともさらけ出しているので、それを見た女の子は「私も思っている!」という意味を込めてリツイートしてくれますね。私の発言を通して、言い難いことを彼氏や好きな人に伝えてくれたら嬉しいです。
― そもそも“あるあるネタ”はどんな時に思いつくんですか?
シイナナルミ:友達と喋っていたりとか、彼氏とケンカした経験とかの実体験ですね。あとはカフェで動画を編集することが多いんですけど、その時に聞こえてくる会話をネタにすることもあります。街中で「あの人なんか気になる!」って思うとすぐメモしちゃいますし(笑)。女の子同士で喋っていても、女の子の「毒」がたまに出ることもあるじゃないですか。そういうのをメモしておいて、自分がその女の子になりきって動画を撮影しています。
― 編集もかなりこだわっていますが、どれくらいの時間がかかっているんですか?
シイナナルミ:再生時間にもよるんですが、10分超えの動画をめちゃくちゃこだわると7~8時間はかかります。音楽を切り替えたり、エフェクトをかけたり、テロップを入れたり…。10分以上だと1日に1本しか編集できませんね。観ると一瞬だと思うんですけど(笑)。
衝撃タイトル「君のパンツを食べたい」でメジャーデビュー
― 9月18日にはメジャーデビュー曲「君のパンツを食べたい」がリリースされました。すごく衝撃的なタイトルですね(笑)。シイナナルミ:よく言われます(笑)。でも生配信とかでは「好きな人のパンツ食べたくない?」とか言っていたので、“なる民”は特に驚いていないと思います。「前から言ってたよね」くらいの感じで。インパクトの強いタイトルですが、いやらしい意味とかはなく、「可愛い!大好き!」という気持ちが「パンツを食べたい!」という言葉に全部詰まっているんです。
― 歌詞の中で「君のパンツ食べたい それはあくまでも比喩表現」と書いていますが、実際に思っていた…?
シイナナルミ:好きな人のパンツは全然食べたいです!
― そうなんですね(笑)。歌詞のアイディアは実体験からですか?
シイナナルミ:YouTubeやTwitterでも公表しているんですけど、今までで一番好きになった男の子がいたんです。その人と付き合った時に、「今までは恋愛ごっこをしていたんだな」と感じました。そう思えるくらい誰かを好きになることって素敵なことだから、その時に感じていた“彼氏が好きで仕方ない気持ち”をそのまま歌詞にしました。
― タイトルに目が行きがちですが、歌詞をみると共感できるポイントは多くありました。
シイナナルミ:「過去の恋が全て 偽物になる」とかは本当に大好きな人ができると今までの恋愛が偽物だと感じる思いを表現しているので、共感してもらえると思います。ぜひサビ以外の歌詞にも注目してもらえると嬉しいですね。
― メロディーもキャッチーですごく聴きやすかったです。
シイナナルミ:そうなんですよ!名曲でクセのある歌詞を意識して作りました。最初は強いインパクトのタイトルで気になってもらって、実際に聴いてみたら「いい曲じゃん」って感じてもらいたくて。私が歌詞に込めた想いも聴いた方に伝わると嬉しいです。
― メジャーデビューすることに対して周りの反応は気になりましたか?
シイナナルミ:正直、メジャーデビューすることで“なる民”がどう思うのかは不安でした。私を遠い存在と感じちゃうんじゃないかなって。そんな不安な気持ちもあって、メジャーデビューの発表は少人数のオフ会にしたんです。「メジャーデビューできたのはみんなのおかげだし、これからも私は何も変わらない」という想いを文字ではなく直接伝えたくて。ずっと音楽活動がしたかったのを知っているファンの子は「よかったね!」と泣いて喜んでくれました。
MVに隠された仕掛けを解説
― リリースに先駆けて「君のパンツを食べたい」のMVも公開されました。こちらのコンセプトを教えていただけますか?シイナナルミ:MVは普段のデートシーンと、ロリータ服を着ている2つのパートに分かれています。デートしているシーンは現実世界のリアルな自分で、ロリータ服を着ている時は頭の中の“彼氏のことが大好きすぎる脳内世界”をイメージしました。
― そうだったんですね!最後の方には脳内世界に彼氏も登場して。
シイナナルミ:そうなんです。別次元のはずの彼氏がロリータ服を着ている私の肩をトントンって叩くシーンがあるんです。そこのシーンは「好きすぎて気持ち悪いと思われるかもしれない自分を、彼氏が受け止めてくれた」というメッセージを込めました。妄想の中の私を彼氏が受け止めてくれて、リアルな世界の私もパンツを食べてMVは終わるんですが、実はストーリーもしっかり考えているんです。観る方によって解釈が変わっても全然いいとは思うんですけど、しっかりストーリーがあるというのを今伝えられてよかったです!
― すごい…!もしかして他にも隠れたメッセージが?
シイナナルミ:リアルと脳内世界にシーンが分かれているけど、登場しているのは同一人物だとわかるように目の下にほくろを書きました。彼氏が脳内世界で私の肩をトントンってする時に指が見えるので、そこでは彼氏が同一人物だとわかるように指輪をしています。実は彼氏の顔が写っていないのも、観る方が想像しやすいようにするためなんです。私と彼氏の話ではなくて、「あなたとあなたの彼氏のお話なんですよ」って伝えられればなと思いました。彼氏への好きな気持ちと重ねて聴いて欲しいんです。
― かなり細かいところまでこだわったいるんですね。改めてMVを観てみようと思います。
シイナナルミ:最初は「なんだこりゃ!」と思うかもしれないんですけど、素敵な作品に仕上がっていると思うので、ぜひ細かいところまで見てもらえるとありがたいです。
― MVはシイナナルミさんのアイディアも結構詰まっているんですか?
シイナナルミ:ありがたいことに「どんなことしたいですか?」って聴いていただけたので、スタッフさんと話し合いながら作りました。特別限定盤にはパンツがついてくるんですけど、そのパンツをパンケーキに見立ててデコレーションして食べるというのは、私が考えてアイディアを出しました。
― ロリータ服を着るアイディアも?
シイナナルミ:そうですね。せっかくMVを撮るのに、現実世界のドラマシーンだけだとつまらないじゃないですか。曲もパンチがあるので、まったく新しい自分を作りたいなと思った時に、ロリータ服を着ておしとやかにお茶会を楽しんでいる姿が浮かびました。パンツもパンケーキだし、ナイフとフォークで食べるのは面白いんじゃないかなって。
― MVを観たファンの方の反響はいかがですか?
シイナナルミ:普段投稿している動画は強い女性のイメージが強くて、彼氏目線の可愛いらしい姿を見せるのは初めてだったんです。それが“なる民”には好評でしたね。でも彼氏役の方とは撮影当日に初めて会ったので、撮影は結構緊張しました。
シイナナルミに突き刺さった言葉とは
― カップリングの「俺なんかにはもったいないといって振る男」もインパクトがありますね(笑)。シイナナルミ:これも私がずっと言い続けていることなんですけど「俺なんかにはもったいない。もっといい男いるよ」って振る男はマジで「は?」って感じです。
― (笑)。
シイナナルミ:「いや、お前が幸せにしろよ!」「お前が別れたいなら、嫌われてでもいい覚悟で振れよ」って思っちゃうんです。「彼氏から『俺は好きだけど俺にはもったいない』って言われた」とリスナーさんからお悩み相談がくることもあって。別れたいくせに嫌われたくない保身が意味分かんない。ちょっと優しくされると女性は次の恋愛にも進めなくなるし、残酷なことをしているんですよというメッセージを伝えたくてカップリングに入れました。ぜひ男性にも聴いていただいて、ぐさりと刺さってくれたら(笑)。
― (笑)。「ふざけんな カス^_^」と歌詞に顔文字が入っているのも怖いですね。
シイナナルミ:私は怒った時に顔文字を使うんです。あえてニコニコした顔文字を入れたのもこだわりポイントです。
― 今回の楽曲のように自身の恋愛観はオープンにされていますが、最近変化したと感じることはありますか?
シイナナルミ:大人になったな~と感じますね。高校生の頃は仕事で女性と二人っきりになることなんてないじゃないですか。本当に仕事だったとしても「好きだから会ってるんだろ?」って思っていたんです。でも今は私自身も男性と二人っきりで食事をしながら打ち合わせすることもあって、仕事関係で異性と話さないのは無理だなって気付きました。よくどこから浮気か聞かれるんですけど、何をしたらじゃなくて私はメンタルを大事にしています。なんとも思っていない女の子とご飯へ行くよりも、ちょっと可愛い女の子と連絡を取るほうが嫌ですね。
― 浮気の定義も変わった?
シイナナルミ:変わりました。お仕事で男性と話す時に何も思わないのを自分が経験して、相手をどう思っているかが大事だと気付いたんです。学生時代から「付き合ってもいない男女でお出かけするなんてチャラい!」という偏った考え方だったんです。そのまま今に至って「シイナナルミ」が誕生しちゃいました(笑)。
― ゆるくなったというより、考え方が変わったんですね。
シイナナルミ:そうですね。だから、ちょっとでも可愛いと思っている女の子と連絡したらブチギレます。環境が変わり自分が新しい経験をして、相手の気持ちがわかるようになりました。なので今までの元カレには「すまん」という気持ちです。
― (笑)。経験しないとわからないことって多いですよね。
シイナナルミ:そう。最近は男性の気持ちを理解するために心理学の本とかを読むようになりました。そこで「自分がされて嬉しいことは、相手は嬉しいとは限らない」という言葉が私にめちゃくちゃ刺さったんです。小さい頃から先生や親に「自分がされて嫌なことはしちゃいけない」って言われてきて、その反対の「自分が嬉しいことは相手も嬉しい」という価値観で育ってきたんです。だからこそ私の動画は「私がされたら嫌なこと」の動画だったんです。それが間違いだと気付いた瞬間は衝撃でした!
シイナナルミが大切にする「自分ウケ」
― 少しお話が戻りますが、アイドルからYouTuberに転身して大きく変わった部分はありますか?シイナナルミ:女の子のファンが増えたのもそうですが、アイドルをやっていた頃はグループのポジションや男性ウケを気にして髪色を変えられませんでした。でもアイドルを卒業してからは今まで我慢していたファッションやヘアをしています。今は完全に“自分ウケ”ですね。自分が好きなヘアやネイルをしているうちに、女の子のファンが真似してくれたり憧れって言ってくれる方も増えてきました。
― やはりアイドル活動の時には我慢していたことも多かった?
シイナナルミ:結構悩むことはありました。あるイベントのトークショーで元カレの話をしたんです。「私の元カレは本当にクズで…」って話をしたらファンの方が「推しの元カレの話なんて聞きたくなかった…」とショックを受けちゃって。でも私にしてみれば面白い話をするのがタレントさんだし、今後テレビに出るチャンスがあってもこの話はできないと思うと、自分の力を100%出せないかもと感じたんです。自分がやりたいことと、求められることが違くて、引き裂かれるような感じがしました。
― もう今は我慢せずに?
シイナナルミ:そうですね。今は自分のやりたいことをやって、それが好きだって言ってくれるファンの子を大切にし続けたいです。自分のやりたいことをやって「そんなナルミンが好き」とか「憧れ」って言ってくれる子たちは本当の私のファンだと思うんです。だから偽っていない自分を好きだと言ってくれるファンの子は人一倍は大切にしています。
― 「視聴者に元気を与えるテレビタレントになりたい」という夢は今も変わっていませんか?
シイナナルミ:実は徐々に変わってきています。そもそも私がタレントになりたいと思ったのは、テレビを観ている方に元気を与えられる存在がタレントだったから。「ナルミンの動画を観て元気をもらっている」と動画コメントがくるので、実はYouTuberとしての活動も夢は叶えられているんです。単純に元気を与えられるジャンルの違いであって、私の夢は誰かに元気を与えられる存在になることなんです。
― やることが変わったとしても根本の部分は変わらないんですね。
シイナナルミ:信念は曲げずに、17歳からずっと変わっていません。
― 今の具体的な目標はありますか?
シイナナルミ:色々とやりたいことがたくさんあるんです。大きな会場でライブをしたり、地方でライブをしたり。それこそお芝居にも挑戦したいし、バラエティ番組に出れるタレントになりたいなって思っています。色々とやりたいことはあるけど、どんな道筋だったとしても最後は「もっとたくさんの方に元気を与えること」にいきつくと思います。
― それに向かっていく上で大切にしていることはありますか?
シイナナルミ:私が好きな私でいることです。YouTubeで公開している「努力は必ず報われない」という楽曲があって、その中でも「私が好きな私でいたい」と歌っているんです。私は自分が嫌いになるようなことをして成功したとしても精神的な喜びが少ないと気付いたんです。だから自分が嫌いにならないように努力していこうと決めました。
― 自分が嫌いになりそうだったことも?
シイナナルミ:ありました。好きだったものも無理にやると、嫌いになっていっちゃうんです。やりたくないことを無理にすればストレスにもなるし、それを観て誰が喜ぶんだろうって。だからこそ私はやりたいことをやって、それをみんなが応援してくれる環境が一番なんだなって思います。自分が本当にやりたいと思ったことをやり続けようと心に決めています。
― ありがとうございました。
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シイナナルミ プロフィール
高校二年生から地下アイドルとして活動。その後2年間アイドル活動をしグループを卒業した後YouTuberに転身。YouTubeチャンネルは登録数35万人。2018年夏にアーティストデビュー「優しい彼氏」MV 196万回再生を記録し、ドラマとMVを組み合わせた動画シリーズは累計400万再生を超える。現在YouTuber、アーティスト、タレントとして活動中。メジャーデビュー「君のパンツを食べたい」
【パンツ&イベント参加券付PCSC限定盤】
CD1枚組
<特典>
シイナナルミオリジナルデザインパンツ(ユニセックスタイプ・FREEサイズ)同梱
MV収録DVD
イベント参加券
価格:¥8,000(税抜) 品番:BRCG.00070
【初回限定盤】
CD1枚組
<特典>
MV収録DVD
イベント参加応募券
価格:¥2,000(税抜) 品番:PCCG.01803
【通常盤】
CD1枚組
価格:¥1,500(税抜) 品番:PCCG.70457
<収録曲>
M-1 君のパンツを食べたい
M-2 俺なんかにはもったいないと言って振る男
M-3 君のパンツを食べたい(inst)
M-4 俺なんかにはもったいないと言って振る男(inst)
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