石井美絵子、舞台「夕」で初ヒロインに挑む 乃木坂46井上小百合・山下美月との感動エピソードも<インタビュー>
2019.08.07 08:00
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モデル・女優として活躍し、7日から上演される舞台「夕」でヒロイン・夕役を務める石井美絵子(いしい・みかこ/29)がモデルプレスのインタビューに応じた。
雑誌「non-no」や「Oggi」でモデルとして誌面を飾るだけでなく、日本テレビ系「正義の味方」やフジテレビ系「チーム・バチスタの栄光」など、女優としても活躍してきた石井。
最近では『美少女戦士セーラームーン』シリーズなど、ミュージカルの世界でキャリアを積んできた。そんな石井が今回、舞台女優としてヒロインに初挑戦する。
― 今回演じる三上夕はどのような役柄か教えてください。
幼少期から大人になってからも、ずっと幼馴染の相川元弥に想いを寄せているけれど、自分の気持ちより周りのみんなのことを気にかける性格からその想いを伝えられずにいる一途な女の子です。自分の気持ちを伝えられないという焦れったいところはありますが、私には真似できないほどの周りへの配慮や気遣いができる彼女を素直にとても尊敬しています。
― ヒロイン役ということで、今作にはどのような思いがありますか?プレッシャーなどは感じていますか?
私自身のビジュアルがいわゆる"ヒロインタイプ"ではないのでまさかヒロイン役を演じることができるとは思ってもみませんでした…。プレッシャーはもちろん感じていますが、それよりもひたすら頑張ろう!やるぞ!という気持ちが上回っています。またキャストの皆さんが芝居に対して熱い方達が多いので、心身ともにとても助けられています。
― 切ない片思いをしている夕ですが、ご自身と重なる部分、共感する部分はありますか?
私は思ったことや感じたことを割とそのまま伝える方で、私この人が好き!と気がついたらすぐに告白するタイプなので(笑)、夕とは正反対です。でも演出家の田邊さんには、身の周りの方への気の使い方は夕に似ているとのお言葉をいただきました。
― 作中ではセーラー服姿も披露されていますね。
10代の頃から実年齢より上に見られることが多かった私が、まさか今セーラー服を着ることになるとは!という衝撃がまずありました(笑)。 最初は照れくさかったのですが、今はこんなに堂々とセーラー服着て高校生を演じられることを楽しんでいます。
― 同作をどのような人に見てほしいか、どのような思いを伝えたいかを教えてください。
もちろん全ての方に、ということは大前提として、自分の気持ちに素直になれない方、なかなか新たな一歩を踏み出せない方にぜひ観に来ていただきたいです。人生は無限じゃない、有限。限りある命を生きてることを実感できる作品になっていると思います。
夕の人生を通して、踏み出せないことへの背中を押す力を少しでも与えられたらと思います。
以前から男性役をやってみたいと思っていたのでとても嬉しかったです。しかもその初めての男性役が、幼少期から知っているタキシード仮面ということで、胸が高鳴りました。
― 共演者との印象的なエピソードがあれば教えてください。
チームSTARのセーラームーン役の井上小百合さんと千秋楽後に袖へはけた瞬間、2人で大泣きしながら抱き合いました。小百合さんは子供みたいにわんわん声を出して泣いて、私も何か同じ言葉を連呼して泣いて…。小百合さんとはセッションしていく中でお互いに吸い込まれそうな感覚みたいなものを感じたりしていたのですが、その泣きながらのハグは、もう溶けて1つになりそうでしたね。
チームMOONの山下美月さんとも本番中、言葉なくとも心は1つ!という瞬間があり、その時は無意識でお互いにこれでもかというくらい手を握り合っていました。セーラームーンとタキシード仮面の繋がりを強く感じました。
モデルは与えられたら服達をどうやってより素敵に魅せるかということがとても楽しく、もう生き甲斐みたいになっています。40、50と歳を重ねてもずっと続けていきたいという目標があります。
女優に対しては、正直に今は具体的な目標のようなものはまだ無いんです。ひたすら、芝居のできる人になりたいという思いが常にあります。モデルの時もそうなのですが、私自身がメインというより、服が、役が、ということが主役になるほうが力が湧いて興奮しますし、好きなのだな、としみじみ思います。
― 来年は30歳という節目かと思います。
30歳だから!ということは今は特にないのですが、挑戦したいことにさらに素直にまっすぐ挑んでいきたいです。実際30歳になってなにか心や思考に変化が訪れるのかどうか、それも楽しみです。
何かをすることにあまり年齢を気にしていないのですが、今思うと20代のうちに念願であったストレートプレイの舞台をやれたことはとても嬉しいです。なので30代になってからは更にやりたいことに真っ直ぐにパワーアップして進んでいきたいですね。
― 20代で最も苦労したこと、苦労を乗り越えたエピソードがあれば教えてください。
モデルを始めてからの数年はなかなかお仕事もなく、当時のマネージャーとモデルとしての稽古の日々でした。毎日のように泣いていましたし、本当に投げ出そうとしたこともありました。
「苦しいことばっかりだ!」と自暴自棄になっていた私のことを見放さなかったマネージャーや母のサポートのおかげで、最終的には何がやりたい?ということを見失わずにいられたので、乗り越えることができました。
やりたいことを言葉にする。紙に書いて部屋の壁に貼る。言葉にすることに関しては、独り言のように連呼するのも、周りの人に話すこともどちらも大切です!言霊は本当にあると思っています。そして、自分の不甲斐なさやポンコツぶりに何度も何度も嫌になりつつも、最終的には自分を信じることです。
― ありがとうございました。
出身地:茨城県
血液型:O型
趣味:コスプレ、カラオケ、DVD鑑賞、飼い猫と遊ぶ、読書
特技:絵を描くこと
好きな色:オレンジ、赤
舞台は長崎のとある町にある海の家兼民宿「あいかわ」そこに住むヤンキー兄弟、相川欣弥、元弥、雅弥の3 人。地元では「長崎のキングギドラ」の異名で恐れられていた。
そして、底抜けに明るくて底抜けにおバカな次男坊、元弥こと「もっちゃん」に淡い恋心を寄せる隣に住む幼馴染の三上夕。伝えたいけど伝えられない青春の片想い真っ只中!!でも、そんな想いを知らない元弥はよりにもよって夕の親友である高橋薫に夢中。そんでもって薫はというと元弥の親友の塩屋憲太郎に恋をしてしまっているもんだからもう大変!なんとまあ綺麗な四角関係!そして、青春時代の甘酸っぱい想いを抱えたまま大人になっていく夕たち。それぞれの初恋はどんな結末を迎えるのか、伝えきれず言葉に出来なかった想いの行方は...(modelpress編集部)
最近では『美少女戦士セーラームーン』シリーズなど、ミュージカルの世界でキャリアを積んできた。そんな石井が今回、舞台女優としてヒロインに初挑戦する。
石井美絵子、ヒロイン初挑戦 舞台「夕」への意気込みは
本作の舞台は1980年代の長崎。海の家兼民宿「あいかわ」に住むヤンキー兄弟、相川欣弥、元弥、雅弥の3人と、元弥に淡い恋心を寄せる隣に住む幼馴染の三上夕。誰にでも経験のあるような青春ラブストーリーは、最後に思いも寄らぬ衝撃の展開を迎える…。― 今回演じる三上夕はどのような役柄か教えてください。
幼少期から大人になってからも、ずっと幼馴染の相川元弥に想いを寄せているけれど、自分の気持ちより周りのみんなのことを気にかける性格からその想いを伝えられずにいる一途な女の子です。自分の気持ちを伝えられないという焦れったいところはありますが、私には真似できないほどの周りへの配慮や気遣いができる彼女を素直にとても尊敬しています。
― ヒロイン役ということで、今作にはどのような思いがありますか?プレッシャーなどは感じていますか?
私自身のビジュアルがいわゆる"ヒロインタイプ"ではないのでまさかヒロイン役を演じることができるとは思ってもみませんでした…。プレッシャーはもちろん感じていますが、それよりもひたすら頑張ろう!やるぞ!という気持ちが上回っています。またキャストの皆さんが芝居に対して熱い方達が多いので、心身ともにとても助けられています。
― 切ない片思いをしている夕ですが、ご自身と重なる部分、共感する部分はありますか?
私は思ったことや感じたことを割とそのまま伝える方で、私この人が好き!と気がついたらすぐに告白するタイプなので(笑)、夕とは正反対です。でも演出家の田邊さんには、身の周りの方への気の使い方は夕に似ているとのお言葉をいただきました。
― 作中ではセーラー服姿も披露されていますね。
10代の頃から実年齢より上に見られることが多かった私が、まさか今セーラー服を着ることになるとは!という衝撃がまずありました(笑)。 最初は照れくさかったのですが、今はこんなに堂々とセーラー服着て高校生を演じられることを楽しんでいます。
― 同作をどのような人に見てほしいか、どのような思いを伝えたいかを教えてください。
もちろん全ての方に、ということは大前提として、自分の気持ちに素直になれない方、なかなか新たな一歩を踏み出せない方にぜひ観に来ていただきたいです。人生は無限じゃない、有限。限りある命を生きてることを実感できる作品になっていると思います。
夕の人生を通して、踏み出せないことへの背中を押す力を少しでも与えられたらと思います。
『乃木坂46版ミュージカル美少女戦士セーラームーン』での感動エピソードも
― 石井さんといえば『乃木坂46版ミュージカル美少女戦士セーラームーン』にタキシード仮面として出演されていますが、演じられていかがですか?以前から男性役をやってみたいと思っていたのでとても嬉しかったです。しかもその初めての男性役が、幼少期から知っているタキシード仮面ということで、胸が高鳴りました。
― 共演者との印象的なエピソードがあれば教えてください。
チームSTARのセーラームーン役の井上小百合さんと千秋楽後に袖へはけた瞬間、2人で大泣きしながら抱き合いました。小百合さんは子供みたいにわんわん声を出して泣いて、私も何か同じ言葉を連呼して泣いて…。小百合さんとはセッションしていく中でお互いに吸い込まれそうな感覚みたいなものを感じたりしていたのですが、その泣きながらのハグは、もう溶けて1つになりそうでしたね。
チームMOONの山下美月さんとも本番中、言葉なくとも心は1つ!という瞬間があり、その時は無意識でお互いにこれでもかというくらい手を握り合っていました。セーラームーンとタキシード仮面の繋がりを強く感じました。
モデルでも女優でも活躍 30歳の節目に向けて
― モデル・女優として活躍されていますが、それぞれどのような思いで臨まれているのでしょうか。モデルは与えられたら服達をどうやってより素敵に魅せるかということがとても楽しく、もう生き甲斐みたいになっています。40、50と歳を重ねてもずっと続けていきたいという目標があります。
女優に対しては、正直に今は具体的な目標のようなものはまだ無いんです。ひたすら、芝居のできる人になりたいという思いが常にあります。モデルの時もそうなのですが、私自身がメインというより、服が、役が、ということが主役になるほうが力が湧いて興奮しますし、好きなのだな、としみじみ思います。
― 来年は30歳という節目かと思います。
30歳だから!ということは今は特にないのですが、挑戦したいことにさらに素直にまっすぐ挑んでいきたいです。実際30歳になってなにか心や思考に変化が訪れるのかどうか、それも楽しみです。
何かをすることにあまり年齢を気にしていないのですが、今思うと20代のうちに念願であったストレートプレイの舞台をやれたことはとても嬉しいです。なので30代になってからは更にやりたいことに真っ直ぐにパワーアップして進んでいきたいですね。
― 20代で最も苦労したこと、苦労を乗り越えたエピソードがあれば教えてください。
モデルを始めてからの数年はなかなかお仕事もなく、当時のマネージャーとモデルとしての稽古の日々でした。毎日のように泣いていましたし、本当に投げ出そうとしたこともありました。
「苦しいことばっかりだ!」と自暴自棄になっていた私のことを見放さなかったマネージャーや母のサポートのおかげで、最終的には何がやりたい?ということを見失わずにいられたので、乗り越えることができました。
石井美絵子の夢を叶える秘訣
― 最後に、モデルプレス読者に向けて“夢を叶える秘訣”のアドバイスをお願いいたします。やりたいことを言葉にする。紙に書いて部屋の壁に貼る。言葉にすることに関しては、独り言のように連呼するのも、周りの人に話すこともどちらも大切です!言霊は本当にあると思っています。そして、自分の不甲斐なさやポンコツぶりに何度も何度も嫌になりつつも、最終的には自分を信じることです。
― ありがとうございました。
石井 美絵子(いしい・みかこ)プロフィール
生年月日:1990年4月17日出身地:茨城県
血液型:O型
趣味:コスプレ、カラオケ、DVD鑑賞、飼い猫と遊ぶ、読書
特技:絵を描くこと
好きな色:オレンジ、赤
舞台「夕」あらすじ
AKBではなくおニャン子、バイキングではなくいいとも、iPodではなくカセットテープ、Appleではなくみかん箱....そんな古き良き1980年代の長崎から物語は始まる。舞台は長崎のとある町にある海の家兼民宿「あいかわ」そこに住むヤンキー兄弟、相川欣弥、元弥、雅弥の3 人。地元では「長崎のキングギドラ」の異名で恐れられていた。
そして、底抜けに明るくて底抜けにおバカな次男坊、元弥こと「もっちゃん」に淡い恋心を寄せる隣に住む幼馴染の三上夕。伝えたいけど伝えられない青春の片想い真っ只中!!でも、そんな想いを知らない元弥はよりにもよって夕の親友である高橋薫に夢中。そんでもって薫はというと元弥の親友の塩屋憲太郎に恋をしてしまっているもんだからもう大変!なんとまあ綺麗な四角関係!そして、青春時代の甘酸っぱい想いを抱えたまま大人になっていく夕たち。それぞれの初恋はどんな結末を迎えるのか、伝えきれず言葉に出来なかった想いの行方は...(modelpress編集部)
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