乃木坂46桜井玲香、グループの転換期に何を思う?「空気が重くなった」時期も回顧<「Sing Out!」インタビュー>
2019.05.29 00:00
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5月29日に23rdシングル『Sing Out!』を発売する乃木坂46のキャプテン・桜井玲香(さくらい・れいか/25)が、モデルプレスのインタビューに応じた。
同シングルは、ダンスにクラップを取り入れ、グループにとって新しいジャンルに挑戦した楽曲。単独は3度目、自身としては西野七瀬(現在は卒業)とのWセンターを含めて4度目となる齋藤飛鳥がセンターを務める。2017年に『インフルエンサー』、2018年に『シンクロニシティ』とレコード大賞2連覇を達成した過去2作に引き続き、Seishiro氏が振付を手がけた。
2011年8月21日に誕生してからもうすぐ8年、2月に卒業した西野を始め、この1年でグループの基盤を築いてきた1期生が次々と卒業。新たな岐路を迎えたグループだが、その勢いは衰えることなく、新しい”乃木坂らしさ”が確立されつつあるように感じる。キャプテンの胸中に迫った。
桜井:今回もすごくパワーがあって、今までで1番選抜人数が多い楽曲なんですけど、『インフルエンサー』『シンクロニシティ』と同じSeishiroさんが今回も振りを付けて下さって、MVも全編ダンスですし、ダンスもポイントになるような楽曲になっているので、歌からもパフォーマンスからも、エネルギーが溢れる曲だと思います。
― MVもすごくダンスが揃っていて話題になっていますよね。メンバーの皆さんも『シンクロニシティ』からダンスに対してそういう意識を持って取り組んでらっしゃいますか?
桜井:そうですね、Seishiroさんのダンスがすごく独特なものなので。最初にお会いした『インフルエンサー』のときの話になるんですが、MV撮影当日に踊れなさすぎて、「自分は1回カメラからフレームアウトした方がいいんじゃないか」と思うくらい難しかったんです(笑)。
― そのときは衝撃でしたか?
桜井:衝撃でした。何をやっているのか分からなくて、本当にSeishiroさんが怖かったです。手振りがすごく多いのと、しなやかな女性らしいニュアンスが大事なので、やっぱり人数が多いとなかなかそのニュアンスを揃えるのが難しくて、珍しく泣く子が出るくらいそのときは結構苦戦したんです。最初はダメ出しばかりで…。あのときも発売してからレコード大賞を頂いた年末まで結構時間があったんですけど、ゼロから叩き込まれるぐらいだったのが、今回は振り入れの時点で「良いわねえ」と言って頂けるくらいまでになりました。
― メンバーの意識が変わった?
桜井:『インフルエンサー』がきっかけで『シンクロニシティ』に繋がって、そこでちょっと慣れたのもあって上手く揃えるコツみたいなのを掴めて、それからの3作目なので、皆だいぶ“Seishiroさん色”に(笑)、染まり始めてきて、より「合わせよう」という意識がずっと高まった気がするので、今回は楽しみながら踊れました。褒めてもらえることも増えたので、皆で「成長だなあ」と話していましたね。“皆で歌う”というのがテーマでもあるので、ダンサーさんも入って女子でずっとワイワイしていました。撮影時間が結構長かったんですけど、皆ずーっと笑っていたので、楽しんでいる姿がそのまんま映像になっていると思います。
桜井:そうですね、時期的には今までレコード大賞でノミネートして頂いた楽曲のリリース時期と、大体今回も一緒なので、まだ年末になってみないと色々なことが分からないですけど、勝負というか、気持ち的にはかなり今回の曲に注いでいると思います。
― 新しい路線というか、今までにはなかった新しい乃木坂46の世界観が年々出来上がっているなと感じていて、実際にネット上でもそういう声がありました。メンバー自身で実感されることは?
桜井:どうなんでしょう?あんまり分からないかも…。(悩んで)今まで“乃木坂らしさ”をとても意識していた部分があったんですけど、だいぶ開放されつつある気がします。
― 具体的にどういう部分でしょうか?
桜井:これは私個人の感覚なんですけど、衣装にしても曲の感じにしても振付にしても、“こうあるべき”みたいのがなんとなくあって、ライブの煽り1つでも意識しちゃっている部分があったんですけど、私たちはちょっと余裕を持って楽しんでできるようになった、ちょっと自由度が増したような、そういう感覚です。
― ブランドとしての意識が強かった。
桜井:そうですね。今までは意識しなければいけないことがあったんですけど、やっと確立できたような気がするので、また一歩次のステージに進めたかなと。
― センターの齋藤飛鳥さんの変化は、桜井さんから見ていかがですか?
桜井:すごく頼もしさがあるというか、また新たな顔として飛鳥が出来上がったような感じがするので、最初に出会った頃の13歳くらいの飛鳥を思い返すと大人になったなあ、と思いますね。
桜井:本当にそんな感じです。今はちょうど世代交代というか、グループが変わらなきゃいけない時期なんだなと思って。どういう状況になってもちゃんと対処できるようにどっしり構えていようという気持ちです。
― 色々なメンバーの卒業発表を聞いて、身構えていた部分もあると思うんですけど、こうして実際に仲の良かった若月佑美さんも卒業されて、半年ほど経ちましたが現在の心境は?
桜井:ん~…寂しいですねえ。別に会えないわけではないので、結構ご飯に行ったり、交流自体はあるんですけどやっぱりなんとなく顔ぶれが最初の頃に比べると今はだいぶ違うので、昔の曲とか歌うときにふと周りを見ると、「あ!全然違う!」となることはあります。でもその変化も新しさがあって楽しいです。
― 残られている1期生の方と「全然変わったね」と話すことは?
桜井:あります、あります(笑)。もうしょっちゅうそんな話ばっかりで。シュンとなるときもありますけど、でも皆後輩たちも良い子だし、すごく頑張ってくれているので、「そりゃ7年もやっていたら変わるでしょ」という話をしています(笑)。
― そうですよね。楽屋の空気や雰囲気を変わったなと思うことは?
桜井:ああ…私鈍感なのか全然気づかないんですけど、たまたまこの間その話をしていて、何人か「変わった」と言っていました。あとはスタッフさんが結構感じるみたいです。
― 以前どうだったのが、どう変わったんでしょうか?
桜井:あんまり分からないんですよね~(笑)。これと言って変わった感じは…。うるさいのが静かになったとか、静かなのがうるさくなったとか、そういうのはないけど、やっぱりなんとなく発している空気感が違うみたいです。
桜井:えっ!難しい~(笑)。え~~~~~…(悩む)多分2章は確実に行っているんですよねえ、難しいですねえ…。
― 3章?
桜井:とかなんですかねえ…。
― あんまり意識はされない?
桜井:あんまりしなくなりましたね。
― 昔はされていた?
桜井:ドキュメンタリーが公開になった辺り(2015年7月にグループ初のドキュメンタリー映画『悲しみの忘れ方 Documentary of 乃木坂46』が公開)で1章とか2章とか、そういう話題がちょっと出ていた時期があったと思うんですけど、もう色々なことが目まぐるしく変わりすぎちゃって、もうどこで区切ったら良いのか分からない(笑)。
― 確かに(笑)。怒涛の1年でしたよね。
桜井:本当に色んなことが変わったので、難しいなあ…。
桜井:変わるということはつまり苦しいことも同時にあると思うので、小さいことならちょこちょこあったんでしょうけど、そんなにマイナスなことはなかったです。2、3年前くらいかな?皆、卒業というものをすごく重く捉えていた時期があって、そのときは一瞬グループの空気も重くなったんです。今も勿論ファンの方は悲しいと思うんですけど、これだけ卒業生が出てきたら慣れるわけじゃないけど、卒業とか別のステップに進むことに対してちょっとイメージが変わったような気がしていて。それからすごく全体の空気感が軽くなったような感じはしますね。
― 2年前というと橋本奈々未さんが卒業したくらいの時期?
桜井:そうですね、大体それくらいの時期。ちょうど深川(麻衣)が卒業してとか、そこらへんくらいから卒業というものが重くなったというか、皆すごく不安にも思っていたし…。
― 簡単に言ってしまうと「あのメンバーがいなくなったら終わっちゃうんじゃないか」という不安?
桜井:みたいな。結構太い柱の子たちが辞めていき始めた時期なので、そこで皆「私も辞めた方が良いのかな」とか(笑)。色々そういう時期はあったんですけど、今は大分前向きに捉えられるようになったかなと思います。
桜井:こないだのバースデーライブとか全国握手会でちょっと会っただけで、そんなにまだがっつり交流があるわけではないんですけど、ちょうどこないだ『3人のプリンシパル』も4期生だけでやったり、今月にも横浜アリーナでライブやったりとか、この2つを経て今年の夏、ツアーで一緒にやっていくことになると思うので、そのときにどう変わっているのかと今はまだワクワク期待している段階ですね。
― 毎回期ごとに活動をある程度して、合流する流れですよね。
桜井:その期によって結構違っていて、3期は3期だけの活動が1年位結構活発にあったので、そう考えると4期はちょっと活動内容が違いますね。3期のときは卒業生が多い中ですがるような思いもあって、結構猛スピードで色々なことがあり、ちょっと焦らせちゃった部分があると思います。それに比べると4期は少し余裕があってゆっくり着実に力を付けていくのかなと雰囲気を見ていて思うので、またカラーは変わりそうですけど、真っ白なイメージの子が多いので、まだまだこれから変わっていくんだろうなと思いますね。皆に期待をしています。
― 令和という新しい時代にもなって、今のグループとしての夢や目標は何ですか?
桜井:「これ!」というのは特にないんですけど、やっぱりもう1回東京ドームに立ちたいとか、もっと広いスタジアムでやりたいとか。去年1年間通して海外での活動も増えて、海外で単独ライブをちゃんとできたりもしたので、今後も継続していったらいいなと思いますし、年末もまた色々出たいし、1つ1つあげたらキリがないくらいやりたいことはまだまだあります。
― 世間的に見ると正直本当に行き着くところまで行っているな、これ以上どこまで行くんだろう、くらいの勢いを感じます。
桜井:本当ですか(笑)?どうなんでしょう?分からないですけど、今ありがたい状況であるというのは感じているので感謝しつつ少しでも長くこれが続くように頑張りたいです。
桜井: 48も含めてやっぱり特殊なグループで、ずっと続けるというよりは卒業が絶対先にあるので、それは考えていますけど、でももう分からないですね。多分ぽんってタイミングが来るんだろうなという感じ。
― 自分で明確に個人としてこの目標が叶ったらとか、グループとしてここまで行ったら、とか決めているわけではない?
桜井:グループは今の状態でもっと人気が出て欲しいし、今別に不満があるわけでもないし…。個人では元々お芝居がやりたかったんですけど今できているし楽しいので本当にタイミングかな。
― 今の桜井さんの個人としての今後の目標や次にやりたいことなどがあったら教えて下さい。
桜井:ありがたいことにミュージカルや舞台のお話を定期的に頂けていて、今までは考えたこともなかったお仕事をさせて頂いている以上、ちゃんとやりたいなと思いますし、舞台と並行して映像の方もやっていきたいので、そこは何か掴めるように頑張りたいです。
― 卒業生の女優としての活躍はご覧になりますか?
桜井:観ます!たまにご飯とかも行ったりするので、そこで「すごいね」って“おめでとう会”をするし、すごく励みになります。そういう風に1人でも活躍していくことが、後輩たちのためにもやっぱり自分たちがやるべき次の課題だと思うので。
― 皆さん頻繁に会っていますか?
桜井:そうですね。会えなくても連絡取っているので仲良いなと思います(笑)。
― 桜井さんが一番仲良いのはやっぱり若月さんですか?
桜井:あ~ワカはそうかもしれないですね(照)。くだらない内容ですけどたまに連絡取ります。でもまだ卒業の “お疲れ様会”をやれていないので、それを早いところやらねばという感じです。
桜井:私は結構頭でっかちなタイプなので、色々な人と話すことが自分にとって今大事かなとすごく思います。やりたいことも勿論あるんですけど自分に何が合うのかとか、知らないことがすごく多いので、全然違う夢を持っている子とか、地元の友だちとか、色々な人と色々なことを話すことで吸収すること、選択肢を広げること。もしかしたら全然違う職業に興味が湧くかもしれないし、本当に分からないので、そういうのを知るためにも今はそういうことを意識しています。
― ありがとうございました。
(modelpress編集部)
ダンスをメインとした、1つのミュージカル作品のような世界観となっており、『シンクロニシティ』のような繊細な動きと『インフルエンサー』のような力強くてダイナミックな要素がミックスされたようなダンスを披露しており、表情や全身で歌詞を表現している。
この撮影の為に、3日間のダンスレッスンをみっちり行い、その中でもセンターとしてソロカットが多い齋藤は、MVでは異例となる10日前からレッスンがスタート。何通りものダンスを身につけた上で撮影に臨んだ。それぞれソロやグループでのダンスシーンでは、この撮影自体の流れを重視する意味で1カット撮影を敢行。間違いが許されない緊張感漂う中で、撮影は進行された。
また歌詞にある「仲間の声が聴こえるか?」が、数々のメンバーの心に刺さり、撮影中に歌いながら感極まるメンバーが続出していたというエピソードも。「決して人間は1人ではなく、必ずどこかに仲間がいる。」平成から令和へと時代が変わった中、みんなが笑顔にそして幸せになれるように、思いが込められている。
2011年8月21日に誕生してからもうすぐ8年、2月に卒業した西野を始め、この1年でグループの基盤を築いてきた1期生が次々と卒業。新たな岐路を迎えたグループだが、その勢いは衰えることなく、新しい”乃木坂らしさ”が確立されつつあるように感じる。キャプテンの胸中に迫った。
『インフルエンサー』『シンクロニシティ』…レコ大2連覇を導いたSeishiro氏のダンス
― まず桜井さんから見た『Sing Out!』の魅力を教えて下さい。桜井:今回もすごくパワーがあって、今までで1番選抜人数が多い楽曲なんですけど、『インフルエンサー』『シンクロニシティ』と同じSeishiroさんが今回も振りを付けて下さって、MVも全編ダンスですし、ダンスもポイントになるような楽曲になっているので、歌からもパフォーマンスからも、エネルギーが溢れる曲だと思います。
― MVもすごくダンスが揃っていて話題になっていますよね。メンバーの皆さんも『シンクロニシティ』からダンスに対してそういう意識を持って取り組んでらっしゃいますか?
桜井:そうですね、Seishiroさんのダンスがすごく独特なものなので。最初にお会いした『インフルエンサー』のときの話になるんですが、MV撮影当日に踊れなさすぎて、「自分は1回カメラからフレームアウトした方がいいんじゃないか」と思うくらい難しかったんです(笑)。
― そのときは衝撃でしたか?
桜井:衝撃でした。何をやっているのか分からなくて、本当にSeishiroさんが怖かったです。手振りがすごく多いのと、しなやかな女性らしいニュアンスが大事なので、やっぱり人数が多いとなかなかそのニュアンスを揃えるのが難しくて、珍しく泣く子が出るくらいそのときは結構苦戦したんです。最初はダメ出しばかりで…。あのときも発売してからレコード大賞を頂いた年末まで結構時間があったんですけど、ゼロから叩き込まれるぐらいだったのが、今回は振り入れの時点で「良いわねえ」と言って頂けるくらいまでになりました。
― メンバーの意識が変わった?
桜井:『インフルエンサー』がきっかけで『シンクロニシティ』に繋がって、そこでちょっと慣れたのもあって上手く揃えるコツみたいなのを掴めて、それからの3作目なので、皆だいぶ“Seishiroさん色”に(笑)、染まり始めてきて、より「合わせよう」という意識がずっと高まった気がするので、今回は楽しみながら踊れました。褒めてもらえることも増えたので、皆で「成長だなあ」と話していましたね。“皆で歌う”というのがテーマでもあるので、ダンサーさんも入って女子でずっとワイワイしていました。撮影時間が結構長かったんですけど、皆ずーっと笑っていたので、楽しんでいる姿がそのまんま映像になっていると思います。
乃木坂46が作り上げた新しい世界観
― 同じSeishiroさんの振付ということで、この流れで今回もグループの新しい魅力を見せたいという意味で、メンバーの皆さんもレコード大賞は意識していますか?桜井:そうですね、時期的には今までレコード大賞でノミネートして頂いた楽曲のリリース時期と、大体今回も一緒なので、まだ年末になってみないと色々なことが分からないですけど、勝負というか、気持ち的にはかなり今回の曲に注いでいると思います。
― 新しい路線というか、今までにはなかった新しい乃木坂46の世界観が年々出来上がっているなと感じていて、実際にネット上でもそういう声がありました。メンバー自身で実感されることは?
桜井:どうなんでしょう?あんまり分からないかも…。(悩んで)今まで“乃木坂らしさ”をとても意識していた部分があったんですけど、だいぶ開放されつつある気がします。
― 具体的にどういう部分でしょうか?
桜井:これは私個人の感覚なんですけど、衣装にしても曲の感じにしても振付にしても、“こうあるべき”みたいのがなんとなくあって、ライブの煽り1つでも意識しちゃっている部分があったんですけど、私たちはちょっと余裕を持って楽しんでできるようになった、ちょっと自由度が増したような、そういう感覚です。
― ブランドとしての意識が強かった。
桜井:そうですね。今までは意識しなければいけないことがあったんですけど、やっと確立できたような気がするので、また一歩次のステージに進めたかなと。
― センターの齋藤飛鳥さんの変化は、桜井さんから見ていかがですか?
桜井:すごく頼もしさがあるというか、また新たな顔として飛鳥が出来上がったような感じがするので、最初に出会った頃の13歳くらいの飛鳥を思い返すと大人になったなあ、と思いますね。
乃木坂46の“転換期”…桜井玲香の実感は?
― 昨年は1期生が沢山卒業されましたが、キャプテンとしては転換期として受け止めましたか?桜井:本当にそんな感じです。今はちょうど世代交代というか、グループが変わらなきゃいけない時期なんだなと思って。どういう状況になってもちゃんと対処できるようにどっしり構えていようという気持ちです。
― 色々なメンバーの卒業発表を聞いて、身構えていた部分もあると思うんですけど、こうして実際に仲の良かった若月佑美さんも卒業されて、半年ほど経ちましたが現在の心境は?
桜井:ん~…寂しいですねえ。別に会えないわけではないので、結構ご飯に行ったり、交流自体はあるんですけどやっぱりなんとなく顔ぶれが最初の頃に比べると今はだいぶ違うので、昔の曲とか歌うときにふと周りを見ると、「あ!全然違う!」となることはあります。でもその変化も新しさがあって楽しいです。
― 残られている1期生の方と「全然変わったね」と話すことは?
桜井:あります、あります(笑)。もうしょっちゅうそんな話ばっかりで。シュンとなるときもありますけど、でも皆後輩たちも良い子だし、すごく頑張ってくれているので、「そりゃ7年もやっていたら変わるでしょ」という話をしています(笑)。
― そうですよね。楽屋の空気や雰囲気を変わったなと思うことは?
桜井:ああ…私鈍感なのか全然気づかないんですけど、たまたまこの間その話をしていて、何人か「変わった」と言っていました。あとはスタッフさんが結構感じるみたいです。
― 以前どうだったのが、どう変わったんでしょうか?
桜井:あんまり分からないんですよね~(笑)。これと言って変わった感じは…。うるさいのが静かになったとか、静かなのがうるさくなったとか、そういうのはないけど、やっぱりなんとなく発している空気感が違うみたいです。
乃木坂46、今は”第◯章”?
― よくアイドルグループは”第◯章”という言い方をしますが、桜井さんから見たら乃木坂46は、今は第何章なんでしょうか?桜井:えっ!難しい~(笑)。え~~~~~…(悩む)多分2章は確実に行っているんですよねえ、難しいですねえ…。
― 3章?
桜井:とかなんですかねえ…。
― あんまり意識はされない?
桜井:あんまりしなくなりましたね。
― 昔はされていた?
桜井:ドキュメンタリーが公開になった辺り(2015年7月にグループ初のドキュメンタリー映画『悲しみの忘れ方 Documentary of 乃木坂46』が公開)で1章とか2章とか、そういう話題がちょっと出ていた時期があったと思うんですけど、もう色々なことが目まぐるしく変わりすぎちゃって、もうどこで区切ったら良いのか分からない(笑)。
― 確かに(笑)。怒涛の1年でしたよね。
桜井:本当に色んなことが変わったので、難しいなあ…。
乃木坂46が「卒業を重く捉えていた」「一瞬空気が重くなった」時期とは
― 大きな変化がありましたが、辛かったり悩んだりしたことは?桜井:変わるということはつまり苦しいことも同時にあると思うので、小さいことならちょこちょこあったんでしょうけど、そんなにマイナスなことはなかったです。2、3年前くらいかな?皆、卒業というものをすごく重く捉えていた時期があって、そのときは一瞬グループの空気も重くなったんです。今も勿論ファンの方は悲しいと思うんですけど、これだけ卒業生が出てきたら慣れるわけじゃないけど、卒業とか別のステップに進むことに対してちょっとイメージが変わったような気がしていて。それからすごく全体の空気感が軽くなったような感じはしますね。
― 2年前というと橋本奈々未さんが卒業したくらいの時期?
桜井:そうですね、大体それくらいの時期。ちょうど深川(麻衣)が卒業してとか、そこらへんくらいから卒業というものが重くなったというか、皆すごく不安にも思っていたし…。
― 簡単に言ってしまうと「あのメンバーがいなくなったら終わっちゃうんじゃないか」という不安?
桜井:みたいな。結構太い柱の子たちが辞めていき始めた時期なので、そこで皆「私も辞めた方が良いのかな」とか(笑)。色々そういう時期はあったんですけど、今は大分前向きに捉えられるようになったかなと思います。
乃木坂46、令和に見据える目標は
― 1期生の方が沢山卒業されても、全くグループ自体の人気や勢いは変わらない印象です。4期生も加入して半年以上は経っていると思うんですけど、キャプテンから見て成長は感じますか?桜井:こないだのバースデーライブとか全国握手会でちょっと会っただけで、そんなにまだがっつり交流があるわけではないんですけど、ちょうどこないだ『3人のプリンシパル』も4期生だけでやったり、今月にも横浜アリーナでライブやったりとか、この2つを経て今年の夏、ツアーで一緒にやっていくことになると思うので、そのときにどう変わっているのかと今はまだワクワク期待している段階ですね。
― 毎回期ごとに活動をある程度して、合流する流れですよね。
桜井:その期によって結構違っていて、3期は3期だけの活動が1年位結構活発にあったので、そう考えると4期はちょっと活動内容が違いますね。3期のときは卒業生が多い中ですがるような思いもあって、結構猛スピードで色々なことがあり、ちょっと焦らせちゃった部分があると思います。それに比べると4期は少し余裕があってゆっくり着実に力を付けていくのかなと雰囲気を見ていて思うので、またカラーは変わりそうですけど、真っ白なイメージの子が多いので、まだまだこれから変わっていくんだろうなと思いますね。皆に期待をしています。
― 令和という新しい時代にもなって、今のグループとしての夢や目標は何ですか?
桜井:「これ!」というのは特にないんですけど、やっぱりもう1回東京ドームに立ちたいとか、もっと広いスタジアムでやりたいとか。去年1年間通して海外での活動も増えて、海外で単独ライブをちゃんとできたりもしたので、今後も継続していったらいいなと思いますし、年末もまた色々出たいし、1つ1つあげたらキリがないくらいやりたいことはまだまだあります。
― 世間的に見ると正直本当に行き着くところまで行っているな、これ以上どこまで行くんだろう、くらいの勢いを感じます。
桜井:本当ですか(笑)?どうなんでしょう?分からないですけど、今ありがたい状況であるというのは感じているので感謝しつつ少しでも長くこれが続くように頑張りたいです。
桜井玲香、卒業は「タイミングが来るんだろうな」
― ご自身では、卒業を考えることはありますか?桜井: 48も含めてやっぱり特殊なグループで、ずっと続けるというよりは卒業が絶対先にあるので、それは考えていますけど、でももう分からないですね。多分ぽんってタイミングが来るんだろうなという感じ。
― 自分で明確に個人としてこの目標が叶ったらとか、グループとしてここまで行ったら、とか決めているわけではない?
桜井:グループは今の状態でもっと人気が出て欲しいし、今別に不満があるわけでもないし…。個人では元々お芝居がやりたかったんですけど今できているし楽しいので本当にタイミングかな。
― 今の桜井さんの個人としての今後の目標や次にやりたいことなどがあったら教えて下さい。
桜井:ありがたいことにミュージカルや舞台のお話を定期的に頂けていて、今までは考えたこともなかったお仕事をさせて頂いている以上、ちゃんとやりたいなと思いますし、舞台と並行して映像の方もやっていきたいので、そこは何か掴めるように頑張りたいです。
― 卒業生の女優としての活躍はご覧になりますか?
桜井:観ます!たまにご飯とかも行ったりするので、そこで「すごいね」って“おめでとう会”をするし、すごく励みになります。そういう風に1人でも活躍していくことが、後輩たちのためにもやっぱり自分たちがやるべき次の課題だと思うので。
― 皆さん頻繁に会っていますか?
桜井:そうですね。会えなくても連絡取っているので仲良いなと思います(笑)。
― 桜井さんが一番仲良いのはやっぱり若月さんですか?
桜井:あ~ワカはそうかもしれないですね(照)。くだらない内容ですけどたまに連絡取ります。でもまだ卒業の “お疲れ様会”をやれていないので、それを早いところやらねばという感じです。
桜井玲香の“夢を叶える秘訣”
― では、最後に以前もお聞きしたんですが、今の桜井さんの”夢を叶える秘訣”を教えて下さい。桜井:私は結構頭でっかちなタイプなので、色々な人と話すことが自分にとって今大事かなとすごく思います。やりたいことも勿論あるんですけど自分に何が合うのかとか、知らないことがすごく多いので、全然違う夢を持っている子とか、地元の友だちとか、色々な人と色々なことを話すことで吸収すること、選択肢を広げること。もしかしたら全然違う職業に興味が湧くかもしれないし、本当に分からないので、そういうのを知るためにも今はそういうことを意識しています。
― ありがとうございました。
(modelpress編集部)
💜乃木坂46桜井玲香さんよりモデルプレス読者にメッセージ💜
— モデルプレス (@modelpress) 2019年5月29日
23rdシングル「Sing Out!」インタビューはこちら🔻https://t.co/OfNAOxogbe
#乃木坂46 #桜井玲香 #SingOut @nogizaka46 pic.twitter.com/aHSSACOc0u
桜井玲香(さくらい・れいか)プロフィール
1994年5月16日生まれ。神奈川県出身。血液型:A型。身長155cm。乃木坂46の第1期生でグループのキャプテン。2017年3月8日にファースト写真集『自由ということ』(光文社)を発売。Eテレ『芸人先生』(毎週月曜午後10時50分)では語りを担当している。乃木坂46・23rdシングル「Sing Out!」
4月上旬、山梨県内のスタジオにて撮影されたMVは、タイトル通り“皆で歌う喜び”“クラップをして曲を楽しむ”ことがコンセプト。映像監督に池田一真氏、そしてダンスの振付にSeishiro氏を迎え、昨年の日本レコード大賞受賞曲『シンクロニシティ』同様のいわば“黄金コンビ”が手掛けた。ダンスをメインとした、1つのミュージカル作品のような世界観となっており、『シンクロニシティ』のような繊細な動きと『インフルエンサー』のような力強くてダイナミックな要素がミックスされたようなダンスを披露しており、表情や全身で歌詞を表現している。
この撮影の為に、3日間のダンスレッスンをみっちり行い、その中でもセンターとしてソロカットが多い齋藤は、MVでは異例となる10日前からレッスンがスタート。何通りものダンスを身につけた上で撮影に臨んだ。それぞれソロやグループでのダンスシーンでは、この撮影自体の流れを重視する意味で1カット撮影を敢行。間違いが許されない緊張感漂う中で、撮影は進行された。
また歌詞にある「仲間の声が聴こえるか?」が、数々のメンバーの心に刺さり、撮影中に歌いながら感極まるメンバーが続出していたというエピソードも。「決して人間は1人ではなく、必ずどこかに仲間がいる。」平成から令和へと時代が変わった中、みんなが笑顔にそして幸せになれるように、思いが込められている。
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