永瀬廉、神宮寺勇太(C)2019「うちの執事が言ことには」製作委員会

<King & Prince永瀬廉インタビュー>演技経験ナシで挑んだ初主演「感情が高ぶった」涙のラスト…キンプリメンバーには「ダメ出ししてほしい」

2019.05.07 07:00

King & Prince永瀬廉(ながせ・れん/20)が、モデルプレスのインタビューに応じた。昨年5月に「シンデレラガール」でCDデビューを果たした勢いはそのままに、今年5月17日公開の映画『うちの執事が言うことには』では、初主演に抜擢された。演技経験がほとんどないという永瀬が、ミステリー小説を実写化した今作で挑んだのは、名門・烏丸家27代当主だが未熟で世間知らず、頭脳明晰で色彩に関しては特別な感知能力を持つ主人公・烏丸花穎(からすまかえい)という難しいキャラクター。グループではまとめ役としてメンバーを引っ張る逞しい彼が、劇中では初々しい一面を見せている。

永瀬廉、初主演に「緊張とプレッシャー」

― “初主演”のオファーを受けた時の心境をお聞かせください。

永瀬:最初にマネージャーさんから聞いたんですけど、2度聞きしました。「えっ?もう1回言って?」「ホンマに俺?」って。今まで演技をしたことがなかったので、飲み込んで消化するまでに時間がかかっちゃいましたね。もちろん嬉しかったですけど、それよりも緊張とプレッシャーが一番でした。日が経つにつれて、ようやくちゃんと喜べるようになって、頑張ろう、って思いました。

― マネージャーさんからお話を聞いた時は、永瀬さんおひとりですか?

永瀬:神宮寺(勇太)も一緒に呼ばれて、一緒に聞きました。その時は「頑張ろうな」くらいの会話でしたけど、お互い内心は「え?」「マジ?」みたいな感じだったと思います。

― メンバーである神宮寺さんと、映画で共演してみていかがでしたか?

永瀬:神宮寺は照れてましたね。初対面でハグをしてくるくらいフランクな役だったんですけど、「俺にはないから照れた」って言っていたので、「照れんな!」って返して(笑)。僕は、全然なんとも。むしろ撮影の時はメンバーと思ってない気持ちでやっていましたから。本読みの前に、2人で集まって事前に読み合わせもできたので、それは大きかったですね。

― 神宮寺さんの新たに発見した一面はありますか?

永瀬:神は変わらないですね、ホンマに。僕と(清原)翔くんがふざけてると、乗ってきてさらに楽しくなるし。演技以外では、本当にいつも通りの永瀬と神宮寺でした。

― 今回の映画初主演に関して、メンバーや、ジャニーズの先輩・後輩からの反応はありましたか?

永瀬:ありました!「廉、映画やるんでしょ?」って先輩方からも言っていただけて、「どんな映画なの?」「やっぱり恋愛系?」って聞かれたので、イメージはやっぱりそうなんや、と思いました。それで「違います」って返すんですけど、この作品には伝えたいことがいっぱいあるから、どの言葉をチョイスして「こういう映画です」って説明したらいかわからなくて。「僕がまず家の当主で~」みたいな設定から始めて、すごく細かいところまで話すと、めっちゃ長くなる。多分、5~6分くらいは喋ってたと思います(笑)。

― 永瀬さんの説明を聞いて、「観に行くね」というような言葉も?

永瀬:「へ~」って(笑)。「いや、観てくださいよ!」言うて。

― メンバーも観てくれそうですか?

永瀬:いや~、僕自身、メンバーの映画にはファンの方が多いから行きづらいので…。でも、(平野)紫耀の『ういらぶ。』は、メンバーみんなで、試写で観させていただけたので、そのパターンで観てほしいです。感想を聞きたいですね。

― どんな感想をもらえたら嬉しいですか?

永瀬:やっぱりダメ出ししてほしいですね。「良かったよ」じゃなくて、そっちのほうがむしろ嬉しいです。

リーダー・岸優太から事前にアドバイスも

― これまで、舞台にはご出演された経験がありますが、映像作品でしっかり演技をするのは初めてとお聞きしました。

永瀬:舞台といってもジャニーズの舞台なので、エンターテイメント性が強いんですよね。舞台と映像の違いとしては、同じシーンでも映す人を変えたりして何回も撮影するので、それが新鮮でした。「そんな撮るんや!」って。俳優さんからしたら普通のことだと思うんですけど、僕にとっては初めてのことやったんで、ビックリしましたね。

― メンバーの中だと、平野紫耀さんも映画で主演を務めていますが、撮影前にアドバイスをもらったりお話を聞いたりはしましたか?

永瀬:紫耀とはそういう話はしていなくて、どちらかというと岸(優太)くんとしましたね。クランクインを迎える前に、どういうことをしていたのか聞きました。岸くんは、台本にいろいろ書くみたいです。とりあえず僕がやってみたのは、その人の細かい設定や場面ごとのバックボーンを考えること。映画の中で、話は切り替わっているけど、実は切り替わりの間に何があったとか、そういうことをできるだけ考えるようにしました。事前にどういうことをするかは、やっぱり人それぞれらしいです。

― 先輩にアドバイスをもらうことは?

永瀬:先輩といる時は、真剣な話ももちろんしますけど、せっかくなら楽しい話をワイワイしたいタイプなので、特にそういうことは聞いたりしませんでした。

― 撮影で一番思い出に残ったシーンは?

永瀬:たくさんあるんですけど、やっぱりクライマックスのシーンですね。仕えてくれている人がみんな執務室に集まって…というシーンなんですけど、そこはすごくいろいろな思いが込み上げてきて、ずっと泣いていました。あのシーンだけでも、2~3時間は撮影していたと思います。

あとは何気ないシーンなんですけど、翔くん演じる執事の衣更月と、扉の前で会話をするシーンの時に、僕が1回噛んだんですよ。でも止めたくなくて、そのままの表情で演技を続けたんです。なのに、距離が近いのもあって、翔くんが笑いだして「今笑わんかったらいけたって!」って、そういうやりとりが思い出に残ってますね(笑)。「なんで笑ったん!?」「いや、噛んでるから無理だろ」みたいな、ちょっとしたやりとりも思い出です。

― 花穎を演じるにあたって、難しかったところはありますか?

永瀬:お金持ちの御曹司なので、ナイフやフォークの使い方は難しかったですし、標準語なのでセリフのイントネーションもちょっと難しかったです。本読みの段階で、役名のイントネーションを注意されました。

― 永瀬さん自身が、花穎と似ていると感じた部分はありますか?

永瀬:この作品を知っていて、僕のことも知っている人からは「似てる部分があるよね」「花穎っぽいよね」と言っていただけることが多いです。天真爛漫というか、感情がすぐ表に出てしまうところや、言いたいことが上手く伝えられない不器用なところなど、照らし合わせると、自分でも似てるのかな、と感じるところがあります。

清原翔、永瀬廉(C)2019「うちの執事が言ことには」製作委員会
清原翔、永瀬廉(C)2019「うちの執事が言ことには」製作委員会

クランクアップで涙「俺はこんなに支えてもらっていたんだ」

― 実際に撮影が終わった後、手応えはありましたか?

永瀬:監督からは、ありがたいことに「日に日に花穎になっていってたよ」と言ってもらえたので、すごく嬉しかったです。クランクアップの時も、花束をいただけて。

― クランクアップでは、泣いていらっしゃいましたよね。

永瀬:そう。僕、普段は泣かないんですよね、マジで。感情が高ぶりましたね。久しぶりに涙というものを流しました。さっき話した最後のシーンでも、本当に花穎になっていたつもりだったので「俺はこんなに支えてもらっていたんだ」「改めてこれから頑張るからよろしくね」みたいな…たくさんの思いがあって、自然と泣けました。

― 神宮寺さんも、サプライズで駆けつけてくれましたね。

永瀬:あれは株を上げに来てましたね!(笑)でも嬉しかったですよ。「神、ありがとう」って言いました。ホンマは翔くんも来てくれる予定だったんですけど、仕事だったみたいで、翔くんに電話して「いや、なんでおらんねん!」「仕事と俺どっちが大事なん?」って冗談で言いました(笑)。そしたら、「仕事」って言われて、「おい!」って(笑)。でもそんなやりとりも嬉しかったです。

― 撮影中、“差し入れをどうするか問題”が勃発していましたが、その件はどうなりましたか?

永瀬:何を差し入れたらいいのかわからないので、事務所の方に頼みました(笑)。あとは神が買ってきてくれたものを「2人からってことにしよう」って言ってくれたので、お金を払って、2人からってことにしましたね。それが何だったか思い出せないんですけど、好評だったのは覚えています。結果オーライです!

― クレープ屋さんとか?

永瀬:いや、屋台系はね…さすがにちょっとまだ、マネーが。マネーが高そうなんで(笑)。

― (笑)。では、ぜひ次回に。

永瀬:はい!もっと大きくなったらやりたいと思います。

永瀬廉、恋愛映画にも意欲?ドS役を志願

― 今回の映画はミステリーが題材でしたが、次回挑戦するとしたら、恋愛系がいいですか?

永瀬:制服が似合ううちに学園ものには出演したいですね。恋愛系もやってみたいです。でも、殴り合うアクション系もいいなぁ。殺陣が学べるし、演技もできて、一石二鳥だなって思います。

― “壁ドン”に憧れはないですか?

永瀬:壁ドンかぁ~。壁ドンとか袖クルとか、そういう新しい何かを作るのもいいですよね!

― たとえば、何か思いつくものはありますか?

永瀬:今、絶対聞かれると思った(笑)。頭をフル回転させてるんですけど、ちょっと待ってくださいね。ネーミングセンスいいですよね、そういうものを作る人たちって…(と言いながらしばらく考える)。

― …特にない?(笑)

永瀬:いや、あります、あります!……ちょっとそれは、もうちょい時間ください(小声)。

― (笑)。では、言ってみたいセリフは?

永瀬:あ、俺あれが言いたいです!「俺と付き合いたいんだろ?」みたいなやつ。道明寺じゃないですけど、あそこまでのキャラも面白いなと思います。

― 似合いそうですね。ドS系!

永瀬:ですかねぇ。紫耀よりドS系!『ういらぶ。』よりドS系!

― 次回作も楽しみにしています。ありがとうございました!

(modelpress編集部)

映画『うちの執事が言うことには』

ポスター(C)2019「うちの執事が言ことには」製作委員会
ポスター(C)2019「うちの執事が言ことには」製作委員会
5月17日(金)全国ロードショー
出演:永瀬廉King & Prince)、清原翔、神宮寺勇太(King & Prince)、優希美青、神尾楓珠、前原滉、田辺桃子、矢柴俊博、村上淳、原日出子、嶋田久作、吹越満、奥田瑛二
原作:高里椎奈「うちの執事が言うことには」(角川文庫刊)
監督:久万真路
脚本:青島武
主題歌:King & Prince「君に ありがとう」(Johnnys’ Universe)
配給:東映

<STORY>

日本が誇る名門・烏丸家の27代当主となった花穎(永瀬廉)は、18歳にして既に飛び級で大学を卒業する程の頭脳明晰、しかも色彩に関して特別な能力を備えている。

留学先から戻ってくると、突然の引退を宣言した先代当主の父・真一郎は行方がわからず、そこにいたのは幼少時代から全幅の信頼を寄せる老執事・鳳ではなく、新しい執事だという仏頂面の見知らぬ青年・衣更月蒼馬(清原翔)だった。

父・真一郎が遺した突然の発令により、不本意ながらも衣更月と主従関係を結ぶ羽目になった花穎。まだ自覚が足りない若き当主・花穎と、仏頂面で新米執事・衣更月との関係には、ビミョーな空気が流れる。

そんな中花穎は、招待された芽雛川家次男のバースデーパーティーで、ある事件に巻き込まれる。親しげに近づいてくる大学生にして企業家の赤目刻弥(神宮寺勇太)とは何者なのか?

さらに、次々に起こる不可解な出来事…烏丸家に上流階級の陰謀が降りかかる。花穎と衣更月は、烏丸家を守り抜くことができるのか―。

永瀬廉(ながせ・れん)プロフィール

1999年1月23日生まれ。東京都出身。2011年4月にジャニーズ事務所に入所し、2014年公開の映画『忍ジャニ参上!未来への戦い』でスクリーンデビュー。2018年5月、King & Princeとして「シンデレラガール」でCDデビューを果たす。現在放送中の日本テレビ系土曜ドラマ「俺のスカート、どこ行った?」に出演中。5月17日公開の映画『うちの執事が言うことには』で初主演を飾る。6月19日に本作の主題歌「君に ありがとう」も収録された1stアルバム「King & Prince」をリリース。

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