2019年最注目バンド・sumika、快進撃の理由とは?メンバーがブレイクまでに感じた「夢を叶える秘訣」<モデルプレスインタビュー>
2019.03.12 20:20
views
片岡健太(Vo./Gt.)、荒井智之(Dr./Cho.)、黒田隼之介(Gt./Cho.)、小川貴之(Key./Cho.)からなる4人組バンド「sumika」(スミカ)が2ndアルバム『Chime』(チャイム)を3月13日にリリース。モデルプレスは音楽ファンのみならず、幅広い層から人気を拡大させているsumikaにインタビューを行った。“今年の顔”になりえる彼らが今感じていること、そして紆余曲折を経ながら大ブレイク間近まできた理由を探った。
「JR SKISKI」キャンペーンテーマソングも担当、大注目のバンド・sumika
様々な人にとっての“sumika(住処)”のような場所になってほしいとの願いを込めて、2013年5月に結成したバンド。ポップで爽快な明るいメロディーで、聴いた人をハッピーにさせるような音楽が多い。昨年9月公開の劇場アニメ『君の膵臓をたべたい』でオープニングテーマ・劇中歌・主題歌の3曲を担当したほか、12月にSEKAI NO OWARIやback number、[ALEXANDROS]らがテーマソングを務めてきた冬の風物詩「JR SKISKI」で『ホワイトマーチ』を書き下ろすなどして、一気に注目度が高まった。今年3月からは日本武道館・横浜アリーナ・大阪城ホールを含む自身最大規模全国16か所24公演のホールツアーを行う。sumika快進撃の理由、片岡健太「自分はすごく腑に落ちている」
― 音楽ファンだけではない層まで着実にsumikaの曲が届き始めていますが、今のバンドの勢いを片岡さんはどのように感じていますか?片岡:そうですね、スタッフチームがちゃんと自分たちが作る音楽を正しく広げてくれているな、という感覚がすごくあって。今日もモデルプレスさんの読者に届く機会を作ってもらいましたし。あとはやっぱり音楽家なのでライブを大事にしているんですけど、一人ひとりがこの1年で本当にパワーアップしたなと。全員がsumikaの音楽をより良くするためにどうしたらいいのかって悩んで、情熱を燃やしてくれている結果がライブに現れているんですよね。
そんな中でsumikaを聴いてるよ、と言ってくれる方が増えているので、自分はすごく腑に落ちている。みんながちゃんと燃えているからなんだって。だから素直に喜べます。たくさんの人に届き始めている理由がわからない、っていう無責任なものでは決してないから。こうなってほしいという景色にちゃんとなっています。
― 求められるハードルも高くなってきていると思います。それにプレッシャーは感じていますか?
片岡:感じていないって言っちゃうと、それはやっぱり強がりなのかなって。不安はもちろんあるんですけど、でもそれ以上にメンバー同士、スタッフチームがいろいろと言える関係性なので、一人でその不安を背負うってことは今のところないです。この1年、話し合う機会が本当に多かったので、すごく信頼もできるようになったし、謎の不安感は消えました。そう思うと、精神的にはとてもポジティブな方向に向いていますね。
― ここまでくると、どうしてもさらなる飛躍を期待してしまいます。今年の顔にもなりえる可能性を秘めている中で、大型音楽番組や年末の紅白歌合戦などは意識していますか?
片岡:そういうところで歌えると、いろんな方の目に触れられるので、オファーがあればそれはもちろん嬉しいと思います。ただそういった自分の主観で感じる喜びの一方で、僕は大事な人が喜んでくれるっていうのが一番のモチベーションなんです。メンバー、メンバーの親、スタッフ、スタッフの子ども、そういう人まで喜んでくれるのが本当に嬉しい。だからそういう光栄な機会がもし可能性としてあるのであれば、さらに喜んでくれる人が増えると思うので楽しみです。
sumikaが語る“夢を叶える秘訣”
― この1年でブレイクアーティストの筆頭に名前が並ぶことも増えてきたsumikaさんですが、ここまでくるのは決して平坦な道ではなかったと思います。モデルプレス読者には夢を叶えたいと頑張っている女の子が非常に多いのですが、みなさん一人ひとりが思う“夢を叶える秘訣”をぜひ教えてください。小川:成功するためには高い壁が絶対に出てくると思うんですけど、そんなときは少し立ち止まって「どうやったら超えられるのか」って自分自身でしっかり考えることが大切だと思います。一人で戦っているんじゃないと意識すると、急に景色が開けてくることもありますね。ついつい一人でやろうとなりがちなんですけど、力を合わせるって本当にすごいこと。安心感が生まれるのか、いきなり強くなれる瞬間があるんです。あとは常に挑戦し続けていくことを忘れないようにしています。
荒井:やっぱり続けることですね。今のsumika、今の自分になるまで、本当にいろんな選択肢があったんです。その度に続けるか続けないかという二択があって、その度に自分は“続ける”を選んできたから、今ここにいる。続けていればいつか絶対に夢が叶うとは言えないんですけど、やっぱり続けていないとそのチャンスも訪れてこない。続けた先にあったのが今の景色なら、本当に続けてきて良かったと思います。
黒田:僕も続けることです。続けるといろんな人と関わることができて、続けることで仲間が増えます。仲間ができると、できることが増えていきます。続けないとわからなかったことがわかる瞬間もあります。いろんな人と話していろんなことに興味を持つのが最初の一歩だと思います。
片岡:夢を“叶える”の漢字って“口”って書いて“十”って書くんです。だから口に出して10回誰かに言わないと叶わないってことなんだろうなと僕は思っていて。なので自分がやりたいと思ったことは、できるかできないかは置いておいて、まず人に言うようにしています。もしそれができなかったら嘘つきって言われるかもしれないですけど、きっと何倍も悔しいって思うから、さらに頑張ることができるんです。あと自分が夢を語ることで、叶えてあげようって思ってくれる人がいるかもしれない。そういう人たちが夢に導いてくれるかもしれない。僕の場合、そういう出来事がこれまで結構多かったです。叶うか叶わないかは別として、まず人に言うってことが大事なんだと思います。
sumikaの“挫折から這い上がる方法”
― ありがとうございます。大きな夢を目指せば目指すほど、その過程で挫折もあると思います。みなさんは諦めそうになったとき、どのように自分を奮い立たせますか?小川:自分は今までの悔しさとか憤りをずっと溜め込んでいるタイプなので、いつか見返してやる、という気持ちでいろんなことを乗り越えてきました。あとは自分の周りの人に笑顔になってもらいたいというのがすごく強くて、それも原動力になっています。
荒井:僕は自分の気持ちに素直になるようにしています。いろんな常識とか概念とかそんなことを1回抜きにして、自分はやりたいの?やりたくないの?って考えるんです。自分の本意ではない道を選んだ自分を想像すると、やっぱりしっくりこないんですよね。それで再認識するんです。僕は今やっていることを止めちゃいけないんだなって。
黒田:僕は人に相談します。失敗したなっていうときは同い年の友だちや先輩、後輩と飲みに行って話して、そうすると荒井さんと同じになっちゃうんですけど、自分がやりたいのか、やりたくないのか、というところに辿り着くんです。話を聞いてくれた人も、結局やりたいんでしょ?続けたいんでしょ?って言ってくれる。答えはわかってるんですけど、それでまた前を向けます。
片岡:例えば音楽をやる上で挫折みたいなことがあったら、ゲームをしたりスポーツをしたりご飯を食べに行ったりとか、そういうことで気分転換するのもいいとは思うんですけど、僕らの夢は音楽をやっていくことなので、最終的には音楽で抱えた悩みは音楽をやることでしか解決できないんです。そうやって腹をくくって向き合わないと、結局なにも先に進まない。もし進んだ気になっているんだとしたら、それはたぶん手を抜いているんだと思います。気分転換も腹をくくった上でする。逃げちゃいけないんです。僕の中で音楽はそれくらい一番やりたいこと。だからどんなに大変なことがあっても続けられている。一番やりたいことに向き合うという着地点さえブレなければ、きっと自分の悩みは晴れると思っています。なので答えとしては、挫けそうになっても諦めそうになっても“向き合う”ってことですね。
フロントマン片岡健太が“あなた”に込める思い
― 素敵なメッセージありがとうございます。メッセージでいうと片岡さんがライブのMCで「大切な人の大切な人にも届きますように」と言っていたのが、すごく心に響きました。そしてもう一つ「あなたに向けて歌います」という言葉も印象的だったのですが、そこに込められている思いなどはありますか?片岡:“あなた”という呼び方に関しては、やっぱりライブをやるとなると、1万人の会場、1万人の客席に向けて我々が演奏することになるんですけど、じゃあヴォーカルの僕からの目線だったら“1対1万”なのかって考えたことがあるんです。でもそれは違って、僕は“1対1×1万”、要するに“あなた×1万”。“1対1万”だったら僕から“みんな”だと思うんですけど、“1対1”でやるという感覚でいれば、例え会場が100人でも1000人でも1万人でも変わらなくなるんですよね。だから呼び方が“あなた”ってなるのは僕にとってすごく自然なことだなと思います。
2ndアルバム『Chime』女性に特に聴いてほしい1曲
【片岡】12曲目の『あの手、この手』。この曲、1番は男性ヴォーカルなんですけど、2番からゲストヴォーカルの吉澤嘉代子さんに切り替わるんです。恋の価値観の違いを歌詞にしているので、女性が聴いたときにどういう感想を抱くのか気になりますね。
【黒田】
すごい難しい質問ですね(笑)。僕は7曲目の『秘密』。初めて歌詞付きの曲を聴いたとき、キュンキュンしながら聴いていました。2番とか特に。昨日と同じような今日だけど確かに違うみたいな感じ。僕はたぶん男の子的な視点なんですけど、女の人にはどう響くのか知りたいです。
【小川】
1曲目の『10時の方角』。女性限定というわけではないかもしれないんですけど、背中を押せる曲。追い風を吹かせることができる曲。大切にしているものがある人をしっかり肯定できる曲。ぜひいろんな方に聴いていただきたいです。
【荒井】
1曲だけを選ぶのって大変ですね(苦笑)。でもやっぱり『Familia』はテーマの一部に結婚ということが入っているし、その中でも「僕の心 指に収まって♪」という歌詞が「なるほどすごい、そういう言い方するか!」って驚きがあって好きですね。ハッピーでプラスのエネルギーに満ちている曲なので、女性の方にぜひとも聴いてほしいですね。
…あともう1曲!(笑)10曲目の『Flower』。反骨精神というか、今に見ていろよ、という気持ちに僕はすごく共感して。男性の意見かもしれないですけど、女性の方にも響いたらいいですね。この曲で少し前向きになってもらえたら嬉しいですし、生きるエネルギーになったらいいなと思います。
2ndアルバム『Chime』収録曲
01.10時の方角02.ファンファーレ/劇場アニメ『君の膵臓をたべたい』オープニングテーマ
03.フィクション/フジテレビ“ノイタミナ”TVアニメ『ヲタクに恋は難しい』オープニング・テーマ
04.Monday
05.ホワイトマーチ/JR SKISKI 2018-2019 キャンペーンテーマソング
06.Strawberry Fields
07.秘密/劇場アニメ『君の膵臓をたべたい』劇中歌
08.春夏秋冬/劇場アニメ『君の膵臓をたべたい』主題歌
09.Hummingbird's Port(Instrumental)
10.Flower
11.ペルソナ・プロムナード
12.あの手、この手
13.ゴーストライター/フジテレビ系『痛快TV スカッとジャパン』“ファミリースカッと”テーマソング
14.Familia
(modelpress編集部)
【Not Sponsored 記事】
関連記事
「インタビュー」カテゴリーの最新記事
-
アレン様はなぜ崇拝される?整形総額1億円超え・20万円バスツアーが倍率14倍 いじめ経験経て身についた“怒りを我慢しない人生”【「全ア本」インタビュー前編】モデルプレス
-
“日本一のイケメン高校生”黒木聖那くん、高橋文哉の言動が人生の軸に リベンジ裏のプレッシャーも語る【「男子高生ミスターコン2024」インタビュー】モデルプレス
-
日本一かわいい高校生・はるあさん、“バレー女子”から表舞台目指した理由 CM出演経験も【「女子高生ミスコン2024」インタビュー】モデルプレス
-
日本一のイケメン中学生・井原泰知くん、表舞台初挑戦で夢に前進 成長実感したコンテスト期間振り返る【「男子中学生ミスターコン2024」インタビュー】モデルプレス
-
日本一かわいい中学生・ゆなさん、過去にはキッズモデルも経験 将来の夢&憧れの存在に迫る【「JCミスコン2024」インタビュー】モデルプレス
-
MEGUMI、“垢抜ける”秘訣は「1日5分でも…」 独自のお風呂ルーティーンも明かす<インタビュー>モデルプレス
-
【PR】【スタンミ×中山楓奈対談】ゲーム配信×スケートボードの意外な共通点とは?お互いのカルチャーに刺激レノボ・ジャパン合同会社
-
佐藤健「本当に好きなものはないですか?」目標見つける一歩語る 永野芽郁と共通する“夢を叶える秘訣”とは【「はたらく細胞」インタビューVol.3】モデルプレス
-
永野芽郁、佐藤健と「半分、青い。」以来6年ぶり再共演「絶対に守ってくれるだろうという安心感があった」【「はたらく細胞」インタビューVol.2】モデルプレス