モデルプレスのインタビューに応じた伊藤桃々 (C)モデルプレス

復刊の「egg」看板モデル伊藤桃々に迫る “白ギャル”スタイルを確立するまで「清楚になることはない」<モデルプレスインタビュー後編>

2019.03.01 13:32

雑誌「egg」モデルの伊藤桃々(いとう・もも/18)がモデルプレスのインタビューに応じた。恋愛リアリティーショー「オオカミくんには騙されない」の2018年7月から10月に放送されたシリーズ「太陽とオオカミくんには騙されない」(AbemaSPECIALチャンネル)で見せたピュアな恋愛観が共感を呼んだ伊藤は、“ギャル=小麦色の肌”という概念を覆し、“白ギャル”という新たなギャル像を確立。「モデルプレスヒット予測」10代モデル部門に“次に来るギャルモデル”として選出された。1日には日本テレビ系バラエティ「ヒルナンデス!」(毎週月~金曜 11:55~13:55)の人気コーナー「3色ショッピング」に出演。イマドキギャルの代表としてバラエティ番組への露出も増加している彼女に、5月に雑誌の復刊が決定した「egg」の看板モデルとして同誌にかける思いや、“白ギャル”のスタイルを確立するまで…、今後の夢にも迫った。【後編】

伊藤桃々、5月に雑誌で復刊する「egg」で看板モデルとして活躍

1995年の創刊以降、ルーズソックスやコギャル、へそ出しルックなど渋谷を中心とした数々のギャルカルチャーを生み出し、最盛期には50万部を誇った同誌。しかし、2014年頃から「ギャル」とは対極にあった「清楚」「ナチュラル」といったトレンドの台頭により、ギャル誌マーケットが縮小し、多くの雑誌が休刊。特に「egg」の休刊は業界に衝撃を与えた。

休刊号となった2014年5月31日発売の「egg」7月号(大洋図書)
休刊号となった2014年5月31日発売の「egg」7月号(大洋図書)
2018年3月にWEBで復活してからはYouTubeチャンネルを中心に渋谷女子高生のリアルを発信。2019年1月25日、WEB版「egg」の公式Twitterにて「このツイートが1万RT達成すれば、5月にeggが雑誌で復活します!」との企画が行われ、わずか2時間程度で目標の1万リツイートを達成。2019年5月1日発売(予定)に向け編集・制作する運び(発行・発売:大洋図書)となっている。

そんな今勢いを盛り返している「egg」の新たな顔として、活躍しているのが伊藤だ。

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伊藤桃々「egg」加入のきっかけは「ノリで」

伊藤桃々 (C)モデルプレス
― まず、デビューのきっかけを教えて下さい。

伊藤:最初はたまたま東京で知り合った友だちに「egg」に誘われて、ノリで入りました。友だちはモデルにそんなに興味がなかったみたいでうちが「やってみたい」と言って。それが一昨年の12月くらいのことで、それから事務所に入りました。

― それまで芸能界に興味はありましたか?

伊藤:モデルさんが好きで憧れていました。ギャル誌の読者モデルに応募したこともあります。

伊藤桃々 (C)モデルプレス
― 伊藤さんといえばTikTokも人気ですが、いつ頃始めましたか?

伊藤:TikTokは暇つぶしで、「egg」入ってからなので去年の1月ぐらいかな?すっごく暇で始めたんですけど、ある日起きたらTikTokをきっかけにTwitter、インスタのフォロワーも増えていて通知が止まらなくて。「バズるってこういうことか」って。驚きました。

― 1番バズったのは?

伊藤:“すっぴんからのメイク”かな。当時流行っていて、全部オールバックして、ガチのすっぴんで、そこからガチガチのギャルメイクといういつもしていた流れを動画にしたら結構バズりましたね。

伊藤桃々“白ギャル”誕生のきっかけは?「ギャルになろうと思っていたわけではない」

伊藤桃々 (C)モデルプレス
伊藤桃々 (C)モデルプレス
― ギャルになったのはいつ?

伊藤:今の高校に転入してからです。中学でもちょくちょくギャルの時期があったんですけど周りがギャルだったので皆と違う方が良くて清楚になってみたり、そのときどきやりたいことをやっていてバラバラだったんですよね。で、高校に入ったら校則が厳しくて何もできなくて、そのタイミングで芸能活動を始めたので、2年生になるくらいで通信に転入しました。

― 今の白ギャルスタイルは、どのようにできあがってきましたか?

伊藤:中学生のときから「ギャルになるんだったら絶対白ギャルが良い」と決めていました。目指しているものはずっと変わっていなくて、ファンデーションは一番明るい色で肌を白くする、冬でも日焼け止めは欠かさない、目は垂れ目、カラコンはハーフ風じゃなくてデカ目で甘い雰囲気を出す、クルンとしている前髪が大事とか。清楚メイクのときからそれはずっとしてきたし根本は変わらず続けてきたことです。

伊藤桃々 (C)モデルプレス
― 自然と自分の好きだったスタイルを1つ1つ取り入れていったら今のスタイルが完成した?

伊藤:そうなんです。自然になりました。ギャルになろうと思っていたわけではなくて好きなことだけをやっていて、どうやったら可愛くなれるか、とか、どうやったら自分が満足するかを追求していたら「ギャル」と言われました。それで「私ギャルなんだ」みたいな(笑)。

― 髪色は明るい色が好みですか?

伊藤:明るいのが好きですね。去年ずっとハイトーンで「オオカミくん」のときは金髪だったんですけど寒いので季節ごとに変えていこうかなと思って今は落ち着かせています。

― 昔から憧れている人は誰ですか?

伊藤:沢山いますが、武藤静香さん。

伊藤桃々 (C)モデルプレス
― そもそも“白ギャル”というジャンルはどこから?

伊藤:今まで白ギャルとはそこまで言われてなかったかもしれません。「egg」の編集部の方が名付けてくれました。肌は白か黒かっていう話になったときに「絶対黒い方が良い」という子がいて、うちはすごいびっくりして「白でしょ」みたいになって、それで「白ギャル」「黒ギャル」とつけられてそこから「自分って白ギャルなんだ」と思って言うようになりました。

― じゃあ「egg」発祥なんですね。「ギャルといえば黒」という雰囲気ではなかったんですか?

伊藤:いや「egg」は本当に好きなことをやっていればいい、と言ってくれるので、アドバイスはあるんですけど強制はないので、皆自分の好きなスタイルを貫いています。本当に皆バラバラで、めちゃくちゃ古風というか伝統的なギャルもいるし、ケバい子もいるし、大人っぽい子もいるし、甘ギャル、原宿系ギャルとか色々います。

― “白ギャル”を自称し始めてからファンの反応はどうですか?

伊藤:「桃々ちゃんみたいな白ギャルになりたい」と言ってくれる子がめちゃくちゃ増えました。すごく嬉しいし、真似して欲しいなと思います。

― 伊藤さん自身はギャルの定義は何だと思いますか?

伊藤:自分の好きなスタイルを貫いていること。周りに流されずに好きなメイクやファッションをしていることですね。

伊藤桃々、ギャルへの偏見に驚き

伊藤桃々 (C)モデルプレス
― 「egg」の雑誌としての復刊が1月に決まりました。「egg」モデルの中では、やはり復刊は大きな目標でしたか?

伊藤:皆が1番目指していたことだと思います。WEBも楽しいんですけど、反応が少ない部分があって、WEBだけじゃ見てくれないし、「egg」に入っているから有名になれるとは限らないので、1人1人のSNSがめっちゃ重要で、それぞれがファンを付けて頑張ろうという思いでやってきました。

― 「egg」を通じて伝えていきたいことは?

伊藤:ギャルに偏見を持たれる時代になっちゃったなとすごく思うので、ギャルの良さをもっと今の中学生とか高校生とかに知ってもらいたいし、「ギャル可愛い」と思ってもらってギャルが増えてほしいです。私は前の渋谷を知らないので分からないんですけど、前から渋谷にいた「egg」の子たちは「渋谷が大人しい」とか「もっとギャルいたのに」と言っていて、そういう言葉を聞くとすごく悲しくてうちらが頑張らなきゃ、とすごく思うんです。ギャルは1人よりも皆で集まって集団でいるのが可愛いんですよね。だからそういうのがまた見られたらなと思います。

― 偏見を感じることはありますか?

伊藤:「オオカミくん」に出たことで、「今までギャル嫌いだったけど、桃々ちゃん見て好きになった」とか「怖かったけどイメージ変わった」とか、そういう風に言われることが多くて、私自身は偏見がなかったので、「そんな偏見あったんだ。皆からしたら怖くて嫌なものだったんだ」と驚きました。

伊藤桃々、夢は大きく「女社長になりたい」

伊藤桃々 (C)モデルプレス
― 漠然とでもいいんですけど、今後の夢を教えて下さい。

伊藤:今年は地上波のテレビに100本出る!(マネージャーに)行けますよね?

― マネージャーさんと目標を決めているんですか?

伊藤:そうなんです。最近、ちょくちょく地上波のテレビ出させてもらって、でも、ゆきぽよさん(木村有希)を沢山見るので悔しいと言うか、私ももっと出たいなって思いますね。将来女社長になりたいんです。

― いいじゃないですか!愛沢えみりさんみたいにアパレルとか色々プロデュースするとか?

伊藤:そうです。えみりさんはそういう部分で憧れています。

伊藤桃々 (C)モデルプレス
― では、ギャルはずっと貫いていく?

伊藤:そうですね。清楚になることはないかなと思います。将来女社長になるために、今年も来年も沢山テレビに出て、ファンをもっと増やして、イベントも沢山出て、10代のうちににこるんさん(藤田ニコル)ぐらいまで頑張りたいです。

― 最後にモデルプレス読者に向けて、伊藤さんの夢を叶える秘訣を教えて下さい。

伊藤:何だろう?自分からガツガツ行くことかな。そんなつもりはないんですけど、大人にも意見してしまうのでよく「すごい喧嘩売るよね」と言われます(笑)。自分が納得していない状態で仕事をしても多分顔に出るし全力でできないんで納得しないとやらないですね。自分から掴みに行くことが大事だと思います。

― ありがとうございました。

(modelpress編集部)

伊藤桃々(いとう・もも)プロフィール

伊藤桃々 (C)モデルプレス
伊藤桃々 (C)モデルプレス
2000年12月16日生まれ、静岡県出身。18歳の高校3年生。雑誌「egg」のギャルモデルとして活躍。「TikTok」でもフォロワー数37万人超と抜群の人気を誇る、次世代ギャルの代表格。恋愛リアリティーショー「太陽とオオカミくんには騙されない」出演で話題を呼び、2018年11月発売の雑誌「ヤングアニマル」22号で初グラビアに挑戦。2019年は、ファッションイベント「KANSAI COLLECTION 2019 SPRING & SUMMER」、「SDGs推進 TGC しずおか 2019 by TOKYO GIRLS COLLECTION」への出演も決定している。3月31日より、自身初プロデュースのカラーコンタクトを「TwinkleEyes 1day」の新シリーズ・ピーチシリーズとして発売予定。

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