モデルプレスのインタビューに応じた宮原健斗(C)モデルプレス

“史上最年少三冠王者”全日本プロレス・宮原健斗のファンが急増中「僕らの世代で変えていきたい」次世代エースの素顔とは<モデルプレスインタビュー>

2019.02.21 12:00

全日本プロレスに所属し、史上最年少で三冠ヘビー級王者に輝いた宮原健斗(みやはら・けんと/29)選手が、モデルプレスのインタビューに応じた。“プ女子”と呼ばれる女性プロレスファンも急増する中、次世代を担うスター選手として注目を集める彼の素顔とは。

“史上最年少三冠王者” 宮原健斗

宮原選手は2008年、現在タレントとしても活動する佐々木健介氏が運営する「健介オフィス」からデビュー。2014年より全日本プロレスに所属し、2016年2月には史上最年少、また平成生まれの選手として初めてPWFヘビー級王座、インターナショナル・ヘビー級王座、ユナイテッド・ナショナル・ヘビー級王座の統一王座である三冠ヘビー級王座を獲得。

圧倒的な実力だけでなく入場時の華やかなパフォーマンスや試合後のマイクパフォーマンスも高い人気を誇り、全日本プロレスに新たな風を吹き込んでいる。

― まずはプロレスラーを目指したきっかけから教えてください。

宮原:プロレス好きな父親の影響で、小さい頃からプロレスを見て育ったんです。少年時代は体が細かったので、体の大きい男性に憧れもありました。友達はやっぱり野球とかサッカーばっかりでしたけど。

― お友達と同じように他のスポーツをやろうと思われたことはなかったんですか?

宮原:中学まで野球をやっていたんですけど、でも心の中にはずっとプロレスラーという夢がありました。

― 実際やられている人が身近にいない中で、その道に進むというのは結構勇気が必要だったのでは?

宮原:そうですね。なんかでもやっぱり変わった少年だったんでしょうね(笑)。

― ご両親も反対せずに?

宮原:特には。僕があまりにもプロレスに夢中だったんで、自ずとそういう世界に入るんじゃないかなとは思っていたと思います。

― でもやっぱり怪我が多かったりもするじゃないですか。いくら好きでもご両親としては心配だと思います。

宮原:そうですね。僕ら全日本のプロレスラーって、年間で140試合ぐらいあるんですよ。

― 140試合!

宮原:単純計算で月に10試合以上になるので、怪我はつきもの。それをケアしながらやっていく。僕プロレスラーになって11年になるんですけど、親はきっと心配ですよね。多分何年経っても。

宮原健斗、ファン層拡大の手応えは?

宮原健斗(C)モデルプレス
宮原健斗(C)モデルプレス
― 宮原選手はここまですごく順調にキャリアを重ねられている印象なんですが、これまでにスランプだったり、挫折を感じたことはありましたか?

宮原:あります。全日本プロレスに入る前は、タレントの佐々木健介さんと北斗晶さんご夫婦が運営されている「健介オフィス」に7年ほどいたんですけど、あの頃は試合数があんまりなくて、月に3試合という時もあったんです。やっぱりプロレスラーは試合をして表に出て初めてプロレスラーだと思っているので、あの頃は気持ち的につらかったですね。

― モチベーションの維持が難しいと。

宮原:そうです。せっかく練習しても表現する場所がない。スランプだったと思います。

― 宮原選手は勝敗はもちろんですけど、トータル的なエンターテイメント性にもこだわっていると伺いました。

宮原:はい。入場から試合後のマイクパフォーマンスまで、お客さんを飽きさせないということはすごく意識していますね。自分が小さい頃好きだった選手もそういう華やかな選手が多かったので。

― 今、プロレス好きな女性も増えていますね。ファン層が拡大しているという実感はありますか?

宮原:感じます。お客さんも以前は男性がほとんどだったんですけど、最近は女性の方もすごく増えました。

― 女性ファンが増えている理由はどんなところにあると思いますか?

宮原:草食系男子が多いと言われていますが、やっぱり女性は肉食を求めているんじゃないでしょうか。プロレスは裸一貫でリングに立つ。何も言い訳ができないですから。

― でも宮原選手と今日お会いしてみて、いい意味であまりプロレスラーっぽく見えないなと思いました。ヘアスタイルとかファッションもリングでのイメージとは全然違うので。

宮原:ありがとうございます。それを狙ってるんです(笑)。どの世界のどんな表現者も第一印象で「かっこいい」と思ってもらうことって大事じゃないですか。やっぱり女性にはまだまだプロレスラーってダサいとか男っぽいみたいなイメージがありますから、僕らの世代でそこも変えていきたいと思っています。

― SNSなどリング外からもファンの新規開拓に向けアプローチされているのも、そういった思いがあるからですか?

宮原:そうですね。表に出て表現することは嫌いじゃないので、SNSは向いているかなと思っています。使えるものは使うっていうのが僕のやり方なんで。

― ファン開拓のためなら全て使っていくと(笑)。

宮原:はい。なんでもやりますよ。プロレス界だけじゃなく、同世代のいろんなジャンルの人達には負けたくないという思いもやっぱりあります。今どの世界の方もSNSの使い方も上手だし、オリンピックの後のインタビューとか見ていると喋りも本当に上手いですよね。ファッションとかもかっこいいじゃないですか。

― たしかに。セルフプロデュース力に長けている印象です。

宮原:そうそう。そういうところでまだプロレスは遅れを取っているのかなと思います。だからサッカー選手が着ているようなかっこいいスーツを真似しようかと思ったんですけど、僕らレスラーは体の規格が違うからか全然似合わなかったです(笑)。

宮原健斗、好みの女性のタイプは?

宮原健斗(C)モデルプレス
宮原健斗(C)モデルプレス
― では、ここからは女性向けメディアらしく、宮原選手の好みのタイプなどもお伺いしたいと思います。

宮原:こういう質問されることあんまりないので、恥ずかしいですね。

― (笑)。どんな方が理想ですか?

宮原:やっぱり僕らは地方遠征が多いので、ホッとする場所があったほうがいいかもしれないですね。

― 帰りたくなるような場所を作ってくれる人。

宮原:はい。そういった女性が好きです。僕あんまり表に出るキャッキャしたタイプの女性が苦手で。自分が出るのは好きなんですけど、女性は僕と真反対の人が好き(笑)。

― 同じようなタイプの方はNGということですね(笑)。ちょっと控えめな方が?

宮原:そうですね。はしゃぎすぎない方が好きです。

― なるほど。では、女性の方へのアピールポイントを挙げるとしたら?

宮原:プロレスラーって聞くと結構構える女性多いですけど、僕、意外ととっつきやすいタイプですよ。リーズナブルっていうか。

― リーズナブル(笑)。

宮原:リーズナブルなチャンピオンです。

宮原健斗(C)モデルプレス
宮原健斗(C)モデルプレス
― そのギャップはすごいですよね。女性にとってスタイルキープは永遠の課題なんですが、プロレスラーの宮原選手から見て、女性が鍛えた方がいい部位はどこでしょう?

宮原:結構女性からよく聞かれるんですけど、お尻はすごく大事です。お腹を引っ込めたいときとかも、まずお尻から鍛えるといいですよ。腹筋って体幹なので、お尻を鍛えるとそれに伴って腹筋も自ずとついてくるんです。

― 勉強になります。トレーニング以外に大事なことはありますか?

宮原:食事ですね。食事が体作りの6割ぐらいを占めると思います。がむしゃらにトレーニングしても、食事を疎かにしていたらダメですよね。

― 宮原選手も食事には気をつけている?

宮原:そうですね。あんまりお菓子は食べない、夕方以降は炭水化物は摂らないとかそういった基本的なことですけど、体作りってやっぱり積み重ねなんですよね。だから、女性は特にいろんなダイエットが流行ってますけど、ストレスが溜まらない程度でいいと思うんですよ。極限までやっちゃうとリバウンドしちゃうので、ストレスが溜まらない程度にやっていけば意外と楽しくやれると思います。

宮原健斗の“夢を叶える秘訣”

宮原健斗(C)モデルプレス
宮原健斗(C)モデルプレス
― では最後に、これまで夢を叶えるために実践してきたことや“夢を叶える秘訣”があれば教えてください。

宮原:コツコツと積み重ねることは意識しています。何事もぽんぽんジャンプしていくことはないと思ってるんで。チャンスを掴むためにコツコツ努力はやってきたかなと自負しています。

― コツコツ頑張ることがつらかったり、面倒くさいと思うことはないですか?

宮原:いや、ありますね。面倒くさいと思っても、とりあえずトレーニングルームに行ってみるっていうのが僕のやり方です。1日が終わる時にあんまり後悔したくないんですよね。「あぁ、あの時あそこで妥協したな」とか思いたくないので。

― では、それを踏まえて宮原選手の今の夢を教えて下さい。

宮原:やっぱりもっともっと有名になりたいっていうのは、根本にあります。プロレスラーも表現者なので、プロレス業界関係なくもっと有名になりたいというのは大きな夢です。

― 最後に読者の方にメッセージをお願いします。

宮原:プロレスを見たことない方にももっと魅力を伝えたいと思っています。僕のSNSをチェックしていただいて、ぜひプロレスにも興味をもって見ていただければと思います!

― ありがとうございました。

(modelpress編集部)

宮原健斗(みやはら・けんと)プロフィール

生年月日:1989年2月27日
出身地:福岡県
身長:186cm
体重:102kg
得意技:シャットダウンスープレックスホールド、ジャーマンスープレックス、ブラックアウト、スネークリミット
趣味:自撮り、ファッション
特技:マイクパフォーマンス

2008年2月11日、東京後楽園ホール・対 真田聖也戦でデビュー。16年2月にゼウスとの「三冠ヘビー級王座決定戦」で勝利し「史上最年少三冠王者」となった。

宮原健斗Twitterアカウント : @KentoMiyahara
宮原健斗 Instagramアカウント:@kento_miyahara

<全日本プロレス興行スケジュール>
「2019 EXCITE SERIES」
2月24日(日) 15時00分開始 神奈川・横浜文化体育館 [最終戦]
※宮原健斗「三冠ヘビー級王座」防衛戦

「2019 DREAM POWER SERIES」
3月19日(火) 18時30分開始 東京・後楽園ホール

「2019 Champion Carnival」
4月4日(木)18時30分開始 東京・後楽園ホールl[開幕戦]
4月25日(木)18時30分開始 東京・後楽園ホール
4月28日(日)18時30分開始 東京・後楽園ホール
4月29日(月・祝)18時30分開始 東京・後楽園ホール[優勝決定戦]
【Not Sponsored 記事】

関連記事

  1. 八千草薫、がん治療のため休業を発表 昨年手術していた
    八千草薫、がん治療のため休業を発表 昨年手術していた
    モデルプレス
  2. 映画監督・園子温さん、救急搬送と報道 心筋梗塞か
    映画監督・園子温さん、救急搬送と報道 心筋梗塞か
    モデルプレス
  3. 元チャイドル野村佑香、第2子出産を発表
    元チャイドル野村佑香、第2子出産を発表
    モデルプレス
  4. Atsushi“注目のアンチエイジング”スープにスタジオ絶賛
    Atsushi“注目のアンチエイジング”スープにスタジオ絶賛
    モデルプレス
  5. 日本初のKOLサークル「Xronos」、初の試み発表<Xronos Teens Fes>
    日本初のKOLサークル「Xronos」、初の試み発表<Xronos Teens Fes>
    モデルプレス
  6. Fear,and Loathing in Las Vegas・Keiさん、死去
    Fear,and Loathing in Las Vegas・Keiさん、死去
    モデルプレス

「インタビュー」カテゴリーの最新記事

  1. 島崎遥香、“転職した”20代振り返る AKB48時代から変わらぬマインド「高望みはしてこなかった」<モデルプレスインタビュー>
    島崎遥香、“転職した”20代振り返る AKB48時代から変わらぬマインド「高望みはしてこなかった」<モデルプレスインタビュー>
    モデルプレス
  2. ME:I・KEIKO、MOMONAとのデビュー前の約束「その瞬間がすごく宝物」ボーカルレッスン経て新たな目標も<「MIRAI」ソロインタビューVol.8>
    ME:I・KEIKO、MOMONAとのデビュー前の約束「その瞬間がすごく宝物」ボーカルレッスン経て新たな目標も<「MIRAI」ソロインタビューVol.8>
    モデルプレス
  3. ゆきぽよ、美人妹ゆみちぃの芸能界デビューに本音 喧嘩事情も明かす<モデルプレスインタビュー>
    ゆきぽよ、美人妹ゆみちぃの芸能界デビューに本音 喧嘩事情も明かす<モデルプレスインタビュー>
    モデルプレス
  4. <白浜朱莉インタビュー>札幌コレクション初出演で堂々ウォーキング 注目モデルの夢を叶える秘訣とは?
    【PR】<白浜朱莉インタビュー>札幌コレクション初出演で堂々ウォーキング 注目モデルの夢を叶える秘訣とは?
    株式会社JKM MUSIC
  5. ME:I・SUZU、10代半ばで単身渡韓を決断できた理由 “何も未来が見えなかった”時期経て辿り着いた今「神様はどこかで見てくれているのかな」<「MIRAI」ソロインタビューVol.7>
    ME:I・SUZU、10代半ばで単身渡韓を決断できた理由 “何も未来が見えなかった”時期経て辿り着いた今「神様はどこかで見てくれているのかな」<「MIRAI」ソロインタビューVol.7>
    モデルプレス
  6. FANTASTICS瀬口黎弥、休養期間に勇気づけられたメンバー&ファンからのメッセージ “1番刺さる言葉”をくれる人物とは<モデルプレスインタビュー>
    FANTASTICS瀬口黎弥、休養期間に勇気づけられたメンバー&ファンからのメッセージ “1番刺さる言葉”をくれる人物とは<モデルプレスインタビュー>
    モデルプレス
  7. “話題作多数出演”山田愛奈、陰のある役にもやりがい 蒼井優からも刺激「ずっと憧れだった」<「春になれ!」インタビュー>
    “話題作多数出演”山田愛奈、陰のある役にもやりがい 蒼井優からも刺激「ずっと憧れだった」<「春になれ!」インタビュー>
    モデルプレス
  8. ME:I・RAN、結成後のグループのターニングポイント明かす「正直に話し合った」<「MIRAI」ソロインタビューVol.6>
    ME:I・RAN、結成後のグループのターニングポイント明かす「正直に話し合った」<「MIRAI」ソロインタビューVol.6>
    モデルプレス
  9. Snow Man向井康二、監督一同唸ったアドリブ・俳優としての凄みとは―関西ジュニアぶり共演のプロデューサーが語る<「リビングの松永さん」萩原崇PインタビューVo.2>
    Snow Man向井康二、監督一同唸ったアドリブ・俳優としての凄みとは―関西ジュニアぶり共演のプロデューサーが語る<「リビングの松永さん」萩原崇PインタビューVo.2>
    モデルプレス

あなたにおすすめの記事