【AAAインタビュー】宇野実彩子「30周年を目指したい」與真司郎・末吉秀太と語った今後― グループの成長と変化<後編>
2025.12.14 18:00
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AAAの宇野実彩子(うの・みさこ)・與真司郎(あたえ・しんじろう)・末吉秀太(すえよし・しゅうた)にモデルプレスがインタビュー。結成20周年を迎えて感じたデビュー当時からの変化や壁を乗り越える方法について語ってもらった。【後編】
AAA、20周年ファンミ控えるメンバーに突撃
AAAは宇野、與、末吉、西島隆弘、日高光啓(※「高」は正式には「はしごだか」)からなる男女5人組パフォーマンスグループ。2005年にデビューを果たし、2025年9月14日には結成20周年を迎えた。グループは2021年、グループ初となる6大ドームツアーを終えたタイミングで本格的な活動休止に入っていたが、このたび、宇野・與・末吉の3人による 20周年を記念したファンミーティング「AAA 20th Anniversary - Always, All Around -」の開催が実現。インタビュー後編では、これまでの活動について、過去の経験を通じて感じた「夢を叶える秘訣」、ファンへの思いを語ってもらった。AAAは「仲間であり家族のような存在」デビュー当時からの変化語る
― デビュー当時と比べて、グループ・個人としてどんどん大きくなっていく姿が印象的でしたが、ご自身の変化やグループの成長をどう感じていますか?與:見た目は本当に変わらないですよね。みんな僕より年上なのですが、改めて変わらないからびっくりします。
宇野:変わらないよね。みんな若い!
與:でも、昔よりは落ち着いた性格になった気がします。
末吉:角が削られてまん丸になりました(笑)。
與:同じグループとして活動していても、昔はメンバーをライバルとして意識してしまうことも正直ありました。でも、今はライバルというよりも仲間であり家族のような存在です。お互いに同じ辛さを経験していますし、芸能界での辛さや芸能人であることの難しさは、なかなか他の人には理解してもらえない部分があるけれど、それを共有できる唯一の仲間として、すごく心強いと感じています。誰にも相談できないことでも、メンバーに相談できるということは本当に大きな支えです。
末吉:そうそう。でも、最近は仕事の話とかあまりしないよね。私生活の話とか、最近できたお店の話とかしています(笑)。
― お話を聞いていても、みなさん本当に昔から変わらない雰囲気で素敵だなと感じます。“変わらない若さの秘訣”はありますか?
末吉:必要最低限以外のことをそこまで気にしてないよね。
宇野:確かに美容は好きだけど、アンチエイジングはあまり意識していないですね。
與:人生をめっちゃ楽しんでいるよね、僕たち。
宇野・末吉:それだ~!
與:人生をできるだけ楽しもうと心がけているので、できるだけストレスを溜めないようにしているし、メンタルヘルスのケアにもそれぞれ気を使っているんじゃないかな。そういったことを意識していることが関係しているのではないかと思います。
末吉:みんなガス抜きがうまいよね。例えば、お酒が好きな人もいるし、美味しいご飯を食べる、旅行に行くとか、それぞれにストレスの抜き方が全然違うと思うんです。だから、うまくストレスを抜くことは大事だと思います。やっぱりストレスが溜まると病気になったりもするじゃないですか。だから、ストレスを溜めないことが秘訣なのかもしれませんね。
困難を乗り越える方法
― これまでグループや個人で活動していく中で、壁にぶつかることもあったのではないでしょうか。みなさんの困難や悲しみを乗り越える方法を教えてください。與:いろんなことがありましたね。ストレスが溜まって、朝の6時くらいに会社の前でメンバーと愚痴大会になったこともありました(笑)。
末吉:そんなことがあったの!?
宇野:懐かしい~!
與:若かったので、昔はストレスが溜まっているのが当たり前な時期がありました。特にアメリカに住み始めてからは、メンタルヘルスについて色々学んで、自分の中で理解するようになったのですが、昔はそのコントロールができていなかったと感じています。でも、大人になって色んなことを知って、やっぱり悩んだ時って、悩みが大体一緒のことが多いんですよね。例えばバックラッシュ(世間からの反発)があった時にどうしているのかと実彩子に聞いたこともありました。そういう時は仲のいい友達とかメンバーに相談して、少し息抜きをすることが、僕にとっては結構大切だなと思います。そうやって自分なりにメンタルヘルスを管理しています。
宇野:私も本当に色々なことがありました。いい時もあれば悪い時もあって、人生の中で10代、20代、30代と、その繰り返しだと思います。10代の時は悪いことに直面すると、それが一生続くのではないかって思うくらい「もう終わりだ」「人生が終わった」と感じて、いっぱいいっぱいになっていました。キャパがすごく狭かったけれど、30代になって、40代も近くなってきた今、だんだんと「こんなものだな」と思えるようになり、精神的にも強くなったと感じています。悪いことが起きた時の対処法や捉え方も、あまり押しつぶされないように、ポジティブなことや幸せなことをちゃんと逃さないように意識するようになりました。そうやって自分の捉え方のバランスをうまく取れるようになったのは、苦い経験をしたからこそ身についたスキルだと思っています。
末吉:正直、「これをやればいいよ」というのは、僕の口からは言えないです。でも、これは永遠の課題なのかなと思っていて、まず思考を変えることが大事だと思います。というのも、その思考によって行動が生まれていて、その行動がまた思考を作り出すという、まるでループのようなものができあがるからです。例えば、学生時代の思考と20歳の時の思考は、どんどん変わっていきますよね。その変化の中での自分との向き合い方がすごく大事だと思います。僕は割と「なるようになる」という精神で生きていて、未来を想像してネガティブなことを考えても、結局なる時にはマイナスな感情になるので、どう対処していくかを考えることが重要だと思うんです。精神を鍛えながら、そういった思考を磨いていくことで、どんどん強くなっていけるんじゃないかな。結局、考え方がすべてを決めるのだと思います。
宇野実彩子「30周年を目指したい」今後の目標は?
― 改めて節目となる20周年を迎えて、今後の活動で達成したい目標や展望があれば教えてください。宇野:せっかくAAAとして20周年をみんなで迎えられたから、30周年を目指したいですね!続けるって本当に難しいからこそ、個人としてもまだまだこのエンタメの世界で好きな仕事が続けられるように頑張りたいです。
與:僕はただ単に、ハッピーに自由に生きていきたいタイプなので、できるだけ人に流されず自分が生きたいように生きることが目標です。
末吉:俺もそうかな。とにかく今日を大切にして、明日に繋げることを達成したいですね。やっぱり、生きていればこうやって、ファンのみなさんに還元できる機会もあるわけだし、すべては命あってこそだと思うんです。だからこそ、生きるために、何かを達成していきたいです。
「夢を叶える秘訣」
― これまで、グループや個人として数多くの壁を乗り越え夢を叶えてきたみなさんですが、夢を追いかけているモデルプレス読者に向けて、ご自身の「夢を叶える秘訣」を教えてください。宇野:自分に期待することかなと思います。若い世代の話を聞いていると「自分に自信がない」「自分なんて」という言葉をよく耳にするので、そういった考え方をやめて、もっと自分の人生や可能性を信じて期待してあげることが、すごく力になるのではないかと思います。
― 宇野さんは、未来の自分に何か期待していることはありますか?
宇野:私は歳を重ねていく日々ですけど、なりたい自分にはいつでもなれるように、やりたいファッションやメイク、歌いたい歌など、いつでもできる自分でありたいなと思っています。未来の自分に対しても期待しています!
― 末吉さんはいかがですか?
末吉:僕は経験一択ですね。やっぱり、なんでもやってみないとわからないと思うので、とにかく失敗して恥をかきまくることが大事だと思っています。それを繰り返すことで、今までやってきたことの中で「これだったらこうやった方が効率いいよね」とか、効率化を図ることができるし、自分が普段目にしない景色や、やったことのない職業に触れることが大切だと思います。そういった知らないことを経験することが、やっぱり近道だと感じます。自分がやりたいことはその時々で違うけどそれでいいと思っていて、学生なら学生でその時に恋愛が一番楽しいと思ったら、そこに全力を注げばいいし。自分がやりたいことをやって、たくさん失敗して、成功することもあって、それが自信に繋がる。全部含めて、やっぱり経験だと思います。
― 末吉さんは、最近経験してよかったと思うことはありますか?
末吉:電動自転車に初めて乗りました!乗ったことある?
宇野:私は怖くて乗れない…。
與:俺はある!!
末吉:本当にすごいよ。1回漕ぐだけでビューンって一気に進むんです!最近、ママチャリのような感じの電動自転車をレンタルして、それに乗ってスーパーに行きました。カゴも大きいので、買ったものをたくさん乗せました(笑)。
― 意外なプライベートですね…!與さんは、2025年4月のインタビュー時に「夢を叶える秘訣」について、「行動力」と答えられていました。
與:僕はやりたいと思ったことがあったらすぐ動くようにしていて、それが習慣になっています。それを心がけていると、何かが変わってくる気がするので、行動力って本当に大事だなと改めて感じます。でも、最近は日本だけではなく、世界中で行動力がない人が多いように感じています。もし仕事で環境を変えたいとか、何かを変えたいと思うなら、やっぱり何か動かないと人生は変わらないなって思うので、行動することが大事だと思います。
― 行動することに躊躇してしまう人も多いかと思いますが、與さんはそういった方にどうアドバイスしますか?
與:動けない人は、将来のことを考えて「もしこれを選んだらこうなって失敗するだろうな」「別の選択肢を選んでも失敗するだろうな」と思い込んでいるのだと感じます。でも、どこに行っても失敗することもあれば成功することもあります。例えばAに行きたいと思ったらAに行って、失敗したら「やっぱりダメだったな」とBに行けばいい。とにかく1歩を踏み出すことがすごく重要だと思うので、腰が重くても、周りに何か言われても、とにかく自分の感覚で動いた方がいいと思います。
ファンへの感謝語る
― 最後にファンのみなさんにメッセージをお願いします。與:20周年ということで、活動休止もしている中で変わらず応援してくれていることに本当に感謝しています。これからもファンのみなさんとたくさんの良い思い出を作れたらいいなと思っていますので、応援してもらえたら嬉しいです。
宇野:本当にファンのみなさんに支えられてここまで来たグループだと思っています。これからも絶えず恩返しできるように、楽しいことを今もみんなで考えているので、ぜひ期待していてほしいなと思います。
末吉:しばらくファンのみなさんとは会えていなかったので、そういった愛しい気持ちもありつつ、まずはファンミーティングを開催できることになったので、そこでみなさんへの愛情を倍に吐き出したいなと思っています。
― ファンのみなさんも楽しみにしていると思います!素敵なお話ありがとうございました。
(modelpress編集部)
AAAプロフィール
2005年に男女パフォーマンスグループ・AAAとしてデビュー。これまで57枚のシングルを発売、NHK紅白歌合戦には2010年より7年連続、日本レコード大賞には2010年より8年連続出場し、男女ダンス&パフォーマンスグループとして地位を確立した。グループは2021年、AAA初となる6大ドームツアーを終えたタイミングで本格的な活動休止に入り、2025年9月には20周年を迎えた。宇野実彩子(うの・みさこ)プロフィール
1986年7月16日生まれ、東京都出身。AAAのメンバーとしてデビュー後、女優やソロアーティストとしても活動している。また、自身のアパレルブランド「LAVANDA」のディレクションも務めるなど、多岐に渡り活躍の場を広めている。與真司郎(あたえ・しんじろう)プロフィール
1988年11月26日生まれ、京都府出身。AAAのメンバーとして活躍する傍ら、SHINJIRO ATAE(AAA)の名義でソロアーティストとしても活躍。AAA活動休止期間の2023年7月には、「與真司郎 announcement」にて、自身が同性愛者であることを約2000人のファンの前で公表。現在は日本と海外を行き来しながら活動しており、自身の人生を題材にしたドキュメンタリーをハリウッドにて制作中だ。末吉秀太(すえよし・しゅうた)プロフィール
1986年12月11日生まれ、長崎県出身。AAAのメンバーとして活躍する傍ら、Shuta Sueyoshiの名義でソロアーティストとしても活躍。ファッションブランド「Armillary.」のプロデュースを行うなど、幅広く活躍している。
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