橋本環奈、10代最後にラブストーリー挑戦 「順調だとは思っていない」女優業に今、思うこと<モデルプレスインタビュー>
2019.02.01 07:00
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女優の橋本環奈(はしもと・かんな/19)が主演を務めるAbemaTVオリジナル連続ドラマ『1ページの恋』(よる11時~)が、2月18日より6週に渡って放送される。2月3日に20歳の誕生日を迎える橋本が、10代最後に挑んだ作品にして、連続ドラマ初主演作。モデルプレスはインタビューを実施し、作品や女優業への思いを聞いた。
橋本環奈、連ドラ初主演で“圧倒的、純愛ラブストーリー”
次世代の才能を発掘することを目的として同局が開催した「NEXT CREATOR’S COMPETITION2017」で応募総数約600の中から、“10代~20代の若い女性を熱狂させる恋愛ドラマ”というテーマにて「シナリオライター賞」大賞を受賞した作品を映像化。絵を描くことが好きな主人公・水瀬あかり(橋本)が、「運命的な初恋の男性」森田郁巳(板垣瑞生)、「いつも側にいる幼馴染の男性」乾大和(濱田龍臣)、「刺激的な大人の男性」星野有利(古川雄輝)というタイプの全く異なる3人の男性と繰り広げる純愛ラブストーリー。
橋本環奈「1ページの恋」で3人の男性とのラブストーリー
― 台本を読ませて頂いて、少女漫画のようなピュアな作品だと感じたんですが、橋本さん自身はどう感じましたか?橋本:すごくリアルなんだけど非日常感がある、“ありそうでない”作品かなと思いました。
― 非日常感というのは具体的にどの部分?
橋本:少女漫画っぽいのは多分そこだと思うんですけど、登場人物に何か突出した能力があるわけじゃないから、そこはリアルで普通だと思うんですけど、なかなか同時に3人の男性から思いを寄せられるということはないと思うので、そこは非日常感というか、観ている人が夢を見られるような作品なのかなと思います。
― あかりの性格に共感する部分や、ご自身に似ている部分はありますか?
橋本:あんまりないですね。あまり悩んだりするところは自分には無い方だと思います。
― そうなんですね。どういった部分を大事に演じましたか?
橋本:「あかりが周りの人から好かれる魅力ってなんだろう?」と考えたときに、やっぱり恋愛もだし、お仕事に対しても誠実で真面目で頑張り屋なところが良さなので、そこは失いたくないと思いました。あとは17歳、21歳、25歳と、年齢が違う時期を演じるので、根本的に変わらない良さは無くさずに、でも成長をしっかり描きたいと思って、段々成長していく姿は丁寧に演じたいなと思いました。
17歳・21歳・25歳…橋本環奈のルックス三変化に注目
― 17歳、21歳、25歳と、見た目はどのように変えましたか?橋本:衣装さんやメイクさんが話し合ってしっかり決めて下さって、結構大きく変えました。髪型は17歳のときはポニーテール、21歳のときはこのまま下ろしていて漫画を描くときはお団子にして、25歳は巻いているんです。衣装も毎回違うのでめちゃくちゃ可愛いんですよ。そこは女の子が気づくポイントかなと思います。
― 橋本さんからも意見を出されることもありましたか?
橋本:意見を出すというよりは、「いいんじゃないかな」と。基本皆さんがプロフェッショナルで色々やって下さるので、そこに私が意見するというよりはあかりでいることで皆さんをサポートする形だったと思います。
― メイクはどういった部分が変わりましたか?
橋本:17歳のときがすごくナチュラルだったので、25歳のときはアイシャドウをピンクやブラウンを入れてみて色味を加えてみたり、アイラインをしっかり引いたりしています。
橋本環奈、ラブストーリーに挑戦する心境は
― 橋本さんにとっては、ラブストーリー自体が珍しいと思いました。橋本:去年の1月クールのドラマ『FINAL CUT』くらいかなと思うので確かに珍しいですね。でもジャンルとして、特別に意識することはあまりなかったです。
― 実際に演じていて自分もキュンとすることはありましたか?
橋本:意外に外から見てキュンとすることの方が今回は多いと思いましたね。
― あかりは郁巳のことを、4年も会ってない間もずっと思っていて、すごく運命的な恋ですよね。
橋本:今だと特に珍しいんじゃないでしょうか?17歳で一目惚れをしてずっと会わずに4年間経って21歳で再会ってすごく素敵だなと思います。再会シーンもすごくドラマチックで、「こんなことないだろ。そげなことあるかいな」という(笑)。同じCDを同時に手にとっちゃうくらいの衝撃ですよ(笑)。でもそういうドラマでしかないようなシーンがあるのが良いと思います。
板垣瑞生・濱田龍臣・古川雄輝と初共演
― 今回共演された3人の板垣さん、濱田さん、古川さんは皆さん初共演ということで、撮影現場の雰囲気はいかがでしたか?橋本:結構皆で和気あいあいとやっていたと思います。それぞれ別々で撮るよりは同じシーンも多かったので、楽しかったですね。
― 年齢が一番近いのは?
橋本:同い年の人がいなくて、瑞生くんとたっつー(濱田)は2つ下、大野さんが3つ上です。古川さんは11個上だから、結構皆それぞれ年齢は違ったんですけど、現場は監督含め意外とアットホーム感がありました。
― 6話というと地上波の連ドラよりは短いし映画よりは長いので珍しい長さかなと思うんですが、撮影は一気に?
橋本:結構一気でした。順撮りじゃなくてバラバラだったのでそこは大変でしたね。
― 共演者の仲は一気に深まりましたか?
橋本:そうですね。急速に、という感じでした。普通のドラマだと3ヶ月とか4ヶ月くらい撮っているんですけど、今回は1ヶ月くらいだったので映画くらいの期間で、でも映画よりもパツパツのスケジュールで、早朝から晩までずっと一緒みたいな。けっこう大変でしたけど皆楽しかったんじゃないかなと思っていて、「終わるの寂しい」と言っていたので、嬉しいなと思います。
― 橋本さんは現場に入ったらすぐに打ち解けられるタイプですか?
橋本:ああ、多分(笑)。私はあんまり人見知りしないので。
― 人見知りをする方はいましたか?
橋本:いたかな?…古川さんとかは意外にしていたかもしれません(笑)。
― 撮影現場で流行っていたこととか、印象的だった撮影シーンはありますか?
橋本:なんだろう?かなり詰め詰めのスケジュールだったので、流行る暇もないくらいでした(笑)。でも、流星群を見るシーンとか、フェリーでのシーンとか色々楽しい思い出ができました。フェリーはたっつーと大野さんと3人だったんですけど、風が強すぎて耳が痛くなるぐらい。全然撮れなくて待機時間が長かったんですよ。
― 実際に島にロケへ?
橋本:そうです。17歳、21歳、25歳と3回観に行ったんですけど、全然違うシーンになっているのですごく印象に残っています。
― 映像もすごく綺麗そうですね。
橋本:ね、できあがったらどんな感じで流星群描かれているんだろうと楽しみなんです。
橋本環奈、順風満帆な女優業に思うこと
― 新成人を迎えられたばかりということで、実感はありますか?橋本:あんまり実感はないですね。20歳ってもっと大人だと思っていました。小学生とかからすると大学生ってすごく大人だなと思っていたんですけど、なってみると意外とそんなこともなくて。あとは、お父さんが「一緒にお酒飲みに行きたい」とか言っていたので、そういうのも楽しみだなと思います。
― 今年1年はどういう1年にしたいですか?
橋本:そうですね。20代になるし、平成も終わるし、世間的には節目の年にはなるんですけど、私としてはあんまり「この1年こう変わりたい」というのはないんです。今までの蓄積もだし、良い波に乗っていければと。決まっているお仕事もあるんですが、また新たに色んなこともある1年だと思うので、楽しみの方が大きいし、何事も全力で駆け抜けられたらなと思いますね。
― 高校を卒業されてもう2年経ちますが、今回は連ドラ初主演ということで女優業自体すごく順調そのものだと思うんですけど、自分ではどう捉えていますか?
橋本:(悩んで)どうなんでしょう?普段生きていても自分がどう見られているか、客観的に見ることってすごく意識してしまうんですけど、考えてもそれって主観になってしまうので結果、客観的には見れていないと思うんです。見ようとすることは大事だと思うので、それはやめないですけど「どう見えているんだろう?」ということはいつも思っていて、自分でも順調だとはあんまり思っていないので、「どこにいるんだろう」という感じ。外を見て「自分順調だな」と安心するよりは、どうなるか分からないこそ1つ1つを一生懸命丁寧にやるということの方が大事なのかなと思います。
橋本環奈の“夢を叶える秘訣”がカッコいい
― では、最後に夢を追う読者に向けて、橋本さんの“夢を叶える秘訣”を教えて下さい。橋本:…うーん、手を抜かないことですかね。今って色んな言葉が溢れているからSNSとかでも簡単に呟くことができるし言葉の重要性がなくなってきていると思うんです。SNSの発展で良いことももちろんありますが悪いこともあると思っていて、全てのものの価値というか、重みが変わってきているのかなと。まあ私は昔を知らないし、今の時代しか生きていないのでなんとも言えないんですけど…。やっぱり大人になっていくにつれて妥協ってつきものだと思うんですけど、こういう時代だからこそ自分のこだわっている部分とかパーソナルな部分は変えずに貫くことは大事だと思って、私は自分が好きなことをやっている分けじめというか覚悟は大切にしたいので、妥協とのバランス感覚になってくると思うんです。
もちろん運もあるとは思うんですけど、どの仕事もどの職業もどの趣味も自分が没頭するとなったときに諦めたらそれで終わっちゃうので、「自分にはチャンスがない」と言っている人ほどチャンスを見逃しているんだろうな、とすごく思いますね。だから全力で、丁寧に、誠実に、というのは自分自身も心がけていることです。
― 良い言葉を頂きました。ありがとうございました。
「1000年に1人の美少女」「天使すぎるアイドル」とブレイクしてから早5年…天使のようなルックスだけでは、彼女のこれまでの成功はなかった。決しておごらず、自分を冷静に見つめる言葉はとても男前で、老若男女から愛される人間力を感じることができた。2019年も彼女の活躍を目にしない日はないだろう。(modelpress編集部)
❄️橋本環奈さんよりモデルプレス読者にメッセージ💗❄️
— モデルプレス (@modelpress) 2019年2月18日
連続ドラマ初主演作 #1ページの恋 AbemaTVにて本日よる11時より放送開始🎨
放送前にインタビューもチェック🔻https://t.co/V3EOkJIBhN#橋本環奈 #イチコイ @AbemaTV pic.twitter.com/TQ8ALdw6fP
AbemaTV「1ページの恋」
2月18日(月)よる11時より放送https://abema.tv/channels/abema-special/slots/BihgDf7hDFg6X9
橋本環奈(はしもと・かんな)プロフィール
1999年2月3日生まれ、福岡県出身。福岡発ダンスボーカルアイドルユニット Rev.from DVL(レブ・フロム・ディーブイエル)のメンバーとして2014年4月にシングル「LOVE-arigatou-」でメジャーデビュー。「奇跡の一枚」といわれる写真をきっかけに“天使すぎるアイドル”“1000年に一度の逸材”としてブレイク。その後は、映画、ドラマなど女優としても活躍し、映画『セーラー服と機関銃 -卒業 -』で主演デビュー。同作で「第40回日本アカデミー賞」新人俳優賞を受賞。 主な出演作に、ドラマ『警視庁いきもの係』(2017)、『FINAL CUT』、『今日から俺は!!』(2018)、映画『ハルチカ』(主演)、『銀魂』、『斉木楠雄のΨ難』(2017)、『銀魂2 掟は破るためにこそある』(2018)など。『十二人の死にたい子どもたち』が公開中。『キングダム』(4月19日公開)の公開を控える。
【Not Sponsored 記事】
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