＜欅坂46平手友梨奈・単独インタビュー＞カメラを向けられるとピースしてしまう理由、北川景子と今でもLINE、自分を高めるために理想とする関係…【響 -HIBIKI-】

平手友梨奈、主演としてのプレッシャーは…

― まず今回のオファーをいただいたときの感想から教えてください。

平手：先に漫画を読んでみてって言われたので読んで、そのあとに実は…って感じで。でもすぐに「やりたい！」という気持ちにはなれなかったです。

― それはどのような理由からですか？

平手：え～、飽き性なので（笑）。3、4ヶ月の長期間、ずっと響でいられるのか、と不安でした。

― 主演としてのプレッシャーもありましたか？

平手：ありました。他にも悩みはあったんですけど、それも含めてどうしようかなって。

― それでもやろうと思ったということになりますが、最終的に平手さんの背中を押したのはなんだったんですか？

平手：響を届けたいって思ったからです。

― それだけ平手さんにとって響という女の子は魅力的だった？

平手：そうですね、好きです。漫画を読んだとき、響は次になにをやってくれるんだろう、大人たちとどう闘っていくんだろう（笑）ってどんどん引き込まれました。

平手友梨奈と鮎喰響のどこが似てるのか…

― 平手さんのことを少しでも知っている人が映画を見ると、平手さんと響がどうしてもリンクしてしまうというか、似てるなって思うところが多々あります。平手さん自身はどんなところが似てると思いますか？

平手：興味があるものはすごく調べて追求していくけど、興味がないものには全く興味がないところは似てるかな（笑）。

― では響の具体的な言動で一番近いと思ったのはなんですか？

平手：一番近いか～、…なにかある？（笑）（周りをキョロキョロして意見を求める）やっぱり動物好きなところですね（笑）。あと……（カメラを向けられるとピースするところとか似てるね）あ～！確かに！それです（笑）。

― カメラを向けられるとピースしてしまうんですか？

平手：ポーズって言われてもなんにも浮かばないから、とりあえずピースしておけばいいでしょ、って思いがち（笑）。響も映画にはないんですけど原作では「ピースしかしない」って言われるところがあるんです。

― 響の部屋にカワウソのぬいぐるみが置いてある遊び心も見逃せませんでした。（※平手はメンバーをはじめ、ファンからも「カワウソに似てる」と言われている）

平手：でも遊び心っていうよりはそれが響！響は動物が好きだからカワウソに限らず部屋にはいっぱい動物がいて。なので実はあまり狙っているわけじゃないんです。

平手友梨奈、北川景子と今でもLINE

― 北川景子さんやアヤカ・ウィルソンさんとの撮影現場はいかがでしたか？

平手：現場では世間話など、何気ないことをずっと話していて、仲良くさせていただいていました。

― 演技についてなにか意見を出し合うといったことはありましたか？

平手：演技のことはあまり話さなかったです。カメラテストのときに監督と「もっとこうした方がいいね」とか「じゃあこっちの方がいいですね」とかそういう微調整はありました。

― 北川さんとは撮影が終わった今でもLINEをしているそうですね。

平手：はい、普通に食べ物の話とか（笑）。

平手友梨奈が共演者に飛び蹴り！アクションシーンの裏側

― 飛び蹴りするシーンもありますが、撮影で共演した俳優さんからなにか言われましたか？

平手：意外とアクションがあるんですけど、「本気でやっていいから」と言っていただきました。なので私も本気でできたところはあります（笑）。

― 蹴ったり投げたりするのは怖くなかったですか？

平手：最初は怖かったんですけど、でもいいやって気持ちになれたので、ちゃんと蹴れました（笑）。

― 実はストレス解消になっていたり…（笑）

平手：なりました（笑）。

― （笑）。屋上から落ちるシーンもとても印象的でした。

平手：普通に楽しかったです（笑）。わ～っていう感じ（笑）。でもみんなに驚かれました。「度胸あるね」って（笑）。

― 怖くなかったんですか？器具を信じていたとか？

平手：全く怖くなかったです。器具を信じるという感覚もなかったな、普通に…（笑）わ～って落ちていきました（笑）。

― 普段から高いところは大丈夫なんですか？

平手：そうですね、絶叫系も好き、たぶんバンジージャンプとかも大丈夫だと思います（笑）。

欅坂46では味わえない感覚

― 原作者の柳本（光晴）さんは平手さんが現場で本当に楽しそうにしていた、とおっしゃていました。

平手：（笑）。みんなが響として接してくれるので、とてもいやすかったというのはあります。

― 印象に残っている現場でのエピソードや思い出はありますか？

平手：動物園ですかね（笑）。動物園は空き時間も動物を見に行って、ゴリラが…すごい（笑）私たちに威嚇し始めて草かなにかを投げてきました（笑）。

― （笑）。劇中で響が一番はしゃいでいたのも動物園でしたね。

平手：そうですね、監督に「普通にはしゃいでいいんですか？」って聞いたら「いいよ」って言ってくださって、普通にはしゃいでいました（笑）。

― 普段できないことを映画の中で、響で楽しめたという感覚はありますか？

平手：それはあるかもしれないですね。

― もうひとつの青春のような…

平手：そうなのかもしれないです。

平手友梨奈が自分を高めるために理想とする関係性

― 響と凛夏はお互いに切磋琢磨している関係ですが、平手さんは二人をどのように見ていますか？

平手：たぶん響にとって凛夏は初めての友だちで親友、ちゃんと思ったことを言い合える仲なのかなって。

― 客観的に見てそういう存在がいるのはいいなって思いますか？

平手：そうですね、いいなって思います。そういう存在がいたらたぶん成長し合えると思うので。

― やっぱり平手さんもお互いに磨き合える存在はほしいですか？

平手：う～ん、でも私はライバル関係っていうよりも、刺激をもらう、与えるっていう関係の方が素敵だなって思います。ライバル関係っていう表現はなんだかずっとバチバチしているイメージがあるんですけど、私は別にそうはしたくないのかなって。

平手友梨奈が響から受けた影響

― 今回、平手さんの発案で原作コミックの表紙を再現したり、劇中ではゴスロリ衣装を着たりと、ビジュアル面でも平手さんが響に同化するようなタイミングがいくつもあったんですけど、振り返ってみていかがですか？

平手：う～ん、ゴスロリはコルセットみたいなものでお腹を締めないといけなくて、しかもそれが長時間だったので結構大変でした。かつらもありましたし。表紙の撮影は本当に細かいところまで再現したので、自分でもここまでやるんだって驚きました。

― 平手さん自身、ビジュアル面での手応えはありますか？

平手：いや～、全くないです（苦笑い）。原作者の方だったり、監督だったり、チーム「響」の人たちみんなが「響だね」って思ってくれたら私はそれで大丈夫です。

― 平手さんは現在ショートヘアなので、響を演じるためにエクステをつけたそうですね。エクステはどうでしたか？ また今後の平手さんのヘアスタイルになにか影響はありそうですか？

平手：デビュー当時より長かったと思うんですけど、エクステはとりあえずもうつけたくないかな（笑）。自分で何回もむしり取っていたので（笑）。

― （笑）。では今回、響を演じて良かったこと、影響を受けたことはありますか？

平手：う～ん…、響だからってことじゃなくなるんですけど、響を演じたことによって普段は関われない方たちと関われたので、その出会いはすごく良かったなって思います。あと響から学んだことでいえば飛び蹴りかな（笑）。自分が大切だって思っている人がいればいつでも蹴り飛ばせる自信がある、覚悟がある（笑）。でもそういう気持ちってきっと大切だと思います。

平手友梨奈「一番大変だったのは、自分でエクステをむしり取らないこと（笑）」

― 原作者の柳本さんが「海水浴のシーンで砂山から出ている響の足が動くのが可愛い」と言っていましたが、平手さんの癖らしいですね。

平手：ふふふ（笑）。癖…みたいですね（笑）。足が浮いていたら動かしちゃう（笑）。

― （笑）。でもそれも響っぽいというか近い気がします。響を演じる上で、平手さんが一番気にしていたのは、身長だともお聞きしました。

平手：そうですね、響は小さいので。身長を小さくして身体も小さくしたいって思いながらの撮影でした。

― 演技ではどのようなことに苦労しましたか？

平手：演技をしている感覚ではなかったので、そういう風にはほとんど感じなかったです。一番大変だったのは、自分でエクステをむしり取らないこと（笑）。…大変でした（笑）。

― “むしり取る”再び…（笑）。エクステは何ヶ月くらい、つけっぱなしだったんですか？

平手：リハを入れたら1.5ヶ月くらいです。でもその前に何回かつけていたんですけど、それを自分で何回もむしり取っちゃって（笑）。

― 髪の毛を乾かすのも大変そうですよね。

平手：そうなんです！それもあって…（笑）。

― エクステは一生つけたくない？さらに言えば髪の毛も伸ばしたくない？

平手：そうですね、今のところは…（笑）。

― なるほど（笑）。ありがとうございました。

（modelpress編集部）

平手友梨奈（ひらて・ゆりな）プロフィール

2001年6月25日生まれ。愛知県出身。2015年8月に結成された、秋元康総合プロデュースの女性アイドルグループ「欅坂46」のメンバー。2016年デビューシングル『サイレントマジョリティー』から最新シングル（7作目）『アンビバレント』まで、グループの圧倒的センターとして存在。その存在感は中高生を中心に多くの著名人からも支持を集める。映画『響 -HIBIKI-』が映画初出演にして初主演となる。

映画『響 -HIBIKI-』（9月14日公開）

「マンガ大賞2017」の大賞を受賞した大人気原作の実写映画化となる『響 –HIBIKI-』。主人公・鮎喰響を演じるのは、今作が映画初出演・初主演となる平手友梨奈。響の才能を見出す若手女性編集者・花井ふみ役には北川景子。そのほかアヤカ・ウィルソン、柳楽優弥、小栗旬といった実力派俳優陣が脇を固め、監督には月川翔、脚本は西田征史が務める。処女作で直木賞・芥川賞のＷノミネートという歴史的快挙を達成してしまうほどの才能に加え、何があっても自分の信念を曲げない姿勢で周りの常識や建前に囚われた人間たちに対して、彼らの価値観をも変えてしまうほど大きな影響を与えていく人間ドラマを描く。

9月14日（金）より、全国東宝系にてロードショー
監督／月川翔　脚本／西田征史
出演／平手友梨奈　　アヤカ・ウィルソン　柳楽優弥　・　小栗旬　／　北川景子
（C）2018映画「響 -HIBIKI-」製作委員会　（C）柳本光晴／小学館