モデルプレスのインタビューに応じた田口 淳之介(C)モデルプレス

田口 淳之介、ソロになって突き詰めた“自分”「大変って思われるかもしれないけど、どの立場になっても同じ」最近のプライベートにも迫る<モデルプレスインタビュー>

2018.06.06 08:00

昨年4月にソロメジャーデビューを果たし、9月に1stアルバム「DIMENSIONS」をリリース、そして今年1月より初のワンマンライブツアーを開催したアーティストの田口 淳之介(32)。ソロ活動の一区切りとして、モデルプレスも密着し、台北にて千秋楽を迎えた同ツアーをまとめたBlu-ray&DVD「DIMENSIONS ~JUNNOSUKE TAGUCHI LIVE TOUR 2018」が6月6日に発売される。そして、今回モデルプレスのインタビューで、田口はソロ活動を振り返り「自分の音楽ができている」と話す。そんな今の率直な胸中とファンへの想いを語ってもらうとともに、プライベートも探ってみた。

田口 淳之介、初のソロツアーを振り返る

― 台北でのツアーファイナルから3ヵ月が経過しますが、終わった瞬間というのはどのような気持ちだったのでしょうか?

田口:ツアーは台北で終わったのですが、翌日に香港でファンミーティングがあったので、そのときは終わったと感じることができなかったのが、正直な気持ちです。すべて終わったと感じたのは、翌週に上海に行ったとき。ツアーが一区切りして、ホッと一息つくことができました。

― 初のワンマンツアーということで、達成感もあったのではないでしょうか?

田口:ライブの最中、1公演、1公演終わるたびに達成感はありました。「ツアー終わったー!」というより、すでに「次のツアーなにしようかな」と思っていた気がします。

― 終わったばかりなのに、もう次のツアーですか。ファンのみなさんは楽しみで仕方ないと思います。

田口:でも、まだなにも決まっていないです(笑)。今回各地を周りながら、ここはこうした方がいいなとか、毎公演よくしようと、次の公演のことを考えていました。

― ソロになってから、田口さんはよく「自分の音楽をやる」と話されていましたが、今回のツアーでその「自分の音楽」を最大限に表現することができたのでしょうか?

田口:今回は初のツアーだったので、自分がどういうことをやれるのか、自分がどういうアティチュードでここに臨んでいるのか、ということを見せることが大事だと思いました。アルバム「DIMENSIONS」のとき“名刺代わりの1枚”と、アルバムに対しての思いを話したと思います。そのアルバムが形になって、パフォーマンスもついてライブになったとき、本当に僕のことを見たことがない人、僕自身をどういう人間なのかわからない人にとっても、わかりやすい演出にしたいという思いがありました。踊りに特化しているパフォーマンスになっているのですが、その中でもギターを弾きながら歌ったり、ドラマチックな演出を取り入れたりと、今まで培ってきた自分のスキルを散りばめたライブにしました。それがきちんと表現できたツアーになったので、そういう意味では自分の音楽を見せることができました。

田口 淳之介(C)モデルプレス
田口 淳之介(C)モデルプレス
― 演出すべて手掛けているということですよね。

田口:はい、そうです!照明からなにから全て考えたのですが、すごく楽しかったです!本番会場に行ってみないとわからないこともたくさんあったので、照明の当たり方や、光の広がり方などは会場によっても異なってきます。特に、台北なんて行ったその日に確認じゃないですか(笑)。そのため、小道具の関係とか、変更点はありましたが、最後の台北は集大成となったと思います。

― 日本と台北の違いはありましたか?

田口:演出面では大きな変更点はなかったので、演じている側としてはダンサー含めそこまで大変なことはなかったと思います。ただ、僕自身を台北の方たちが待っていてくれていることをすごく肌で感じることができました。どちらかというと、そのライブ感を知りたくて、そのことを伝えたいと思っていました。なるべく客席の近くに行くような演出を増やしたり、その瞬間楽しめる演出を考えました。

― ツアーが終わって、満足の行く初ツアーができたのでしょうか?それとも、まだまだと反省することもありましたか?

田口:両方ありましたね。僕が全力を出して、そこでお客さんがよかったと言ってくれることが自分にとっての満足ですが、僕の中でまだまだスキルアップしてもっとやれることはあるし、お客さんを取り込んでいけるような一体感を出せるような楽曲も必要だなと思い、勉強になりました。次に繋がるいい機会だったと思います。

― 台北ライブのMCで「自分も成長でした」ということも話されていましたね。

田口:完全に自分で全部やったというところがやはり大きかったですね。いろいろな条件もあり、出来ることと出来ないこともあったのですが、その中でどうやって見せられるのか、常に考えていました。あとは、ちょっと大人になったというか、本当に夢だけを語るものではないので、俯瞰で全体像をみながら動いていたと思います。自分がもし動かされる立場だったらどうなるのかと考えたりしたので、人間としてちょっと成長できた部分はあるのかなと思いました。

― ソロになってから初ツアーということで、今までとは全然違うライブでしたか?

田口:全然違いますね。1人だと、振り付けの分量とか大変な部分はありますが、逆に僕はそれが楽しいです!うーん、仕事をしていたいタイプなんでしょうね。だから、ずっと動いていられたんだと思います。

田口 淳之介、フレッシュなバックダンサーとの一体感

田口 淳之介(C)モデルプレス
田口 淳之介(C)モデルプレス
― バックダンサーさんも付いていて、すごく新しい田口さんを見ることができたライブでした!

田口:僕自身ダンスパフォーマンスを見せるときに、1人よりも全体的なフォーメーションで派手に見せたいと思い、ダンサーを付けました。今回は、みんな10代なのでフレッシュな風を入れてもらいたいと思っていました。でも、みんなダンス歴は13年以上のキャリアを持っているんです。子どもの頃から踊っている子たちだったので、個々のスキルに関しては安定感がありました。若い子たちを直接扱うことが今までなかったので、指導というよりも、1人1人の感性を考えながら接していました。4人ともみんなピュア(笑)。それぞれで集まってチームとして活動してもらったのですが、すぐに打ち解けていて、リハーサルの現場でもコミュニケーションを取っていて、振り付けの飲み込みも早くて、率先して覚えて来てくれて、限られている時間の中ですごく頑張ってくれました。この子たちが来てくれてよかったなって、完全なギフトだと思いました(笑)

― すごくファミリー感もありましたね。

田口:そうですね。“モーメンツ”という、僕の曲の「Moment」の中にもあるように、この瞬間を大切にしてほしいという意味を込めて、彼らにグループ名を付けました。リハーサルのときも本番に立っているときも彼らを見て、すごく生き生きとしていて、ステージに立つことが楽しいと言ってくれたので、自分もこういう瞬間あったなって回顧していました(笑)。今後、彼らをもっと大きなステージに連れて行ってあげたいし、彼ら自身もステップアップしていってほしいなって純粋に親心みたいな気持ちで見ていました。

Blu-ray&DVD「DIMENSIONS ~JUNNOSUKE TAGUCHI LIVE TOUR 2018」がリリース

「DIMENSIONS ~JUNNOSUKE TAGUCHI LIVE TOUR 2018」(6月6日発売)DVD(提供写真)
「DIMENSIONS ~JUNNOSUKE TAGUCHI LIVE TOUR 2018」(6月6日発売)DVD(提供写真)
「DIMENSIONS ~JUNNOSUKE TAGUCHI LIVE TOUR 2018」(6月6日発売)Blu-ray(提供写真)
「DIMENSIONS ~JUNNOSUKE TAGUCHI LIVE TOUR 2018」(6月6日発売)Blu-ray(提供写真)
― そんな今回のツアーをまとめたBlu-ray&DVD「DIMENSIONS ~JUNNOSUKE TAGUCHI LIVE TOUR 2018~」として発売されますが、改めてどのような作品なのか教えてください。

田口:頭から踊り倒しています。まずはパフォーマンスを見ていただきたいという思いが強いです。今回どこのシチュエーション、どこのブロックから見始めてもスタートのように感じられる構成にしています。もちろん、通して見ていただきたいのですが、細く刻んで見ても始めから見ている気分になれると思います。あとはバックステージの様子や、音楽活動に対する思いなども語っていて、表と裏の両方を見ていただける作品になっています。

― ソロデビューして、アルバムリリース、初のソロツアー、そして今回DVDを発売し、一区切りしたという、“アーティスト田口 淳之介”の第1章が終わったという感じがします。

田口:それはありますね。でも、今はもう次の曲、新曲作りに集中しています。お客さんと直に触れ合えるイベントってすごく大切なので、次のための曲作りです。こうやって作品として形に残るものが出来て、僕的にはすごく嬉しいなと思いました。今後は生でその瞬間を感じられる場がもっと大切になっていく時代だと思うので、日本全国いろんなところを回って、自分の歌やパフォーマンスを生で見てもらえるように活動していきたいなと思います。

田口 淳之介(C)モデルプレス
田口 淳之介(C)モデルプレス
― 本日お話を聞いて、徐々にですが、求めていた「自分の音楽」を実現できているんだなと感じました。

田口:そうですね。本当に突き詰めたい音楽を今後も作っていきたいです!もちろん、お客さんありきなので、お客さんがのれるような、お客さんも勝手に体が動くような、そういう曲を作っていきたいと思います。

― ちなみに、ハードなスケジュールだったと思うのですが、台北と香港を楽しむ時間はあったのでしょうか?

田口:全然なかったですね(笑)。台北は特に取材も多く、落ち着いて食事する時間もあまりなかったのですが、101タワーってすごいなとか、景色を楽しめました。でも、台北自体は好きな街で、食の相性もすごくよくて、現地のスタッフさんもすごく優しく接してくださったので、居心地がよかったです。また、是非戻ってきたいです!

田口 淳之介、個人事務所設立して2年…

田口 淳之介(C)モデルプレス
田口 淳之介(C)モデルプレス
― ツアー東京公演でもお話されていましたが、個人事務所を立ち上げてもうすぐ2年が経過します。これまでを振り返って、いかがでしたか?

田口:独立してやることが増えて大変って思われるかもしれませんが、どの立場になっても同じだと思っています。1個1個の壁は自分にとって全部ギフトだと思っていて、それを乗り越えたときに自分が強くなると考えています。

― その1個1個の壁とは?

田口:もちろん、うまくいくときといかないときって誰にでもあると思います。ステージ1つとっても同じ。この会場ではこれができたのに、この会場ではこれができない。じゃあ、どうする?って。もちろん壁をぶっ壊していくことも、必要だと思いますが、迂回することも大事というか。特に今って、いろんなタイミングで1人でアクションを起こせる時代で、本当に自分がいいなと思うところに向かえる世の中になっていると思います。僕みたいにこうやってアクションを1つ1つ起こしていけることが誰にだって可能ということを皆さんにも感じてもらいたいです。みんながみんな主役になれます!

― 「自分の音楽」だけじゃなくて、「自分らしい生き方」も出来ていると。

田口:うーん、それはゴールのような結果があって、最終的に納得すればそれがゴールになると思うのですが…。ただ、僕の場合は自らこうやって直接お話したり、表現することが出来る立場にいるので、自分らしい自分をみなさんに見てもらって感じてもらうしかないと思っています。これからも僕のアクションに注目してもらって、勇気になったり、元気になったり、そういうものを感じてもらえるような人間にはなりたいです。

田口 淳之介(C)モデルプレス
田口 淳之介(C)モデルプレス
― 先日はバラエティ番組に出演したり、東京コレクション時期にはモデルとしてランウェイを歩かれたりしていましたが、そういう場も広げていきたいという気持ちもありますか?

田口:そうですね。僕自身すべての表現が僕を表していると思うので、こういうアーティスト活動もしている傍ら、モデルとして東京コレクションに出演させていただけるのは、面白いなと思っています。求められたものには柔軟に対応していきつつ、みんながハッピーになれるような仕事がしたいと思っています。

― 田口さんの抜群のスタイルを活かしたモデル活動も楽しみにしています!

田口:自分自身もランウェイのときの現場の緊張感や、一瞬の集中力とか、とても勉強になるので、もっと幅を広げていきたいなと思っています。

田口 淳之介のプライベートに迫る

田口 淳之介(C)モデルプレス
田口 淳之介(C)モデルプレス
― ここからプライベートな質問をします!休日はありますか?どのように過ごしていますか?

田口:全然ありますよ!この前は温泉に出掛けました。温泉が好きで、有馬温泉まで車で6時間かけて行きました。

― そういうのがリフレッシュになっているんですね。

田口:そうですね。景色だったり、そこで食べるものだったり…、日本特有のものって、なんか癒やされますよね(笑)

― モデルとしても活躍されているので、美容面で気を付けていることはありますか?

田口:自分の中でこれって決めたものをずっと使っているタイプなんですよ。だから化粧水とか洗顔料とかもずっと同じのを使っているのですが、今ちょうどほかのいいやつを試してみようかなと(笑)。ただ、無添加だったり、環境に優しいものを使いたいと思っています。

― すっごく肌キレイですよね!

田口:よく言われます(笑)

― 今日も会った瞬間に思いました(笑)

田口:やっぱ有馬温泉の効果じゃないですかね(笑)。肌にいいって言われてるので(笑)

田口 淳之介(C)モデルプレス
田口 淳之介(C)モデルプレス
― 体力作りで気を付けていることはありますか?

田口:ジムには定期的に通っています。プロポーションを維持するためにも、そういうのは必要だと思っています。

― 休日も動いているイメージがあるのですが、家でゆっくり過ごすことはありますか?

田口:どうだろう…、ゆっくり過ごすというか、早く寝るようにしていますね。毎日6~8時間くらいは寝ていると思います。

― ファッションのこだわりはありますか?

田口:自分が着たいと思うものを選ぶようにしています。無駄に買わないようにしているので、ちゃんと使えるものを買っています!

― 先程の質問と被るかもしれませんが、趣味は?

田口:温泉もですが、ドライブとか旅行とか、音楽を聴いたり…。でも、やっぱり仕事かな(笑)

― やっぱり仕事に繋がるんですね(笑)

田口 淳之介、改めてファンへの想いを語る

田口 淳之介(C)モデルプレス
田口 淳之介(C)モデルプレス
― そろそろ終わりに近づいてきたので、改めてになりますが、田口さんにとってファンとは?ツアーの東京公演で田口さんがファンへの熱い想いを語っているとき、ファンのみなさんもそれをきちんと感じていることが伝わってきた空間でした。

田口:ファンの皆さんと直接触れ合えたり、会話するイベントをこの1年でいろいろやってきた中で、ずっと僕のことを応援してくださっている方が多くて。その中で、今僕が表現しているものについていきます、ずっと応援しますって言ってくださるファンの皆さんと信頼関係が出来ているなって感じることができました。例えばですが、僕が投げたボールを投げ返してくれて、それってすごくありがたいことです。もちろん、僕がステージ上で話したことに対して、後日ファンレターで、勇気が出ましたとか、そういう言葉をいただくたびに、包み隠さず思っていることを話すことは大事だなと思いました。

東京公演では最終日ということもあり、自分の中でも感極まった部分があって自分の想いを素直に話しました。その挨拶が終わり、たくさんの拍手をいただいたとき、この人たちのために全力のパフォーマンスを披露して、見に来てよかったと思ってもらえるように、これからも120%出し切っていきたいなと思いました。もちろん、僕1人の力では全部成り立たないことです。ファンのみなさんがいるからできるので、本当に1人の人間同士コネクトできたらいいなと思っています。

― その東京公演で「このままでは終わらない」って話して田口さんをこれからも応援していきます!

田口:ちょっと恥ずかしかったですけどね(笑)。ビッグになるとか言っちゃって(笑)。古い言葉でしたかね(照れ笑い)

― (笑)楽しみにしています!では、今後“アーティスト田口 淳之介”はどのようになっていくのでしょうか?

田口:目標としていることは、もっとたくさんの人に自分の音楽と活動を知ってもらって、フォロワーを増やしていくことです。それがファンの皆さんも望んでいることだと思うので、その広がった輪がどんどん繋がっていって、自分自身もその輪の中に入って、楽しい時間を共有し続けていきたいなと思っています。

田口 淳之介の夢を叶える秘訣とは

田口 淳之介(C)モデルプレス
田口 淳之介(C)モデルプレス
― 最後に前回のインタビューでもお伺いしたのですが、夢を追いかけているモデルプレス読者に向けて、夢を叶える秘訣を教えてください。

田口:まずは諦めないこと。やっぱり諦めないでそこに向かっていくことが全てであって、それにプラスして今思うのは自分だけで完結しないこと。自分のやりたいことを人に伝えられる、要するにそれがうまく伝えられてないってことは自信がないからだと思うんですよね。自信があれば、誰かに伝えることができる。有言実行という言葉通り、自分がその言ったことに責任を持ってそこに向かっていくだけだと思います。僕自身もあそこで「ビックになる」と有言したので、あとは実行に移すしかない。とにかくビジョンをしっかり持って、ちゃんと目標に向かって進んでいく。それが結果的に、夢に繋がっていくと思います。

― ありがとうございました!

(modelpress編集部)

衣装協力:WEWILL

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田口 淳之介(たぐちじゅんのすけ)プロフィール

田口 淳之介(C)モデルプレス
田口 淳之介(C)モデルプレス
1985年11月29日生まれ。1999年より、芸能活動を開始。10~20代にかけてロックやポップスをはじめとする様々なジャンルの音楽に触れる中で、長身を駆使したダンスやアクロバットを取り入れたパフォーマンス・スタイルを確立。

また俳優として、テレビドラマ・舞台にも出演。持ち前の明るいキャラクターを活かした役柄ではバイプレーヤーとしての能力も発揮。2014年には初の舞台公演・単独主演も務めた。

30代を迎え、ソロ・アーティストとして新たなスタートを切る。自身の中で一番大きな位置を占める音楽を軸として、時代の鼓動と共に伸びやかな表現を更に覚醒させていく。

2016年11月にシングル「HERO」をインディーズからリリース。2017年4月5日、ユニバーサルミュージックからメジャーファーストシングル「Connect」を発売。2017年5月10日、ファンクラブ限定イベントの模様とドキュメンタリーを収録した映像商品『TO THE NEXT LEVEL ~ OFFICIAL FAN CLUB LIMITED』を発売。2017年9月13日、1stアルバム「DIMENSIONS」をリリース。

2018年2月東京、大阪、名古屋、福岡、最終公演台湾を含む、初のワンマンツアーを開催。2018年3月香港にて海外公演を開催。

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