<深川麻衣インタビュー>乃木坂46在籍時からの変化、三代目JSB山下健二郎について、結婚・恋愛観…まいまいは今でも“聖母”?
2018.02.17 18:50
views
深川麻衣(ふかがわまい・26)モデルプレスインタビュー。2016年6月に乃木坂46を卒業、その後は17年に舞台『SKIP』で主演するなど、女優として着実にステップアップ中。乃木坂46で“聖母”と呼ばれていた彼女が醸し出す雰囲気や表現力は、アイドルファン以外からも評価が高い。2月17日公開の主演映画『パンとバスと2度目のハツコイ』(今泉力哉監督)もそれが存分に分かるだろう。
「パンとバスと2度目のハツコイ」
同作は「私をずっと好きでいてもらえる自信もないし、ずっと好きでいられる自信もない」と、独自の結婚観を持つ市井ふみ(深川)と、中学時代の“初恋”相手・湯浅たもつの恋愛模様を描くラブストーリー。たもつは三代目 J Soul Brothersの山下健二郎が演じる。深川麻衣、初主演映画の感想は…
― 主演映画の公開が迫ってきました。今の心境からお聞かせください。深川:早く見た方の感想が聞きたいですね。山下さんが思っている結末と私が思っている結末もまったく違ったので、見た方によって感想が全然違う映画だと思うんです。
― 主演舞台から主演映画と着実にキャリアを積むことになった記念すべき作品になりますが、撮影はいかがでしたか?
深川:撮影は舞台が終わってすぐ、去年の6月、2週間ほどでした。演技には答えがあるわけではないと思うので、撮影し終わった今、正解だったかはわからないんですけど、自分なりに考えながらできたのかなとは思います。監督さんも基本的に信頼して任せてくださる部分も多かったので、とても良い経験になりました。
― 初めて完成した作品を見たとき、どのような感想を持ちましたか?
深川:撮影が終わったとき、今の自分としてはやりきったかなとも思ったんですけど、初めて完成したものを見て、大きい画面に長時間自分が映っていることに少し怯みました(苦笑い)。
― それはどんな感情から?
深川:なんとも言えない気持ち、たぶん恥ずかしさかな。でも撮影したものが編集されてつながって、一つの作品になるということを初めて見られた瞬間だったので、ホッとした安心感や嬉しさも大きかったです。
涙を溢れさすシーンに苦戦
― 撮影で演技についてなにか指摘されたことはありますか?深川:基本的に監督は自分で気づいてほしいというスタンスだったと思うので、ほとんど注意はされなかったんです。でもクランクインのとき、事務所の方から「なんで笑いながら歩いていたの?」と。最初のシーンは特に緊張していて、私、緊張すると口に力が入って、口角が上がってしまうみたいで…。自分で自覚はなかったんですけど、反省して今はそうならないように気をつけています。
あと劇中では涙を溢れさすシーンがあって、そこは映画全編を通して一番苦労しました。泣くということを自覚して涙を流す、ではなくて、勝手に涙が溢れて「あっ、泣いてる」と自覚する、という気持ちの作り方。1回目、2回目、3回目、なかなか思うようにできなくて、15分くらい時間を置いてからもう1回チャレンジしてOKをいただきました。
三代目 J Soul Brothers・山下健二郎と共演
― 山下さんとの共演はいかがでしたか?深川:山下さんは誰に対しても壁を作らずに話してくださる方、休憩時間もすごく気さくに話しかけてくださったので、とてもコミュニケーションが取りやすかったです。たもつは演じる人によっては鈍感すぎるので嫌みに感じちゃうこともある。でもそれを山下さんが演じると憎めなくなるというか、山下さんの愛される雰囲気があって初めてたもつというキャラクターが成立していたんじゃないかなとも思いました。
深川麻衣の結婚・恋愛観
― たもつのような男性は深川さん自身、いかがですか?深川:鈍感なので、それで傷つけられることもあるのかなとは思いますが、嘘が上手い人よりはいいのかも。こちらが気づかないくらいにサラサラと嘘がつける人は怖いし、信用できないので、それよりは不器用だからこそ、余計なことが言えちゃう人の方が好きですね。上手く嘘をつかれたら嫌だ(笑)。
― (笑)。乃木坂46を卒業してもう1年半以上経ちますが、恋愛や結婚に対して気持ちは変わりましたか?
深川:結婚したいという願望はありますが、何歳までにしたいというのは特にないです。自分にとって良いタイミングで結婚できたらいいなと。恋愛に対しては「恋愛したい」と意識して付き合うよりも、素敵な人にばったり出会いたいです。自分で恋愛モードに切り替えるのではなくて、普通に生活している中で自然に出会えたらいいなと思います。
“女優・深川麻衣”への本音
― 乃木坂46を卒業して1年半以上、一人での活動には慣れてきましたか?深川:う~ん…。雑誌などで“女優・深川麻衣”と書いていただくことは、ちょっとむず痒いというか…。嫌ではないのですが、恥ずかしい気持ちはあります。経験も実力もまだまだないので、乃木坂46での5年間がなければ、今このようにお仕事はできていないと思うんです。
いつか、アイドルの頃から応援してくださっている方々が、アイドルではない私のことも好きになってくれたいいですね。なので「アイドルのままでいて」と言われたら少し困っちゃうかな(笑)。深川麻衣から知ってくださった方が乃木坂46時代のことを知る、という形を目指していきたいと思っています。
― これからいろんな役を演じるにあたってキスシーンや体当たりな演技を求められることもあると思いますが、それに対する考え方というか、覚悟はありますか?
深川:お仕事って全ては縁だと思うんです。乃木坂46の頃から、お仕事をしていて人と話すことも好きで、人との繋がりを大事にしていきたい、と思っていました。同じようにいただいたお仕事の縁も大事にしたいので、そこは変に選びたくはないです。いただいたお仕事に対して、一生懸命やっていきたい。「これはやりたくない」という抵抗は今のところまったく持っていないです。
深川麻衣は今も“聖母”?
― 乃木坂46のときには“聖母”という愛称があって、今回の映画を見ても、その包み込むような優しい雰囲気は変わっていないなと感じました。深川:私、優しくないですよ(笑)。
― そうなんですか?(笑)では深川さん自身、変わったなと思うことはありますか?
深川:分からない(笑)。でもグループの素敵なところって、体調不良などで穴が空いてしまったとしても、みんなで補い合えたり、フォローし合えたりするところだと思うんです。そこから一人になって、あのときは心強かったなと最近よく思います。
あと今まではやりたいことがあっても「あんまり言うとワガママになるかな?」と思って我慢したり、言葉に出さなかったりすることが結構あったんです。でも一人になったので、そういう部分はちゃんと伝えていかないといけないんだという意識になって。そういう点で、気持ちの変化は大きくありました。
― 我が強くなったと?
深川:そうならないといけないんだと思います。卒業して新しい環境でお仕事をさせてもらってから、気づいたことや直さなくてはいけないことこがたくさん見つかって。好きなものに対して知識を深めたいという思いも強くなったので、そういう面でも変化はありました。
― 今、充実していますか?
深川:そうですね、いろんなことがありますが、充実しています。
― いろいろって気になります(笑)。
深川:(笑)。今、ありがたいことに本当にやりたかったことをやらせていただいている状況で。「上手くいくことばかりではない」というのは、どのお仕事をしていてもそうだと思うんです。ただ答えが分からないお仕事なので「正解はなんだろう」とずっと考えてしまって…。でも答えが出ないので、そこで悩んでしまう部分も大きいんです。それでも一つひとつの作品を終えたときの達成感ややりがいは本当に大きいので、ちょっとずつ壁を乗り越えていきたいです。
― ありがとうございました。
インタビューメモ/深川麻衣は今でも“聖母”
「私、優しくないですよ(笑)」と謙遜した深川さんでしたが、取材終了後、別室でスタッフの子どもが声を出していると、すぐに駆け寄って「可愛い~」とニコニコ。じゃれ合っている姿を見ている限り、間違いなく優しいんだろうなと思いましたし、やっぱり“聖母”でしかなかったです。また舞台『スキップ』のインタビューから約1年が経過していましたが、取材前にエレベーターホールでばったり会うと「お久しぶりです」と笑顔で挨拶もしていただいて、記者とカメラマンはその人柄に癒やされてしまい…。撮影では相変わらずクシャとした笑顔が可愛い♪「壁穴から顔を出してほしい!」という無茶なリクエストにも照れながら応じてくれました。(modelpress編集部)
深川麻衣(ふかがわ・まい)プロフィール
1991年3月29日、静岡県生まれ。乃木坂46の1期生として11年8月に加入。12年8月の3枚目シングル『走れ!Bicycle』以降、全シングルで選抜入り。16年3月の14枚目シングル『ハルジオンが咲く頃』でセンターを務め、6月にグループを卒業した。ドラマ出演は13年『49』(日本テレビ系)や15年『初森ベマーズ』(テレビ東京系)、16年『プリンセスメゾン』(NHK・BSプレミアム)。17年は舞台『SKIP』や『世にも奇妙な物語’17秋の特別編』(フジテレビ系)主演など女優としての活動で注目を集める。
【Not Sponsored 記事】
関連記事
-
深川麻衣、感涙 三代目JSB山下健二郎への感謝、初主演映画の重圧語るモデルプレス
-
深川麻衣&三代目JSB山下健二郎、一緒に“くまさんパン”作り キュートなメイキングカット<パンとバスと2度目のハツコイ>モデルプレス
-
深川麻衣&三代目JSB山下健二郎、全国行脚で4000人動員<パンとバスと2度目のハツコイ>モデルプレス
-
深川麻衣、新たな抜擢に「言葉の面白さや難しさや重みを大切にしたい」モデルプレス
-
深川麻衣、三代目JSB山下健二郎の言葉に動揺 撮影中のトラブル明かす<パンとバスと2度目のハツコイ>モデルプレス
-
深川麻衣&三代目JSB山下健二郎、ピュアな初恋の思い出を告白<パンとバスと2度目のハツコイ>モデルプレス
「インタビュー」カテゴリーの最新記事
-
【TWICEサナ インタビュー】夢を叶えるためには「勢い」が大事 中学時代のデビュー前から繋がる考えモデルプレス
-
BUDDiiS小川史記、“暗黒時代”支えとなった友の存在 後悔なしの20代振り返る【インタビュー後編】モデルプレス
-
「今日好き」こおめいカップルインタビュー、交際後は毎日寝落ち電話 意外だったスキンシップ事情「もっとしようかなと」モデルプレス
-
“奇跡の29歳”BUDDiiS小川史記、代名詞が思わぬ広がり 1st写真集で新たな自分も発見【インタビュー前編】モデルプレス
-
“怪演”話題の片岡凜、ブレイク中の心境語る デビューから2年――女優の夢叶えるために起こした行動「突っ走ることが大切」【「海に眠るダイヤモンド」インタビューVol.3】モデルプレス
-
「海に眠るダイヤモンド」いづみの正体・今後の展開は?千景役・片岡凜が気になる伏線ポイント明かす【インタビューVol.2】モデルプレス
-
片岡凜、日曜劇場初出演は「すごく光栄」“ドラマデビュー作ぶり”新井順子Pとの再会で贈られたアドバイスとは【「海に眠るダイヤモンド」インタビューVol.1】モデルプレス
-
アナウンサーになるには?テレ東・田中瞳アナの回答と「夢を叶える秘訣」モデルプレス
-
テレ東・田中瞳アナの転機になった、さまぁ~ずの“ある言動”モデルプレス