<独占インタビュー>GENKING「死ぬかも…」遺書残していた壮絶な性転換手術語る 記者も涙した“JunJunとの感動秘話”も
2018.01.29 17:58
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タレントのGENKINGが、昨年5月28日にタイで性別適合手術を受け、戸籍上を性別を女性に変更していたことを29日、明らかにした。また、戸籍上の本名の氏名を元輝(げんき)から沙奈(さな)に変更したことも発表。モデルプレスでは今回、そんなGENKINGを直撃。死を覚悟し、遺書も用意していたという壮絶な手術体験を語ってもらった。また、GENKINGの親友でヘアメイクアップアーティストとして活躍しているJunJunとの手術時の感動秘話も明かされた。
当初は自身について男性でも女性でもどちらでもないことを示す“ニューキャマタン”や“ユニセックス”などとしてきたGENKING。昨年1月には性同一性障害であることを発表し、大きな話題を呼んだ。
GENKING:お母さんとか大好きな人に一人ひとりに向けて動画を撮った。動画を撮っているといろんなことがこみあげてきて、とにかくこの世の終わりを感じた。もしかしたら失敗することもあり得ると思って…。
―無事成功してよかったです。ではそんな壮絶な手術の時のこと、覚えている限り教えてください。
GENKING:手術のときは、太い麻酔針を刺されて“だんだん気持ちよくなりますよ”って言われて、確かにぼーっとしてくるんだけど、不安だからどこかで意識をちゃんと保たなきゃ…と思って。でもどんどん麻酔増やされて、首の後ろや背中に打つんですけど。“最後にこの麻酔を入れたらすぐ眠くなります”って言われたとき、心臓はバクバクで…。
いろんなことが走馬灯のように蘇ってきて、目をつぶると暗闇の底なし沼にドシーン!って落ちていくような感覚で。怖い…!死んじゃうかも…!って思うと涙が止まらなくなった時、記憶が飛んで、起きたらICU(集中治療室)にいました。
―すでに壮絶ですね…。目が覚めたあと、いかがでした?
GENKING:生きている!とまず思った瞬間、全身が金魚を水からだしたときのようにバンバン!って痙攣して、声が出なくて“うー…”ってなって。痛すぎてすぐにモルヒネを打たれました。数分後には意識がなくなって、それを2、3時間置きに繰り返す。
その後、病室に戻った時、生きて戻れてよかった…と大号泣。
一回辛いことは終わったけど「あなたの場合は出血が止まらないし、今もどうなるかわからない」と言われた。2時間おきくらいに痛みがきて、モルヒネを打つのも痛くて…。打たれるとボーッとなって、それがなくなるとまた激痛。その繰り返しを丸々2日味わった。
そんな不安な日から2日たったくらいにだんだんスマホもいじられるようになってきた。
そのあと辛さは消毒。なにせ痛い。1日に6回くらい消毒の時間があるんだけど、消毒液をかけらると“ひゃー…!”ってなるし、患部からガーゼを剥がす時も血がかたまっていて痛い。看護師はガーゼをベリッ!!って一気にとるから、それも毎回憂鬱で…。消毒の時間がきたら怖かった。
結局3週間入院して6月下旬に帰国。帰ってからも1ヶ月くらいは辛かった。痛くて椅子に座れないしうまく歩けない、トイレも痛かった。
―本ではほかにも壮絶な記載がありましたが、本当に辛いことを乗り越えて、今が無事に過ごせていてよかったと思っています…。
目が冷めた時に私は女になって、自分で自分を産んだ感じ。不思議だなっと思ったのが、男に生まれて嫌だったとかいう気持ちが、女の子になったら一気に0になった。全部女性の機能になってホルモンバランスも変わるから、考え方も前の自分じゃない。変な所が強くなったというのと、ゲンキが自分じゃない。前世の記憶を持って生まれてきたという感覚があった。
本のタイトルにもあるように出産はしたことないけど「僕は私を生みました。」って出産だと思ってる。
「本当はタイに一人で行こうと思ってた。JunJunはタイに呼んでほしかったみたいだけど、その日から友達とアメリカへ行く予定がすでにあった。でも前日に『やっぱりきてほしい…!』って頼んだら『なんでもっと早く言わないの!』って言われて『仕事もあるし、頼れなかった』と言ったら『看病もあるから行くね』と言ってアメリカをキャンセルして来てくれた。
本当はタイに到着して3日後には手術予定だったけど、アテンドの人から『手術日がのびそうです。先生にゴルフの予定が入ったのでできません』と言われて(笑)
“大丈夫かな?先生の予定で手術予定が変わる病院なんて怖い”と思い始めた。でもそれは『タイではよくあること、どんな大きい病院も手術日が絶対にずれる』って。それから結局10日のびた。
そうなるとJunJunは次の仕事の関係でタイに2週間しかいられなかったから、手術してる最中に帰らなければならなかった。看病してくれるために来てくれたのに、いなくなるってどうしようと思って…。
結局JunJunと10日過ごしたんだけどそんなに長く一緒にいたことがなかった。そうなると些細な事でイライラして毎日喧嘩だった。手術の前々日は初めて縁を切るというくらい大喧嘩をした。
でもJunJunは私のことを親友だと思ってくれてて、不安だったんだと思う。
死んじゃうかもって。
いろいろ手術について調べてたら、すごく怖いことが書いてあって、この手術は失敗して死んじゃう人も多いという手術で、手術が終わってからも痛みに耐えられなくて自ら命を絶つ人もいる。経験した人に聞いても『とにかく痛いし怖かった』っていうから、一番やばい手術なんだなと恐れてた。いろんなことが積み重なって、直前にやめようかなとも思ったくらい。
手術直前。JunJunはすごく不安そうな顔してたんだけど、泣いてバイバイも嫌だったから、『いってくるね!大丈夫!』って元気に言ったら、JunJunが看護師に「え…?え?もういっちゃうんですか…?」って泣きそうになりながら言ってて『やめてよ!そんなこと言うのやめて…』って涙をこらえて。
いつもJunJunは私のことを「アンタアンタ」って言うのに手術室に入る直前、最後に
「ゲンキ!!がんばれよ!!!!」
って泣くのを踏ん張りながら病院に響く声で男の声で叫んでくれた。
それで手術室の扉が締まって、そのときはすっごく泣いたよ。
初めて語られるこれまでの自身の歩み、手術や戸籍変更の詳細など、GENKINGが男性から女性に生まれ変わるまでを赤裸々に綴っている。
2013年、Instagramで話題となり芸能界へ。2017年1月には性同一性障害と診断されたことを発表し、同年5月には性別適合手術を受け、戸籍上も女性となり新たなスタートをきっている。(modelpress編集部)
GENKING、壮絶手術体験語る
―この手術は失敗して亡くなる確率も高く、手術後も痛みに耐えられずに自ら命を絶ってしまう方もいるというくらいリスキーな手術ということが著書に記載されていました。手術前日には遺書を残したそうですね。GENKING:お母さんとか大好きな人に一人ひとりに向けて動画を撮った。動画を撮っているといろんなことがこみあげてきて、とにかくこの世の終わりを感じた。もしかしたら失敗することもあり得ると思って…。
―無事成功してよかったです。ではそんな壮絶な手術の時のこと、覚えている限り教えてください。
GENKING:手術のときは、太い麻酔針を刺されて“だんだん気持ちよくなりますよ”って言われて、確かにぼーっとしてくるんだけど、不安だからどこかで意識をちゃんと保たなきゃ…と思って。でもどんどん麻酔増やされて、首の後ろや背中に打つんですけど。“最後にこの麻酔を入れたらすぐ眠くなります”って言われたとき、心臓はバクバクで…。
いろんなことが走馬灯のように蘇ってきて、目をつぶると暗闇の底なし沼にドシーン!って落ちていくような感覚で。怖い…!死んじゃうかも…!って思うと涙が止まらなくなった時、記憶が飛んで、起きたらICU(集中治療室)にいました。
―すでに壮絶ですね…。目が覚めたあと、いかがでした?
GENKING:生きている!とまず思った瞬間、全身が金魚を水からだしたときのようにバンバン!って痙攣して、声が出なくて“うー…”ってなって。痛すぎてすぐにモルヒネを打たれました。数分後には意識がなくなって、それを2、3時間置きに繰り返す。
その後、病室に戻った時、生きて戻れてよかった…と大号泣。
一回辛いことは終わったけど「あなたの場合は出血が止まらないし、今もどうなるかわからない」と言われた。2時間おきくらいに痛みがきて、モルヒネを打つのも痛くて…。打たれるとボーッとなって、それがなくなるとまた激痛。その繰り返しを丸々2日味わった。
そんな不安な日から2日たったくらいにだんだんスマホもいじられるようになってきた。
そのあと辛さは消毒。なにせ痛い。1日に6回くらい消毒の時間があるんだけど、消毒液をかけらると“ひゃー…!”ってなるし、患部からガーゼを剥がす時も血がかたまっていて痛い。看護師はガーゼをベリッ!!って一気にとるから、それも毎回憂鬱で…。消毒の時間がきたら怖かった。
結局3週間入院して6月下旬に帰国。帰ってからも1ヶ月くらいは辛かった。痛くて椅子に座れないしうまく歩けない、トイレも痛かった。
―本ではほかにも壮絶な記載がありましたが、本当に辛いことを乗り越えて、今が無事に過ごせていてよかったと思っています…。
性転換手術は“出産に似ている”と語る
GENKING:性転換手術は、出産に似ているのかなと思った。目が冷めた時に私は女になって、自分で自分を産んだ感じ。不思議だなっと思ったのが、男に生まれて嫌だったとかいう気持ちが、女の子になったら一気に0になった。全部女性の機能になってホルモンバランスも変わるから、考え方も前の自分じゃない。変な所が強くなったというのと、ゲンキが自分じゃない。前世の記憶を持って生まれてきたという感覚があった。
とにかく早くみんなに言いたくて仕方なくて。“サナが産まれたんだよ!無事手術も終わって、本来生まれるべき姿に戻りました”と報告したら、みんなからかけられる言葉が「おめでとう!」って。おめでとうのLINEが沢山届いたことも改めて出産に似ていると思った。いろんな人からお花が届くところも。女の子と話しているとカテーテルも入るし、帝王切開の手術に似ているっていわれた。
本のタイトルにもあるように出産はしたことないけど「僕は私を生みました。」って出産だと思ってる。
生きている中で、性別を2つ経験した人はなかなかいないと思う。望んで無いのに男に生まれてすごく辛いことしかなかったけど、やっと女の子になれて辛かったことを活かせると思ったし、人にない人生を歩んでいると思うと“凄いじゃん!”って誇らしく思う。
記者も思わず涙…JunJunとの感動秘話
公私共に親交の深い2人は大親友。JunJunは、GENKINGが悩んだときは共に悩んでアドバイスし、叱咤激励するような関係でもある。GENIKINGに「今回の件で親友のJunJunさんとのエピソードがあれば教えてください」と尋ねたところタイでの手術前のエピソードを語ってくれた。
「本当はタイに一人で行こうと思ってた。JunJunはタイに呼んでほしかったみたいだけど、その日から友達とアメリカへ行く予定がすでにあった。でも前日に『やっぱりきてほしい…!』って頼んだら『なんでもっと早く言わないの!』って言われて『仕事もあるし、頼れなかった』と言ったら『看病もあるから行くね』と言ってアメリカをキャンセルして来てくれた。
本当はタイに到着して3日後には手術予定だったけど、アテンドの人から『手術日がのびそうです。先生にゴルフの予定が入ったのでできません』と言われて(笑)
“大丈夫かな?先生の予定で手術予定が変わる病院なんて怖い”と思い始めた。でもそれは『タイではよくあること、どんな大きい病院も手術日が絶対にずれる』って。それから結局10日のびた。
そうなるとJunJunは次の仕事の関係でタイに2週間しかいられなかったから、手術してる最中に帰らなければならなかった。看病してくれるために来てくれたのに、いなくなるってどうしようと思って…。
結局JunJunと10日過ごしたんだけどそんなに長く一緒にいたことがなかった。そうなると些細な事でイライラして毎日喧嘩だった。手術の前々日は初めて縁を切るというくらい大喧嘩をした。
でもJunJunは私のことを親友だと思ってくれてて、不安だったんだと思う。
死んじゃうかもって。
いろいろ手術について調べてたら、すごく怖いことが書いてあって、この手術は失敗して死んじゃう人も多いという手術で、手術が終わってからも痛みに耐えられなくて自ら命を絶つ人もいる。経験した人に聞いても『とにかく痛いし怖かった』っていうから、一番やばい手術なんだなと恐れてた。いろんなことが積み重なって、直前にやめようかなとも思ったくらい。
そんな感じで精神状態が不安定すぎて、死んじゃうかも…ってなったら、JunJunも『あんたが死ぬ気がする…』って言い出して手術の前日には2人で夜中に大号泣した。
手術直前。JunJunはすごく不安そうな顔してたんだけど、泣いてバイバイも嫌だったから、『いってくるね!大丈夫!』って元気に言ったら、JunJunが看護師に「え…?え?もういっちゃうんですか…?」って泣きそうになりながら言ってて『やめてよ!そんなこと言うのやめて…』って涙をこらえて。
いつもJunJunは私のことを「アンタアンタ」って言うのに手術室に入る直前、最後に
「ゲンキ!!がんばれよ!!!!」
って泣くのを踏ん張りながら病院に響く声で男の声で叫んでくれた。
それで手術室の扉が締まって、そのときはすっごく泣いたよ。
自叙伝を発売
GENKINGは29日、自叙伝「僕は私を生みました。」 (双葉社)を発売。初めて語られるこれまでの自身の歩み、手術や戸籍変更の詳細など、GENKINGが男性から女性に生まれ変わるまでを赤裸々に綴っている。
GENKING・プロフィール
GENKING(ゲンキング)。11月18日生まれ、愛知県出身。A型。2013年、Instagramで話題となり芸能界へ。2017年1月には性同一性障害と診断されたことを発表し、同年5月には性別適合手術を受け、戸籍上も女性となり新たなスタートをきっている。(modelpress編集部)
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