山本美月、オン眉で新境地に反響 26歳、仕事・結婚・人生に悩みは?<モデルプレスインタビュー>
2017.11.16 21:30
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現在放送中の木曜劇場『刑事ゆがみ』(毎週木曜よる10時~/フジテレビ系)では俳優の浅野忠信と神木隆之介のバディが活躍しているが、その裏で父娘のような連携を見せる浅野と山本美月(26)のコンビも見逃せない。モデルプレスは今作で新境地に挑んでいる山本に、撮影現場のエピソードから、自身が描く将来像などを聞き、女優・山本美月の今に迫った。
目次
山本は中性的な敏腕ハッカー・ヒズミこと氷川和美(ひかわ・かずみ)役。警察組織には属さないヒズミは、豊富なサイバー知識を生かしたリサーチ能力などで弓神の捜査をサポートする。また過去に巻き込まれた大きな事件により声を失っており、実は弓神と深い因縁がある、というミステリアスな役どころでもある。
第5話では、ヒズミの過去に関わる事件が動き出したような描写もあり、今後の動向にも注目が集まっている。
山本美月、難役に挑戦
― 最近だと映画『ピーチガール』での“もも”やドラマ『嘘の戦争』の“楓”、『東京アリス』の“ふう”もそうですが、山本さんといえば、可愛らしい役が多いですよね。そんな中『刑事ゆがみ』は、これまでとはまた違った役柄ですが、実際に演じている感想をお願いします。山本:私自身が可愛い系キャラとは遠い存在と思っているので、どちらかと言えばヒズミちゃんの方が近いのかな、という気はしています。これまでは、可愛らしい役を頂く事が多かったのですが、実はそっちの方がちょっと難しくて。ヒズミちゃんくらいのボーイッシュな感じの方が演じていて、しっくりする感じはあります。
― ヒズミ役で新境地に挑んだ、という声もあります。
山本:「山本美月の新しい一面が見られた」と皆さんに思って頂ければ嬉しいです。お芝居で役の雰囲気がガラッと違うものでなくても、どんな役でも1つ1つ向き合っている姿を見てほしいです!!
― ヒズミは声を失っている分、表情や仕草での演技が難しそうですよね。
山本:はい、そこはちょっと難しいなと思います。やはり声が出せないので表情で伝えるしかないのですが、どこまで表情を豊かにするか、ということに悩みました。最初は、ヒズミが無表情の子だと思って役のイメージをしていたのですが、台本を読んで演出を受けていくうちに考えも変わり、今は表情豊かな感じも良いのかなと思っています。
― 現場では結構、無茶ぶりされると伺いました。ヒズミは食べるシーンも多いです。
山本:食べるシーンは多いので、お腹がいっぱいになります(笑)。普段あまり間食しないタイプなので、大変です。特にグレープフルーツを食べ続けた時は、皮が苦くて大変でした。あと、この前、甘栗を投げて口でキャッチするシーンがあったんです。それを何度もやったのにカットされていて!何テイクもやったのでショックでした(笑)。他にも、1話の最後にあった、帽子で鍵をキャッチするところも練習しました。撮影当日に「これをやってみて」「あれを食べて」と言われることが多いので、そこは難問というか大変なところですが、浅野さんと楽しくやっています。
出演者とも和気あいあいの現場
― 浅野さんとはどんなお話をされるんですか?山本:本当に他愛のない事ばかり話しています(笑)。気さくにお話ししてくださるので良い意味で緊張感がなく肩の力を抜いて楽しくお芝居する事ができます。演じている弓神さんに近い性格なのかな。
― 神木さんとのシーンもありましたが、共演は映画『桐島、部活やめるってよ』以来ですよね。
山本:はい。久々に会った時に「あ、大人になっている」と思いました(笑)。たしか当時まだ未成年でしたから、今回、20歳を超えた神木さんがスーツを着ている姿を見て、役者としては先輩なのですが、可愛い弟という雰囲気がして大人になったな~と(笑)。
― どんなお話をされましたか?
山本:うーん、コスプレの話ぐらいですかね。私が「コスプレ写真集をやりたいんだよねー」と話したら、「あ、絶対買うねー」と(笑)。本当に他愛のない話をしているんです。
大胆なオン眉ヘアで挑む
― ヒズミの特徴といえば、まずその前髪ですよね。だいぶイメージが変わり話題になりましたが、どうしてこのヘアにしようと思われたのですか?山本:何となくイメージはしていたのですが、実際にはその場の流れでヒズミのビジュアルを作っていきました。前髪はウィッグで、ちょっと付けてみたら「案外良いね」と盛り上がり、こういう髪型になりました。本当は、役のイメージからベリーショートぐらいかなと思っていたので、ショートヘアに髪を切りたかったんです。でも事務所からダメって言われてしまって(笑)。
― そうなんですね(笑)。ショートヘアの山本さんも見てみたいです。
山本:小学校2年生くらいの時に短く切ってから1回も切ってないんです。でも本当は切りたい(笑)。私ベリーショートでいきたいぐらいなんです。だからいつか役で切ることができたら良いなって思います。
山本美月の今後はどうなる?
― 今後やってみたい役はありますか?山本:どうしても私は根がオタクで、色々な役をやっていても、ヒズミちゃんのようなキャラクターがすごく立っているものにとても惹かれてしまうので、今後も演じてみたいです。それと、役ではありませんが、私は完全に頭が理系で国語能力がないので、台本から感情を考えるのがすごく難しくて…。台本を読んで、一般的に人が思うことと違うように読み取っている可能性があると思うんです。例えば「なんで主人公がこの行動を取ったのか」とか難しい感情表現がある時に裏の裏を読んでしまいます。でもそれでは、意図したものと間違った取り方をしてしまうので、ちゃんと現場で話し合って、裏を読めるようにしたいなと思っています。そういう主人公の心情の部分は監督と話し合ったり、リハーサルをしっかりとやったり、これからも時間をかけて向き合って大事に演じていきたいです。
― 裏の裏を読んでしまう、とはどういうことでしょうか?
山本:自分で想像しちゃうんです。この人はきっとこういうことを考えて、こういう風にしたんだっていうのが、たぶん人とずれている(笑)。ちゃんとした正解が読み解けないので、そういうのは脚本の方や監督に聞かなきゃいけないと思います。
― 山本さんはすごく順調にご活躍なさっているイメージなのですが、逆に今抱えている悩みなどはありますか?
山本:25歳や26歳頃になると、転職を考える時期だという話をよく聞くじゃないですか。その頃って女の子が人生を一番悩む時期だと思うので、私も今すごく色々考えています。別に転職したいということではないのですが(笑)。これから老後までどう生きていこう、という人生計画をすごく考えます。いつ結婚しよう、結婚したらいつのタイミングで子供を産もう…とかそういうことを考えながら生きていかなきゃいけないな、と思います。
― 今なにか具体的に決まっているプランはありますか?
山本:何も決まっていません。でも30歳までには結婚したいなとは思います。年上ですが、大学の友人が3人結婚したので、「みんな結婚し始めているんだな」と思ってちょっと焦っています(笑)。
― 山本さんが結婚するならどういう人が良いですか?
山本:色々な話し合いができる人ですかね。不満に感じたことはきちんと話し合って解決できる人がいいなと思います。やっぱり女の子って精神不安定な時もあるじゃないですか。そういう時にちゃんと向き合ってくれる人がいいと思います。なかなかいないと思うけど(笑)。
― なるほど。転職はしないっておっしゃっていましたけど、芸能界のお仕事で他に興味があるものはありますか?
山本:私やっぱりアニメが好きなんです。これまでは趣味を仕事にする、ということにすごく抵抗を感じていましたが、こんなに好きだったら仕事にもできるのかもしれないな、と最近思ってきました。声優だったり、絵を描いたり…芸術の方向でも何かお仕事ができたらな、と思います。以前お仕事で『ポケモン』もやらせて頂きましたが、子供に憧れられる仕事がすごく素敵だなと思っているので『プリキュア』シリーズとかにも出てみたいです。昔の私の予定では、26歳頃ってもっともっと忙しいイメージだったので(笑)。まだまだ働けます!
― ありがとうございました。
新境地を開拓 今後の活躍から目が離せない
山本は2009年「CanCam」専属モデルとしてデビュー。キャリアを華々しくスタートさせたが、モデルとして悩む時期もあった。その頃に彼女を支えたのが“演技”だった。その後、女優として活躍を広げるとともに「CanCam」でも看板モデルとして同誌を牽引する存在に。2017年には「CanCamモデルとしては全部出しきったと思います」と同誌を卒業した。そして女優として出演作品が途切れない今、山本はヒズミというまた新たな役で私達を驚かせてくれる。
役の絵を描くなど独特の役作りでも知られ、インタビューでも「ちゃんと1つ1つ真面目に演じている」とまっすぐに語った山本が、今後どんな姿で私達を楽しませてくれるのか、これからも目が離せそうにない。(modelpress編集部)
山本美月(やまもと・みづき)プロフィール
1991年7月18日、福岡県出身。09年、女性ファッション誌『CanCam』の専属モデルとしてデビュー。11年より女優としても活動を開始。12年には映画『桐島、部活やめるってよ』でスクリーンデビューを飾る。主な出演作に『女子―ズ』(14)、『東京PRウーマン』(主演、15)、『貞子VS伽椰子』(主演、16)、『少女』(主演、16)、『嘘の戦争』(17)、『ピーチガール』(主演、17)、『東京アリス』(主演、17)など。映画、テレビドラマ、モデル、テレビCMなど幅広く活躍中。刑事ゆがみ 第6話
弓神(浅野忠信)や羽生(神木隆之介)らは、総資産300億円を誇る若きIT企業家・貝取勝平(新田真剣佑)を狙った傷害事件を捜査する。事件は、貝取が来週オープンさせる予定だったプラネタリウムで起きた。貝取をプラネタリウムまで送り届けた運転手が、指示された通り深夜0時に迎えに行くと、彼が血を流して倒れていたという。貝取は、サプライズ企画の準備でプラネタリムを訪れることをSNSに投稿していた。弓神と羽生は、意識を取り戻した貝取に会いに行く。だが貝取は、イヤホンで音楽を聴いていて振り向いたらいきなり刺されたため、犯人の顔は見ていないという。
強引な企業買収を繰り返す貝取は、多くの人間から恨みを買っていた。そのひとりが、望遠鏡メーカー『スタームーン』の創業者・星月亘(辻萬長)だ。事件現場のプラネタリウムもこの会社が携わっていたが、貝取が出資話を白紙に戻したせいで倒産し、社長だった星月の息子・晃介は借金苦で自殺していた。
弓神たちが星月から話を聞くと、事件発生時刻は酒を飲んで寝ていたという。孫娘の光希(新井美羽)の証言も同じだった。その際羽生は、モンスターを集めて遊ぶゲームアプリ『モンコレ』がきっかけで光希と仲良くなる。
そんな中、弓神たちは、貝取が『モンコレ』人気で急成長した『テンドーカンパニー』の買収も目論んでいたと知り、社長の天堂英里(MEGUMI)に会いに行くが…。
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