NMB48須藤凜々花、キャプテン・山本彩からの大きな期待、48メンバーからの批判、ファンからの辛い言葉に涙 それでも「好きな人ができたんです…」<インタビュー>
2017.08.29 21:35
views
6月に行われたAKB48の「第9回49thシングル選抜総選挙」の開票イベントにて結婚を電撃発表し、ファンのみならず世間を驚かせたことが記憶に新しいNMB48の須藤凜々花。須藤は30日にグループを卒業する。モデルプレスではそんな須藤にこのほどインタビューを実施。須藤は24日に「AKB48のオールナイトニッポン」(ニッポン放送)に出演し、結婚発表にまつわる様々な裏話を明かしていたが、さらに掘り下げて須藤の思いを聞くことにした。批判が予測されても結婚発表を敢行したこと、キャプテン・山本彩から大きな期待を受けながらもグループを離れることにしたこと、結婚発表後すぐに参加した握手会でファンから言われた辛い言葉に涙したこと…。それでも踏み切ったあの衝撃の発表には、このインタビューを通して須藤が吐露した「でも、好きな人ができたんです…」の一言に全ての答えがつまっていた。
発表後、さや姉に全てを打ち明けた1時間
ーキャプテン・山本彩さんとは沢山お話したとのことでしたが、発表から今日に至るまでどのような感じでしたか?須藤:(山本は)普通に接してくださって。
この前のコンサート(※6日に行なわれたNMB48のイベント「NMB48 LIVE 2017 in Summer~サササ サイコ―~」)のリハーサル中にも(山本から、コンサートの)最後のコメントを言う人を「りりかにしようと思ってるんだけど」って話す機会を与えてくれました。
ー涙ながらに心境を話していた日のコンサートは事前に提案があったんですね。あの発表を受けて、さや姉は一度も怒ったり責めたりしなかったのですか?
須藤:発表から(山本と)初めて話すとなったときは、発表してから初めて行った収録の後でした。『全部話して』『どうよ』って聞かれて1時間位。(山本が)感情的に話したり怒ったりすることはなかったです。
ーちゃんと聞いてくれて。全てを伝えたんですか?
須藤:いろんな質問を受けました。「発表して、(熱愛の)報道がさらに大きくなるとか考えなかったの?」とか。「大きくなると考えてはいたんですけど、絶対に言いたくて」(須藤)って話しました。
その後も、(山本が)自分の意見を話すよりは、これまで何があったのか、どういう話を誰として発表に至ったのかとか、今までのこと、どういうことで悩んでたのか?とか、全部聞いてくれました。
さや姉の熱い期待は総選挙の票に反映
ーさや姉に以前インタビューした際、今後グループを任せていきたいという次世代メンバーとして須藤さんをあげていました。「言いたい放題やりたい放題、結構荒らすタイプなんですけどファンの人は見てて楽しいだろうし、飽きさせないっていう意味ではグループにとってすごく必要な存在」と。そのことはお話になかったですか?須藤:優しい、嬉しい…。直接話されたことはないです…。
ただ…握手会とかで今年の総選挙前に(山本は不出馬だったため山本のファンが山本に)『誰に投票したらいい?』っていう答えに『りりか』と言ってくれていたらしくて…。だから『今年は彩ちゃんに(山本)そう言われたから、りりかに入れるわ』って言う人がいっぱい来てくださったんです。
ーでは、今回の結果(自己最高位・20位)はさや姉票がきてたということですね。
須藤:そう思います。そんなこと直接言われないけど、そうやって遠くから伝わってきてました。
結婚発表は須藤なりの卒業発表
ーグループに所属している須藤さんですが、今回自分の意思を貫いて結婚を発表されたわけですけど、さや姉の期待も含めてそれを叶えようという気持ちや、グループが批判されることを考えて葛藤はなかったのですか?あの場で発表する勇気はどこから湧き出てきたものだったのでしょう?須藤:ずっと迷っていました。
正直、自分がアイドルとしてやり残したことはないと結構前から思っていたんです。いろんな好きなことを仕事にさせてもらって、(2015年の12thシングル「ドリアン少年」にて)センターもさせてもらって。でもだからこそ自分としてはグループにいろいろ返していかなきゃいけないという思いもありました。元々NMB48のファンだったので、いちメンバーとして人気が出るというよりはグループを盛り上げたいという気持ちが強かったです。
でも、好きな人ができたんです。
こそこそするのはすごく嫌だった。今まで自分勝手にやってたけど、相手のこともグループのこともあって自分だけの人生ではなくなって。
グループとしては好きな人ができたから辞めますというだけでは、今まで応援してくれた人たちに対して全てを放り投げて出ていくことになる。仕事も恋もどっちも誠実じゃない状態でした。
すぐに決断すればよかったけど、できなくて。どっちも好きだから…。
だから爆発するしか無かったんです。
ーその爆発が総選挙の日だったということですか?そして最終的に選んだのが“恋”だったということですね。
須藤:そうです。絶対に別れたくないと周りに話していました。そして辞めますというのも決めてました。でも外に言うタイミングを迷っていたんです。
ー好きな人がいます、別れるつもりはない、という発表ではなく“結婚発表”だったのはなぜですか?
須藤:卒業したら結婚しようと約束していたからです。だから恋愛しながらアイドルを続けますという気は無かったです。結婚=卒業という認識でした。
ーなるほど。よくわかりました。結婚発表といえど、あれは須藤さんなりの卒業発表だったんですね。
48グループメンバーからの批判スピーチ、ファンからの言葉…
ーしかしメンバー全員が全員理解するわけではないのかなと思いましたが、他のメンバーからは何かお話がありましたか?須藤:NMB48はみんな普通に接してくれました。
ー他の48グループや卒業生からはいろいろあったと思いますが…。そもそも総選挙では須藤さんの目の前で直接否定的と捉えられるスピーチもありましたよね。
須藤:本当にスピーチの通りだと思いました。48グループの信頼を守るために大事な発言だと思いました。言われても当然だなと思いました。
ーファンはどうでしたか?発表後、握手会にすぐに参加している姿を見て正直すごいと思いました。怖くなかったですか?
須藤:はい。いろんなことが混ざって伝わっていたので、自分の口から誠意をこめて伝えたかったんです。
ー発表後初の握手会でのファンからの言葉で印象的だったのは?
須藤:私が一番辛かったのは…小さい女の子が「やめないで…」と言ってきて…。本当にごめん…と思って泣いてしまいました。
ーファンの方はまず「なんで?」というリアクションが大多数と思いますが。その時に数秒でどう対応していたんですか?
須藤:そうですね。「来てくださってありがとうございます。本当にすみません」と話しました。
ー発表は自分を貫き通したと思いますが、謝った意味はどういう気持ちですか?自分には好きな人がいるから辞めることになってごめんなさいなのか、裏切ってしまってごめんなさいなのか…。
須藤:それもすごく言われました。「謝るんじゃねーよ!自分を貫くなら謝るなよ」って怒ってる人もいました。でもそれは自分を否定して謝っているのはなくて、“自分を貫いてごめんなさい。自分を曲げるつもりはないです”という意味です。
ーなるほど…。
須藤:こんなクズでごめんなさいという意味だったので、裏切ってごめんなさいというわけではないんです。
ー私が想像していたより全てが一つ上をいってました。
須藤:めちゃくちゃ単純な話なんです…。
ー須藤さんなりの考えや葛藤がありつつ、発表から総じてアイドルとしてはきちんと自らけじめをつけたお話だと思いました。
インタビュー②へ続く。30日配信。
須藤凜々花 プロフィール
すとう・りりか。1996年11月23日生まれ。東京都出身。2013年に初めて開催された所属メンバーを決める新たな方法である『AKB48グループ ドラフト会議』において、山本彩が交渉権を獲得し、NMB48に加入。NMB48のシングル曲「ドリアン少年」ではセンターを務めるなど期待のメンバーだったが、6月に開催されたAKB48選抜総選挙にて電撃結婚発表。また、後日グループ卒業を発表し、30日に行われる卒業公演をもってグループを卒業する。(modelpress編集部)
【Not Sponsored 記事】
関連記事
「インタビュー」カテゴリーの最新記事
-
「兄を持ち運べるサイズに」オーディションで抜擢・ニコラモデル青山姫乃って?母役・満島ひかりと初共演シーン撮影直前にハグ「声をかけてくださって」【注目の人物】モデルプレス -
【SM発・日本人グループGPPインタビュー連載Vol.8・ルナを深堀り】モデル時代の挫折を乗り越え「もう一度前に進みたい」アーティストに転身モデルプレス -
INI池崎理人&松田迅、“マンネズ”が甘えたいメンバー発表 音楽届け続ける理由は「世界平和」2人の夢への考え【「I Need I」インタビュー後編】モデルプレス -
池崎理人&松田迅、INIは “ずっと悩んでいるグループ” ヒット狙うべく邁進「僕たちもその一曲を狙っていきたい」「【「I Need I」インタビュー前編】モデルプレス -
【SM発・日本人グループGPPインタビュー連載Vol.7・サラを深堀り】TWICEモモがロールモデル 豊富なバックダンサー経験経て誓う夢「J-POPの代表になります」モデルプレス -
【PR】板野友美、“美のモチベーション”は娘の存在と変化を楽しむマインド<Beauty & Medical Collection 2025 インタビュー>ユニオンテック株式会社 -
【SM発・日本人グループGPPインタビュー連載Vol.6・ミアを深堀り】イギリスで過ごした10代が転機「つらい時期に出会った一曲がアーティストへの道を開いた」モデルプレス -
福士蒼汰、海外スタッフと韓国語でコミュニケーション グローバルに活躍する裏で大切にしているモットーとは【インタビュー後編】モデルプレス -
福士蒼汰、“一人二役”葛藤抱えた双子の演じ分けは「変えないこと」意識 スピッツ名曲「楓」映画化で新たな挑戦へ【インタビュー前編】モデルプレス








