岡本夏美、“恥ずかしくて見れない”転機と“やっぱり気になる”平祐奈を語る 「勇気をもらった」最近の変化とは?
2017.06.03 08:00
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映画「女流闘牌伝aki-アキ-」(6月3日より公開)で主演を務める女優の岡本夏美(18)がモデルプレスのインタビューに応じた。雑誌「Seventeen」で専属モデルをつとめ、近頃は「ワイドナショー」「しくじり先生 俺みたいになるな!!」への出演や「新しい波24」でのMC抜擢など、各フィールドでメキメキと頭角をあらわしている岡本。インタビューでは、同作で主演を務めたことで変わったことをはじめ、これまでのキャリアを振り返って感じてきたことを語った。
目次
映画「女流闘牌伝aki-アキ-」とは
同作は、“卓上の舞姫”の名を持ち女流プロ界のトップに君臨し続ける二階堂亜樹の自伝コミック「aki」を映画化した作品。家出、中卒、親の離婚、倒産、一家離散という壮絶な過去を歩んだ15歳の少女が「本物の人生」そして「本物の麻雀」を目指して突き進む様を描いた傑作麻雀青春録である。岡本は、モデルやバラエティ番組で見せてきた表情とは打って変わり、勝負の中に生きた二階堂亜樹の激動の10代を熱演。『GTO』『仮面ライダー1号』『人狼ゲーム プリズン・ブレイク』『咲 -Saki-』となど、多数のドラマ・映画に出演してきたが、新境地に挑んだ。
想像以上の変化
― まず、完成した映画を観た時の感想をお聞かせ下さい。「自分ってこんな顔してたんだ」っていうくらい、自分の表情がいっぱいありました。監督にも「アキちゃんの中にいろんな人がいたよ」「面白かったよ」って言っていただいたので、すごく嬉しかったです。アキちゃんは、冒頭で「自分で生きていく」って決めてから色んな人と出会って、出会う人それぞれに色んな感じ方をするので、相手の方によって受け方を変えたいなって思っていました。それが、本編で想像以上に出てたというか、自分の意識のもっと上をいくレベルで変化がついていたのでよかったし、自分で観ても面白かったです。
― 撮影中に大変だったことは何かありましたか?
具体的に大変だったのは、やっぱり麻雀のシーン。麻雀の段取りを覚えておきつつ、セリフとか、間、目線にも気を遣わなければなかったので。ただお芝居するんじゃなくて、色んなことを考えなきゃいけない中でお芝居するっていうのが大変でしたね。
― 今作と映画版「咲-Saki-」、麻雀に関する作品が続いてますね。
映画をやらせてもらうまでは全く麻雀を知らなかったんですけど、「咲-Saki-」でちょっと触れさせてもらってから、アプリでやったり、撮影中も共演者の方とゲームしたりとするようになりました。でも、「咲-Saki-」の時は完全に麻雀を覚えきれなかったので、今回はちゃんと覚えようって1から勉強し直して、いかにナチュラルに“麻雀が上手い人”に見えるかを研究して練習しました。
「すごく悔しい思いをした」挫折とアキから得たモノ
― 今回、岡本さんが演じたアキは、家出、中卒、親の離婚、倒産、一家離散と壮絶な過去を歩んできた役柄ですが、岡本さん自身はご家族とどんな関係ですか?むちゃくちゃ仲いいです。今も実家に住んでいて、これまで家族と離れた瞬間がなかったので、そこはアキちゃんと全く違いますね。(家族と)離れたいと思ったこともあんまりないので、家族の力を借りずに自分で生きていこうとするアキちゃんはどういう気持ちなんだろうってたくさん考えました。
― 家族の存在は特別ですよね。
朝早いときでも、父親が送ってくれたり、お母さんが朝ごはんを作ってくれたり、本当に支えですね。家に帰ったらご飯が出来てるっていう状況が当たり前になっていますが、一人暮らししている人の話を聞くと「あ、すごい幸せなことなんだ」って感じます。だから、今回の撮影の時はちょっと距離を置いたんです。役作りも兼ねて家族と会わないように。連絡も全然取らず、1人の感覚を磨かないと思ってました。
― そんなことしたら、撮影が終わったときにより家族が恋しくなったのでは?
そうですね、めっちゃ遊びまくりました(笑)。
― アキは、ひまわり(増田有華)という強敵にコテンパンにやられる“挫折”も経験します。岡本さん自身がこれまでを振り返って1番の挫折を挙げるとしたら?
もう、たくさんありますよ。オーディションでお仕事が決まることも多いので、いいところまでいったのに、最後の最後で落ちちゃって悔しい思いをしたことも何回もあります。その都度泣いてたり、不安になったりしますが、もうその恐怖や焦りは一緒に歩いてる感じ。私は「失敗できない」「成功しなきゃ」ていう“失敗とかを怖がるタイプ”なので、自分の中で何かに引っかかって上手くいかなくなることが多いです。結果に悔しさも抱くし、ずっと自分が怖がっていることにも悔しい思いを感じていました。
― 悔しい思いをしないようにしていることは?
打破できたかって言うと多分出来てないんですけど、最近少しずつ無くなってきたんです。この作品でアキちゃんを演じて、ちょっと軽くなったというか、「失敗してもいいのかな」って思えるようになってきました。1回怯むことがあっても、もう1回リベンジしようって思える勇気をもらったんです。もちろん、すぐには変えられないかもしれないけど、頭の片隅にそういうことを置いておけるようになったので、この作品できて良かったなってすごく思ってます。
― アキから得るものがたくさんあったんですね。
すごく生き方の勉強になりました。失敗を恐れず、物怖じしないそのパワーとエネルギーが凄まじいですね。
ターニングポイント「GTO」と平祐奈の存在
― モデルからキャリアがスタートして、今は女優業、バラエティなどでも活躍されていますが、これまでのターニングポイントを1つ上げるとしたら…。1つですか…難しいな…。初めて連続ドラマに出させていただいて、主役回を頂いた「GTO」(2014)は、同世代の方が多い中でも私が最年少で、初の連続ドラマでいっぱいいっぱいでした。でも、その中でもがいて、色んなことを教わって、主演回が完成して放送された時の反響はそれまでの中で1番大きかったですし、嬉しかったです。忘れられないですね。
― 確かに「GTO」で『You Raise Me Up』を歌っていたシーンは印象的でした。
今でも「あのギター弾いてた子?」って言われることがあるので、そうやってふわっとでも記憶の中に残っていることはありがたいです。今、あの放送を見たらもう恥ずかしくて見れないんですけど(笑)、AKIRAさんをはじめとする役者さんから頂いた言葉とか、監督さんからのご指導は大切な宝物になりました。
― 「GTO」を含めこれまで様々な人たちとお仕事をしてこられたと思いますが、特に刺激を受けた人は?
中学生の頃に『おはスタ』で“おはガール”をやらせていただいていて、その時に一緒のユニットだった平祐奈と、当時一緒に番組に出演していた中川大志くんとが、今「ReLIFE(リライフ)」でW主演で頑張っているのを見るとすごく刺激になります。2人が主演やっているのは私もめちゃくちゃ嬉しいです。それこそ、祐奈は親友というか家族みたいな感じなので相談もし合ってました。今回私がこの映画で主演を務めることが発表された時も「おめでとう」って言ってくれて「ありがとう」って(笑)。こういうことをチェックしてくれている嬉しいですよね。互いに「何やってるんだろう?」って気にして、応援し合っちゃう…どこかやっぱり気になる存在ですね、祐奈は。繋がってるなって思ってます。
“がむしゃら”はカッコいい
― では、最後に映画の見どころをお願いします。もちろん麻雀が好きな方は楽しんでいただけると思います。麻雀好きにはたまらない豪華なプロの方もご出演されていますので、そこにも注目していただきたいです。また、麻雀を知らない方でも、メッセージ性、ドラマ性がある映画ですし、アキちゃんを通じて若いエネルギーを感じて欲しいです。これから夢や目標に向かっていく同世代の方にも、失敗を恐れずひたむきに頑張るってことが素晴らしいんだな、ということを感じていただければ嬉しいです。
― 確かに、アキのがむしゃらな姿はとてもカッコよかったです。
岡本:そうなんです!“がむしゃら”って青臭くて、ちょっとこっ恥ずかしいじゃないですか。でも、本気でがむしゃらな人ってやっぱりカッコイイし、すごい魅力だと思います。なので、そういうところも見て頂きたいです!
― ありがとうございました。
(modelpress編集部)
岡本夏美(おかもと・なつみ)プロフィール
生年月日:1998年7月1日出身地:神奈川県
身長:162cm
2011年度「ラブベリーモデル・オーディション」グランプリを受賞し、「ラブベリー」専属モデルとして活動。中学生向けファッション誌「nicola」モデルを経て、2015年9月号より「Seventeen」に加入した。女優としてはドラマ「夜行観覧車」、「GTO」、「地獄先生ぬ~べ~」や、映画「仮面ライダー1号」「人狼ゲーム プリズン・ブレイク」「咲-Saki-」に出演。「ワイドナショー」「しくじり先生 俺みたいになるな!!」などでのコメント力でも注目を浴びた。2017年は主演映画「女流闘牌伝 aki -アキ-」(6月3日公開)や、「セントウ・レコード SideA」(2017年公開予定)の封切りを控えている。
【Not Sponsored 記事】
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