EXILE THE SECOND「変化のときは、絶対に賛否両論ある」6人体制で表現する“EXILE魂” モデルプレスインタビュー
2017.02.28 20:00
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2016年9月、EXILE AKIRAが加入し橘ケンチ、黒木啓司、EXILE TETSUYA、EXILE NESMITH、EXILE SHOKICHIの6人体制になったEXILE THE SECOND。モデルプレスでは今回、3月1日に本格始動後初となるアルバム「BORN TO BE WILD」をリリースする彼らに、インタビューを実施した。
目次
EXILE THE SECOND6人体制に
現在、自身初となる全国アリーナツアー「EXILE THE SECOND LIVE TOUR 2016-2017“WILD WILD WARRIORS”」を開催中のEXILE THE SECOND。最新作には、2016年に発表した3部作「YEAH!!YEAH!!YEAH!!」「Shut up!!Shut up!!Shut up!!」「WILD WILD WILD」、2月22日にリリースしたばかりの「SUPER FLY」の4枚のシングル+新曲7曲の計14曲に加え、開催中のアリーナツアーのライブ映像、2016年本格始動からツアー初日のステージに上がる直前までの密着ドキュメント映像などが収録されており、“本格始動後のベスト盤”ともいえる内容となっている。
AKIRAの電撃加入から約半年――今振り返る当時の心境、ツアーを経て変化したファンの反応…さらに数々の夢を現実にしてきた彼らの“夢を叶える秘訣”など、様々な角度からEXILE THE SECONDに迫った。
“本格始動後のベスト盤”リリース
― 本格始動後、初のアルバムということで。SHOKICHI:今までの歴史を考えると、ベストアルバムのような感覚があり、EXILE THE SECONDが本格始動して1発目のアルバムなので、ファーストアルバムのような気持ちもあり…色んな気持ちが混ざり合っています。
― 現在、自身初となるアリーナツアーの真っ只中。盛り上がる中でのリリースとなりますね。
NESMITH:今回のアルバムには、開催中のライブDVDがついていたり、今までのEXILEやEXILE TRIBEのエンターテイメントのやり方を良い意味で僕らなりに崩している。DVDを擦り切れるほど観ていただいたあとに、それを生で体感していただければ嬉しいです。なかなかない新たな試みになりますし、ツアーもそれぞれスポットが当たるシーンがあったり、色々とチャレンジをしているので、楽しみにしていただきたいです。
SECONDが表現する“EXILE魂”
― SECONDの皆さんのパフォーマンスは、ライブ映えするというか…ステージ上でパワーが爆発していますよね。全員:ありがとうございます!
橘ケンチ:それ大きく書いておいてください(笑)。
NESMITH:SECONDのライブが人生初ライブというお客さんもいらっしゃったんですけど、曲を知らなくても単純に楽しいってハマっていただいて。純粋に空間を楽しんでもらえている声を聞くと、すごく嬉しいですね。
― 「一緒に楽しもう」っていう気持ちが伝わってくるライブということでしょうか。
橘:生き方や生き様が出ているんだと思います(笑)。元々、EXILE自体が“盛り上げる”ということをすごく大事にしているグループなので、その気持ちが反映されているのかもしれません。ライブはもちろん、普段お世話になっている皆様と関わるときもそうですし、常に意識をしていること。それは“HIROさんイズム”で、EXILEとして活動させていただく前から、背中で学ばせていただいていました。「こいつらといるとテンション上がるな」という気持ちになっていただきたいと思っているので、今回のライブも来ていただく方の目線で「これをやったら盛り上がるかな」「これは喜んでくれるかな」ということをメインで考えました。
― これだけご活躍されていても、その視点は変わらず。
橘:一生続けます。それが“EXILEイズム”ですし、“EXILE魂”とはそういうことだと思っています。
― 三代目J Soul Brothersさん、GENERATIONSさん、そしてTHE RAMPAGEさんと後輩も増え、今度はSECONDの皆さんがその“EXILE魂”を継承していく立場になったのでは?
橘:立場的にはそうですが、一緒にステージで踊ったり、行動をともにしたり、肌で感じて身体に染み付いていくものだと思うので、僕らが下の世代に伝えると言うよりは、感じてもらえたら嬉しいですね。今回のツアーでは、広島公演のときに、(EXILEの)世界と(佐藤)大樹が来てくれて、その場で「出ちゃえばいいじゃん」ということになってライブに出て、盛り上げてくれたんですよ。そういう“ノリ”も、ならではかなと。
― 出演が、当日決定したということでしょうか?
橘:そうです、その日の朝(笑)。皆で盛り上がれる「Going Crazy」という曲があるんですけど、ライブでは何も決まりごとを作らず思い思いに好きに踊るスタイルでやっているので、「そこで踊って」と(笑)。お客さんも盛り上がってくれましたし、こうやって盛り上げることの大事さを2人にも感じてほしいなと思いました。
「変化のときは、絶対に賛否両論ある」6人体制になるまで…
― ライブの構成は、皆さん発信で決めることが多いですか?橘:SECONDは、全部僕ら発信です。もちろん、HIROさんからアドバイスをいただくこともありますが、“by EXILE THE SECOND”とつけさせていただいていますし、制作の段階からライブに携わっています。可能なこと、可能じゃないことはスタッフさんに判断してもらいながら、アイデアはメンバーから出しています。
― それは、AKIRAさんの加入についても?
橘:加入に関して言うと、皆が自然と同じタイミングで思っていたんです。SECONDが本格始動して、上半期はTETSUYAの手術もあり、色々なことが起こる中で、AKIRA本人も考えてくれていましたし、HIROさんも「新しいメンバーが入ったら面白いよね」と話をしてくれていました。当然、僕ら自身も思っていましたし…。そうやって、全部が繋がっていったんです。AKIRAとは同じ世代で、僕らはAKIRAがいたからこそ、EXILEに入ることができた。そのあとSECONDという場所ができて、今度は逆にAKIRAを迎え入れるといういう、すべての流れに運命を感じましたね。AKIRAも時間を作って、一人ひとりに丁寧に思いを伝えてくれて。そのあと皆で話して、すぐに決まりました。世間の方にどう発表していくかということを考える時間の方が、ずっと長かったです。
AKIRA:発表が9月で、それまで3ヶ月位考えていましたね。
― びっくりしました。
AKIRA:それが、リアルな声ですよね(笑)。
橘:そうですよね(笑)。ただ、僕らの中では、ずっとEXILEとして一緒にやってきた仲間ですし、AKIRAが入ったら確実にパワーアップするというのは分かっていたんです。もちろん、5人を待ってくれていた方もいるかもしれない。でも、そういう方にも僕らはポジティブに伝えていきたいし、ポジティブにとらえていただけるように、皆でアイデアを出していきました。
― 実際、発表してみてファンの方の反応はいかがでしたか?
AKIRA:正直、最初は色んな声がありました。今までSECONDとして走り続けてきた5人の形を大切に思ってくださるファンの方はたくさんいらっしゃいますし、その方々は特に驚かれたと思います。ただ僕たちは、そういう方にもさらに喜んで楽しんでいただける新しい6人の形をエンターテイメントをもってお届けしていきたいなと思っていて、それこそ初心に戻ったような、EXILEに入った頃のような気持ちで改めてスタートしました。ライブでファン一人ひとりに挨拶回りをしている感覚でもあります。皆さんの熱く、暖かい声援にさらに気合が入っております。
橘:変化のときは、絶対に賛否両論がある。それはもちろん、予想はしていたけれど、6人でライブをやったら、絶対に喜んでもらえる、楽しんでもらえるという確固たる自信があったんです。リハーサルから、ずっとそう感じていました。
― 今回のライブのリハーサルは、今までと違いましたか?
橘:EXILEの場合は、最初にHIROさんが大きな提案をしてくださって、そこから皆で肉付けしていくイメージなんですけど、今回は核の部分からメンバー皆で作っていったんです。その分、苦労する部分や大変なこともありましたけど、すべて自分たちの責任。成長できるタイミングだなと感じていました。
― ライブを重ねるごとに、6人体制が受け入れられているという感覚や、ファンの方の反応に変化はありますか?
AKIRA:今はSNSがあって色々な声を直接聞ける機会が多いので、リアルな変化を感じることができています。楽しんでくださっているという声も聞こえてくるので、嬉しいです。
― 発表後すぐは驚きもありましたが、6人が揃ったビジュアルを見ると、それも吹っ飛ぶくらいにカチッとハマっているなと感じました。
橘:僕らも最初から、違和感が全くなかったです。全員がEXILEメンバーですし、早いタイミングでハマった感覚はありました。まあ、でかいAKIRAが入ったことで、さらにこうでかく…(笑)。並んだ画を見たときに、“大人っぽくてセクシーな男の集団”というのが僕らのストロングポイントだと実感することができました。ライブもそこを意識して作りましたし、想像以上に反響が大きくて、合ってるなと感じています。
夢を叶える秘訣
― では、最後になりますが、モデルプレス読者に向けて“夢を叶える秘訣”やアドバイスをお願いします。NESMITH:声にすることだと思います。夢って恥ずかしくて言えない人も多いと思うんですけど、それを言葉にして第三者に聞いてもらっていると「そういえば、ああやりたいって言ってたよね」とか「こうやりたいって言ってなかった?」とか応援や協力をしてくる人が現れることがある。僕も「歌手になりたい」って言い続けていたら、親が応援してくれて、友達も「頑張れ」って言ってくれました。応援してくれる人がいることで頑張ろうって思えることもありましたし、言葉にして発信していくことが大事なのかなと思います。
SHOKICHI:前にも答えさせていただいたことがあって、それと被ってしまって申し訳ないんですけど、自分が今いる位置と夢との正確な位置関係を測れて、いつまでに辿り着くのかという明確な計算ができて、そのために惜しみない努力をできる人が、夢を叶えられる人かなと思います。いくら夢や目標があっても、とんでもない距離だとダメなわけで…。現実的な距離が測れれば、何線に乗っていくのか、それは何時頃に着くのか、考えることができる。僕は、こうやって音楽をさせていただいていること、やりたいことをアルバムの中で表現させていただいたこと、その一つひとつが夢に繋がっていますし、ひとつ夢が叶えばさらにアップデートされて、さらにその先に夢があることを知ることができます。その繰り返しが、人生なのかなと思います。
橘:ちゃんとした人間になること。ちゃんとしたっていうのにも、色々な意味があるんですけど、礼儀をちゃんとする、今いる環境にちゃんと感謝する、良いところも悪いところも自分のことをちゃんと理解する…とか。悪いところが分かったら、そこを直していける自分になることも大事だし、その上で、感謝の気持ちを忘れず周りとの関係を築いていけば、夢に近づいていくと思います。それを続けていれば、自分が想像しきれないところまでいける気がします。
黒木啓司:ちゃんと夢を持って、頭良く生きること。最近リアルに聞くのが、「40代になると頭の良い人が残る」という話なんですけど、夢は綺麗なものだけではないですし、自分で考えることも必要。あと、夢を持っていない人も多いと思うので、まずはそこから。夢を持って叶えようと努力していれば、色んな人と出会うし、幅も広がると思います。自分も夢はちょっとずつ叶っているけれど、全部を手にしているわけではないですし、夢はどんどん増える永遠のものだと思います。
AKIRA:僕も大それたことは言えないんですけど、自分の生き方と行動です。目標を立てたり、意識を持ったりすることは、誰でもできることだけど、それだけじゃ絶対に夢は叶わないと思うので、とにかく行動すること。例えば、今は夢がない人でも、動いていれば自分にフィットするものが見つかるかもしれないですし、悩むよりも行動した方が良いと思います。自分には3年後の将来像があるんですけど、現実を見たら「本当になれんのかな?」って。でも、それはサラリーマンの方も、学生もそうだろうし、それを目指す過程で辛いことがあっても、「これは夢を叶えるための試練なんだ」ってすべてを夢に結びつけて、今何をすべきか考えることが必要だと思うんです。結果、もし夢が叶わなくても、そのときの行動は全部財産になるし、自分を輝かせてくれると思います。「これって間違ってるかな?」って遠回りしたことが、結局1番の近道になってることもあるので、自分はそういう生き方をしています。
TETSUYA:夢を叶える=シンプルの3乗のような気がしていますね。シンプルに素直に、シンプルに努力する、シンプルに感謝できる人が、夢を叶えられる気がします。世界の偉人たちを見ていると、そういう人たちが多いのかなって。自分がそういう人になれているとは思っていないけれど、そんな人になれたらいいなという意味も込めてます。もちろん夢は、運とかタイミングとか、色々な要素があって叶うものでもある。自分にはまだまだ削ぎ落とさなきゃいけない部分がありますし、“究極なシンプル”に近づきたいです。
― ありがとうございました。
(modelpress編集部)
EXILE THE SECOND(エグザイル・ザ・セカンド)プロフィール
EXILE THE SECONDは、EXILEに加入する2009年3月以前に活動していた二代目J Soul Brothersの7名のメンバーのうち、橘ケンチ、黒木啓司、TETSUYA、NESMITH、SHOKICHIの5人で結成され、2012年11月、シングル「THINK'BOUT IT!」でデビュー。2016年9月、AKIRAが加わり6人体制となり本格始動。自身初となる全国アリーナツアー「EXILE THE SECOND LIVE TOUR 2016-2017“WILD WILDWARRIORS”」を開催中のほか、3月1日にはアルバム「BORN TO BE WILD」をリリース。
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