安西慎太郎×松田凌、注目俳優が今年の目標を宣言「スイッチを入れっぱなしに」「結果を残していきたい」
2017.01.26 19:50
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舞台『幸福な職場~ここにはしあわせがつまっている~』が26日~29日、東京・世田谷パブリックシアターで上演される。モデルプレスは初日ゲネプロを終えた安西慎太郎(23)、松田凌(25)の2人にインタビュー。放送中のドラマ『男水!』(日本テレビ、毎週土曜日24:55~)でも共演し注目度急上昇中の2人が、今回の舞台で紡ぐ新たな物語、伝えたい想いとは?2017年の目標も語ってくれた。
目次
【ゲネプロ】優しい笑顔と感動に包まれる人情劇
昭和30年代、全国初の心身障がい者雇用モデル工場第1号となった実在のチョークメーカー・日本理化学工業の物語を描いた『幸福な職場~ここにはしあわせがつまっている~』。放送作家としても活躍するきたむらけんじ氏の劇団・東京フェスティバルが2009年の初演以来、2010年、2013年、2016年にわたり上演してきた作品に新たなエピソードを追加。安西、松田をはじめ前島亜美(SUPER☆GiRLS)、谷口賢志、馬渕英里何、中嶋しゅうら6人が共演する。父親が病に倒れたことをきっかけに急遽、通産官僚の道を諦めて工場の専務をつとめることになった大森泰弘(安西)。久我省一(谷口)、原田亮輔(松田)らが働く工場に、ある日、近所の養護学校の教師・佐々木友枝(馬渕)が訪ねてきて、「卒業する生徒を雇ってほしい」と申し入れる。
戸惑いながらも、知的障がいを持つ吉岡聡美(前島)の職業体験を受け入れ、共に働くことになった大森たち。それぞれの立場から聡美というひとりの少女と向き合うことで、じんわりと“しあわせ”の輪が広がっていく。知的障がいという話題を扱う作品ではあるが、クスッと笑える軽妙なやり取りも多く、いい意味で気軽に踏み入れてほしい作品。優しい笑顔と感動に包まれた人情劇のなかで、登場人物に共感しながら、「何のために働くのか?」「幸せとは何か?」―そんな“原点”にもう一度、立ち返ってみてほしい。
ゲネプロ前の初日あいさつで安西は「仕事場というものは不満だったり、色々なものを抱え込む場所ですが、この作品から明日頑張るための材料を探し出してくれたら嬉しいですし、本当にそういう作品に仕上がったと思っております。役としては知的障がいを持つ方を最初はすごく否定しているのですが、物語が進むにつれてそういった方々を雇用することが会社にとって一番いいことだと決断できる男です。そういう男は懐が深く、魅力的なのでそこを見てほしいです」とコメント。松田も「知的障がいを持つ方々の雇用に対する反発心。そういった気持ちは、誰しも瞬間瞬間に思ってしまうことがあると思うので、共感していただきつつ、役が成長していくさまを感じてもらえたら。タイトル通り、“幸せの意味”が色々と出てくるので、来ていただいた方がそれぞれの感じ方で、明日につながるような何かを持って帰っていただけたらと思います」と話した。
【インタビュー】安西慎太郎×松田凌 役者としての“しあわせ”
― ゲネプロが終わり、いよいよ本番です。安西:ゲネプロで関係者の皆さんに観ていただきましたが、実際にお客さんが入った時、どういう反応をされるんだろうなというのが逆に気になりました。自分達が今まで稽古でやってきたことに加えて、劇場ならではの雰囲気や空気感で起こる新たな現象もあったんですけど、これが果たして、お客様にどのように響くのか。未知ではあるので楽しみです。
松田:本当に今しんたが言った通りで、まだわからないですね。この作品って、そういった感覚に特化していると思うんですけど、お客さんに観ていただいて完成される舞台なのかなとすごく思うんです。自分の関係者やマネージャーさんから感想を聞くと「そういう響き方するんだ!え~っ!」って驚いたりもするくらいですから。
― そうした中で、お2人がこの作品や役を通じて特に強く伝えていきたいメッセージは。
安西:偏見かもしれないけど、働くということは良いことばかりじゃない。難しくて立ち止まっちゃったり、「どうしよう」って頭を抱え込んだ時に何かヒントを得られるような作品にしたいよね、というのはきたむらさんと話したことです。そして昔こういうことがあった、その工場が今も有り続けるということを知っていただきたいというのもあります。色々な想いがありますね。
松田:身近にあるよ、ということですかね。こういった日常も、悪いことも良いことも、本当に自分の真隣とか、明日とかに平気で転がっていることだと思うんですよ。自分が目の届かなかったところとか、ちょうどそこは目をつむっちゃってたな、っていう部分に改めて気づかせてくれるような作品。そういった気持ちを伝えたいなと思います。
― 『男水!』の放送もスタートしたところで、ファンの皆さまにとっては2つの作品で違った顔を見られる貴重な機会でもあります。
松田:そうですね。確かに全然違った顔を見られますね。
安西:『男水!』が放送されていて、この舞台では大森さんを演じていて。絶対に比較して観てくださると思うんですね。お客様の中で、僕自身や作品に対しての想像が膨らんでいってくれるのかなと思うと、すごくありがたいし良いなぁと思います。
松田:今日ゲネをやっていて素敵だなと思ったのは、安西慎太郎に見えないんですよね。例えば、安西慎太郎を観に来てくださるお客さんはもちろんたくさんいらっしゃると思うんですけど、僕らは「作品の中に自分たちが連れて行きます」という想いがあるので、そこにちょっと足を引っ掛けてもらえれば、安西慎太郎に見えないと思うんですよ。今回演じる大森という役にしか見えなくなってくる。そこがやっぱり役者の面白さだし、魅力のひとつですよね。自分もそうありたいと思います。松田凌は松田凌、役は役として完全に分けて観ていただけたらすごく嬉しいですね。
― お仕事をしていて、一番“しあわせ”を感じる瞬間は?
安西:稽古は楽しくもあり、苦しい作業でもあるので、スタッフさんもキャストさんも切磋琢磨して、本当に苦労して作り上げたものをお客様に解き放つ瞬間が一番幸せでワクワクする瞬間です。
松田:瞬間としてすごく感じるのは、新しく次の役や作品に携われると決まった時。正直な話、それが一番嬉しくて本当に心から喜べる瞬間ですね。その世界にまた飛び込めるということ。また新しい人生がスタートするくらいの期待感と責任感みたいなものを感じるのって、この職業でしかないと思うし。「またここから始まる!」というのが一番幸せですかね。最高です。うまい酒が飲めそう(笑)。
― 2017年の目標をお聞かせください。
松田:歳が僕の倍近く上で仲良くさせていただいている先輩がいて、同業ではないんですけど、2人でお酒を飲んでいる時に、なんかこう…2016年、胸にモヤモヤするものがあるな、わだかまりが残っているなって思ったんですね。「何なんですかね?」と話したら、仕事に対してだと気づいてくれたのか「俺は100%やる。完璧にする」という話をしてくれました。
自分が仕事というスタンスでラインを越えた瞬間から、例えば家に帰るまでとか、終わりのラインを決めたところまで、とにかく完璧にするということ。一瞬も気を抜かないそうです。僕は100%なんてまだ無理だし「そこまでは…」っていう甘えがあったんですけど、本当にやる人はやるんだろうなと思って。だから今年の目標は、集中を切らさず、100%で仕事に臨むこと。表面上はふざけているように見られてもいいけど、根本の姿勢としては常にスイッチを入れっぱなしにしておきたい。納得できる一年の終わり方をしたいから。去年も頑張ってはいましたけど、それでもまだ甘かったんだろうなと思ったので。一回、目指してみようかなと思います。
安西:端的に言うと、結果を残していきたい。そのためには何が必要で、何をやらなくちゃいけないのかを考えた上で、ひとつひとつ死に物狂いで掴んでいくこと。それが結果的に次につながっていけばいいかなと思います。毎年そうなんですけど、結局「○○みたいになりたい」と思っても、根本がないとなれないんですよね。2017年もそれをしっかり、実行できる俳優でいたいなと思います。
(modelpress編集部)
舞台『幸福な職場~ここにはしあわせがつまっている~』
公演日時:2017年1月26日(木)~29日(日)劇場:世田谷パブリックシアター
出演:安西慎太郎/松田凌/前島亜美(SUPER☆GiRLS)/谷口賢志/馬渕英里何/中嶋しゅう
安西慎太郎(あんざい・しんたろう)プロフィール
1993年12月16日生まれ。神奈川県出身。2012年、『コーパス・クリスティ 聖骸』(演出:青井 陽治)にて俳優デビュー。その後、2013年には、第21回読売演劇大賞・最優秀賞を受賞したクリストファー・マーロウ原作『エドワード二世』(演出:森 新太郎)へ出演。また同年には、ミュージカル『テニスの王子様』2ndシーズン(四天宝寺 白石 蔵ノ介役)で人気を博す。以降、『聖☆明治座・るの祭典 』(演出:板垣恭一)、『戦国無双~関ヶ原の章~』主演(脚本・演出:吉谷 光太郎)、『もののふ白き虎』主演(脚本・演出:西田大輔)、 『僕のリヴァ・る』主演(脚本・演出:鈴木勝秀)、『アルカディア』(演出:栗山 民也)、『Sin of Sleeping Snow』(作・演出:西田大輔)、『K -Lost Small World-』主演(脚本・演出:末満健一)、『喜びの歌』(演出:鈴木 勝秀)、など多数。今後、舞台『幽霊』(作:ヘンリック・イプセン・演出:鵜山仁)9/29~10/10 東京 紀伊國屋ホール、10/13~14 兵庫県立芸術文化センター)公演が控えている。松田凌(まつだ・りょう)プロフィール
1991年9月13 日、兵庫県出身。2011年、CM出演で芸能界デビュー。その後、2012年、初出演舞台『ミュージカル『薄桜鬼』』にて初主演を務める。以後、『メサイア-銅ノ章-』『ZIPANGパイレーツ』主演ほか、多くの舞台に出演する。テレビでもその活躍は目覚ましく、2013年、『仮面ライダー鎧武/ガイム』に城乃内秀保/仮面ライダーグリドン役でレギュラー出演。2016年には、ドラマ「ニーチェ先生」では、柴田健 役でレギュラー出演する。また、2016年5月25日、宮崎秋人と北村諒の3人で結成したユニット「Unknown Number!!!」が、シングル「キボウノヒカリ」でデビュー。
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