モデルプレスのインタビューに応じた吉沢亮/撮り下ろし(C)モデルプレス

“おやすみ王子”吉沢亮の「おやすみ事情」4つ モデルプレスインタビュー

2016.12.03 00:30

人肌恋しくなるこの季節、日本全国の女性に朗報!今をときめく俳優の吉沢亮さん(22)が、眠れぬ夜に物語を読み聞かせてくれるという素敵な番組がNHK Eテレにて5夜連続オンエアされます。その名も『おやすみ王子』(12月20日深夜~24日深夜)。モデルプレスは“おやすみ王子”に扮して読み聞かせに初挑戦した吉沢さんにインタビュー。とても苦戦したという撮影エピソードをはじめ、吉沢さん自身の“おやすみ事情”を根掘り葉掘り…。ドラマや映画に大活躍だった2016年の振り返りと来年への意気込みもたっぷりと語っていただきました。

初めての“読み聞かせ”に苦戦

“おやすみ王子”吉沢亮が読み聞かせ(C)NHK
“おやすみ王子”吉沢亮が読み聞かせ(C)NHK
― 『おやすみ王子』…これはたまらないやつですね!

ははは(笑)。『おやすみ王子』って、名前がとんでもないじゃないですか。最初はどんなことやらされるのかな?って思いました(笑)。

― 毎夜手に取る1冊は「眠りに誘う」をテーマに、『コンビニ人間』の芥川賞作家・村田沙耶香さんをはじめとする人気女性作家4人が書き下ろし。4本の物語が、吉沢さんの声にのせて初めて世に出るわけで…

そうですよ。プレッシャーでしかない(笑)。でも最初このお話をいただいた時は、女性作家さんのオリジナルで演るっていうことがすごく面白そうだなと思って。実際に本を読ませてもらうと、それぞれの作品で全然テンションが違うんですよ。それに読み聞かせはやったことがなかったし、すごく難しそうだなと思いつつも、単純に楽しみな気持ちが大きかったです。

― 実際にやってみていかがでしたか?

めっちゃ難しかったです(笑)。まず芝居とは違うし、かと言ってただ淡々と読むのもつまらない。芝居がかりすぎず、ちょっと感情を入れて、波みたいなものを作るニュアンスが難しくて。あと芝居の台本だと自分の言いやすいように直したりするんですけど、今回は作家さんの作品を読むので一文字も間違えちゃいけない。すごいテンションが上がってくると全然違うことを言っちゃったりするから、そこが難しくて何回もやり直しました。

― 特に印象的だったお話は?

4夜目の『椿』(作:宮下奈都)です。主人公の女性の心情を辿っていく感じが、読んでいてすごく入りやすかったし、楽しかったです。

― 読み聞かせの前後には“おやすみ王子”とのひと時を描いたドラマパートも。「今日も一日お疲れ様」から「おやすみ」の囁きまで…疲れた心にじんわり沁みる、甘いセリフがいっぱいです。

頭の芝居から読み聞かせ、最後の芝居まで全部ワンカットで撮ったんです。超大変でした(笑)。本編の読み聞かせが「よっしゃ、うまくいったー!」と思ったら、最後の芝居で間違えちゃったり。

― “おやすみ王子”と2人きりの時間を過ごしているかのような気分が味わえるのはワンカットだからこそですね。

1夜目の『ヴァン・ショーの夜』(作:山田詠美)は「VR(バーチャルリアリティ ※仮想の世界にあたかも自分がいるかのような体験ができる技術)」の動画も撮影しました。目線と連動して、部屋の中も全部見えたりして。がっつり胸キュンシチュエーションだと思います(笑)。

吉沢亮の“おやすみ事情”4つ

“おやすみ王子”吉沢亮のおやすみ事情(C)NHK
“おやすみ王子”吉沢亮のおやすみ事情(C)NHK
そんな“おやすみ王子”吉沢さんが、ぐっすり眠るために必要なものは…

【1】寝る前の一杯

ビールは絶対に飲みます。いい感じに酔って「あ~いい感じ~…」と思ったら寝る(笑)。

【2】モコモコのパーカー

寝る時の格好は、下はスウェットで、上はモコモコしたパーカー。あったかいし、気持ちいいから。スウェットはずっと履いてヨレヨレのやつです(笑)。

【3】適度な明るさ

部屋は真っ暗よりもちょっと明るいくらいがいいかな。黄色い明かりをつけて寝ます。

【4】茶色で統一した寝床

枕も布団も全部茶色。落ち着くんです。僕の部屋はソファとカーテンが紺、それ以外の家具は全部茶色。前は長い枕に抱きついて寝てたんですけど、最近は普通の体勢で寝られるようになりました。大人に進化したのかな(笑)。

とんでもなく怖い夢を見た

吉沢亮が癒される瞬間は?(C)NHK
吉沢亮が癒される瞬間は?(C)NHK
― 気づいたら寝ている…というパターンなんですね。

僕、「寝よう」と思ったら本当に寝られないタイプなので、お酒を飲んだりして、気づいたら寝ているという風にしています。12時に布団に入って、朝の5時まで寝られない時とか結構ありますよ。

― そんな時はどうするんですか?

寝ない!(笑)諦めると寝られるんですよ。謎なんですよね。

― 眠れない時には何を考えているんですか?

頭がひたすら働いていますね。次の日のこととか、その時抱えているストレスとか。色んなことがグシャグシャってなって。心配事は多いほうです。悩んでいるのが好きなんですかね(笑)。

― 夢はよく見ますか?

見ます。最近で覚えているのは…ミュージカルで主演やります!みたいな話が来て。ちょうどミュージカルをやりたいと思っていたから「マジすか!うれし~」とか喜んでたら、「明日から稽古なんですよね」って言われて。「マジすか!?じゃあ台本だけもらっていいですか」って台本もらって、次の日稽古場に行ってみたら、いきなり「すいません、今日本番でした!」みたいな(笑)。「えーっ!セリフひとつも覚えてないし、終わった~」ってなったけど、舞台に立たされちゃったもんだから、アドリブで超適当な芝居して……っていう、とんでもなく怖い夢(笑)。

― 夢だとわかってホッと一安心(笑)。今、癒やされたい時は何をしますか?

ひたすら漫画を読んでいます。「僕たちがやりました」っていう漫画がめっちゃ面白いんですよ。

2016年は「素の吉沢亮が出せた」

2016年を振り返る(C)モデルプレス
2016年を振り返る(C)モデルプレス
― 2016年は映画『オオカミ少女と黒王子』や初主演映画『サマーソング』などが公開。振り返ってみるとどんな1年でしたか?

今年はすごく映画をやらせていただいた年でした。公開されたのもそうなんですけど、撮影自体もずっと映画をやっていたので、あまり時間に追われる瞬間がなくて。それは良いことだったと思います。一昨年はほぼ全部ドラマだったので、芝居しながらも「次のセリフ何だっけ…」という風にセリフを消化していくようなことが多くて。今年はセリフの意味や役と向き合って、しっかり考える時間がありました。それは今年、すごくいいお仕事をさせていただいたなという実感につながる部分だと思います。

― その中で新しく気づいたことは?

『銀魂』(2017年公開)をやった時、原作のある作品はやっぱり難しいなと痛感しました。原作ものはたくさんやってきましたけど、もっと原作へのリスペクトがあってもよかったんじゃないのかなと。もちろん原作は必ず読みますけど、あえて原作を意識しなかったり、「俺はこう思う」って進めていくようなことは結構あったんですね。でも『銀魂』をやった時は、あれだけでっかい作品で、しかも沖田総悟という人気の役だから、まず原作ファンに認められないとなっていうところから始まって。色々試行錯誤しながら、今も結構不安なんですけど、こんなに原作を意識して撮影したことは一度もなかったので、難しかったです。

― 2016年、やりきった感があるようですね。

すごく充実はしていたし、やれることはやったんじゃないかなと思います。

― 今年はイベントも多く、ファンの皆さんの声を肌で感じる機会が多かったのではないでしょうか。秋は全国の学園祭を11校も周られて。

今年はファンの方の前に出る瞬間が特に多かったですね。そういう意味でも、ちょっと気が楽になった気がします。気を張らなくなったというか、普通に楽しくフラットな状態でファンの方の前に出られて、“素の吉沢亮”が出せたかなという。学園祭のトークショーでも色々な質問に答えたりして、皆さんが楽しそうにしてくれていたし、自分もすごく楽しかったので嬉しかったです。

吉沢亮(C)モデルプレス
― 学園祭で聞かれてビックリしたことは?

そんなこと何で聞くの?みたいなのが結構ありますよ(笑)。「おにぎりの具、何が好きですか?」とか。

― ちなみに何ですか?

ツナです(笑)。

― 貴重な情報です(笑)。アミューズのファン感謝祭『HANDSOME FESTIVAL 2016』(12月17日・18日、TOKYO DOME CITY HALL)も迫っていますが、歌に踊りに…練習はいかがですか?

後輩が入ってきたり、演出やダンサーさんが変わったり、色々新しいことがあって。練習はね…ヤバイっす(笑)。振りがバカみたいに難しいんですよ。今までも難しかったんですけど、今まで以上にダンサーっぽい振りなので。みんなカッコつけてます。まだ踊れないくせにドヤ顔だけは忘れない(笑)。

― 今年は吉沢さんが引っ張る番ですね。

もうガンガン引っ張ってますよ?「吉沢亮が全部もってくよ、ごめんね♡」っていう…いや、そんなことはないですけど(笑)。仕事が忙しくてリハに来れない人も結構いるので、そういう時は(松岡)広大が教えてくれることが多いですね。僕も時間があれば教えるようにしています。ハンサムは2014年に10周年を迎えて、1年空いた分、ファンの方々には待っていただいたので、僕らは全部出し切るし、皆さんにも出し切ってもらいたい。追加公演(12月29日、東京国際フォーラムA)も決まったので、大きい会場でお会いしましょう!

2017年は「俳優・吉沢亮の代表作を作る」

吉沢亮(C)モデルプレス
― 最後に…2017年はどんな1年にしたいですか?

来年は代表作が欲しいです。自分の中で「吉沢亮といえばこの作品です」と言えるくらい、自分の全部を詰め込める作品をやってみたいなと思います。

― 夢に見たミュージカルも…

そう(笑)。割と前からやりたいと思っているんですよ。歌がうまいわけではないけど、好きではあるので。

― 色々な挑戦、楽しみにしています!

ちなみに…「アウトドアな趣味を作る」という目標はもう切り捨てました。どんだけ頑張っても無理なんだなと思って。家で漫画を読むのが最高。体力を温存した分、芝居に全てを注ぎ込みます(笑)。

(modelpress編集部)

NHK Eテレ『おやすみ王子』放送日時

第1夜:山田詠美(12月20日/深夜1時40分~1時47分)
第2夜:森絵都(12月21日/深夜1時50分~1時57分)
第3夜:村田沙耶香(12月22日/深夜1時45分~1時52分)
第4夜:宮下奈都(12月23日/深夜1時25分~1時32分)
第5夜:4話まとめて放送(12月24日/深夜0時30分~0時58分)

吉沢亮(よしざわりょう)プロフィール

1994年2月1日生まれ、東京都出身。アミューズ全国オーディション2009「THE PUSH!マン~あなたの周りのいけてる子募集~」で特別賞を受賞。『仮面ライダーフォーゼ』(テレビ朝日・2011-2012)で注目を浴びる。近年の主な出演作は、ドラマでは『オトナ女子』(フジテレビ・2015)、『武道館』(フジテレビ・2016)、『バスケも恋も、していたい』(フジテレビ・2016)、映画では『彼女は嘘を愛しすぎてる』(13)、『アオハライド』(14)、『通学電車』(15)、『さらば あぶない刑事』(16)、『オオカミ少女と黒王子』(16)、『サマーソング』(16)など。2017年には『銀魂』、『トモダチゲーム』などが公開予定。『HANDSOME FESTIVAL 2016』(12月17日・18日、TOKYO DOME CITY HALL/12月29日、東京国際フォーラムA)に出演。
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