異例の抜てき続くカリスマデザイナー“やすだちひろ”が覚悟の新プロジェクト発表「コンプレックスを武器に」モデルプレスインタビュー
2016.09.09 16:30
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SPINNS時代、常に即完売させてきた伝説のブランド「まると、さんかくと、しかくと。」を立ち上げ、カリスマデザイナーとして活躍したやすだちひろ。9月9日には、自身の新ブランド「CHIHIRO YASUDA」の立ち上げを発表。自身の名を冠したブランド名にはどんな想いが込められているのか。モデルプレスがどこよりも早く独占インタビューを行った。
コンプレックスを持った全ての女子へ
― ご自身初となるブランド立ち上げは、どのようなきっかけがあったのでしょうか?やすだ:SPINNS時代からのファンの方々の応援が、私の活動の一番の源です。そんなファンの方々はもちろん、オシャレが好き、オシャレに挑戦したいと思う女の子たちに自分が作った洋服を届けたいというかねてからの念願がありました。きっかけというよりは、それがやっと叶うというかんじです。
― 今回のブランドネームは、ご自身の名前を付けていますね。
やすだ:自分の名前を使ったのは、私じゃないと作れないものが作りたいという想いがありました。そして、今後も「私自身がずっと続けていくぞ」というデザイナーとしての覚悟を持ちたいと思いました。
― ブランドのコンセプトはありますか?
やすだ:ブランド用に作ったインスタグラムアカウントのプロフィール欄に「コンプレックスを持った全ての女子と、そんな女子と気が合う男子へ。」という文章を掲載しています。コンプレックスは、私の中でひとつの大切なテーマなんです。お洋服を作りたいと思ったきっかけも、ファッションを通してコンプレックスを肯定できるようにしたいという思いからなので…。
ブランドでは「コンプレックスは武器になる」という言葉を使っていて、トレンドかファッション性だけで洋服を選ぶのではなく、コンプレックスを生かすという見方でファッションを捉えてもいいんじゃないかと思っています。
デザインのこだわりは、ゆったりとした美しいシルエット
― デザインで心がけたことは何ですか?やすだ:一番は服のシルエットですね。例えばスウェットであれば、私の場合は肩幅が広いというコンプレックスがあったので、ゆったりと着られるようなものでカバーできるようにと考えていきました。スウェットの肩の位置にものすごく気を使いました。ジャストサイズだと肩幅が広いことがわかってしまうので、すこし肩の位置を落としながらも、だらしなく見え過ぎないポイントを細かく探りながら調整しました。
あとは、自分の好きなものを表現するだけではなく、必ずトレンドを取り入れるということも意識しています。もともとサブカル好きなので、もっさりしてちょっとダサいものをかっこよく着こなすのが好きなのですが、今流行りのストリート系からはジャージを取り入れたり、今季はベロアも流行なので素材として取り入れました。ベロアは着る人の系統を選んでしまいがちですが、クラッシュベロアという少ししわ加工が入った生地を選び、カジュアルなコーディネートにも合わせやすいように工夫しています。
― デザインをする際に影響を受けたものは何ですか?
やすだ:日本のドメスティック・ブランドから影響を受けることが多かったですね。「KEISUKE YONEDA」や「sou-mu」、「Hiroyuki Watanabe」など、全体的にゆるっとしていながらもシルエットはキレイに見える服が好きで、影響は受けているなと思います。
― お気に入りのアイテムはありますか?
やすだ:とても悩みますが、ジャージです。ゆったりとしたシルエットと生地感が気に入ってます。なかなかこういうのは売ってなくて。古着屋だとメンズサイズで見つかることもあるのですが、さすがにたくさん用意することはできないので…。あとブランドロゴとの相性を考えたカラーを選んだので、ロゴマークが上手く映えてかわいいと思います。
― iPhoneケースと Tシャツではイラストレーターのかとうれいさんとコラボーレションを果たしています。どのような経緯があったのでしょうか?
やすだ:かとうれいさんのイラストは、以前からよくSNSで見ていて大好きでした。iPhoneケースを作るなら絶対かとうさんに依頼したいとずっと思っていたんです。ブランド立ち上げと同時にiPhoneケースを企画しようと思っていて、ちょうどそのタイミングにかとうさんの展示会へ行ける機会があったんです。そのとき、もう直接お願いできることないだろうなと思って。そこで勇気を出して直接イラストのお願いをしました。そうしたら、快く承諾してくれたんです。実は、ロンTのラインナップは、書き下ろしていただいたイラストが届いてから追加で企画しました。実際のイラストを見るとiPhoneケースだけに留めるのが勿体無くなってしまって…(笑)本当に嬉しかったですね。
CHIHIRO YASUDAを魅力的に纏う方法
― どんな方に着てもらいたいですか?やすだ:もちろん性別系統問わず着ていただきたいという想いはあるのですが、なかでもなにかしらコンプレックスを持っている女の子にぜひ手に取っていただきたいです。私自身がスポーツをしていたので、わりと筋肉質な体型なのですが、同じような悩みを抱える方には特に自信を持ってお勧めしたいですね。あとは、ドメスティックブランドなどのお洋服に価格的になかなか手を出せなくて、でも、そういった系統やシルエットの服にも挑戦してみたいという方にも着てもらいたいです。私が大好きなブランドさんのお洋服も、そこそこ値段が張ったりして学生には厳しいと感じてしまうものも多くて...。そこを繋ぐのが今の私の役割でもあるかなと感じています。
― どんなスタイリングでアイテムを着るとよいでしょうか?
やすだ:自分のスタイリングでもよくやるのですが、一見、野暮ったく見える服でも手首や足首を出してあげると、華奢に見えるんです。今季のスウェットはかなりダボッとしたシルエットなので、袖をまくって着ると女性らしくかわいくなります。どこか自分の身体の細い部分を出してあげることで、全体のシルエットがバランスよく映るんです。
活動休止から早5ヶ月。デザイナー復帰宣言!
― 今季の目標は?やすだ:「やすだちひろがデザイナー復帰したぞ!!」ということを前面的に出したい。ファッションだけではない他の活動も多くするようになって、「洋服はもう作らないんですか?」という声がとても多くて。活動休止から復帰して最初に動いていた活動が実はこの「CHIHIRO YASUDA」でした。でも、いままでずっと発表ができなくて歯痒い思いをした部分もあったのですが、今はガマンしていた分、発表できてとてもうれしいです。
― 以前所属していたSPINNSでのお取り扱いも決定したそうですね。
はい。SPINNSさんには直接私からお取り扱いしてもらえないか交渉しました。今まで社内で一緒に仕事してきた方たちに対して、社外の人間としてブランドについてのプレゼンをしたのは緊張や色んな想いが込み上げましたが...。私の新しい活動に対しても理解していただいて、応援していただくことになり、形は違えども一緒に何か出来ることがすごく嬉しかったです。数店舗でのお取り扱い、公式通販、また高松店、三ノ宮店と今まで行ったことの無い店舗でのイベントも決定しています。また、これからリニューアル予定の公式ウェブサイトでも販売予定なので、ぜひチェックしていただきたいです。
― これからのブランドの展望は?
やすだ:将来的には、帽子や靴、カバンなど小物もいろいろと作っていきたいです。自分の好きなブランドさんとコラボとかも出来たらいいな。新しい事をたくさんしていきたいです。
― 最後にファンの方々にメッセージをお願いします。
やすだ:ファンの方々には、「お待たせしました!!」。 まだ私の服を着たことがない方々には、新しいひとつのアパレルブランドとして「CHIHIRO YASUDA」の服を見てもえらえるととてもうれしいです。
― ありがとうございました。
(modelpress編集部)
「CHIHIRO YASUDA」
・販売日時店頭販売|10/1(土)〜(SPINNS限定店舗にて販売)
WEB販売|10/8(土)〜(CHIHIRO YASUDA公式ページにて販売)
http://chihiroyasuda.net
(※リニューアル予定)
・SPINNS CHIHIRO YASUDA詳細ページ
http://www.spinns.com/news/yasudachihiro_spinns/
(※9/9(金) 18:00よりアクセス可能となります)
やすだちひろプロフィール
生年月日:1993年4月27日出身:兵庫県
Instagramアカウント:@chqnchii
アルバイトながらSPINNSのバイヤーに抜擢され、自分のブランドまで立ち上げた異色のクリエイター。自身のオリジナルブランドは常に完売必至。いまやモデルとしても、雑誌、イベントに引っ張りだこ。SPINNS退社後、MINT mate boxのBa.として活動。自身のブランドである「CHIHIRO YASUDA」を立ち上げる。
【Not Sponsored 記事】
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