シシド・カフカ、もがいた過去と遅咲きのデビュー「何度も辞めたほうがいいんだろうなと…」 モデルプレスインタビュー
2016.04.08 07:00
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ドラムボーカリストのシシド・カフカ(30)が、モデルプレスのインタビューに応じた。4月27日にニューアルバム「トリドリ」をリリースする彼女。今作はシシドにとって、移籍後第1弾のオリジナルアルバムとなる。また5月からはこのアルバムを引っさげたツアーもスタートする。ドラムボーカルというスタイルを確立させた彼女。今や音楽シーンに欠かせない存在となったシシドだが、デビューは27歳の頃と決して早いとはいえない。デビュー前の苦悩と思い描く未来に迫った。
ドラムを始めた理由を聞いてみると「絶妙に地味な立ち位置じゃないですか?スポットライトもあまり当たらないし、テレビでもあまり映らない。それが良かったんですよね。その立ち位置、素敵だなって」と彼女が思うドラムの魅力を語る。そうして今、ドラムボーカルというあまり類を見ないスタイルを確立した。今や彼女を語るうえで欠かせないそのスタイルは、デビュー決定後「何か武器はないか」と模索している中で、ふと生まれたアイデアだった。
「お酒の席で『お前、ドラム叩けるんだから叩きながら歌ったら?』と最初は笑い話でした。私自身も『そんな大変なことはやりたくない』と言っていたのですが、その3ヶ月後にはドラムボーカルという今のスタイルでライブを行いました。3ヶ月で習得したものの、そのライブは散々(苦笑)。でも、自分の中でしっくりくるものがあって、そこからブラッシュアップしていきました」
歌いながらドラムを演奏することは並大抵のことではない。体が覚えるのには多くの時間を要した。今でも「大変。ふと我に返ったとき、なんでこんなに大変なことをやっているんだろうと思います (苦笑)」と本音をこぼしながらも「でも、やっぱり楽しい」と優しく微笑む。
「デビューの2年くらい前、ぼそっと『私、このままでいいのかな?』と今も一緒に活動している人に漏らしたんです。周囲に鼓舞されて、そこから本腰を入れて動き始めました。それから1年ほどでレコード会社が決まり、ドラムボーカルというスタイルを作り上げてデビューすることができました。ふとぼやいたことをきっかけに動き出したんです」
デビューからまもなくして、大手製菓メーカーのCMに出演。黒髪をなびかせ、力強くドラムを叩く姿は大きな話題となり、注目を浴びた。イベントなどでCM楽曲を披露した際には、手応えを感じていたと話す。
今作「トリドリ」はプロデューサーとのセッションに挑戦。亀田誠治、蔦谷好位置、織田哲郎、大島賢治、平出悟、奥野真哉、大西省吾、MASAKI(moumoon)、松本晃彦といった豪華プロデューサー陣を迎え、「ドラムボーカル」を軸とし「LIVE」を意識したバンドサウンドを生み出した。タイトル「トリドリ」は、“色とりどり”からきており「ドラムも歌詞も色とりどりです。プロデューサーの方々がそれぞれの色を出してくださり、1枚で色とりどりのシシド・カフカが詰まっています」と語る。
中でも亀田誠治の名前をあげて「ポップからロックまで、幅の広い方。そういったこともあり『振り切ったことをしたい』と話していました。亀田さんプロデュース楽曲の『春の約束』は、今までとはまた違った新しいシシド・カフカを聴いていただけるかと思います」と自信。また「春の約束」は今作の制作の中でも最初の頃にレコーディングしたそうで、いいスタートが切れたと振り返る。
大物とのセッションがいくつも実現した今回。「前作『K5(Kの累乗)』でも、思い切って著名な方にオファーさせていただきました。今回もたくさんの有名プロデューサーの方々とご一緒できました。ぜひ、まだまだいろんな挑戦をしていきたいです。今回は男性の方ばかりでしたので、次は女性の方ともご一緒できたらと思います」と早くも次作に期待がかかる。
175センチの長身で日本人離れのスタイルも彼女の魅力の一つ。ドラムボーカルというパフォーマンスは、カロリー消費が高くスタイルキープにつながっていると明かした。また最近では、腸内環境を整えることを意識しているそうだ。
最後に、シシドが思う夢を叶える秘訣を教えてもらった。
「継続かと思います。私自身、なかなか芽が出ずに、何度も辞めたほうがいいんだろうなと思ったこともありましたが、まだ勝負もしていないのに辞めるのはどうしても嫌で…。勝負して、評価されてダメで辞めるならいいんですけど、まだ評価される場にも立てていなかった状態。どうしても諦めきれず続けてきたので今があります。継続は力なりといいますが、これからもがんばっていきたいと思います」
あの手この手でもがいた20代前半。自分を突き詰め、自分を掘り返す作業はときに自己嫌悪に陥ったことも。そんな日々を乗り越え、動き出したからこそ今がある。「まだ花は咲かせてはいないですけど、そのチャンスはいただけている。自分が思い描いた花が、キレイに咲けばいいんですけどね」と前を向いた。(modelpress編集部)
メキシコ出身。ドラムヴォーカルのスタイルで2012年「愛する覚悟」でCDデビュー。2013年9月ファーストアルバム「カフカナイズ」発売。フジテレビ「新・堂本兄弟」「ファーストクラス」への出演や、「PRETZ」「SONY WALKMAN(R)」「Levis(R)」などのTVCMでも話題に。2015年6月にはセッション・ミニアルバム「K5(Kの累乗)」をリリース。各FESへの出演の他、女優、モデルなど、多方面で活躍中。最新作は4月27日にリリースするセカンドアルバム「トリドリ」。
1.Obertura/松本晃彦プロデュース楽曲
2.Get up!/蔦谷好位置プロデュース楽曲
3.さようなら あたし/亀田誠治プロデュース楽曲
4.朝までsugar me/奥野真哉プロデュース楽曲
5.crying/織田哲郎プロデュース楽曲
6.Don’t be love feat.斉藤和義/斉藤和義プロデュース楽曲
7.明日を鳴らせ/平出悟プロデュース楽曲
8.Spider trap/奥野真哉プロデュース楽曲
9.ROLLING ROLLING/大島賢治プロデュース楽曲
10.特別な人/K.MASAKI(moumoon)プロデュース楽曲
11.バネのうた- feat.甲本ヒロト/大島賢治プロデュース楽曲
12.最低な夜のあと/大西省吾プロデュース楽曲
13.春の約束/亀田誠治プロデュース楽曲
Blu-ray収録内容
1.朝までsugar me(Video Clip)
2.Get up!(Video Clip)
3.ミディアム・レア at Zepp Tokyo 2015.09.05(約90分収録予定)
DVD収録内容
1.朝までsugar me(Video Clip)
2.Get up!(Video Clip)
3.「ミディアム・レア at Zepp Tokyo 2015.09.05」のLIVE映像の中から3曲を収録予定。
※CD収録内容は全形態共通
【CD+Blu-ray】※初回限定生産 ¥5,800(税抜)AVCD-93430/B
【CD+DVD】¥3,800(税抜)AVCD-93431/B
【CD ONLY】¥3,000(税抜)AVCD-93432
2015年を音楽で彩ったシシド・カフカがLIVEアーティストとして更なる高みを目指すべく、全国9か所9公演のツアーが決定。唯一無二のドラムボーカルで熱く燃えるようなグルーブで魅了する。
「お酒の席で『お前、ドラム叩けるんだから叩きながら歌ったら?』と最初は笑い話でした。私自身も『そんな大変なことはやりたくない』と言っていたのですが、その3ヶ月後にはドラムボーカルという今のスタイルでライブを行いました。3ヶ月で習得したものの、そのライブは散々(苦笑)。でも、自分の中でしっくりくるものがあって、そこからブラッシュアップしていきました」
歌いながらドラムを演奏することは並大抵のことではない。体が覚えるのには多くの時間を要した。今でも「大変。ふと我に返ったとき、なんでこんなに大変なことをやっているんだろうと思います (苦笑)」と本音をこぼしながらも「でも、やっぱり楽しい」と優しく微笑む。
もがいた20代前半 遅咲きともいえるデビューまで
10歳でドラマーを志し、14歳でドラムを開始。そして27歳にして念願のデビューを果たす。遅咲きとなったが、デビューそして現在に至るまでには、多くの苦悩があり、諦めようと思ったことも何度もあった。挫折を味わいながらも「場数が足りない」と、いくつものバンドを掛け持ち、もがいた20代前半。「25歳までに花が咲かなかったら辞めよう」、そう心に決めたという。「デビューの2年くらい前、ぼそっと『私、このままでいいのかな?』と今も一緒に活動している人に漏らしたんです。周囲に鼓舞されて、そこから本腰を入れて動き始めました。それから1年ほどでレコード会社が決まり、ドラムボーカルというスタイルを作り上げてデビューすることができました。ふとぼやいたことをきっかけに動き出したんです」
デビューからまもなくして、大手製菓メーカーのCMに出演。黒髪をなびかせ、力強くドラムを叩く姿は大きな話題となり、注目を浴びた。イベントなどでCM楽曲を披露した際には、手応えを感じていたと話す。
大物プロデューサーとのセッションで新たなシシド・カフカ
女優としても、2014年放送の沢尻エリカ主演「ファーストクラス」で放った存在感が記憶に新しい。その経験は、今の彼女の音楽に生きているという。そして同時期に大手レコード会社・エイベックスへ移籍。彼女は、音楽の可能性の幅を広げ、2015年6月に斉藤和義や甲本ヒロトとセッションしたミニアルバム「K5(Kの累乗)※K5はKの上に数字の5」を世に送り出した。そして、反響を呼んだ「K5(Kの累乗)」に続く、移籍後第1弾となるオリジナル・フルアルバム「トリドリ」を4月27日にリリースする。今作「トリドリ」はプロデューサーとのセッションに挑戦。亀田誠治、蔦谷好位置、織田哲郎、大島賢治、平出悟、奥野真哉、大西省吾、MASAKI(moumoon)、松本晃彦といった豪華プロデューサー陣を迎え、「ドラムボーカル」を軸とし「LIVE」を意識したバンドサウンドを生み出した。タイトル「トリドリ」は、“色とりどり”からきており「ドラムも歌詞も色とりどりです。プロデューサーの方々がそれぞれの色を出してくださり、1枚で色とりどりのシシド・カフカが詰まっています」と語る。
「振り切った」と自信 化学反応で魅せる
プロデューサーごとに全く異なった色を出し「いろいろと勉強になった」と吸収することが多かったよう。名だたるプロデューサー陣にも「名曲を生み出してきたプロデューサーさんばかりなので、とても光栄です。どの曲も彼らが持っている色を存分に出していただきつつ、シシド・カフカというものも表現できたのではないかと思います」と胸を張る。中でも亀田誠治の名前をあげて「ポップからロックまで、幅の広い方。そういったこともあり『振り切ったことをしたい』と話していました。亀田さんプロデュース楽曲の『春の約束』は、今までとはまた違った新しいシシド・カフカを聴いていただけるかと思います」と自信。また「春の約束」は今作の制作の中でも最初の頃にレコーディングしたそうで、いいスタートが切れたと振り返る。
大物とのセッションがいくつも実現した今回。「前作『K5(Kの累乗)』でも、思い切って著名な方にオファーさせていただきました。今回もたくさんの有名プロデューサーの方々とご一緒できました。ぜひ、まだまだいろんな挑戦をしていきたいです。今回は男性の方ばかりでしたので、次は女性の方ともご一緒できたらと思います」と早くも次作に期待がかかる。
美しいロングヘアの秘密
デビューから変わらない黒髪ロングのヘアスタイル。髪をなびかせながら力強くドラムを叩く姿が印象的だ。美しい髪の秘訣を聞いてみると「ほぼ何もしていないです…(笑)。ただ、カラーリングやパーマをしていないことが大きいのかも。以前は金髪やローライトにハイライトなどのカラーをしてきましたが、カラーをしなくなって数年が経ちます。きっと根元から毛先まで、施術をしていないバージンヘアかな?カラーを繰り返していた頃よりも、髪の毛が元気になりました。また私も行っていますが、髪を洗った後、タオルで髪の毛を巻くと髪が保湿されるそうですよ」と紹介。175センチの長身で日本人離れのスタイルも彼女の魅力の一つ。ドラムボーカルというパフォーマンスは、カロリー消費が高くスタイルキープにつながっていると明かした。また最近では、腸内環境を整えることを意識しているそうだ。
これまでとこれから…夢を叶える秘訣
アルバムリリース後には、今作を引っ提げて自身最大規模となるツアーに挑む。今後の目標には「ツアーを成功させること」と掲げ、「成長を感じていただけるかと思いますが、まずはツアーを成功させたいです」と意気込む。また、今作のように「おもしろいセッションを続けていきたい」と胸を膨らませ、「ボーカルとしても、ドラムとしても、いろんなセッションをしたいです。また日本の外にも出てみたいですね。そこでみなさんがどんな反応をするのか見てみたいという気持ちがあります」と語った。最後に、シシドが思う夢を叶える秘訣を教えてもらった。
「継続かと思います。私自身、なかなか芽が出ずに、何度も辞めたほうがいいんだろうなと思ったこともありましたが、まだ勝負もしていないのに辞めるのはどうしても嫌で…。勝負して、評価されてダメで辞めるならいいんですけど、まだ評価される場にも立てていなかった状態。どうしても諦めきれず続けてきたので今があります。継続は力なりといいますが、これからもがんばっていきたいと思います」
あの手この手でもがいた20代前半。自分を突き詰め、自分を掘り返す作業はときに自己嫌悪に陥ったことも。そんな日々を乗り越え、動き出したからこそ今がある。「まだ花は咲かせてはいないですけど、そのチャンスはいただけている。自分が思い描いた花が、キレイに咲けばいいんですけどね」と前を向いた。(modelpress編集部)
シシド・カフカ プロフィール
身長:175cm/出身地:メキシコメキシコ出身。ドラムヴォーカルのスタイルで2012年「愛する覚悟」でCDデビュー。2013年9月ファーストアルバム「カフカナイズ」発売。フジテレビ「新・堂本兄弟」「ファーストクラス」への出演や、「PRETZ」「SONY WALKMAN(R)」「Levis(R)」などのTVCMでも話題に。2015年6月にはセッション・ミニアルバム「K5(Kの累乗)」をリリース。各FESへの出演の他、女優、モデルなど、多方面で活躍中。最新作は4月27日にリリースするセカンドアルバム「トリドリ」。
シシド・カフカ ニューアルバム「トリドリ」2016年4月27日発売
CD収録内容1.Obertura/松本晃彦プロデュース楽曲
2.Get up!/蔦谷好位置プロデュース楽曲
3.さようなら あたし/亀田誠治プロデュース楽曲
4.朝までsugar me/奥野真哉プロデュース楽曲
5.crying/織田哲郎プロデュース楽曲
6.Don’t be love feat.斉藤和義/斉藤和義プロデュース楽曲
7.明日を鳴らせ/平出悟プロデュース楽曲
8.Spider trap/奥野真哉プロデュース楽曲
9.ROLLING ROLLING/大島賢治プロデュース楽曲
10.特別な人/K.MASAKI(moumoon)プロデュース楽曲
11.バネのうた- feat.甲本ヒロト/大島賢治プロデュース楽曲
12.最低な夜のあと/大西省吾プロデュース楽曲
13.春の約束/亀田誠治プロデュース楽曲
Blu-ray収録内容
1.朝までsugar me(Video Clip)
2.Get up!(Video Clip)
3.ミディアム・レア at Zepp Tokyo 2015.09.05(約90分収録予定)
DVD収録内容
1.朝までsugar me(Video Clip)
2.Get up!(Video Clip)
3.「ミディアム・レア at Zepp Tokyo 2015.09.05」のLIVE映像の中から3曲を収録予定。
※CD収録内容は全形態共通
【CD+Blu-ray】※初回限定生産 ¥5,800(税抜)AVCD-93430/B
【CD+DVD】¥3,800(税抜)AVCD-93431/B
【CD ONLY】¥3,000(税抜)AVCD-93432
2015年を音楽で彩ったシシド・カフカがLIVEアーティストとして更なる高みを目指すべく、全国9か所9公演のツアーが決定。唯一無二のドラムボーカルで熱く燃えるようなグルーブで魅了する。
【Not Sponsored 記事】
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