キスマイ玉森裕太「常に満足できてない」映画初主演で見せた“貪欲な素顔” モデルプレスインタビュー
2015.11.18 18:00
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Kis-My-Ft2の玉森裕太(25)が、モデルプレスのインタビューに応じた。初主演映画「レインツリーの国」が、11月21日に公開となる。「阪急電車」「図書館戦争」シリーズと映像化が相次ぐ人気作家・有川浩氏の同名恋愛小説を実写化した同作は、「忘れられない本」をきっかけにメールから始まる純愛ストーリー。玉森は男気のある主人公・向坂伸行役で、“ある秘密”を抱えるヒロイン“ひとみ”こと人見利香役を女優でモデルの西内まりやが演じている。
東京生まれ、東京育ちの玉森だが、劇中では関西弁を披露。初の挑戦に四苦八苦しながらも、全力を注ぎ込んだ。“映画主演”という大役に、喜びとプレッシャーを同時に感じている彼が今、想うことは――?そこから見える素顔と魅力に迫った。
玉森裕太:素直に嬉しかったし、初めてのことだったのでもちろん緊張もしました。光栄な分、プレッシャーも大きかったです。
― 実際に、撮影はいかがでしたか?
玉森:映画自体あまり出演したことがなかったので新鮮でした。時間のかけ方もドラマとは違いますし、1日にシーンを1つしか撮らないとか、信じられないなって思っていたから。自分の演技が大画面で出るんだって考えると、今の撮り直したい!って思うこともありました。
― それは、この現場だから?
玉森:いや、普段もそうやって思うことは多いです。そのときは全力なんですけど、あとから思うんですよ。常に満足できてないのかな、きっと。自分のお芝居を観れば観るほど、こういう風にもできたな、ここはもっとこうしたかったなって改善点が浮かんできます。果たして100%満足できる日ってあるのかな?とも思うし。
― ストイックですね。今回は、関西弁にも初挑戦されていましたよね。
玉森:そうなんです。それが一番緊張しました(笑)。
― 一番!その、緊張感は常に続いていたんでしょうか?
玉森:ずっとです。誰でも知っているポピュラーな方言なので、ハードルが高いんですよね。関西弁の指導の方が現場にいて、少しでも違ったらもう一回って、徹底して臨んでいました。毎日3時間位マンツーマンで練習していましたね。音楽の授業みたいな覚え方して、英語とか全く違う言葉に聞こえてくるんです。「“ね”の上げ方ちゃうねん!」ってツッコまれたこともありました。
― 実際にご自分の関西弁を聞いてみて、いかがでしたか?
玉森:ちゃんと聞いたのは、試写のときだったんですけど、全部照れくさくて客観的になれなかったです。特に「どっちやねん」とか、ザ・関西弁みたいな台詞は照れくさい(笑)!
玉森:僕も好きになったら積極的になれるタイプなので、そこは似てるかもしれないです。でも、基本的には自分とは違うタイプですね。テンションもいつもより上げていなければならないって思っていたんですけど、関西弁をしゃべることで自然と一段明るくなれました。
― デートのシーンも多かったですよね。2人の柔らかな雰囲気がとても素敵でした。
玉森:買い物のシーンは、普通に羨ましかったです。きっと楽しいだろうなって想像して、仕事でその欲を満たしました。大阪デートでは、たこ焼き食べて「これが本場の味やで」って言う台詞があるんですけど、「俺全然東京じゃん!」って1人でツッコミを入れていました(笑)。
― そんな裏話が。西内さんとは初共演ということでしたが、いかがでしたか?
玉森:ずっと2人でいることが多かったので、早く打ち解けたほうが良いのかなって思って、積極的に話しかけるように意識していました。きっと西内さんもそんなに話しかけてくるタイプではないだろうなって思っていたので。僕のほうが年上だし、しっかりとコミュニケーションはとろうと。最初はしょうもない質問ばかりしてましたけど(笑)。
― しょうもない質問?
玉森:出身地は?って(笑)。人見知りなりの精一杯の質問を。
― そんな中で打ち解けた、と感じた瞬間はどのタイミングだったんでしょうか?
玉森:休憩時間の会話だったんですけど、「嫌いな食べ物はなんですか?」って言われたときに、僕が「セロリ」って答えたら、「よく唐揚げの横に添えてあるやつですね」って言われたんですよ。あれ?って思ったんですけど、食文化が違うかもしれないからって「置いてあるかもね」って返したら、「でも、あれ食べ物でもないですよね?」って返ってきて、多分これパセリと間違えてるなと思ったんですけど、我慢して30分位噛み合ってない会話をしてたんです。それで、耐え切れなくなって「それ、パセリでしょ?」って。伸さんなら、3分くらいで終わってた会話でしょうけど(笑)、そこが打ち解けたなって思ったタイミングでした。
― 微笑ましいエピソードですね。実際の撮影でも、「玉森さんが納得いくまで付き合ってくれた」と西内さんがおっしゃっていました。
玉森:待ってあげたって感じは全くないですね。自分もそういう思いをさせたことがあるので、普通のことかなって思っていました。僕のときは大ベテランの方だったんですけど、それでも「全然大丈夫だよ」って言ってくれたのが嬉しくて。きっとそれが正解なんだろうなと思っているので、別に苦にもならなかったです。
― 2人でのシーンはもちろん、携帯電話やパソコンと1人向き合うお芝居も多かったかと思いますが、そちらは?
玉森:相手がいないっていうのは、難しかったです。代わりに読んでくださるスタッフの方が男性だったので、顔を見ないようにしてやっていました(笑)。1人のシーンは、何度も撮り直したり、テンションが合わない日があったり、大変な部分も多かったですね。
玉森:結構好きです。SFとかよりラブストーリーを選びます。感動したいなとか、キュンとしたいなとか、そういう思考が強いのかもしれない。
― なるほど。今回、控えめな性格のひとみ(西内)のほかに、積極的なミサコ(森カンナ)などタイプの違う女性が登場しますが、どちらが好みに近いですか?
玉森:どっちもすごくいいんですけど、ひとみさんみたいなすごく殻にこもっちゃってる人が最後に自分を信じてくれるのって素敵だなって思いました。理想じゃないかなって。演じながら、こんな人いるのかな?って思ってました。理想のカップルですよね。
― では、最後になりますが、ファンの方にメッセージをお願いします。
玉森:2人の真っ直ぐな純愛を感じられる、すごく温かい映画です。男だけで観に行ってもいいし、好きな人と行けばもっとその人を好きになれると思います。
― ありがとうございました。
演技に対し、真摯に貪欲に向き合っている姿勢が印象的だった玉森。役者として着実にステップアップし続ける彼も「この映画を誰と観に行きたい?」という質問には、「宮田(俊哉)」と照れながらも即答し、少年の顔を覗かせる。どこまでもピュアでありながら、男臭さを漂わせる不思議な魅力――そのアンバランスな雰囲気が、彼が多くの人を惹きつける最大の理由かもしれない。(modelpress編集部)
関西弁に苦戦?貪欲な素顔「常に満足できてない」「100%満足できる日ってあるのかな?」
― 映画初主演ということですが、オファーを受けた際の率直な心境を教えてください。玉森裕太:素直に嬉しかったし、初めてのことだったのでもちろん緊張もしました。光栄な分、プレッシャーも大きかったです。
― 実際に、撮影はいかがでしたか?
玉森:映画自体あまり出演したことがなかったので新鮮でした。時間のかけ方もドラマとは違いますし、1日にシーンを1つしか撮らないとか、信じられないなって思っていたから。自分の演技が大画面で出るんだって考えると、今の撮り直したい!って思うこともありました。
― それは、この現場だから?
玉森:いや、普段もそうやって思うことは多いです。そのときは全力なんですけど、あとから思うんですよ。常に満足できてないのかな、きっと。自分のお芝居を観れば観るほど、こういう風にもできたな、ここはもっとこうしたかったなって改善点が浮かんできます。果たして100%満足できる日ってあるのかな?とも思うし。
― ストイックですね。今回は、関西弁にも初挑戦されていましたよね。
玉森:そうなんです。それが一番緊張しました(笑)。
― 一番!その、緊張感は常に続いていたんでしょうか?
玉森:ずっとです。誰でも知っているポピュラーな方言なので、ハードルが高いんですよね。関西弁の指導の方が現場にいて、少しでも違ったらもう一回って、徹底して臨んでいました。毎日3時間位マンツーマンで練習していましたね。音楽の授業みたいな覚え方して、英語とか全く違う言葉に聞こえてくるんです。「“ね”の上げ方ちゃうねん!」ってツッコまれたこともありました。
― 実際にご自分の関西弁を聞いてみて、いかがでしたか?
玉森:ちゃんと聞いたのは、試写のときだったんですけど、全部照れくさくて客観的になれなかったです。特に「どっちやねん」とか、ザ・関西弁みたいな台詞は照れくさい(笑)!
西内まりやと初共演、デートシーンは「普通に羨ましかった」
― その台詞に注目ですね(笑)。玉森さんが演じた伸さんは、とても積極的な性格でしたが、共感できる部分や似ている部分は?玉森:僕も好きになったら積極的になれるタイプなので、そこは似てるかもしれないです。でも、基本的には自分とは違うタイプですね。テンションもいつもより上げていなければならないって思っていたんですけど、関西弁をしゃべることで自然と一段明るくなれました。
― デートのシーンも多かったですよね。2人の柔らかな雰囲気がとても素敵でした。
玉森:買い物のシーンは、普通に羨ましかったです。きっと楽しいだろうなって想像して、仕事でその欲を満たしました。大阪デートでは、たこ焼き食べて「これが本場の味やで」って言う台詞があるんですけど、「俺全然東京じゃん!」って1人でツッコミを入れていました(笑)。
― そんな裏話が。西内さんとは初共演ということでしたが、いかがでしたか?
玉森:ずっと2人でいることが多かったので、早く打ち解けたほうが良いのかなって思って、積極的に話しかけるように意識していました。きっと西内さんもそんなに話しかけてくるタイプではないだろうなって思っていたので。僕のほうが年上だし、しっかりとコミュニケーションはとろうと。最初はしょうもない質問ばかりしてましたけど(笑)。
― しょうもない質問?
玉森:出身地は?って(笑)。人見知りなりの精一杯の質問を。
― そんな中で打ち解けた、と感じた瞬間はどのタイミングだったんでしょうか?
玉森:休憩時間の会話だったんですけど、「嫌いな食べ物はなんですか?」って言われたときに、僕が「セロリ」って答えたら、「よく唐揚げの横に添えてあるやつですね」って言われたんですよ。あれ?って思ったんですけど、食文化が違うかもしれないからって「置いてあるかもね」って返したら、「でも、あれ食べ物でもないですよね?」って返ってきて、多分これパセリと間違えてるなと思ったんですけど、我慢して30分位噛み合ってない会話をしてたんです。それで、耐え切れなくなって「それ、パセリでしょ?」って。伸さんなら、3分くらいで終わってた会話でしょうけど(笑)、そこが打ち解けたなって思ったタイミングでした。
― 微笑ましいエピソードですね。実際の撮影でも、「玉森さんが納得いくまで付き合ってくれた」と西内さんがおっしゃっていました。
玉森:待ってあげたって感じは全くないですね。自分もそういう思いをさせたことがあるので、普通のことかなって思っていました。僕のときは大ベテランの方だったんですけど、それでも「全然大丈夫だよ」って言ってくれたのが嬉しくて。きっとそれが正解なんだろうなと思っているので、別に苦にもならなかったです。
― 2人でのシーンはもちろん、携帯電話やパソコンと1人向き合うお芝居も多かったかと思いますが、そちらは?
玉森:相手がいないっていうのは、難しかったです。代わりに読んでくださるスタッフの方が男性だったので、顔を見ないようにしてやっていました(笑)。1人のシーンは、何度も撮り直したり、テンションが合わない日があったり、大変な部分も多かったですね。
「最後に自分を信じてくれるのって素敵」
― 玉森さんは元々、ラブストーリーをよく観るタイプですか?玉森:結構好きです。SFとかよりラブストーリーを選びます。感動したいなとか、キュンとしたいなとか、そういう思考が強いのかもしれない。
― なるほど。今回、控えめな性格のひとみ(西内)のほかに、積極的なミサコ(森カンナ)などタイプの違う女性が登場しますが、どちらが好みに近いですか?
玉森:どっちもすごくいいんですけど、ひとみさんみたいなすごく殻にこもっちゃってる人が最後に自分を信じてくれるのって素敵だなって思いました。理想じゃないかなって。演じながら、こんな人いるのかな?って思ってました。理想のカップルですよね。
― では、最後になりますが、ファンの方にメッセージをお願いします。
玉森:2人の真っ直ぐな純愛を感じられる、すごく温かい映画です。男だけで観に行ってもいいし、好きな人と行けばもっとその人を好きになれると思います。
― ありがとうございました。
演技に対し、真摯に貪欲に向き合っている姿勢が印象的だった玉森。役者として着実にステップアップし続ける彼も「この映画を誰と観に行きたい?」という質問には、「宮田(俊哉)」と照れながらも即答し、少年の顔を覗かせる。どこまでもピュアでありながら、男臭さを漂わせる不思議な魅力――そのアンバランスな雰囲気が、彼が多くの人を惹きつける最大の理由かもしれない。(modelpress編集部)
玉森裕太 プロフィール
1990年3月17日生まれ。7人組グループ・Kis-My-Ft2のメンバーとして、2011年8月にシングル「Everybody Go」でデビューを果たす。個人としては、同年「美男ですね」(TBS系)で初のドラマ主演。その後は、「信長のシェフ」(2013年、フジテレビ系)、「青春探偵ハルヤ~大人の悪を許さない!~」(2015年10月~ 、読売テレビ・日本テレビ系)などに主演し、俳優としても活躍している。
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