インタビューに応じた横浜流星【モデルプレス】

横浜流星、重なった“卒業”と“役者一本”の決断―急成長の根底には「絶対に曲げない」想い モデルプレスインタビュー

2015.08.04 18:00

注目の若手俳優、横浜流星(18)がモデルプレスのインタビューに応じた。今年高校を卒業したばかりの彼は、スーパー戦隊シリーズ「烈車戦隊トッキュウジャー」トッキュウ4号/ヒカリ役で知名度を急上昇させ、今年下半期にかけて2作の主演舞台が控える。中3で極真空手の世界大会優勝という華々しい記録も残しながら、進学をせず“役者一本”の道を行くという大きな決断。その胸の内や最新のプライベートにも迫った。

がむしゃらにぶつかれば変われる

― 本日(7月29日)、単独初主演舞台「スーパーダンガンロンパ2 THE STAGE ~さよなら絶望学園~」制作発表が終了しましたが、たくさんの報道陣を前にして、とても緊張されたのではないでしょうか。

横浜:正直、かなり緊張しました。公演は12月ですが、制作発表をやるともう少しで始まるんだなぁ…という感じがして。一段落というか、ホッとした部分もありますね。

不安やプレッシャーは感じる
不安やプレッシャーは感じる
― 本郷奏多さん主演の前作が大人気でしたので、プレッシャーも大きいかと思います。

横浜:プレッシャーはかなりあります。僕も奏多くんが主演した時に実際に観劇しに行ったんですが、当時は原作を知らなかったのに、ものすごく引きこまれて。「うわっ…!すごいな」と驚いたので、今回それを自分がやるとなると、やはり不安やプレッシャーは感じますね。でも演出の松崎(史也)さんや、キャストの皆さん、スタッフの皆さんと一緒に頑張って創り上げて、前作とは違った、僕たちだからこそできる舞台になればと思っています。

― 個性豊かなキャストの皆さんとは、本日が初対面でしょうか?

横浜:ほぼ、今日はじめましての方ですね。

― 今回“座長”という立場となりますが、これまでの現場では共演の方々に積極的に話しかけるタイプでしたか?

横浜:どちらかと言うと、1人で考えこんじゃうタイプで。撮影の時も1人でじっくり考えて、本番を迎えた時に「よっしゃ、行くぞ!」っていう感じなんです。正直、そこは直さなきゃなと思っているので、今回積極的にコミュニケーションをとっていきたいと思っています。

― 今作を経て、横浜さんご自身としてはどのような成長をイメージしていますか?

横浜:とりあえず本当に完璧に演じ切って、来てくださった方に何か残せるものがあれば、自分も少しは変われるんじゃないかなと思っています。変えたいところは…どこだろう。あまり深く考えず、がむしゃらにぶつかっていきたいですね。

重なった“卒業”と“役者一本”の決断


人間としても、役者としても成長できた
人間としても、役者としても成長できた
― 2015年も上半期が終了しましたが、振り返るといかがですか?

横浜:去年から出演していた「トッキュウジャー」の放送が終わり、全国を周るファイナルライブツアーも4月で終わったので、5月から7月にかけては、ちょこちょこ撮影をさせていただきつつ、演技をさらに勉強しているところです。9月に舞台「武士白虎~もののふ白き虎~」があるので、それに向けて今はとりあえず演技にぶつかっているところですね。

― 「トッキュウジャー」の終了、雑誌「ニコラ」メンズモデルからの卒業、そして高校も卒業と… “卒業”が重なり、ひとつの区切りになったタイミングでしたよね。心境の変化はありましたか?

横浜:どうなんだろう…でも高校2年生の時と比べると、やっぱり「トッキュウジャー」をやってすごく変わったと思います。親からもそう言われたので、自分では気づかなかったけれど、変わったんじゃないかな。

― どんな所が変わったと思いますか?

横浜:人前で話す時に緊張して凄く噛んでいたんですけど(笑)、「トッキュウジャー」がきっかけでそういう機会も増えて少しずつ慣れてきたと思うし、1年間同じ役と向き合ったことで、人間としても、役者としても、少しは成長できたんじゃないかなって。

横浜流星
横浜流星
― 「トッキュウジャー」を機に、より幅広いファンの皆さんが応援してくれるようになりましたよね。

横浜:そうですね。お母さん世代の方や、子供たちにも。嬉しいですね。

― 高校卒業のタイミングでは、進路の決断もあったかと思いますが。

横浜:すごく迷いました。大学に進学しようと考えた時にちょうど「トッキュウジャー」が決まり、「やっぱり芝居したい」と思ったんです。大学に行かず、このお仕事一本に専念して頑張ろうって。

― 世界一まで上り詰めた極真空手もありますし。

横浜:そうですね。空手に打ち込んでいた頃はK-1に出ることを目標にしていたので、大学に通いつつ空手に通って…という道も考えました。美容にも興味があるので、もし今芸能をやっていなかったら、美容の専門学校に行っていたかもしれない。でも、このお仕事が楽しくて、一生やっていきたいと思えたので、決める時は迷いはなかったです。

― 「トッキュウジャー」が大きなターニングポイントとなりましたね。

横浜:その前からいろいろ作品をやらせていただいて、ひとつひとつステップアップしていたけれど、やっぱり「トッキュウジャー」がきっかけでしたね。本当にたくさんの方に感想をいただいて、すごく励みになり、自分も恩返ししたいなって思ったので。

「20%」のプライベート…のんびり&ストイックのバランス

横浜流星
― 今の頭の中を「%」で表すとどんな感じでしょうか?

横浜:80、20くらいかな。仕事80%、プライベート20%!プライベートとして過ごしていても、やっぱり仕事のことを考えちゃうんです。映画を観る時は、9月の舞台へ向けて歴史物の作品を選んだり。勉強のために洋画も観たりとか…ほぼ仕事状態になっているかな。

― プライベートでのマイブームはありますか?

横浜:仕事の帰りに激辛ラーメンを食べること。めちゃくちゃ辛いやつ!辛さが1~10まであって、10を食べるんです。

― それはすごいですね!口がヒーヒーなりそうです…

横浜:最初はなったんですけど、今はもう慣れちゃいました!そのラーメン屋さんは、僕が辛い食べ物を好きなことを知っていた友達が学校帰りに誘ってくれて。行ってみたら「めっちゃうまいじゃん!」って(笑)。そこからめちゃくちゃ通うようになって、スタンプカードがあるんですけど、今70くらい溜まっているんです!50でタオル、100でパーカーがもらえるんですけど、僕は200まで集めてスタジャンをゲットしようかなと(笑)。

― お披露目を楽しみにしています(笑)。では今、一番癒される瞬間は?

横浜:愛犬のプードルの「キラ」とじゃれあっている時。自然が好きなので、仕事から帰ったらキラと家の近くを散歩して癒されています。あとは、結構お寺や神社が好きで。つい最近も行ってお参りしてきました。お正月に地元の神社で勝守りを買ったんですけど、それがなくなっちゃって…。かなりショックだったので、いいお寺を調べて縁結びと勝守りを買い直しました(笑)。

― その2つのお守りにはどんな想いを込めて…?

横浜:自分自身に対しても仕事に対しても、全てにおいて勝ちたい!と思って。結構負けず嫌いなんです。縁結びは、やっぱりこのお仕事の出会いを大切にしたいなと思って。

横浜流星
― ラーメンをよく食べるというお話がありましたが、空手で鍛え上げた肉体は今も運動でキープしているんですか?

横浜:今は空手にあまり行けていないので、家に帰ってから筋トレを毎日しています。腕立て、腹筋、背筋、スクワットをまず100回ずつ。時間があれば、家の周りを走ったりしています。

― 散歩とは打って変わって、ストイックですね!

横浜:さぼるとすぐにわかっちゃうんですよ。体を見て「あれ、(筋肉)落ちた!」みたいな。

― 昨年末、バラエティ番組で披露された肉体が「カッコよすぎる!」と大反響でしたね!

横浜:本当ですか?!でも今はちょっとさぼっちゃっているので…(笑)鍛えないと!

― 美容やファッションで心がけていることはありますか?

横浜:一応、お風呂上がりに化粧水をして、髪も清潔感があるようにしています。洋服は結構好きですね。セットアップが欲しくて、今の時期セールになっていたので買いました(笑)。最近は買い物を我慢して貯金していたんですけど、セールっていうことで、もう買っちゃおう!と思って(笑)。

― お仕事も絶好調でお忙しいとは思いますが、この夏にやってみたいことは?

横浜:海に行きたいです!毎年、泳がなくても行っているので、今年も行けたらいいなって。

夢を叶える秘訣「自分の心を絶対に曲げない」

“夢を叶える秘訣”を語る
“夢を叶える秘訣”を語る
― 今年中にやり遂げたい目標を、お仕事とプライベートの両面で教えてください。

横浜:人間としても役者としても、一回りも二回りも大きく成長できたらなと思います。9月の舞台「もののふ白き虎」は白虎隊の役で初めての殺陣に挑戦するので、まずはそれを誰よりも練習して完璧に習得したい。その後「スーパーダンガンロンパ2 THE STAGE」も控えていて、経験豊富な皆さんと共演するので、全部と言っていいくらい、吸収していけたらなと思います。プライベートは…どうしようかな(笑)?旅行したいですね、1日か2日くらい。場所は…自然溢れるところ。温泉に入って、美味しいものを食べて癒やされたいですね。まずは国内から。来年、再来年あたりには海外にも行ってみたいです。

― 最後になりますが、モデルプレス読者へ“夢を叶える秘訣”のアドバイスをお願いします。

横浜:努力を継続することと、思っていることを絶対に曲げないことだと思います。自分も小学1年生から極真空手を始めましたが、最初はずっと同い年の子に負けていたんです。むしろ一番弱いほうだったんですけど、それでもひたすら「自分は強くなれる!」と信じて、週5回の練習に励みました。そして中学3年生で、世界大会で優勝することができて。小学生の頃の自分からしたら、世界一なんて到底想像がつきませんでしたけど、やっぱり継続したことと、絶対に自分の思いを曲げなかったことが結果につながったんじゃないかなと思うんです。

横浜流星
横浜流星
― 必死にやるからこそ、ふと挫けそうになる瞬間もありますよね。

横浜:そうですね。僕は周りに強い子がいっぱいいたからこそ、「絶対に曲げない!」と思うようにしました。明らかにその人のほうが上でも、絶対に曲げない。そうやってひたすら練習していたら、本当にその人を追い抜かすことができたんですよ。

― これからもその強い心を持って、役者業に邁進ですね!

横浜:はい!そこはこれからも本当に大事にしたいなと思っています。

― ありがとうございました。

制作発表のステージで堂々と挨拶をする彼はとても頼もしかったが、インタビュー中に見せた笑顔には少年のようなあどけなさも残る。「前と比べると、少しは成長したかもしれない」と素直に語ってくれた、まだ固まりきらない気持ちも、過渡期ならではの貴重な魅力だ。いくつかの卒業を経て、役者としてまた新たなスタート地点に立った今。“座長”としてスポットライトを浴びる大きな機会を経て、またガラリと進化した姿を見せてくれることを期待したい。(modelpress編集部)

横浜流星
横浜流星
舞台「スーパーダンガンロンパ2THE STAGE~さよなら絶望学園~」(C)Spike Chunsoft Co.,Ltd./希望ヶ峰学園演劇部 All Rights Reserved.
舞台「スーパーダンガンロンパ2THE STAGE~さよなら絶望学園~」(C)Spike Chunsoft Co.,Ltd./希望ヶ峰学園演劇部 All Rights Reserved.

横浜流星(よこはま りゅうせい)プロフィール

1996年9月16日生まれ。神奈川県出身。身長174cm、O型。特技は極真空手/初段、中学3年生の時に世界大会で優勝。2011年9月号から2015年5月号まで「nicola(ニコラ)」メンズモデルとして活躍。代表作はTVドラマ「仮面ライダーフォーゼ」「リアル鬼ごっこ THE ORIGIN」「放課後グルーヴ」「烈車戦隊トッキュウジャー」、映画「中学生円山」「ジョーカーゲーム」など。今後、主演舞台「武士白虎~もののふ白き虎~」(9月17日~27日/天王洲 銀河劇場、10月1日/名古屋アートピアホール、10月3日・4日/大阪 梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ)、単独初主演舞台「スーパーダンガンロンパ2 THE STAGE~さよなら絶望学園~」(12月3日~12月13日/ZEPPブルーシアター六本木)が控える。
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