大原櫻子の原点 “がむしゃら”な青春がブレイクの鍵に
2015.01.07 00:00
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歌手で女優の大原櫻子(18)がモデルプレスのインタビューに応じた。昨年末の『第56回 輝く!日本レコード大賞』で新人賞を受賞。今年さらなるブレイクが期待される彼女は現在、日本テレビ系で放送中『第93回全国高校サッカー選手権大会』(14年12月30日開幕~15年1月12日閉幕)の応援歌を担当している。
過去多数のビッグアーティストが担当
この『全国高校~』の応援歌といえば過去にコブクロ(84回)、絢香(85回)、いきものがかり(87回)、miwa(91回)ら数々のアーティストが務めてきた大役。今後の活躍に太鼓判を押されたといっても決して過言ではない。大原は「歴代のアーティストがビッグネームばかりで正直びっくりしましたが『ここで歌わせてもらえるんだ』というドキドキ、そして嬉しい気持ちの方が大きかったです」と抜てきを知った瞬間を振り返る。その応援歌『瞳』(1月7日発売)を、埼玉スタジアムで行われる決勝戦(1月12日)の舞台で披露することも決まった。最大収容人数は約6万人超え、もちろん大原にとって過去最大規模の会場で歌声を響かせることになるが、本人はいたって冷静。「プレッシャーはないです。楽しみで仕方がないです!」と目を輝かせる。この強心臓ぶりも、彼女がわずか一年で自らの存在を世に印象づけた理由の一つだろう。
同世代だからこそ生まれた歌詞
大原は『瞳』で初めて作詞に参加。実際に高校サッカーの観戦をし、感じたままの飾らない言葉を楽曲に散りばめた。「書きたいことはバーって一気に浮かびましたが、いざ歌詞にするってなると、どの言葉を使ったらいいのかすごく悩みました。どの単語をチョイスしたら、みんなにわかりやすく共感してもらえるのかなって」と苦労を明かしつつも、「最終的に応援歌ではありつつも『みんなに歌ってほしい』『歌っている人、応援する側も元気になれる曲がいい』っていう気持ちを大切にしながら歌詞を作っていきました」。特にこだわった歌詞は『二度とない青春の瞬間(とき)を照らしているよ 照らしているよ』。「私自身、昨年の3月に高校を卒業したばかり。なので今回の制作にあたって自分の高校時代に感じた部分も大きく反映されています。その一つが体育祭。これが終わったらみんなまたバラバラになっちゃう…みたいなこの瞬間でしか味わえなかったであろう私の感動を思い起こして生まれた歌詞です」。同世代の彼女だからこそ紡ぎ出せた『瞳』の歌詞は、ダイレクトに選手たちを後押しするに違いない。
“負けず嫌い”大原櫻子の原点
今回応援する立場の大原だが、高校時代は応援される側だった。中学から水泳を始め、高校も水泳部に所属。青春は?と聞けば「水泳」と即答する。「水泳は父に『歌を歌っていくつもりがあるなら水泳はいいよ』とアドバイスをもらい、それならということで入部を決意しました。でもかなりの強豪校で、入る時は50メートル泳げるかなって程度だったのに、いきなり200メートルを100本っていうメニューを課せられちゃって…。なのでめちゃめちゃ泳げるようになりました(笑)。最初は平泳ぎだったんですけど、途中でフリー(クロール)に転換。夏連っていう夏の合宿があったんですけど、100メートル100本っていうメニューもありました(笑)」。高校時代で一番打ち込んでいたというだけあり、水泳部の話となると止まらないようだった。一方で「水泳の選手になりたかったわけでもないのに、いま考えるとなんであんなに頑張っていたんだろうって思う時もあります(笑)」と無邪気に笑う。それでも挫けず逃げ出さずに、最後までやり遂げられたのはなぜか?
「それが部活動なんだと思います。本当に涙を流したことなんていっぱいあって。水泳ってゴーグルしているじゃないですか?つらすぎて泣くと(ゴーグルの中に)涙がどんどん溜まっていきます。わーって泣いても誰も気づかない…なのでそれを少し開いて流して、またつけて再び泳ぐんです(笑)。でも泣いた後に友達に話すと、みんなもそういう経験が実はあって、みんなも頑張っているんだなって知る。『じゃあ私も頑張らなきゃ』これの繰り返しで辞めるっていう選択肢にはならなかったです。やっぱり仲間がいたから続けられたんだと思います」。
この“がむしゃら”に駆け抜けた青春は、芸能活動を本格的に行っている今、とても活きている経験だと振り返る大原。負けず嫌いの原点―――彼女が特にティーン女子から支持を得るのは、普通の女子と変わらない青春時代をたどってきた、彼女のルーツも関係しているのかもしれない。
夢を叶える秘訣
映画『カノジョは嘘を愛しすぎてる』のヒロイン&劇中バンドのボーカルとしてCDデビューしてから約一年が経過。連続ドラマでヒロイン役を演じ、ソロ名義での歌手活動も本格化…一つひとつ着実にステップアップする彼女に、最後に“夢を叶える秘訣”を聞いた。「いろんな人と触れ合うことです。そして同じ目標を持っている人がいるところに身を置くこと。人の頑張っている姿を見ると『自分ももっと頑張らなきゃ』という気持ちにやっぱりなります。これは昨年の4月から大学に行き始めて、より強く感じるようになりました。あと私がオーディションを受けるきっかけも友達だったりします。友達も夢につながる一つの関わり。いろんな人と関わりを持って、コミュニケーションを取る、それが夢への第一歩になるんじゃないかなって思います」。
(modelpress編集部)
■大原櫻子(おおはら・さくらこ)プロフィール
1996年1月10日生まれ(18歳)。東京都出身。2013年公開の映画『カノジョは嘘を愛しすぎてる』の全国ヒロインオーディションで、5000人の中から審査員満場一致で認められた逸材。映画公開前、劇中バンド「MUSH&Co.」のボーカルとして、シングル『明日も』でCDデビュー。2014年4月にはニッポン放送『オールナイトニッポン0』のレギュラー・パーソナリティーに抜てき。また「日本映画批評家大賞」新人賞を受賞し女優としても注目を浴びる。7月からはフジテレビ系連続ドラマ『水球ヤンキース』で、ヒロイン役を熱演した。6月には大原櫻子(from MUSH&Co.)名義でシングル『頑張ったっていいんじゃない』をリリース。そして11月26日、ファン待望の1stソロシングル『サンキュー。』をリリースした。また、12月には第56回「輝く!日本レコード大賞」新人賞を受賞し、女優と音楽の両ジャンルでの新人賞W受賞という快挙をなし遂げる。そのほか現在、テレビ朝日系『EXシアターTV』(第1・3水曜、深夜2:21)の番組MCを担当。2015年1月7日に日本テレビ系で放送中の『第93回全国高校サッカー選手権大会』応援歌、2ndシングル『瞳』をリリースする。
【Not Sponsored 記事】
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