「レコ大」新人賞・大原櫻子、ブレイク目前『カノ嘘』の看板を外した彼女が見据える先とは
2014.11.25 18:30
views
歌手で女優の大原櫻子(18)がモデルプレスのインタビューに応じた。年末恒例の「第56回 日本レコード大賞」新人賞を受賞。夏には『水球ヤンキース』(フジテレビ系)で連続ドラマ初レギュラーにしてヒロインを演じるなど女優としても存在感を放った。ほか初のラジオ・パーソナリティー、初の番組MC…2014年、ブレイク目前の彼女に迫る。
「少しの手応え」と「さらなる追求」
“彗星のごとく現れた逸材”――昨年12月公開の映画『カノジョは嘘を愛しすぎてる』のヒロイン・小枝理子に約5000人の中から選ばれ、劇中バンド「MUSH&Co.」のボーカルとして同時期にCDデビュー。新人とは思えない美声に誰もが驚いた。それから約1年、彼女へのオファーは増える一方で、役柄を超えて愛されることを証明した。「去年よりも落ち着いて一つひとつの仕事に向き合えました。自分の中で自分の方向性が定まってきたというか、音楽にもお芝居にも自分の意見を言えるようになってきました。それはイコール自分と向き合える時間を確保したからかなって」。怒涛の一年を乗り越え成長が実感できるのか、心なしか自信が見え隠れする。それでもやり残したことは多いという。
「やり残したことは結構たくさんあります。例えば楽曲の制作も、ドラマの撮影中だったこともあって、レコーディングとかを後で振り返ると『もうちょっとこういう風にしたかったな』って思ったり。お仕事って練れば練るほど練りたくなってきてキリがない。そんなことを感じる1年でもありました」。この飽くなき向上心が人々を魅了する一つの理由なのだろう。
『カノ嘘』の看板を外して
そんな彼女が11月26日に待望の1stソロシングル『サンキュー。』をリリースする。6月に映画からのスピンオフ・シングル『頑張ったっていいんじゃない』で話題を振りまいたが、今作でついに『カノ嘘』の看板を外す。歌う本人に意識の違いはあるのだろうか?「それはないです。でも本当に微妙の差だとは思うんですけど『サンキュー。』を(映画から大原を担当するプロデューサーの)亀田誠治さんからいただいた時に、今までとはちょっと楽曲の雰囲気が違うなって感じたんです。明るいし元気な楽曲だけれど、今までのノリノリというよりはちょっと落ち着いている。だから聴いてくれた人には私の成長を感じてもらえると思います。それに皆さんの応援があったからこそ、こうやってソロシングルを出せるので、タイトルにもなっている『サンキュー。』の気持ちを伝えたいです。色々なことでスタート地点に立った1年、この曲でまた新たなスタート地点に立ったなと」。
『明日も』『頑張ったっていいんじゃない』とメッセージもサウンドも爽快な楽曲だっただけに、確かに『サンキュー。』は彼女にとって新境地となる。「毎回レコーディングに臨む時に、曲のイメージの色があるんですけど、今回は虹色でした。私の中で虹色ってすごく幸せな心の色かなと思っていて、歌詞の中にも『つたえたいよ 大きなサンキュー♪』『それはシアワセの種なんだ♪』ってあるんですけど、聞いた後に幸せな気持ちになってほしいって思いながら歌っています。卒業式や結婚式とか、大きな節目のイベントで歌っていただけたら本当に嬉しいです」。
女子中高生から愛される理由
彼女は今年、数多のフリーライブで全国を回った。動員数は延べ2万7000人を突破。来場するファンの8割が女子中高生という。ティーンを中心にした“大原櫻子ちゃん現象”がなぜ巻き起こっているのか?そのキーワードにはおそらく“等身大”“親近感”が挙げられる。彼女自身、今年3月に高校を卒業し、現在は大学に通う普通の女の子。料理が趣味でマイブームは「Instagram(インスタグラム)」。今年プライベートでやり残したことは?の問いにも「友達の誕生日にサプライズするのがお決まりなんですけど、夏が誕生日だった子には自分の仕事が忙しくてできなくて…今年ももうすぐ終わりますが、それだけはやりたい!」と茶目っ気たっぷり。同世代の女の子と同じように人生に悩むことだってある。
「これまで人が落ち込んでいる姿が好きではなかったので、周りにもそういう姿を見せないようにしていましたが、最近は隠している方が意外と分かってしまうことも多くて、考え方を変えました。素直になったのかな?疲れたから『疲れた』って言う訳ではなくて、ある程度きたら『もうダメ』って言ってみたり、プライベートでも我慢せずに言うようにしています。そうしたら逆にもっともっとポジティブになったというか明るくなりました」。
この業界で活躍する人の中には、仕事と学業の両立に苦しむ人もいるが、「私の場合、学校に行くことでリフレッシュになっています。学校に行けば友達にも会える。逆に学校がなかったらこんなに視野が広くなっていないかもしれないなって。仕事と学校、両方あることで私は良いバランスが取れています」と何事も前向き。そんな彼女のポジティブ思考も女の子から支持を得る理由なのかもしれない。
2015年の目標
真価が問われる2015年に向けて目標も聞いた。「初めて連続ドラマに出て、初めてソロシングルを出せて…今年も初だらけだったので、来年は2回目が来るように努力すること、そして2回目があればもっともっと研究して臨みたい。もちろん初めてのこともいっぱいチャレンジしていきたいです」。ピュアで素朴、ちょっと小動物っぽい、くりっとした瞳をキラキラと輝かせて続ける。
「5歳からピアノをやっているので、ピアノを弾きながら歌ってみたいです。映画『舞妓はレディ』でジャズっぽい歌も歌わせていただきましたが、そういう大人っぽい曲にももっとチャレンジしてみたいですね。お芝居では体を動かすのが好きなのでアクションがやりたいです。自分と真逆な役にも興味がありますし、舞台にも挑戦できたらいいですね」。
女優業としてはヒロインを演じた『水球ヤンキース』が印象深い。『カノ嘘』よりも“女性”との共演が多く「女性で一括りにはなっていますけど、女優、モデル、グラビア、本当に色々な仕事の経験をしている方が集まっていたので、色とりどり、本当にたくさんのことを勉強できました」。―――歌手、女優、大学生…彼女の肩書きのすべてが合わさって、これから誰も予想のつかない“桜”を咲かしてくれるに違いない。(modelpress編集部)
■大原櫻子(おおはら・さくらこ)プロフィール
1996年1月10日生まれ(18歳)。東京都出身。2013年公開の映画『カノジョは嘘を愛しすぎてる』の全国ヒロインオーディションで、5000人の中から審査員満場一致で認められた逸材。映画公開前、劇中バンド「MUSH&Co.」のボーカルとして、シングル『明日も』でCDデビュー。2014年4月にはニッポン放送『オールナイトニッポン0』のレギュラー・パーソナリティーに抜てき。また「日本映画批評家大賞」新人賞を受賞し女優としても注目を浴びる。7月からはフジテレビ系連続ドラマ『水球ヤンキース』で、ヒロイン役を熱演した。6月には大原櫻子(from MUSH&Co.)名義でシングル『頑張ったっていいんじゃない』をリリース。そして11月26日、ファン待望の1stソロシングル『サンキュー。』をリリースする。そのほか現在、テレビ朝日系『EXシアターTV』(第1・3水曜、深夜2:21)の番組MCを担当。日本テレビ系で放送される『第93回全国高校サッカー選手権大会』(12月30日開幕)の応援歌を務めることが先日発表された。
【Not Sponsored 記事】
関連記事
「インタビュー」カテゴリーの最新記事
-
MADEINマシロ・ミユ・イェソ「顔が似ている」3人を直撃 日本で挑戦したいことはバラエティー出演【インタビュー】モデルプレス
-
TWICEナヨンの夢を叶える秘訣 “自分を信じる大切さ”語る【モデルプレスインタビュー】モデルプレス
-
櫻井海音&齊藤なぎさ【推しの子】実写化への“プレッシャーを上回った感情” 互いの呼び方&信頼も明かす【モデルプレスインタビュー】モデルプレス
-
【TWICEサナ インタビュー】夢を叶えるためには「勢い」が大事 中学時代のデビュー前から繋がる考えモデルプレス
-
BUDDiiS小川史記、“暗黒時代”支えとなった友の存在 後悔なしの20代振り返る【インタビュー後編】モデルプレス
-
「今日好き」こおめいカップルインタビュー、交際後は毎日寝落ち電話 意外だったスキンシップ事情「もっとしようかなと」モデルプレス
-
“奇跡の29歳”BUDDiiS小川史記、代名詞が思わぬ広がり 1st写真集で新たな自分も発見【インタビュー前編】モデルプレス
-
“怪演”話題の片岡凜、ブレイク中の心境語る デビューから2年――女優の夢叶えるために起こした行動「突っ走ることが大切」【「海に眠るダイヤモンド」インタビューVol.3】モデルプレス
-
「海に眠るダイヤモンド」いづみの正体・今後の展開は?千景役・片岡凜が気になる伏線ポイント明かす【インタビューVol.2】モデルプレス