<GENERATIONS白濱亜嵐「泣くな研修医」インタビュー>初医療ドラマ主演は「チャンスであり試練」活躍の裏にあるメンバーへの信頼
2021.04.17 08:00
テレビ朝日系新土曜ナイトドラマ『泣くな研修医』(4月24日スタート/毎週土曜よる11時~)で、主演の熱血研修医を演じるのは、ダンス・ボーカルグループ「EXILE/GENERATIONS from EXILE TRIBE」のパフォーマーで、昨年国内外で活躍するクリエイティブユニット・PKCZ(R)に電撃加入した白濱亜嵐(しらはま・あらん/27)。初の医療ドラマである本作を「チャンスであり試練でもある」という白濱が、役者としての挑戦を続ける理由とは。GENERATIONSメンバーへの思いや、デビュー当時の苦労についても語ってくれた。
白濱亜嵐、初の医療ドラマに挑戦
本作は、現役外科医・中山祐次郎の小説デビュー作にしてベストセラーとなった、『泣くな研修医』(幻冬舎文庫)が原作の医療ドラマ。大学卒業後、上京したばかりの研修医・雨野隆治を演じた白濱は、今回医療ドラマに初挑戦。医療モノをずっとやってみたかったといい、「白衣を着るだけでも気合いが入った」と意気込みを示す。「初めて脚本を読んだときに、雨野は茶目っ気もありながら、『心から人を救いたい』という真っ直ぐな意思を持っているキャラクターだと感じました。研修医は患者さんと先輩医師との板挟みになったり、医師でありながら何もわからなかったり、日々多くの葛藤があります。新しい環境や厳しい社会で、奮闘しながら成長していく様子も描かれているので、新生活で頑張ろうとしている方にも見ていただけたら嬉しいです」
医療という重いテーマを扱いながらも、本作は決してシリアスになりすぎることなく、思わず笑ってしまうようなシーンが散りばめられている。特に注目したいのが、雨野を含む4人の研修医による掛け合いだという。雨野の研修医仲間として登場するのは、野村周平、柄本時生、恒松祐里。白濱と野村はかねてから関わりがあるといい、「周平のことは昔から知っていて、プライベートでも交流があるので、撮影でもその関係値を活かしてテンポ良く面白い掛け合いができました」と、楽しんで撮影している様子を明かした。
白濱亜嵐、デビュー当時の苦労を振り返る
外科医の叔父と看護師の叔母がいたことから、「医療は自分とかけ離れた世界には感じていなかった」という白濱。しかし、研修医を演じるためには事前の勉強や準備が必要不可欠となり、撮影までに様々な勉強をしてきたという。「まずは、研修医にどのような人がいるのか、どのような生活をしているかという実態が知りたかったので、色々な本や研修医の方が書いているブログなどを読んで勉強したり、医療現場を知るために、YouTubeに上がっている手術の動画を見て学んだりしました。僕自身、この作品に携わって始めて人間の体内を見たのですが、人の体はすごく不思議というか、神秘的なものなんだなと改めて実感しました…」
今回演じた雨野は、普段の白濱自身と重なる部分も。特に共感できるポイントを聞くと、「雨野は同期の研修医の中でもいじられキャラなので、GENERATIONS内での僕の立ち位置と似ているなと思っています(笑)。それに、彼は少し大口を叩いてしまうところがあるのですが、僕も中学時代に『EXILEになりたい』と周りに言っていた時期があったので、すごく共感できました。『自分が弱いからこそ無理したことを言ってしまう』という部分があると思うので、そういう面では雨野も人間味があっていいなと思います」と、学生時代の自身との共通点についても話してくれた。
白濱亜嵐「メンバーと言葉を交わさずとも意思疎通できている」
白濱が所属するGENERATIONSは、完成度の高いパフォーマンスをするアーティストでありながら、メンバーそれぞれが個性を発揮し、あらゆるフィールドで活躍しているグループでもある。本作への出演が決定したときも、メンバーは心から祝福してくれたという。「ドラマに出るにあたり、グループの活動を他のメンバーに任せることも多くなってしまいますが、僕が俳優の仕事を頑張っているときも、ホームは他のメンバーがしっかりと守ってくれるという信頼があります。昔から支え合ってきたので、言葉を交わさずとも意思疎通ができている」
メンバーの片寄涼太も、過去にドラマで研修医を演じた経験があることから、共感できる話も多いという。「アドバイスとかはあまりないんですけど、涼太も役をやったときに色んな勉強をしたというのを聞いたり、『そのスクラブ(Vネックの医療用白衣)僕も着てた!』という風に共感してくれたりしました」と、意気投合したエピソードも語る。
研修医の役に合わせて白濱自身の新米時代のエピソードを聞くと、「今でも全然新米なんですけど」と謙遜しながらも、「デビューしたてのときは1番大変だったと思います。MV撮影のとき、今だったら区切りながら『1サビだけ』のような形で踊っていくのですが、当時はイントロからアウトロまで通して、長回しで踊っていたのですごく辛かったです。新人の頃は基本上手くいかないことばかりでしたが、とにかく全部がむしゃらに、汗をかきながら頑張っていました」と、デビュー当時の奮闘についても語ってくれた。
白濱亜嵐「個人の活動をグループに還元したい」
取材当日は、GENERATIONSの定例会議が行われる日でもあったそう。白濱自身もグループの一員として、個人の活躍を還元していきたいという思いも明かした。「あくまでグループ活動がメインなので、僕が役者をやることでグループにも何か返ってきてもらえれば嬉しいと思います。ドラマだと顔が広まるので、僕たちの曲を聴いたことのない人の目に止まってもらえることがすごく嬉しいし、やりがいでもあります。『お芝居だけじゃなくて踊れるんだ』というように思ってもらえるきっかけだけでもいいので、たくさんの人に知ってもらえるように頑張りたいです」
これまでも、白濱は俳優として映画やドラマに多数出演し、その都度新たなファンを獲得してきた。出演の反響は、毎回白濱自身も目にしたり、周りから聞いたりしているという。「『お芝居上手だね』というように言われると嬉しいのですが、実力問題になってくるので、そう言われるためにも、ちゃんとやらないといけないと思っています」と、まだまだ上を目指していきたいという思いを明かした。
最近では、土曜ナイトドラマ『モコミ~彼女ちょっとヘンだけど~』(テレビ朝日系)第8話に、本人役で出演したことも記憶に新しい。
「本人役をやったときは、『自分ってなんだろう』って感じのことをすごく考えていて、演技しすぎないことを意識していました。とはいえ、自分を演じようとするとめちゃくちゃモテたいと思ってしまうので、大人しくてかっこいいクールなやつを作っていました(笑)」
白濱亜嵐の夢を叶える秘訣
アーティストとしても俳優としても着実にステップアップしてきた白濱。これまでを振り返って思う、夢を叶える秘訣とは――。「壁にぶつかっていくことが大事だと思います。回り道でもいいので、成長するためにまずは困難にぶつかっていくこと。僕も『売れなきゃいけない』というような思いがあるのですが、『いつかそうなるだろう』じゃなくて、自分からどうアクションを起こしていくかだと考えています。このドラマも1つのチャンスであり試練であると思うので、今はドラマに集中しようと思っています!」
さらに、今後の目標やドラマ撮影後にやりたいことについても明かす。
「大きな目標としては、海外でアリーナツアーをやること。役者として海外の作品にも出てみたいので、もっともっと必要とされる人間になれるように頑張りたいです。あとは、『スーパーミリオンヒット曲を作曲してみたい』っていうのは、ずっと変わらない目標です!
小さなことだと、極限まで家の中の物を減らしたいと思っているので、ドラマが終わったら一気に断捨離したいです。元々あまり物を置きたくないタイプなのですが、洋服などもワンパターンでいいかなと思い初めたのでどんどん捨てていきたいですね」
──新型コロナウイルス感染対策のため、1人ひとりが距離をとった状態で、インタビュー室にやって来た白濱を迎えたインタビュアーたち。その状況を見るたび、白濱は「謝罪会見みたい!申し訳ありませんでした!」とジョークを飛ばし、その場の空気をパッと明るくした。現代に必要不可欠な医療の現場を描くドラマへの挑戦。白濱の明るさと作品に対する熱い想いが、世の中を明るく照らしてくれるに違いない。(modelpress編集部)
白濱亜嵐(しらはま・あらん)プロフィール
1993年8月4日生まれ、愛媛県出身。2012年、GENERATIONS from EXILE TRIBEとしてデビュー。2014年、EXILEに加入。2011年放送のドラマ「ろくでなしBLUES」(日本テレビ系)で俳優デビューを果たした。近年の主な出演作は「HiGH&LOW」シリーズ、映画「ひるなかの流星」(2017年)、主演「ドラマハピゴラ!」(2018年、GYAO!)、「M 愛すべき人がいて」(2020年、テレビ朝日系)など。
【Not Sponsored 記事】